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2024.12.26
anew 

「anew 2nd anniversary ONEMAN 2024"思 春 期"」東京降臨レポート!!!!!

 ついに、anewのオリジナルメンバー"中あまね"の卒業の日を迎えた。12月15日、新高円寺Loft Xで大勢の観客たちを迎えて行われた「anew 2nd anniversary ONEMAN 2024"思 春 期"」東京公演の模様を、ここにお伝えしたい。

 

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  奇妙なサーカスが始まるような音楽が流れだした。中あまねの最後の日となるライブは、『メリーさんの数字』から始まる形で幕開けた。ステージの上に駆けだしたメンバーたちは、最初から感情のアクセルを思いきりきり踏み込み、声を荒らげて歌い、叫びだす。狭いステージの上をくるくると駆け回り、荒ぶる感情を吐き出すように歌い、騒ぐメンバーたち。その勢いを持って次の曲へ。
 続く『何色少女』で4人は、自身の感情をいろんな荒ぶる色に染め上げ、今にも客席へ飛び込まんばかりの勢いで歌い、はしゃいでいた。一人一人がマイクを力強く握りしめ、沸き立つ感情を全力で。でも、この場、この瞬間を思いきり楽しむ気持ちで歌っていた。その勢いへ巻き込まれるように、フロア中の人たちも野太い声を張り上げ、彼女たちと荒ぶる気持ちを一つに重ねあい、フロアに熱気を生み出していた。
 止まることなく『デキルカナ?』へ、4人は「ウキウキちゃん」とした感情に染めあげ、ときに互いの顔を見合わせ、「ドキドキちゃん」と歌いながら、思いきり感情をぶち撒けていた。彼女たちのテンションが上がるたびに、フロアにいる観客たちの感情の熱も上がりだす。何時しか場内中の人たちが4人と一緒に腕を高く振り上げ、野太い声を張り上げていた。気持ちが騒ぐままに動けばいい。それこそが「モキモキちゃん」という気持ちの正体なのだから。
  そこから『夏疵』への展開が、胸アツだ。身体を揺さぶる超強烈なダンスビートに乗せ、4人は過ぎ去った痛い青春の夏の思い出をこの場へ取り戻すように、ときにメンバーどうしでギュッと抱きしめあいながら、陰キャたちらしい、疵を負った青春の景色を目の前に映しだしていた。歌詞に合わせて紬祇りこが桃兎まいみにChu!!とする場面が、最高にヲタク心を刺激する。そこへ、どんな影を背負っていてもいい。青春は自分たちが楽しまなきゃ、相手にもその想いは届かない。だから彼女たちは、みずからの気持ちが騒ぐまま、無邪気に、思いきりはしゃいでいた。
  本音で、本気で楽しみ、弾け飛ぶ姿こそ、今のanewのあるべき姿。そんな自分たちの現在地を示すように、4人は『位置情報なし』を歌唱。フロアでも、大きな円陣が生まれ、声を張り上げる人たちも登場。ここにいる一人一人が、自分の熱狂すべき現在地で、思いきりみずからを開放して祭り上がっていた。これぞライブだね、メンバーも観客たちも、気持ちが動くまま、素直にはしゃぎ倒す。フロア中の人たちが、飛び跳ね歌うメンバーたちと気持ちの波長を重ねあわせ、本能のままにわちゃわちゃと飛び跳ね、はしゃいでいた。その姿が、本当に激アツだった。

 

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 中あまねにとって、ここでのMCが、anewとして最後の自己紹介。でも、かしこまることなく、何時も通りの自然体で、陰に恥じらうギャルしている姿が彼女たちらしい。4人とも、大勢の観客たちの姿に素直に喜びを覚えていた。それが、anewが2年経った現在地。桃兎まいみは「いろんなことがありすぎて5-6年やっている気分」と語っていた。anewもついに3年目。紬祇りこは「売れるぞ!![」と宣言していたことも伝えておきたい。

