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2018.07.10
フィロソフィーのダンス/>
フィロソフィーのダンス
インタビュー
最高に生きてる感があって、踊ってる私たちも「人間って最高!」みたいな人間賛歌的なものを感じて
「FUNKY BUT CHIC」を旗印に、哲学的思考を背景とした詞を、本格的なダンス・ミュージックに乗せて歌い踊るフィロソフィーのダンス(通称:フィロのス)。ウルフルズやナンバーガール、相対性理論などを手掛けてきた加茂啓太郎がプロデュースするこの”アイドル”グループは、“楽曲派アイドル”の理想形と言えるかもしれない。 まずは“楽曲”という側面から見ると、洋楽などにどっぷり浸かった耳の肥えたリスナーにも突き刺さるような、本格的なサウンドを展開。シックやEW&F、ジェームス・ブラウン、カーティス・メイフィールドといった偉大な先達にオマージュしたファンクチューンを基調に、時にエレポップやAOR、スタジアム・ロックやエスニックチルアウトまで多岐に亘るサウンドで音楽好きを唸らせるのだ。また、加茂プロデューサー曰く「ポップ・ミュージック・ヒストリーのアーカイブの発掘と再解釈」もテーマとして掲げているとのこと。それはすなわち、フィロのスがオマージュを捧げる音楽を知らない層にも、その普遍性を伝承する役割を果たしているということだ。 そして“アイドル”という側面から見れば、4人のメンバーの“四者四様”のルックスとキャラクターがなんといっても魅力的だ。また、“フォーマット“としてのアイドルの機能を存分に生かして、いわゆる特典会での“接触”やSNSなどでの言動で“神対応”をすることにより、ファンの心をぐっと掴む。そのことにより、“アイドル界隈“外から楽曲で引き寄せられてきた人たちに“アイドル”の素晴らしさを伝える役割をも担っていると言えよう。 楽曲によって引き寄せられた層がアイドルという“フォーマット”の中でさらに虜になっていく。一方、アイドルとしての魅力に惹かれた層が楽曲にその普遍的な素晴らしさを見出す。あたかも“フィロのス”という存在を媒介して、“楽曲”と“アイドル”の素晴らしさが各々伝播されていくかのようだ。 そんなフィロのスが、6月16日恵比寿リキッドルームにて、初のバンドセットワンマンライブを行った。“楽曲派アイドル”にとっては、バンドセットライブは一つの到達点ともいうべきもので、多くの“楽曲派アイドル”が既に挑んでいる。そんな中、フィロのスはまさに満を持してのバンドセット。この夜のライブは、フィロのス史上でも「過去最高となった」と言っても過言ではないだろう。洗練された和声やニュアンス豊かなグルーヴを完全再現するのみならず、そこに臨場感と躍動感を加える、手練手管のミュージシャンたちの優れた演奏に乗り、フィロのスの4人は思う存分歌い踊った。驚きだったのは、この特別な編成による特別なライブで紡ぎ出されていたと感じたのが、決して特別なものではなく、他ならぬ“フィロのスらしい魅力”だったということだ。 それは、彼女たち特有の“肯定性”というか…。いわば“懐古的なダンスミュージック”を鳴らしているがゆえに、ともすれば享楽的、刹那的、あるいは幻影的になりがちだが(もちろん、そうした表現をサウンドの妙とする優れたグループは存在するが)、彼女たちの場合は、幸福感や現実感、あるいは生命感に満ち溢れているのだ。 そうした“肯定性”の秘密を探るべく、十束おとは、日向ハル、奥津マリリ、佐藤まりあの4人にインタビューを敢行。バンドセットライブを終えた数日後に、ライブについて、グループの根源的な魅力についてなど伺った。あの幸福感・生命感の源は“富士そば”??? 「早くアリーナツアーをやりたいので、売れてください」って言われたので、もう何がなんでも売れたいなと思いました(日向ハル) ――恵比寿リキッドルームでのバンドワンマンを終えて、今、率直にどうですか? 佐藤まりあ(以下:佐藤):私たちまだまだ成長できるなって思えたというか…。「すごく良かったよ」と言ってくださるファンの方が本当に多かったし、自分たちも今までにないぐらい一生懸命準備して来たので、“成功”と言っていいかは分からないですけど、しっかりと形に残すことができて良かったと思います。夏フェスもいっぱい決まってるし、これからまだまだフィロソフィーのダンスを知ってもらえると思いますし、「未来に少し希望が見えた」みたいなワンマンだったなと思っていて、「この先も頑張ろう」って気持ちで、今いっぱいです。 ――あくまでまだ通過点というわけですね。 佐藤:はい。ワンマンも「ここは通過点だから」ってスタッフさんにも言われてたんですけど、もうまさにいい感じに通過できたので、また次の目標を決めて、そこもしっかり通過して行きたいなと思っています。 ――なるほど。奥津さん、お願いします。 奥津マリリ(以下:奥津):私は、当日のMCでも言ってたんですけど、“夢が叶った感”がすごい強くて。とにかくすごい幸せで。でも「ここで燃え尽きちゃダメだ」というのはメンバーもスタッフさんもみんなで言ってて、それに、私たちもそうですけど、「ああ、良かった」みたいな感じでファンの方も燃え尽きてしまわないか、って思ってて…。なので、今は「これからを見せなきゃいけない」という思いが強いです。夢が叶って、また次、また次、って思ってもらえるようになりたいな、って。ワンマン翌日にもライブがあったんですけど、ファンの方も「あのフィロソフィーのダンスだから、もっといいものを見せてくれる」みたいな期待感を抱いていただいていたみたいで、翌日のライブでもその熱を持ったまま、階段を下がらずにしっかり上がれたので、これからもまだまだ上がって行きたいな、という思いです。 ――ハルさんはいかがですか? 日向ハル(以下:日向):リハーサルから本番までの約半月だったんですけど、自分が今までやってきた中で、一番刺激を受けて、一番自分が成長したなと思える時間でした。まずプロの力に感動したというか…。初めてリハーサルを見学した時に、メンバー全員感動して泣いちゃうぐらいすごい演奏で…。「こんな素晴らしい演奏なんだから、お客さんにこれをさらにいい形で伝えるのは、もう私たち4人に掛かっているな」と思って必死に練習したんですよ。こんな豪華な方々と今までやる機会がなかったので、やっぱりそういうのを目の当たりにして、自分に対して思うこともありましたし、「やっぱプロってすごいな」って改めて思いましたし。ライブが終わってからも、そのバンドメンバーの方々と打ち上げとかでたくさん話して、「なんで音楽を始めたんですか?」とか、「どういうモチベーションで頑張って来たんですか?」とかいろいろ聞かせていただいて…。 ――お聞きになったんですね? 日向:聞きました。そんなに簡単に会える方々ではないので、貴重な経験になったと思いますし、終わってからもメンバーの方に「今までバンドでライブをやることに慣れ過ぎてて、今回ハルちゃんたちが僕らの演奏に合わせて本当に楽しそうに幸せそうに歌って踊っているのを見て、心が洗われました。バンドって素晴らしいなって改めて思いました。ありがとう!」って言われて…。こっちはもう素晴らしい演奏をバックにただただ楽しかっただけなのに、そう言っていただけたことがすごく嬉しくて。「早くアリーナツアーをやりたいので、売れてください」って言われたので、もう何がなんでも売れたいなと思いました。 ――十束さんはいかがですか? 十束おとは(以下:十束):まずは「終わってすっきりした」っていうのが本音で…。すごいプレッシャーというか、自分が気付いていないものまで抱え込んでいたみたいで、終わった瞬間もう10キロぐらいの重みが取れたと思うぐらい、めちゃめちゃ体がすっきりしました。私、基本的には毎朝6時に起きるんですけど、あの日終わって夜寝てから翌日のお昼12時ぐらいまで目が覚めなくて…。それぐらい自分の体が疲れてた、そこまで頑張ってた、っていうのを改めて知ったんですよね。今まで生きてきてそこまで何かに打ち込んだことってなかったので、「本気になって1つの物事に取り組むことができて、一応成功という形で終われたのは良かったな」って思いました。バンドメンバーの方もすごい豪華な方々で、しかもそれがクラウドファンディングという皆さんの出資で実現したというのが、私はアイドルとしての理想の形じゃないかなと思っていて…。自分たちではまだ呼べる力はないですけど、こうやって応援してくれてる方々の力があって、あのバンドと共にリキッドルームに立てたということが、私の中ではすごい大切な一歩だったなと思っていますね。改めてアイドルとファンの在り方を感じて、「やっぱりアイドルっていいな」って思いました。 ――で、当日なんですが、もう始まる前からフロアになんかすごい熱気というか高揚感があったんですよね。そういうのって、例えば舞台袖にいた時とか感じたりしました? 十束:私、影ナレをしたので、みんなより一足先に舞台袖に行ったんですが、熱気がめちゃめちゃすごくて、「なんだこの空気?」って思いながら影ナレしてたんですけど、流れているBGMでもうみんなでノリノリな感じになってて、「えー!すごーい!」と思って!(笑) ――そうなんですよ。 日向:クラブ状態だったんだね。 十束:影ナレでも、言葉を発したら、もう「ワー!」みたいな。「こんなに人いるんだ」って、その声で改めて圧倒されて、それでライブやるのがさらに楽しみになりました。 ――なんかちょっともう異様って言っていいぐらいでしたよね。僕はワンマンを見させていただく度に、「ブレイクするアーティストの空気みたいなのを感じる」って毎回ツイートしてるんですけど…(笑) 一同:ありがとうございます! ――今回は本当にそれまでで一番感じました。異様なぐらいでした。 十束:不思議だった…。不思議でしたよね? ――不思議でした。 佐藤:体験したかった。 奥津:ステージに降り立った時、一番最初に聞こえた歓声が、なんかテレビでよく使われるような「ワー!」みたいな大歓声だったんですよ。たくさん人がいて遠くの方からも聞こえてくるみたいな音ってあるじゃないですか。素材というか…。本当にたくさんの人がいるというのを感じて、なんか他人事みたいに「テレビのあれみたい」と思ったんですよね(笑)。実感がないというか…。今まで感じたことない空気でした。 ――ある意味すご過ぎて、現実感がなかったという感じなんですかね? 奥津:そうそう。 ――確かに。いや、それこそ加茂さんが選曲された開演前のBGMでね。 加茂プロデューサー(以下:加茂):あそこでうまくつながりましたね。偶然。 ――ですよね。え、でも偶然なんですか?狙ってらしたんじゃなくて? 加茂:狙ってなかったです。 ――ちょっと押したんですよね。で、開演時間が過ぎたぐらいでChicの「Le Freak」が流れて、もう皆さんもあの曲で「いよいよ始まるな」っていうをなんとなく感じていて、あそこでまた一段と「これはなんかすごいことが始まる」みたいな空気が膨らんだんですよね 佐藤:えぇ~!フロアにいたかった…。
2018.07.01
lyrical school/>
lyrical school
インタビュー
それぞれの曲に色があるので、これを聴いてエモまってほしいです。エモまってください!
