FEATURE
さらにギラつきだした6つの輝きの始まりを、僕らは目撃していたのかも知れない。「Finally ONE MAN LIVE『UPDATE』」公演レポート!!!!!!
ライブモンスターの異名を持つFinally。グループの持つ魅力を最も活かせる姿となる、バンドを従えた形でのワンマン公演「Finally ONE MAN LIVE『UPDATE』」を12月29日(日)にSHIBUYA WWW で行った。チケットは、Sold Outを記録。扉の後ろまで、本当に人がぎゅうぎゅうに押し寄せていた。2024年のFinallyはセルフ・プロデュースのスタイルを取りながら事務所へ所属し、活動の規模を一気に広げてきた。6人がどんな風にアップデートしたのか。その姿を、ここにお伝えしたい。
暗くなった場内へ流れだした華やかなSE。その音へ導かれるようにバンドメンバーが先にステージへ。やがて、SEが荒々しい音を響かせたのを合図に6人が舞台へ姿を現した。さぁ、ここから熱いライブを‥と言いたいところだが、彼女たちが始めたのが「ラジオ体操」。メンバーらの動きに合わせ、満員の観客たちはもちろん、バンドメンバーもFinally流のラジオ体操に参加。その後、6人と観客たちが「Oi!Oi!」と声を張り上げ、気持ちを高めだす。流れだしたバンド陣による演奏に乗せ、「さぁUPDATE始めようか!!」の声を合図に、場内中の人たちが臨戦態勢へ。そして‥。
猛々しい演奏がバースト。『WILD BRAVE』が始まるや、フロア中から上がりだす熱情した声・声・声。その様を目にしたメンバーらは凛々しい歌声を突きつけ、満員の観客たちの胸に熱い刺激を注ぎ込む。6人と観客たちが高く拳を突き上げ、この場へ「最高のエンドロール」を描くための、最強に熱い始まりの景色を描きだした。とても力強い、気持ちを熱く揺さぶる歌声とパフォーマンスだ。心の高ぶりをぶつけた雄々しき声に刺激を受け、同じように気持ちが高ぶりだす。落ちサビを熱唱するMegの歌声に魂が揺さぶられる。その場には、幕開けにしてすでに最高で最強の景色が広がっていた。
その勢いをさらに上げるように、躍動した演奏が飛び出した。『Trash Talk』に乗せてメンバーと観客たちが共に高く飛び跳ねれば、熱情した想いを重ねあわせシンガロングしてゆく。6人は胸を熱くしながらずっと挑発するように歌い、パフォーマンスしていた。彼女たちが早口で突きつける一つ一つの強気な言葉が、気持ちを熱く刺激する。だから、疾走/躍動する衝撃的なロックナンバーに乗せ、感情をずっと奮い立てていたかった。後半には、メンバーと観客たちが一緒に声を張り上げて歌いあう様も誕生。ヤバい、感情のストッパーが効かない。いや、そんなものはすでに必要ない。最後、一緒にJUMPしながら終えたエンディングも最高だ!!!!!!