  次のブロックは、anewの始まりを告げた『ソコとココ』からスタート。楽曲が流れた瞬間、メンバーと観客たちが一斉に声を張り上げだす。桃兎まいみに至っては、今にも客席へ飛び下りんばかりに、台の上で歌う様まで見せていた。フロアでも、大勢の人たちがずっと身体を大きく揺らし、思いきり声を張り上げ、そこここで熱情した景色を作りあげていた。いつしかメンバーたちみんなが台の上に乗って、身体を前のめりに歌っていた。でも、この自由さがanewらしさ。昔からそうだった、気持ちが動くままに歌い、騒ぎ、ときにはフロアへ降りていく。この日も4人は、anewらしい姿で、ステージの上で自分らしく振る舞っていた。
 今のanewにルールなんて必要なければ、そんな常識に縛られてもいない。存在自体が、ノージャンル。その姿を4人は『ジャンルレス』に乗せ、くしゃくしゃの笑顔で、元気いっぱいに歌っていた。だから、その元気を二乗三乗したくて、フロア中の人たちも、その場で小さく2テテップを踏みながら騒いでいた。「躍れ!」の声にあわせて、メンバーと観客たちが踊り騒ぐ様も最強だ。
 横ヨリの熱いフリーキーなビートに乗せて、4人は『僕たちに明日はない』を歌いだした。サビでは、メンバーらの動きにあわせ、観客たちも奇天烈なダンスを踊りだす。間奏で飛び交う、野太く熱い掛け声。サビで、メンバーと会場中の人たちが右手の人指し指を天高く突き上げて踊る様は、何度味わっても胸を熱く騒がせる。落ちサビを歌う中あまねに向けて差し出されたたくさんの手。「僕たちに明日はない」と歌いながらも、4人は、3年目のanewが描く素敵な景色を見つめていた。
  まさか、ここで『にゃんく』が飛び出すとは。4人とも無邪気で甘えた‥ではなく、隠した小さな牙も剥き出し、愛らしい表情で猫の手のポーズをしながら、観客たちをおにゃ!おにゃ!と煽っていた。彼女たちの声に合わせて、フロアからも「にゃ~ん にゃ~ん」と声が響く様も最高じゃない。メンバーと観客たちが、「にゃんにゃんにゃんにゃん」と声を張り上げて祭りあがる。中あまねに至っては、歌いながらスマホでフロアの模様を撮影。その気まぐれさが、本当に子猫たちのよう。そんな気まぐれな自由さが大好きだし、その楽しさを一緒に味わいたくてはしゃいでしまう!!

 

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 ここで、ゲストのはる陽がステージへ。アコギを手にしたはる陽は、自身の楽曲を弾き語りで歌唱。anewとは異なる、とてもアンニュイな、まるで淡く蕩けるような世界をはる陽は描きだす。しばし甘い夢を見るような気持ちで、彼女の歌声に心を溺れさせていた。
 はる陽が、紬祇りこをステージに呼び入れた。次に届けたのが、はる陽が作った紬祇りこのソロ曲『水色諸事情』。2人は、この曲をデュエット。紬祇りこの表情が、大好きな人の前にしたときの、隠しきれない喜びを零すときのような満面の笑顔だ。『水色諸事情』では、2人とも台の上に乗り、紬祇りこが、今にも壊れそうなアンニュイな歌声で心の声を響かせる。サビでははる陽も参加。紬祇りこの歌う声へ寄り添うようにコーラスを響かせ、2人で歌声を重ねあわせ、もどかしい感情へ淡い水色の感情を刺し色してゆく。揺れ動く気持ちのままに言葉を吐き出す紬祇りこ。その声の裏で、美しい声をハモらせるはる陽。2番では、はる陽がリード。サビでは2人が顔を見合せ、互いの気持ちを一つに折り重ね、心の色に、さらに深い水色の感情を刺し色していた。曲が進むごとに感情的になる紬祇りこ、その姿を優しく支えるはる陽。同い年だけと、そこには、妹(紬祇りこ)を守る姉のような、素敵な姉妹関係さえ感じていた。
 ふたたび、anewのメンバーがステージへ。そこには、今年4月に卒業をした姫ここなの姿が。月夜なぎが加入する前の、オリジナルメンバー4人によるanewというスペシャルな編制で歌ったのが、はる陽の作った『しゃぼん』。姫ここなの歌から、楽曲はスタート。4人は、壊れそうなほどに淡い歌声を綺麗に重ねて歌っていた。まさか、1年前頃に慣れ親しんでいたanewの姿を目の前に出来るとは。この曲の間中、ずっと美しいハーモニーに触れながら、胸をうるうるさせていた。

  ここからは、メンバーそれぞれが中あまねに向けての想いを、手紙にして読み出した。
(文章の最後にまとめて掲載してあります)  
                         