絶好調のlyrical school(通称:リリスク)である。 だが、旧体制からの”ヘッズ”(リリスクのファンのこと)の中には、これほどまでの見事な復活劇を想像できなかった向きも少なくなかったのではないだろうか。 2010年「tengal6」としてデビューし、2012年にlyrical schoolと改名。その後、幾度かのメンバーチェンジを経ながらも順調に活動してきたが、2016年12月21日に突如としてami、ayaka、meiが卒業を発表。翌2017年2月26日の3人の卒業によって、遂にはオリジナルメンバーがいなくなってしまった。残ったminanとhimeは「新たなメンバーを迎えてリリスクを存続する」と表明していたものの、当時は筆者を含め多くのヘッズが「リリスクは終わった」と認識していたのではないだろうか。楽観的なヘッズでさえ、「たとえ何らかの形で復活したとしても、そこに至るまでにはかなりの時間を要するだろう」と捉えていたはずだ。 そんな中、minanとhimeはhinako、risano、yuuの3人を迎え、2017年5月21日新体制お披露目ライブを敢行。旧体制の終焉より約3ヶ月という驚異的なスピードでの“カムバック”だ。スピードだけではない。新メンバーお披露目で示した大きな期待感。その後、ライブを重ねるたびに、そして新曲を発表するたびに、それはさらに大きく膨らんでいき、やがて“確信”として、あるいは“新たな希望”として我々の目の前に提示された。そんな風にリリスクは“最強の5人”として戻ってきたのだ。 難易度の高いフロウを事もなげに、そしてあくまで“可愛さ”を維持しながら聴かせるという点では唯一無二のラッパー、hime。その情感溢れる歌と凛としたラップで耳目を奪うのみならず、リリスクの揺るぎない支柱として君臨するminan。新体制となってからのこの2人の覚醒ぶりが、現在のリリスク大躍進の大きな要因であるのは間違いない。だが、新加入の3人がもたらした“新風”も極めて重要な要素だ。アイドル性たっぷりの笑顔と類い稀なるコミュニケーション能力で観る者全てを魅了するhinako。LAで培ってきたダンススキルとはっちゃけた性格、そして物怖じしない推進力でステージ上やフロアに新たなグルーヴを巻き起こすrisano。今やminanと双璧を成すまでとなったヴォーカル、独特の愛らしさを醸し出すフロウ、そしてその柔らかな空気感によってじわじわとオーディエンスを惹きつけるyuu。 そんな5人が、新体制として初となるアルバム『WORLD’S END』をリリース。ジャケットはかの江口寿史(リリスクの2013年のアルバム『date course』も手掛けている)。作家陣には、坪光成樹、高橋コースケ、大久保潤也、泉水マサチェリー、ALI-KICKといったお馴染みの面々に加え、スチャダラパーのBose、SHINCO、そして、かせきさいだぁ、思い出野郎Aチーム、Ryohu(KANDYTOWN)といった面々を迎えている。これまでのリリスクの作品同様、コンセプトアルバムの様相を呈しているが、お馴染みのスキットは冒頭のみ。通底するテーマを設けつつも、それを殊更“コンセプトアルバム”として打ち出すのではなく、一曲一曲を強力なキラーチューンとして提示している印象だ。だが、いささか矛盾する物言いになるが、一曲一曲が充実しているがゆえに、加えてテーマが通底しているがゆえに、アルバムとして一気に聴くことができる。とりわけ「DANCE WITH YOU」から「Hey! Adamski!」、そして終焉「WORLD’S END」へと向かう流れは見事だ。 そしてこのたび、hinako、risano、yuuの新メンバー3人にお話しを伺った。ステージ上から感じられる魅力を再認識したのみならず、まだ隠し持っている新たな一面を垣間見ることもできた。さらにはメンバー同士も知らなかった新事実も(?)。じっくりとご一読ください。 適当にポンポン押していって、たまたま開いたらオーディションがあって、押して、はい!(hinako) ――risanoさんはLAに留学されてたんですよね? risano:はい、そうです。 ――それはダンス留学みたいな感じだったんですか? risano:そうですね。小さいころから歌って踊るのが大好きで…。ダンサー/シンガーになりたいって思いがあったんですが、「歌が苦手」っていう気持ちが自分の中であったので「ダンス一本にしようかな」と思ってロサンゼルスに行ったんでけど、そこでリアーナさんのコンサートを観て「リアーナになりたい!」って思ったんです。その時「歌って踊りたい」っていうのを改めて確信しました。 ――リアーナが原点だったんですね。で、Twitterを拝見すると、先日ジョディ・ワトリーを見に行ったんですよね? risano:はい。つい最近。 ――そこにダンスの師匠がいらっしゃったとのことで。 risano:そうなんですよ。 ――で、その時呟かれていましたけど、リリスクに入る前にジョディ・ワトリーのライブで踊っていたんですか? risano:そうなんです! 同じ舞台で去年、加入前に。“ジャパニーズダンサー”として2人選ばれた内の1人として。 ――それはロスから“来日”したんじゃなくて、日本で? risano:日本にいた時です。「踊って」って師匠に言われて、「うっしゃー!」って(笑)。 ――ある意味、そういう“洋楽”志向、“ダンス”志向があったrisanoさんが、リリスクメンバーに応募っていうのはどういう経緯で? risano:そうですね。日本に帰ってきて「アーティストになりたい」ってずっと思っていて、アイドルはあんまり意識して見たことはなかったんですけど、たまたまYouTubeでリリスクさん…リリスクさんだって!(笑)…を見て、「え、これ、アイドル? こんなにカッコいいアイドルさんがいるの?」って思って、どんどん調べまくって、止まらなくなって……応募まで至りました(笑)。 ――一番最初に見たのは何でした? risano:なんだったけな…。「PRIDE」! カッコよかったですね。YouTubeが好きで結構見ていて、“関連”で飛んできました。 ――yuuさんは? yuu:私もずっとダンスやっていて。私の夢も「歌って踊るアーティストになること」だったんです。小学校2年生の時からダンスを始めて、最初はプロダンサーになりたくて…。