止まることなく『走れ』へ。彼女たちが高く掲げた両手を頭上でクロスしながら打ち鳴らす姿に気持ちが揺さぶられ、気づいたら一緒にクラップをしていた。6人が「走れ 走れ」と歌うたび、たとえ不器用な生き方だろうとも、彼女たちと同じように自分らしく生きるために顔を上げたくなる。後半には身体を激しく折り畳み、共に気持ちを一つに重ね合わせ、6人と一緒に力強く前を向き走る自分に気持ちを染め上げ、思いを全力でぶつけていた。
続いて彼女たちが届けたのが、アッパーでダンサブルなロックチューンの『Rock'n'roll Shooter』。心が高揚してゆくと言えば良いだろうか、彼女たちのエモーショナルな歌声に触れるたび感情がどんどん火照りだす。気づいたらメンバーらと一緒に大きく手を振り、心の中で共に「Lalalala」とシンガロングしていた。
MCでは、場内がパンパンの人で膨れ上がった景色を見て、メンバーたちが興奮の声を上げていた。
次のブロックでは、終わらない熱狂へ少しノリを変えた表情を描くように、ファンキーでダンサブルな『オワラナイ』を届けてきた。この曲で彼女たちはとても妖しく躍り、艶(つや)めいた歌声で艶(なまめ)かしく攻めてきた。跳ねた楽曲の上で、ときにファルセットも交えて甘い刺激を与えてゆく。大人の女性らしいアダルトな魅力で誘いだす??そんなエロい挑発に興奮を覚えつつ、ダンサブルな楽曲に乗せて煽る彼女たちへ導かれるように、フロアのアチコチで飛び跳ねる人たちの姿があった。
6人が身体を小刻みに揺らし、軽やかに跳ねながら歌ったのが『飽くなきヒーロー』。とてもエモーショナルでアッパーな楽曲だ。もがきながらも、奮い立つ気持ちを強くぶつける彼女たちの歌声と姿に刺激を受け、フロアからも熱い声が飛び交いだす。とてもエモくて熱い、互いの気持ちを一つにしてゆく楽曲だ。高ぶる気持ちをぶつけるように前のめりの姿で歌い踊るメンバーたちの姿も、印象深く見えていた。
ふたたび6人はセクシーな様も魅せながら、『トーキョー・ナイト・イミテイション』を通してアダルトな魅力で攻めてきた。その姿にハートが落ちそうだ。妖艶な子猫になった彼女たちに、「ぐちゃぐちゃにしたいわ」「むちゃくちゃにしてね」と甘い挑発を受け、冷静でいれるわけがない。いつしか見ている側のハートは、6人の誘いに触れてぐちゃぐゃに乱れていた。このブロックで見せた、酸いも甘いも知り尽くした??大人女性たちだからこその刺激。それも、見ている側の気持ちを嬉しく落とす大切な魅力だ。
荒々しくもダーク&ラウドな楽曲に乗せ、彼女たちはふたたび凛々しい様と歌声を武器に、触れた人たちを深く深く病み(悲しみ)の世界へ落としてゆくように『心壊』を歌っていた。とても感情の揺れが見えるエモーショナルな歌声だ。荒ぶる攻撃的な楽曲を背にしているからこそ、悲しみを背負ったうえで乱れ揺らめく彼女たちの不安定な心模様が、より刺々しくもエモい感情的な歌声となって胸に刺さってきた。でもその痛みが、今は妙に心地好い。
「今一筋の光差し 手放してた孤独な心を照らす」「斬り裂かれても倒れない強い誓いが 明日の君と僕を救うんだ」と、メンバーたちが、感情的な声を繋ぐように歌っていた。そこへ「何千年が経って」と新たな歌声が紡がれるのを合図に、楽曲が力強く駆けだした。『燈-tou』、曲が進むごとに、弱さを知りながらも強い意志を抱いた6人の感情が膨らみだせば、メンバーらの放つ言葉(思い)の一つ一つが、疾走する楽曲に乗せて観ている側の気持ちも蹴り上げる。彼女たちが感情を振り乱し歌い上げるたび、一緒に気持ちが痛々しく奮い立つ。でも、今はその気持ちがほしいんだ。