 4人がくしゃくしゃの涙声で「夕焼け小焼けでまた明日 なにかになれてた あの日」と、歌にならない声で歌っていた。でも、『雪の惑星』の音楽が流れだしたとたん、一人一人の声が凛々しくなる。いや、みんなまだ涙声だ。でも、その涙を堪え、気持ちを奮い立てるように4人とも歌っていた。だから、フロア中から届く拍手の音も、いつも以上に力強かった。ここから新しい自分になろうと、不安も胸にしながら夢見ていた想いは、今も4人の中に青春の傷跡としてずっと残り続けている。その気持ちを奮い立てるように歌う4人の声が、痛く胸に突き刺さった。
  止まることなく、『ヤメテヤメテトメテ』へ。ときに、中あまねと抱き合いながら、3人は、引退する彼女に向け、心の本音を零すように歌っていた。旅立ちを決めた中あまね自身も、後ろ髪を引かれる想いでこの曲を歌っていたのだろうか。躍動するビートの上で、一つ一つ言葉が痛い感情的な命の声となって胸に届いていた。「ヤメヤメテトメテ」と歌うその声が、4人の心の本音の手紙として、ここにいる一人一人の心に想いを刻み込んでいった。
 ここに至るまでの2年間、けっして良い評価ばかりではなかった。ときには、痛い言葉の数々を突きつけられ、劣等感にさいなまれたこともあった。その悔しさを、彼女たちは跳ね返すバネにして進み続ければ、あにゃんという仲間たちを少しずつ増やしながら、自分たちの居場所を必死に作り続けてきた。『どうせ馬鹿にしてるだろう』を歌う彼女たちの姿が、とても強い人間として見えていた。心の中のフラストレーションを、反逆した気持ちを持って本気でぶつける。その生々しい姿に気持ちが揺れれば、彼女たちの成長も同じように感じていた。
   ライブの終盤に歌ったのが、『束の間』。この歌詞に綴られた想いの一つ一つが、中あまねからのサヨナラの言葉に聴こえてくる。フロアではたくさんの中あまねカラーのサイリウムの光が輝きを放ちながら大きく揺れていた。それが、引退し、新たな道を選んだ中あまねに贈る光の言葉のように‥。メンバーたちも、ときに絶叫した声で歌っていた。そうでなきゃ、ここで歌えないと言わんはかりに‥。セリフの部分で、今にも感情が壊れそうなくらいの泣き声混じりで歌う彼女たち。その姿に向け、フロア中の人たちが、大きく手やサイリウムを振りながら、未来へ歩みだす中あまねに、そして3年目へ踏み出したanewに、進み続けるエールを送っていた。
 最後にanewは、ここから旅立つ中あまねを贈るanew流の卒業ソング『思春期』を歌っていた。こじらせたもどかしい感情を、もどかしさを吐き捨てるように歌う、その歪んで病んだ青春模様が、やっぱしanewらしい。どこか、あまねじゃくな。でも、一生懸命素直な気持ちになって想いを吐き出すメンバーたち。中あまねを中心にギュッと寄り添いながら、「ありがとう」と歌う姿に。舞台の上で演じるよう、ミュージカル風に「さよなら」と歌う姿を、僕らは、ただただ胸に涙を浮かべながらじっと見つめていた。

 

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  一つのセレモニーを終え、ここからは,何時もの無邪気で自由奔放なanewになって、あにゃんのみんなと一緒に楽しもうと、アンコールでは、アイリッシュパンクなダンスナンバーの『完敗乾杯』をプレゼント。anewTシャツ姿になった4人が、いつものように無邪気な、くしゃくしゃの笑顔で、今にもステージの上から飛び下りんはかりの勢いではしゃいでいた。何時しかフロアに大きなサークルが生まれ、くるくると周りながら彼女たちと一緒に熱狂の乾杯を続けていた。4人が手を繋いでラインダンスを踊る姿に合わせ、フロに巨大なサークルが誕生。「君に」「乾杯」「僕に」「乾杯」「みんなで」「乾杯」と、みんながジョッキの形にした手を振り上げ、思いきり熱狂に酔いしれていた。
  最後に届けたのも、やはりanewらしい楽曲だった。最後の最後まで一緒に馬鹿になって騒ごうと歌ったのが、GOING STEADYのカハー曲の『童貞ソー・ヤング』。ガツーンとしたギターの音が鳴り響き、4人が「1.2.3.4!」と声を上げた瞬間、気持ちが爆上がりした。4人と一緒に喉が千切れんばかりに声を張り上げ、拳を振り上げながら、一緒に叫び続けていたい。それこそが青春じゃない。どこか螺子曲がっているけど、けっして格好良くない、むしろ無様な姿だけど。誰よりも、何処よりも熱くなって歌い叫んでいた。だって、それこそが青春じゃない。だから、ここで生きてるって叫べるんだ。それはステージ上の4人も一緒。台の上に上がり、今にも客席へ飛び下りんばかりの姿で、あにゃんたちと超至近距離で触れ合いながら「一発ヤルまで死ねるか!!」「一発ヤッたら終わりか!!」と叫んでいた。こんなにもぶざまな。でも、何処よりも、誰よりも熱々な様こそが、anewとして歩んだ2年間の中で作りあげた姿だ。こんな最強で最高に格好いい2年間の姿が、何処にある?!気づいたら、紬祇りこがフロアにダイブしていた。4人とも、本当にフロアへ飛び込む勢いで、最強の笑顔で歌い叫んでいた。これがanewだよ。本気で喉が壊れんばかりの勢いで心の底から叫ぶ姿こそが、anewなんだよ。2年間で彼女たち、最強になったよ。