ダンサーとして結構大きいスタジアムとかで踊らせてもらってたんですよ。でも、やっぱりrisanoと同じで、目が行くのは歌手の方で。バックステージとかでお会いするじゃないですか。もうなんてカッコいいんだろうと思って、そこから私も歌に興味を持ち始めて。で、中学生の時に歌を始めて、ずっと歌とダンスを習ってました。ユニットを組んだりもしていたんですけど、その後東京に出てきて…。でも、私と同じ目標を持つ子が周りにいなかったんですよね。なんか、すごい孤立感を感じでしまって。で、いろいろあって一回姫路の実家に戻っちゃったんですよ。しばらくはダンスも歌もやめちゃって。でも、東京で教わっていた先生が、「お前と同じことを言っている子がいる」って紹介してくれて…。それがrisanoだったんです。で、2人で連絡取り合って。 risano:その先生からyuuの連絡先を教えてもらって、「はじめまして」って(笑)。 yuu:「risanoです」みたいな。 risano:「東京来るとき教えて」って言ったら、すぐ教えてくれて。で、朝、吉祥寺で会ったんだよね。 yuu:朝、モーニング食べながら、初めて会うっていう(笑)。お互い夢語り合って、「こういうことやっているんだよ」っていう動画見せあったりして…。なんですかね…。一度歌もダンスもやめた時に、やっぱり心の中でモヤモヤがあって…。ずっと続けてきたものをこのままやめてしまってもいいのかな、って…。そんな時にrisanoが声をかけてくれたんですよ。「yuu、どうしてる?」みたいに。ずっと気にかけてくれていて。私も何回か東京に行ったりしていて、で、「リリスクのオーディションがあるんだけど」ってなって…。「もし、まだやる気あるならやらない?」って言われて。「もう、これはやるしかない」と思って、最後のチャンスみたいなくらいで意気込んで行ったんですよ。オーディションを受けるのも久しぶりすぎて、めっちゃ緊張しました。でも、自分を出し切っちゃえと思って、全部アピールして、受かって、っていう…。まさかだったんですけど。当時プロデューサーさんとかには、risanoと知り合いだっていうことは言ってなくて。 ――採用する側は、“繋がって”っているのを知らなかったんですね? yuu:知らなかったですよね? マネージャー氏:なんか、後半に「パフォーマンス・オーディション」みたいなのがあって、その時に「やけに急に仲良いな」みたいな感じはありましたけどね。 ――なるほど。そういう疑問はあったと。 マネージャー氏:「急に接近したな」みたいな…。 ――では、hinakoさん。 hinako:私は…Twitterで、オーディションかなんかで調べて、パッと出てきて…。そしたらこうなりました(笑)。 ――調べたのは調べたんですか? hinako:調べたのかなぁ…。 ――聞いたところによれば、Twitter開設したら「フォローしましょう」って出てきた、とか…? hinako:あ、出てきたんです! そうです! お勧め欄から出てきたんです。 ――でも、それが出てくるっていうことは、やっぱりそういうものを、アイドルなのかヒップホップなのか、を調べていたんですか? hinako:最初の時点で、たぶんアイドルをフォローしようと思って調べていたんだと思います。でも、リリスクをフォローしているとは分かっていなかったです。たまたまフォローしていた感じです。 ――アイドルに興味があったんですか? hinako:興味あったというか、友達きっかけで別のオーディションを1回受けたことがあって。でも、それは体調不良で行けなくて。ちょっと悔やんでいたというか、「どこまでいけたのか知りたかったな」って気持ちはあって…。で、そこからTwitterやろうと思って始めて、フォローして。最初20人フォローしなきゃいけなくて、で、アイドルかなんか調べて、適当にポンポン押していって、たまたま開いたらオーディションがあって、押して、はい! ――すごい運命ですよね。それ、出てこなかったら今いないかもしれないですよね。 hinako:いないと思います。 risano:そういうことだよね。 ――なんかでも、そのエピソードはすごいhinakoさんらしいですよね。 hinako:あ、本当ですか? ――いろんな意味で(笑)。 hinako:なので、あんまりオーディションっていう感じもせずに、私はもう「遊びに来た」って言ったら悪いですけど… risano:悪い、悪い(笑)。悪すぎる! hinako:自分がどれくらいやれるのか知りたいなと思いましたし、もし「運命なら受かるだろう」と若干思っていた部分もあります(笑)。 ――なんかいろいろと“強い”ですね…。
2018.05.28
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callme
インタビュー
(大きく手を広げて)今ではもうここからここまでぐらいに大きく広がったのがこの3年間の成長だな、と
この精巧かつスタイリッシュなサウンドを奏でる表現者たちを形容するに相応しい言葉ではないかもしれないが、callmeは“スルメ”アーティストである。その多彩な楽曲には様々な工夫が凝らされており、そこには、一撃で聴く者の心を射抜くものもあれば、耳馴染むまでに少々時間を要するものもあるが(筆者の印象としては、後者の方が多いように感じる)、いずれにせよ彼女たちの作品は、繰り返しの鑑賞に堪えうる、いや、聴けば聴くほどさらに味わい深くなるものであることは間違いない。すなわち、噛めば噛むほど味が出る楽曲を自ら作り、それらを歌い踊って表現する“スルメ”アーティストなのだ。 以前に取材をさせていただいた際、彼女たちの中には「ポップの軸」とでも称すべき“基準”があり、「キャッチー」と「コア」の間でその軸をしなやかに動かしながら「どこに合わせるか」によって様々な表現を試みている、といった趣旨のことを述べていた。そして、「この一線を越えてポップになりすぎるとcallmeらしくない」あるいは「これ以上踏み込みすぎてコアになってはいけない」といった“バランス調整”も行なっており、こだわり抜いた上で“callmeのポップ”を構築しているようなのだ。ともかくも、大衆の耳目を奪うためだけの奇を衒った表現がすぐに飽きられることを知っており、その一方で、聴き手を置いてきぼりにする自己満足のための表現に意味がないことも認識しているのは確かだ。