FEATURE

2023.10.23

異国のルミナリア

「異国のルミナリアノの物語は、今日から始まったばかり」。異国のルミナリアデビューライブ」公演レポート。

　ついにこの日が訪れた。10月20日(金)、はDr.Usuiがサウンドプロデュースする異国のルミナリアが、AKIBAカルチャーズ劇場で「異国のルミナリアデビューライブ」行なった。当日の模様を、ここにお伝えしたい。

　立ち見も含め、会場を観客たちが埋めつくしていた。それだけ今、異国のルミナリアへ大きな期待が寄せられてるということだ。暗くなった場内。ステージ後方の大きなスクリーンには、メンバーたちが「異国のルミナリアについての想い」を語った映像が映しだされていた。一人一人の語る「アイドルとして進むうえでの想い」「異国のルミナリアのメンバーとして歩むうえでの決意」の言葉に触れ、ますます期待が高まる。

　4人の決意の言葉を受け、ライブはファンタジックなマジカルなSEに乗せて、幕を開けた。その音色は、この会場を異国の地へと塗りかえる誘いのファンファーレ。メンバーらの熱い声を受け、フロア手中から飛び交う熱い声・声・声。

異国のルミナリアのライブは、キラキラした輝きを放つ、とても開放的で夢あふれるポップチューンの『無敵素敵シンパシー』からスタート。ミステリアスな要素も含んだファンタジックな楽曲に乗せ、高鳴る胸の鼓動を鳴らすように、舞台の上の4人が元気いっぱいに歌声をフロア中に響き渡らせる。彼女たちの歌声に刺激を受けた大勢の人たちが、4人に熱い声をぶつけ返す。初ライブにも関わらず、早くもそこには一体化を求めようとする熱い空気が生まれていた。

4人は、初ライブとは思えない堂々とした姿と愛らしい表情で、ときめく想いや夢馳せる気持ちを歌声に乗せて届けてきた。胸弾む彼女たちの想いに触れ、気持ちが一緒に上がりだす。間奏中も、フロアのあちこちから熱い声が飛び交う。「君さえいれば頑張れちゃう」と歌う笑顔の彼女たちに触れていると、自然と顔がにやけてくる。いや、気持ちがどんどん熱を帯びてゆく。「楽しい」が膨らみ続けるこの空間へいることに、早くも嬉しさを覚えていた。

自己紹介をするメンバー一人一人に向けて飛び交う熱い声。ここで、一人一人が、今の気持ちを語りだす。

「わたしの大好きな歌たちを、みんなにも好きになってもらえるように全力で届けたいと思います」(夢咲あいり)

「人前で初めて歌って躍るので、始まる前はそわそわしてて変なテンションでしたけど。こんなにもたくさんの人たちと出会えて今は楽しいです。一度きりのデビューライブ、全力で楽しみます」(鮎沢詩)

「この素敵な衣装と素敵なメンバーと素敵な楽曲たちを、たくさん愛してもらえるように頑張りたいと思います」(みるき♡ほの)

「私たち、今日がとっても楽しみでした。みんな最後まで全力で駆け抜けるので、ついてきてください」（岡おかゆ）

続く『異国のディンドン・アン・ドゥ・トロワ』を歌のパートナーに、彼女たちはファンタジックでドリーミーな世界へ観客たちを連れだした。この曲で一人一人の歌声の個性を味わえるのも嬉しいが、1曲の中で転調を繰り返すたびに、曲の表情も、4人の歌声も、カラフルな色に塗り変わり、いろんな心模様を目の前に映し出す。三拍子のリズムにあわせてクラップが飛び交えば、わちゃわちゃと弾む展開が生まれたとたん一緒に身体を揺らすなど、異国のルミナリアのかける魔法の魅力に、心も身体もすっかり奪われていた。リズムにあわせて飛び跳ねるなど、一人一人が胸をドキドキ鳴らしなからライブへ夢中になっていた。「ディンディンドンディディンドン」の言葉を一緒に唱えるたびに、ときめく魔法の虜になってゆく。

ふたたびマジカルでミステリアスな異国の世界へ連れ出すように、『異国の胸騒ぎ』が流れだす。異境の地へと降り立ったような、ちょっとスリリングな気持ちも刺激的だ。彼女たちと一緒に冒険したくなる、そんなドキドキとした胸騒ぎが身体中を駆けめぐる。間奏では、フロアからMIXも飛び交いだす。4人は歌の世界へ自身を染め上げ、物語のヒロインとなり、見ている人たちを情熱抱いた世界へと誘い込み、この場に熱狂の宴を描きだしていた。冒険が進むごとに、目の前にドラマチックでスリリングな世界が次々と描きだされる。異国のラビリンスに迷いながらも、このままずっと嬉しい胸騒ぎを覚えていたい。