「好きだって言葉が "知りたい"って気持ちが」と歌いだす『君に咲いたリナリア』でも、メンバーらがスリリングな演奏に乗せて思いを繋いでゆく。一人一人が、みずからの傷ついた感情をさらけ出すように歌っていた。その思いが、曲が進むにつれ色づいて見えたのは、歌詞に合わせ、彼女たち自身も不安を希望へ変えるように歌っていたからだ。終盤、落ちサビで「"好きだ"ってひと言~」と歌いながらクライマックスへ向かうときの、気持ちを剥き出した6人の歌声が心を強く揺さぶっていた。
激しく乱れ揺れ動く感情的な歌が続いたうえで『君エール』に触れたとき、とても心が煌めいた。胸に青春という景色が広がってゆく楽曲だ。くすんだ感情をすべて解き放つように晴れた声で歌う6人の姿が眩しい。高く手を掲げて歌う彼女たちに向け、フロア中でも多くの手が高く突き上がる。「掴め、この手で起こす未来を」と力強く歌う声に触れていると、自分も何かを起こせる力と勇気が身体中に漲りだす。何時だって青春とは、もどかしさを胸に抱えながらも我武者羅に駆けだしてゆくもの。その気持ちを忘れなければ、何度だって終わらない青春の中で自分を輝かせられる。そんな熱いエールを6人に送ってもらえた気分だった。
次に披露したのが、ライブで初披露となる新曲の『他人火事着火マイクファイヤー』。ライブで熱狂を作るに相応しい、いい感じでぶっ壊れた、オラオラと気持ちを熱く掻き立てる楽曲だ。彼女たちは跳び跳ねながら「他人火事ファイヤー」と歌い、観客たちを煽りだす。フロア中の人たちも、手にしたペンライトを思いきり振り回し、沸き立つ気持ちを叫び声に変えていた。ほんと、この会場をぐちゃぐちゃに掻き回す、攻撃力とアゲ感がハンパない、とても癖の強い爆裂エモーショナルな楽曲だ。気持ちが騒ぐなら、6人と一緒に理性のスイッチをぶっ壊し、一緒にスクリームしていけばそれでいい。それ以外、ここに何が必要だ!!!!!!
「渋谷、騒ごうぜ!!レッツゴー!!」の声を合図にメンバーらが歌ったのが、自己紹介ソングの『We are Finally!!!』。この手の楽曲を通すことで、ライブを楽しみながら各自のキャラクターを知れるのも嬉しい。この曲でも、一人一人が自己紹介をするたびに、それぞれのメンバーの歌声やパフォーマンスの魅力を垣間見ることが出来る。メンバーらの動きに合わせ、フロアのあちこちで踊る人たちがいれば、メンバーらと一緒に気持ちをエモく染め上げていた。
続いて、この日のライブのみで聴けるシークレットナンバーを披露。ここでも、あえて詳しいことはシークレットにしておくが、特別な場だからこそ味わえる楽曲に触れられたのも、ファンには嬉しい熱狂のプレゼントになっていた。
先に生まれた勢いへ、さらに激しくもダンサブルな熱を重ね、6人は攻めるようにエモくメロい『Love me for who I am』をぶつけてきた。光彩を放つ彼女たちのエモーショナルな歌声に触れていると、同じように気持ちがエモく染まわってゆく。巧みに転調を繰り返しながらトリッキーな面を見せつつも、曲が進むにつれエモさがどんどん増していく。1曲の中、攻めた姿から優しい表情まで、躍動する中でさえ、いろんな歌声の魅力を味わえたのが嬉しい。
ライブは次第にクライマックスへ。「Yeeeeeeah!」と叫ぶ歌声を合図に、『Call my name』が飛び出した。楽曲が始まった瞬間から、フロア中から「Oi!Oi!」と熱情した声が飛び交う。目の前で騒ぐ観客たちを、攻撃的な姿と突き刺すような歌声でさらに激しく煽るメンバーたち。6人は、この場にいる人たちの感情を沸騰させる熱い熱い衝撃と衝動を終始エモーショナルに注ぎ込んできた。壊れたい、もっともっとここで壊れてしまいたい!!