裏を返せば、大衆に寄り添おうが、自己の表現をとことん追求しようが、そこにブレない軸があれば、聴き手の心を長く深く揺さぶり続けることが可能であることも…。 “しなやかに動き”ながらも“ブレない“軸。この矛盾こそ、callmeサウンドの“スルメ要素”なのではないだろうか。それはあたかも、揺れに合わせて柔らかにしなりながら震動を吸収する、耐震性に優れた高層ビルのようだ。「ポップ」から「マニアック」までその“軸”を微細に動かすからこそ、“ブレない”callmeサウンドが確立されるのだ。 そして、「callmeサウンドが確立された」2ndアルバム『This is callme』後にリリースされたEP群では、その“振り幅”がさらに広がっている印象だ。「ポップの軸」がさらに多彩な位置に設定されているのだ。だが、その軸はあくまでブレていないがゆえに、いずれのサウンドにおいても「callmeらしさ」は失われていない。 KOUMI、RUUNA、MIMORIから成るセルフプロデュース型ユニット。それぞれの得意分野でその手腕を発揮しながら、自ら楽曲を制作し、それらを歌とダンスで表現してきた。ダンスと英語が得意なKOUMIは、振り付けを担当し、しばしばその流暢な英語でラップも披露する。リーダーのRUUNAはヴォーカルの要となり、同時にマーケターとしてトレンドを意識しながらcallmeサウンドにバランスをもたらす。そして、MIMORIはこれまで全楽曲を作曲し、多くの曲で作詞も担当する。2014年12月30日結成。翌2015年3月に「To shine」でシングルデビュー。同年3人の高校卒業を期に仙台より上京し、活動を本格化。現在に至る。 これまでリリースされた2枚のアルバム『Who is callme?』『This is callme』、そしてその後にリリースされたEP『Bring you happiness』『One time』、そして最新EP『Hello No Buddy』について伺いながら、これまでcallmeが歩んできた道のりを辿り、そのサウンドの“噛みごたえ”の秘密を探った。 今まではあんまり“気持ちを新たにする”感覚はなかったんですけど、今回はやっと少し立ち止まって振り返ることができたんですよね(RUUNA) ――先日(4月22日)のヤマハ銀座スタジオでのライブの際にMCで、ライヴのリハを行なった2週間で、これまでのことを色々と振り返られた、といったことをおっしゃっていました。どんなことを振り返られたんですか? RUUNA:そうですね。いつもは結構ギリギリのスケジュールの中でやってるんですけど、久しぶりにライブまでの時間が多めに取れたんですよ。振り付けもライブの3日前とかから始めて、みたいなことが多かったんですが、今回は『Hello No Buddy』をリリースして、ひと段落した状態で単独ライブに臨めたので、毎日入念にリハをやって、(3人で暮らしている)家でもリビングで集まってライブの打ち合わせとかも結構念入りにやったりして。そうしているうちに、なんか新しい気持ちになったというか…。4月って新しく始まる新年度のイメージがあるじゃないですか。でも、私たちは学校とかに行っているわけでもなく、皆これ一本でやってきているので、今まではあんまり“気持ちを新たにする”感覚はなかったんですけど、今回はやっと少し立ち止まって振り返ることができたんですよね。それで「ああ、こういうのあったよね」って感じで…。 KOUMI:スタジオ以外でもお家に帰って、リハ動画を見て「ここもうちょっと詰めた方がいいね」とか「直した方がいいね」とか。そういうことは今まではスタジオでしかやってこなかったんですけど、ちゃんとお家帰っても皆忘れないようにして、より精度を上げられたんじゃないかな、って。今回のライブは、特に何かの節目とかではなかったんですけど、今までとは違った新しい気持ちでできたかなと思いました。 ――先程もおっしゃいましたけど、お家でそういう“残業”をすることはあまりなかったんですか? RUUNA:そうですね。3人とも割と仕事とプライベートとは分けるタイプで、お家に帰るとそれぞれの部屋で自分の時間を過ごすんですよ。なので、これまではできるかぎり仕事は家には持ち込みたくないって思っていました。でも、3周年を迎えて、自分たちの中ではやっと土台ができたと思っていて。なので、今年は外に飛び出す1年にしたいな、思ってるんです。3年間頑張ってきたんですけど、これまでチャンスが来なかったのはきっと「自分たちにまだ何かが足りないからだ」って思っていて…。そういったことを今回色々と話して「いろんなことをやってみよう」という結論に至ったんです。今まではやっぱり「それはcallmeらしくない」とか、自分たちの中でも選んでいた部分があったんですけど、もう今年は提案や意見を聞いたら「とりあえず全部やってみて、それで吸収していこう」って。3人はもう10年ぐらい一緒にいるので、関係性が変わらないことはすごく居心地がいいんですけど、それがマイナスポイントでもあるのかなって…。なので、今年は全部変える気持ちで何かやろうと思っていて、自分たちの中でも意識が変わったというか。関係性は変わらないんですけど、そういうまた違った気持ちになったんですよね。 ――その気持ちになったのが2週間のリハの時ですか?それとも今年になってから? RUUNA:そうですね。今年入ってから「そういうタイミングではあるよね」って思ってたんですけど、実際にそれをしっかりと実践できたのがその2週間だったかなって。皆で同じ気持ちになって、皆で一緒にご飯を食べて、そのご飯を食べている時もずっと仕事の話をして。「なんかこういうのがちょっと足りないよね」とか意見交換をして…。例えば、ちょっと逃げちゃう場面っていうのもあるじゃないですか。あまりSNSが得意じゃないメンバーがいれば、「じゃあ、いいよ」って他のメンバーが更新したり…。でも、これからはちゃんとやろう、と。まあMIMORIさんのことなんですけど。 KOUMI:なので、今年からは決まったんですよ。 RUUNA:言ったんです。「もうそういう甘えは聞かない」って。 ――おぉ。 MIMORI:だから「1日2回はツイートしよう」ってことで、今日も朝入れてきました(笑)。 RUUNA:そうやってくれてすごく嬉しくて(笑)。まあ、本当に些細なことなんですけど。 ――なるほど(笑)。