ここで、メンバーらがアイドルの魅力について語りだした。

「アイドルは誰かに力を与えられたり、誰かの人生をちょっとだけ豊かにしてくれる、そんな素敵な魔法をかけられる存在だと思っています。昨日までステージの下からアイドルを見ていたわたしですが、今日からはステージの上からみんなのことをたくさん応援していきいきたと思います。これからもみるきぃのことを見守っていてくれると嬉しいです」(みるき♡ほの)

「わたし、異国のルミナリアのメンバーになることが出来て本当に幸せです。今日来てくれたみなさん、今日は来れなかったけど応援してくださるみなさんと一緒に素敵なステージをたくさん作っていきたいし、見ていきたいです。これからどんどん駆け上がっていくので、みんな見逃さないで見ていてください。もっともっとたくさんの人に愛してもらえるグループになれるよう、これから頑張っていきます」(夢咲あいり)

「アイドルは、とっても力をもらえる存在だと思っています。わたしも大好きなアイドルさんがいるんですけど。たくさん生きる力をもらいました。大きなステージ、素敵なライブ、たくさん作っていくことがこんなにも幸せなんだってすごい感じました。わたしもアイドルをやるからには、今いるこのメンバーと、ここにいるファンのみんなと、これから出会う方と、たくさん大きなライブを作って、みんなで一緒に駆け上がっていきたいと思っています」(岡おかゆ)

「デビューライフからこんなに大きな会場を用意してくださって、たくさんの方が足を運んでくださって、本当にわたしは恵まれているなと改めて感じました。これから夢に向かって頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」(鮎沢詩)

「アー、よっしゃい・く・ぞ!!」の声を合図に歌ったのが、『絶対相対アイドル』。最初から超ハイテンションのメンバーたちが、歌声の翼を羽ばたかせだす。彼女たちは今、アイドルでいることを思いきり楽しんでいる。その歌声が、一人一人の心の中で輝きに変わってゆく。その魔法をアイドルになって手にしたことに、4人は喜びと楽しさを覚えていた。舞台の上でくるくるまわりながら、応援してくれる人たちが身体中から放つ大好きな想いを、4人は今、この場で実感していた。歌詞に込めた想いをリアルな感情として感じながら、その言葉にどんどん命を吹き込んでいた。間奏では、拳を振り上げるメンバーと観客たちが熱い声を交わす場面も登場。思いきり膝を上げて歌い躍る姿が、とても眩しく見える。早くも、観客たちと声をかけあう様も誕生。瞬時に、この場にいる人たちを虜にする。まさに4人は、絶対的アイドルとしての魅力の片鱗を早くも見せていた。

　歌い終えて、息も絶え絶えなメンバーたち。最後に、一人一人がこの日の感想を述べだした。

「やってる間も緊張するかなと思っていたんですけど。みなさんすごく優しく出迎えてくださって、盛り上がってくださって、本当にすごく楽しくて、あっと言う間でした。本当にありがとうだございました」(鮎沢詩)

「こんなにたくさんのファンの人がいるなんて、感無量すぎて言葉が出ないんですけど。今日は異国のルミナリアのために時間を使って作ってくれてありがとうございました」(岡おかゆ)

「デビューライブをAKIBAカルチャーズ劇場でやらせていただけること自体がすごいことで。さらにこうやって、満員のお客さんの中でデビューライブを迎えられるって本当にすごいことだと思います。来てくださったみなさん一人一人の想いがあったからだと思います。これから私たち、止まらずにどんどん上に向かって駆け上がっていくので、今日来てくれたみなさん、また私たちに会いに来てくれたら本当に嬉しいです」(夢咲あいり)

「アイドル楽しいー!!すごいステージに立っているのが本当に楽しくて、去年のわたしに、「アイドルになる選択をしてありがとう」と言いたいなと思っています。私たちまだまだ、今日がスタートです。今日から私たちの物語は始まっていくので、これからもたくさん応援していただけたら嬉しいです」(みるき♡ほの)

「みんなの声が聞き足りない」と、みるき♡ほのが言い出した。その声を受けて、最後の最後に異国のルミナリアはふたたび、感情をアップしてゆくエモいパワーチューンの『無敵素敵シンパシー』を歌唱。彼女たちはこの場にいる人たちへ、無敵な笑顔の民に変える魔法をかけていた。魔法をかけている4人も、大勢の人たちが熱狂する姿に刺激を受け、くしゃくしゃの笑顔でライブを楽しんでいた。ステージの上で跳ねるように躍る姿に触れているだけで、気持ちがバクバクしてゆく。異国のルミナリア、１曲ごとに異国の物語の中へ連れ出せば、その中でかならず笑顔にしてくれる。無敵の笑顔を注いでゆく異国のルミナリア。その魔法を味わいに、これからもライブに足を運びたい。

「異国のルミナリアの物語は、今日から始まったばかり」と叫んだメンバーたちの言葉を受け、その物語を一緒に描き続けなきゃと思った人たち、きっと大勢いたに違いない。