ヒリヒリとしたギターサウンドが身体中をグサグサに突き刺す。Finallyはここで『WINNERS』をぶち込んできた。6人と一緒に「Wow Wow Wow」と歌い上げたい。彼女たちが気持ちを荒々しく沸き立て、言葉のひと言ひと言に強い意志と勇気を詰め込み投げつけるたび、胸の内へ飛び散った言葉の数々が無数の炎となり、心の中でメラメラと燃え上がる。だから力いっぱい拳を突き上げ、6人と一緒に「Wow Wow Wow」と歌い続けていたかった。ともに、燃え盛る炎を心の中で大きくしながら、糞みたいな現実を全部燃やし尽くし、一緒に新たな未来を作りたい気持ちになっていた。最後に叫んだ、「これがFinallyだ!!」の言葉、まさにその通りだ!!!!!!
ここでJuriが、みんなへもっともっと見せたい景色があるから、これからも一歩一歩その景色をつかみに進んでいこうと呼びかけてきた。そして…。
最後にFinallyは、新曲の『LANDSTAR』を歌っていた。「“今”を生きていこう “過去”を超えていこう 僕とあなたで綴る話」と歌う思いが、胸に深く刻まれる。LANDSTARとは、人を導く星のこと。この日、この場には、彼女たちが掲げた夢や未来、音楽、意志、生きざまなどに強く惹かれた人たちが、会場を埋めつくすほど集まっていた。FinallyというLANDSTARが反骨精神をギラギラに煌めかせ、輝きを放ち続ける限り。たくさんの人たちが六灯星の輝きの元へ集まれば、6つの灯が照らす未来へ共に歩んでゆくことだろう。そんな新たな始まりの姿を…。さらにギラつきだした6つの輝きの始まりを、僕らは目撃していたのかも知れない。
次は5月3日(土)、SHIBUYA CLUB QUATTROでのワンマン公演だ。六灯星の輝きの元へどれだけ大勢の人たちが集まり、一緒にくしゃくしゃになれるのか、また楽しみが増えてきた。
PHOTO:小林弘輔
TEXT:長澤智典
セットリスト
SE-ラジオ体操
『WILD BRAVE』
『Trash Talk』
『走れ』
『Rock'n'roll Shooter』
MC
『オワラナイ』
『飽くなきヒーロー』
『トーキョー・ナイト・イミテイション』
MC
『心壊』
『燈-tou』
『君に咲いたリナリア』
『君エール』
MC
『他人火事着火マイクファイヤー』
『We are Finally』
『????』(secret cover)
『Love me for who I am』
『Call my name』
『WINNERS』
MC
『LANDSTAR』
<インフォメーション>
Finallyのさらなる挑戦
2025/5/3(土)SHIBUYA CLUB QUATTRO
ワンマンライブ開催決定
「今」を生きて
「過去」を超えて
僕とあなたで綴るライブ
①3ヶ月連続新曲リリース決定🎧
②1月から毎月無料ライブ開催🎤
③CD「UPDATE」リリイベ決定💿
④ファイナリーのポスター配り隊:新ポスター配布決定
【プロフィール】
Finally(ファイナリー)
ロックバンドに負けず劣らずラウドなサウンドに乗せるハードでキャッチーなボーカルワークでファンを虜にする6人組ガールズグループ"Finally(ファイナリー)"
2021年に活動を開始し「私たち、一生、背水の陣」を裏テーマに掲げながら、常に"限界ギリギリ"、"熱量MAX"、そして"実直”な活動を続けてきた彼女たちは、2023年には新宿BLAZEでの単独公演を大成功に収める。
その暑苦しいほどにパッション溢れる、まさにロックな活動はバンド界隈でも注目を集め、楽曲提供には「KEYTALK」「感覚ピエロ」「ミオヤマザキ」「Rhythmic Toy World」「FABLED NUMBER」など熾烈なライバル争いを勝ち残りシーンを切り開いてきた錚々たるロックバンドが名を連ねている。
数多のステージ経験を重ねた6人の放つ圧倒的なライブパフォーマンスで「このアイドルはただ者じゃない」と気づいてしまった熱狂的なファンが急増し、いま知名度急拡大中の注目グループ!
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