そうやって振り返られたとのことなので、ではここで、これまでの軌跡を作品ごとに簡単に辿ってみたいのですが…。それぞれの作品が皆さんの中でどういう位置付けなのか、どういう意味を持つのか、といったことを皆さんの口からお聞きしたいんですが、まずは1stアルバム『Who is callme?』。これは皆さんにとってどういう作品でしょうか。 RUUNA:もう無我夢中で作った作品ですね。“セルフプロデュース”っていうものがまだ何もわかってない状態でやっていたので、アルバムのバランスとかもそんなに考えず、沢山作って良かったものを選ぼう、ぐらいな気持ちで曲を作っていた印象です。でも今聴くと「それも良かったな」って思うんですよね。私もずっと作詞をやってきてある程度書き方とか分かってきましたし、各メンバーも自分のやりやすいものを見つけて結構書けるようになってきています。でも、この頃の無我夢中で絞り出していた作品もいいなって。今ではもうできなくなってしまった感覚ですよね。そういう意味では、最近callmeのことを好きになってくれた方も、『Who is callme?』を聴いていただければ、私たちがどんな歩みをしてきたのかが分かっていただけると思います。 ――自分たちで音楽を作るっていう“初期衝動”みたいなものが溢れてるんでしょうね。 KOUMI:やっぱり1stアルバムなので、本当にやりたいことだけを詰め込んで、歌詞も本当に初々しい私たちの一面がそのまま出ているかなって思っているので、そんな1stと今の作品を聴き比べてみてると面白いんじゃないかなって思います。 ――ある意味、今じゃ書けないような詞ですか??? KOUMI:そうですね、はい(笑)。 MIMORI:恋愛の歌詞とかは結構ベッタベタだと思います。高校生の妄想って感じです。 RUUNA:もう本当に“ザ・少女漫画”。自分たちの空想の中でこういうのに憧れていたみたいな、学生のときに憧れていたみたいなものが詰まっているので、全然共感できないような歌詞だったと思うんですよね。だけどあの時の自分たちにとってはそれが“恋愛曲”だったんですよね。最近の作品は等身大というか、自分たちのリアルを描くようにしているんですけど、なんかあの時は“夢がいっぱい詰まっている”じゃないですけど…。 KOUMI:キラキラしてる。 RUUNA:いっぱい詰め込まれている感じですよ。 MIMORI:未知の世界への輝きが詰まってますね。自分たちもまだよく分からないけど、とりあえず自分たちのやりたいことをやり始めて、「こういうのやってみました。皆さん、どうぞよろしくお願いします」っていう挨拶代りの1枚だと思います。 ――まさに名刺代わりの1枚。「callmeと申します」という感じですよね。では、続いて『This is callme』。 RUUNA:『This is callme』は「これがcallmeです」っていうのが明確に出たアルバムだと思っています。1枚目の『Who is callme?』が「callmeを知ってもらおう」っていうものですが、そこから活動してきて、ちょっと見つけた「自分たちらしさ」みたいなものが詰まっている作品じゃないかと。結構そこが基盤になって、そこから今も広がってるんじゃないかと思います。ダンスが踊れるリズムで曲を作るんですけど、歌とダンスの基準がここで定まったように思います。それまでは結構模索していたんですが、こういう方向性でやっていこうっていうのが自分たちの中でピシッとハマった1枚ですね。 MIMORI:1枚目で模索して、で、発売して、何曲か「こういうのが自分たちの得意ラインだね」っていうのを見つけたので、得意ラインの方をメインに据えて作ったのが2枚目だと思います。自分たちの好きなものを沢山作って、その中に「callmeらしさ」っていうものを見つけて、その中から「callmeらしいPOP感」を見つけました。 ――そういう意味ではcallmeサウンドを確立したと言ってもいいでしょうか? RUUNA:そうですね。それが『This is callme』ですかね。 ――でも、それをリリースした直後ぐらいにインタビューをさせていただきましたが、その時って例えば『Sing along』とか「Cosmic walk」とかって、新機軸というか、それまでにはなかった“新しい試み”みたいな感じだったじゃないですか。 RUUNA:はい。 ――でも、今やそれらもcallmeサウンドとなりましたよね。それも含めた“callmeサウンド”って感じです。 RUUNA:そうですね。本当に。MIMORIはポップなメロディを作るのがあまり得意じゃないんですが、自分たちの中でのポップを追求したのが『This is callme』ですね。毎回アルバムを出すたびに反省点はたくさんあるんですけど、でも、ちょっと一歩踏み出せたアルバムかもしれないですね。「Sing along」 とかも、今聞くと「すごいPOP」ってわけではないんですけど、でもあの当時の自分たちからしたら「すごくPOPなのができた」って思っていたんですよ。なので、「挑戦する」っていうことの大切さを感じた1枚でもありますね。それ以来「ずっと挑戦していくこと」がテーマになりました。 ――当時聞いた時にすごい思ったんですけど、それまでは緻密に作り上げたカッコいいサウンドで、ある意味“隙がない”印象だったんですが、『This is callme』では、とりわけ「Sing along」なんて、何というか、歌い掛ける、問い掛ける、みたいな部分が出ているように感じました。 KOUMI:ポップな曲でも皆が言うようなポップじゃなくて、ちゃんとcallmeエッセンスも入れたいなと思ったので…。前作では「step by step」がポップソングだったんですけど、『This is callme』では、私たちの色を入れてさらに進化したポップソングが出来たんじゃないかなと思っています。 ――そうした「“ポップの軸”をどこに置くか」といったお話を以前のインタヴューでされていたと思うんですけが、やはりそれもその時々で変わってくるんでしょうか? RUUNA:そうですね。 MIMORI:最近はその振り幅が大きくなりました。振り切りたいものは思い切り振り切るし、逆に本当に追求したいものはとことん追求する、っていう感じです。今までここからここまでだったのが、(大きく手を広げて)今ではもうここからここまでぐらいに大きく広がったのがこの3年間の成長だな、と感じています。
2018.05.22
つりビット/>
つりビット
インタビュー
5年間のつりビットが見せられるライブです。新しいこともやります。
いくつもの“武器”を持つグループである。 見目鮮やかな正統派アイドルとしての魅力。「釣り」というコンセプトの面白さとそれに本格的に取り組む真摯な姿勢。アイドルファンを越えた層にまで訴求する優れた楽曲。そして、それを華やか且つ味わい深く再現する歌やダンスの技量。さらには、5人のメンバーも“五者五様”の個性を際立たせてきており、グループはいっそう彩り豊かになってきた。 そうした“武器”は、とりわけステージ上で活きてくる。例えば対バンライブやフェスなどでは、“対戦相手”やロケーション、シチュエーションなどに応じて、豊富なレパートリーの中からその場に合ったセットリストを組むことができる。王道アイドルソングで通したり、横揺れグルーヴナンバーを集めたり、「釣り」や「お寿司」などを題材にした“お祭り”ソングで攻めたり、あるいはそれらを混ぜ合わせたり…。たっぷり時間のあるワンマンライブでは、それらをフルコースで“提供”することができ、MCやそれぞれの見せ場などでは5人のメンバーのキャラクターを存分に発揮する。それはいわば「旬の魚の刺身盛り合わせ」あるいは「大将おまかせの豪華にぎり」といったところか。 そんな彼女たちがこの5月にデビュー5周年を迎える。5年のキャリアがありながらも、デビュー当時は小学生だったメンバーもいたゆえに、まだまだフレッシュだ。小中学生~高校生という多感な時期にエンターテインメントの世界で様々な経験を積んだことによる“脂の乗り”と、まだまだ十代(が中心)という“鮮度”が合わさった、まさに“今が旬”だ。 昨年4月に2ndアルバム『Blue Ocean Fishing Cruise』をリリースし、そこに収められたタイトル曲や「渚でラテアート」「Get ready Get a chance」などで“つりビット流アーバンリゾートミュージック”を提示した彼女たち。その後に続いた「1010~とと~」「不思議な旅はつづくのさ」のシングル2曲では、“洗練を維持しつつも原点に立ち返る”という形でまた一段と進化し、さらには、それらのカップリングとなる「’Cause you make me happy」(フィリーソウルを咀嚼したニューミュージック/シティポップ風ナンバー)、「Piece of Cake」(濃厚なファンクビートが聴いたグルーヴチューン)、「ハピハピフィッシングデート」(ラテンやレゲエ/スカが入り混じる多彩なダンストラック)などでは、ますます多様な音楽的実りを見せている。また新たな“武器”を手に入れた印象だ。 そして、5月27日に行われる5周年記念ワンマンライブ「つりビット5th Anniversary Live~Go on 5~」がいよいよ目前に迫ってきた。「つりビットの集大成を見せる」と意気込む彼女たちに、グループの魅力やその音楽観、そして釣りの魅力、さらには5人のチームワークの秘訣など、様々なお話を伺った。 本当に釣りをやっています!(聞間) ――ひと言で、「つりビット」ってどんなグループですか? 長谷川瑞(以下:長谷川):名前は割と異色な感じですけど、やっていることは正統派なのかなって思います。ちゃんとアイドルやっているっていう感じですかね。「つり」が入っているとバラエティー色が強いのかなと思われがちなんですけど、そんなことなくて。いろいろ楽曲もありますし、パフォーマンスとしてもアイドルらしさを忘れずにやっているぞ、っていうことを知って欲しな、と思います。ひと言で表せてない(笑)。 ――いえいえ、大丈夫です! 安藤咲桜(以下:安藤):二面性があると思います。 ――二面性が? 安藤:はい。「つりビット」っていう名前の通り、「釣り」や「魚」「お寿司」の曲を歌っていて、お寿司屋さんとコラボしたりとか、築地のイベントに出たりとかしながら、アイドルとしても王道なアイドルソングを出して、アイドルフェスに出たりとか、アイドルとしても精一杯活動するっていう…。「釣り」と「アイドル」の二つの面をしっかり打ち出せているので、二面性があるアイドルじゃないかなと思います。 ――なるほど。他につけ加えることはありますか? 聞間彩(以下:聞間):なんか、もうすごい表面的なことしか言えない…。 ――何でしょう? 聞間:本当に釣りをやっています! 長谷川:アハハ。確かにね。 竹内夏紀(以下:竹内):大事、大事! 長谷川:ネタだと思われがちです(笑)。 聞間:よく「つりビットって名前に入っているけど、本当はやってないでしょ?」みたいなことを言われるんですけど、実際普段からそれぞれで釣りに行ったりとか、あと魚も最初は捌けなかったんですけど、今ではみんな捌けるようになりました。 ――皆さん捌けるんですね? 長谷川:はい。三枚おろしに。 ――すごいですね。アイドルやめても大丈夫ですよね。 一同:いやいやいや(笑)。 ――竹内さんは二級小型船舶操縦士の資格を持ってるんですよね? 竹内:はい、持ってます。 ――なんかすごいのが運転できるんですね? 竹内:いや、でもまだそんな大きいのは駄目なんですけど、でも5人とか余裕で乗れるくらいです。 安藤:ちょうどいいんですよ。 ――乗ったことありますか? 小西杏優(以下:小西):ないんです、まだ。 聞間:ないですね。乗せて! 安藤:連れてってくれないんです。 聞間:今年の夏! 長谷川:でも、船をまず持ってないですし、船持っていたら、めっちゃ、やばいですよね。 ――というか、竹内さん17歳ですよね? 竹内:17です、まだ(笑)。 ――ですよね。船を持ってたらちょっとね。 竹内:ですよね。それに4人の命を預かることはちょっとまだできないです(笑)。 聞間:いいよ、いいよ。 安藤:いいよ、投げ出せるよ。 竹内:いいの? でも、そうですね、一応免許持ってます。 ――ところで、みなさんにとって釣りの魅力って何ですか? 長谷川:魚を捌けるようになってから、自分が釣った魚を食べるようになったんですけど、やっぱり釣れたての魚ってすごくおいしいんですよ。だから、おなかも満たしてくれるし、あと釣れたときの感動というか、あんな玩具みたいなルアーとかで魚が釣れちゃうのがすごくて。本当に初めて釣った時はすごく感動して。釣れなくても、「次はどうしたら釣れるか」って考えるのが楽しくなってくるので、どんどんはまっていきます。“沼”だなと思います。釣りは。 ――釣りのことは詳しくないんですけど、ルアーで釣るんですか? 餌ではなく? 長谷川:餌もルアーも。 安藤:いろんな釣り方があります。 ――釣り堀とかそういう所で釣るんですか? それとも、船を出したりして? 長谷川:どっちもやるよね。 安藤:やりますね。手軽なのはやっぱり釣り堀とかですけど、船出して行った方がやっぱり釣果はいいんだよね。 ――「釣果」って言うんですね。 安藤:はい。釣果。釣果が上がるので。 ――どれだけ釣れるかっていうことですよね? 安藤:はい、そうです。釣りの成果。 ――そういう専門用語が自然と出てくるんですね。 一同:いえいえ。 安藤:結構みんな普通に会話しててもポンポン出てきます。 ――何かすごいのを釣ったことありますか? 安藤:すごいの? ある? ――何センチの、とか。 小西:そこまでは…。 聞間:私、全然ないな。 長谷川:何センチかな? 竹内:どれくらいだろう? 聞間:今までで一番大きいのってあれじゃない? 何だっけ? 竹内:イナダ? 安藤:イナダだ。 60センチくらいのイナダを釣りました。 ――安藤さんが、ですか? 安藤:はい。ミュージックビデオの撮影で。「Go! Go!! Fishing」って曲のミュージックビデオで、みんなで釣りをしてるんですが、そこに映ってます。大きなイナダを釣ってます。 長谷川:大変だったんだよね、あれ。手がね。 安藤:そうそう。電動リールじゃなくて手巻きだったんですけど、巻くとこまで巻いたらもう自分で糸を手繰り寄せなきゃいけなくて。結構重たいので、糸がもう痛いんだよね。 ――手袋か何かしてないんですか? 安藤:してた? 小西:ミュージックビデオの撮影だったので、用意していただいた衣装を着ていたので…。私もなんか、引っかけたのは違う人なんですけど(笑)、釣り上げたんですよ、一応。でも、「水中の中で魚が泳いでいるシーンを撮りたいから、ちょっと待ってて」って言われて、ずっと引っ張られて、ずっと待っていて…。魚ってすごいなって思いました。海中なので、すごい動くし。 安藤:必死にね、生きようとして暴れるんだよね。 小西:その後はおいしくいただきました。 ――おいしくいただくのは、お刺身が多いですか? 小西:そうですね。お刺身が多いですかね。 安藤:新鮮なうちにお刺身にしとこう、みたいな、ね。 ――で、ファンの方にはもうお馴染みですが、それぞれに担当の魚がある、と。これってどのように選んだんですか? 好みの魚を選んだとか? 安藤:そうですね。デビューライブを迎えるにあたって「自己紹介をどうするか」って話になった時に、「普通に名前と年齢だけじゃつまらないから何かを入れよう」ってことになったんですよ。あの時は、チャームポイントとかも言ってたよね。「チャームポイントと、いずれ釣りたい魚を言おう」っていうことになって、みんなで決めたんだよね。「じゃあ私これにするー」みたいな、結構軽いノリで決めたんです。なんか歩きながら、「何にする?」「カツオ」「ワカサギ」「アユ」みたいな。彩ちゃんと私がマグロでかぶって、「じゃあ私、カジキマグロにする」って感じで…。 竹内:でも、杏優は一応理由はあるじゃん。 小西:私は名前と一緒なので、一生アユで行こうかなって思っています。 竹内:釣らないってことだよね? 小西:でも、もうアユ釣ったんですけどね(笑)。 ――ああ、そうか。「釣りたい魚」ですから、釣っちゃったらホントは変えなきゃいけないんですね? 小西:そうです。釣ったら更新しなくちゃいけなくて。でも私は、なんだかんだ理由をつけてずっとアユで行こうと思っているんです。 ――アユにもいろいろ種類があるんでしょうしね。 小西:そうなんですよ。何回かお仕事でアユ釣りに行かせてもらっているので、「プライベートで釣ったら」とか、「何センチ以上のアユを釣ったら」とか、いろいろ考えています。でも、アユは本当においしいし、釣るのもめちゃ楽しいんで。 ――川で、ですよね? 小西:川です。川の中ジャブジャブ入って行くんですよ。ちゃんあやとか絶対好きだと思います。 聞間:本当? 小西:結構深いところまで入って行って。もう夏とか行ったら最高に気持ちいいよ。 聞間:水着で泳ぎに行きたいね。 小西:どうぞ(笑)。本当に楽しいんですよ。まだみんなで行ったことがないので… 竹内:やりたい! 長谷川:行ったことな~い! 小西:じゃあ、みんなで行くまで更新しないです(笑)。 一同:なるほど。 安藤:うまいね。 ――皆さんで行ったら、じゃあ更新して、小西さんの名前も変わるわけですよね? 小西:そうですね。名前変えれば早いですよね。本名も魚の名前に合わせます(笑)。 ――出世魚みたいな感じで、名前も変わっていくみたいな(笑)。 長谷川:小西タラです!みたいな(笑)。 竹内:かわいくないじゃん(笑)。 長谷川:ヤマメとか。 安藤:ヤマメ!? ――ブラックバスとかね。 長谷川:小西ブラックバス(笑)。 聞間:YouTuberみたい(笑)。 小西:瑞ちゃんとかはね、もう更新してるんですよ。 長谷川:うん。変わりました、私は。 小西:釣ったので、変わってます。 ――あ、ですよね。 長谷川:最初ワカサギだったんですが、すぐに釣れたんですよ。最初は本当に食べるのが好きでワカサギを選んでいたんですけど、あっさり釣れちゃって。「あ、じゃあ変えます」みたいな感じになって。で、めでたいから釣れたときにうれしいだろうなって思ってタイにして。マダイで。そうんなんです。出世しました。出世??? ――なるほど。でも、ワカサギって何かイメージとしては、 長谷川:穴釣りですか? ――あぁ、そうです。 長谷川:最初は穴釣りがやりたかったんですけど、そのときはボートかな? 安藤:ドーム船? 長谷川:ドーム船じゃなかったよ。 聞間:その前にボートで行ったよ。 長谷川:そう、その前にボートで行って、思っていたワカサギ釣りと違うワカサギ釣りをしたんです(笑)。なんか普通にボートから釣り糸を垂らして、釣り上げて。 安藤:じゃあ「穴釣りするまで変えません」って言っちゃえばよかったのにね。 長谷川:やば(笑)。今気付いちゃった(笑)。
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