 

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姫ここな 引退?卒業おめでとう。お疲れさま。anewに入って初めて写真を撮ったのは、あまねちゃん。ホテルの部屋でずっと一緒だったのも、あまねちゃん。ここでは話せないことを2人で話をして、共有しあったのは絶対にいい想い出です。率先してMCしてくれたり、いつもリーダー的存在でみんなのことをまとめてくれて、ありがとう。anew辞める前に電話くれたの本当にありがとう。anewにいた頃は、辞めたらバイバイと思ってたけど。これからは一緒にゲストで楽しもうね。幸せに生きてね、ありがとう。

月夜なぎ  2年間お疲れさまでした。こうして引退前にお見送りとしてワンマンで一緒にライブが出来ることって、他に比べたらなかなか無いようなことだし、そう出来るのは、あまねさんがanewをずっと好きでいてくれているおかげだなと思いました。あまねさんのすごいところは、一つ一つの細かいところまで噛み砕いて自分のものにしようとするところ。あと、思ってる以上にまわりをよく見てて、わたしの出来ないところはちゃんと伝えてくれるところ。正直、言われすぎちゃって、「あー、わたし駄目だな」と思っちゃうけど。でもそれって、あまねさんがなぎのために、anewをいいものにしていくために。そして、これからのanewに残していくために言ってくれたことで、こんなにも素敵な幸せな愛され方って他にないなと、すごくすごく嬉しかったです、ありがとう。でも、だからこそ、anewにはあまねさんが必要で、あまねさんが隣にいない練習や、ライブとか、作品が、これから少しずつ生まれていくのが本当は少し怖いです。それまでも、あまねさんがanewに残してくれた、言葉として残してくれたことを武器にして、もっともっとanewは進んでいって、あまねさんが大好きなアイドルとライブをする機会がいつか絶対に来ると思うから、そしたらタイミーさんでもいいから,、何時でも「帰ってきたい」と思ったら戻ってきてほしいです。今まで本当にありがとうございました。

紬祇りこ あまーねぃ、デビューからは2年、anewに入ってからは2年3ヶ月、ありがとう。なんか2年3ヶ月ってさ、傍から見たらさ、短いとか意外と言われちゃうかも知れないけど。anewの2年3ヶ月って濃いから。2年3ヶ月以上に長く感じるくらいにつらいときもあったと思います。あまーねぃがお姉さんみたいな感じの立ち位置にどうしてもなってしまってたから、そこに甘えてしまったときもあるけど。でも、りこにとって生まれて初めてのお姉ちゃんだったから、正直、いなくなってほしくはないし、なんかアイドルって愛される才能がないと続けられないと思う中、あまーねぃは2年も続いているし、辞めても,また帰ってくればいいと思う。こうやって惹かれる人がたくさんいるってことは、あまーねぃにもアイドルとしての愛される才能があるから、ここで辞めてほしくなかったし、相談を聞いてくれる人がもういなくなっちゃうと思ったら悲しいし、もうこれ以上anewが変わってほしくない気持ちもあるけど。でも、引退は何時でも撤回できるから、あまーねぃが引退してる期間で、anewにいたときよりも、楽しくない、anewにいたときのほうが楽しかったなぁって思ったら、いつでも戻ってきてください。ありがとう、ほんとに大好きです。

桃兎まいみ  あまーねぃが辞めるとか想像できない。実感がなくて、もやもやしてる。この2年間、ずっと一緒に走り続けてくれて、今日まで一緒にanewを作りあげてくれて本当にありがとう。
  少し遅れてあまーねぃのanewへの加入が決まったとき、まだ会ったことがなくて、まだどんな人かわからなかったけど。twitterに上がった写真を見て、大人っぽくて、すごく綺麗な人だなと思ったことを覚えています。初めて会ったあまーねぃは写真よりもずっとかわいくて、りこぴんと大騒ぎしたのもいい想い出です。そこからレッスンをしたり、合宿したり、一緒に過ごす時間が増えて、少しずつあまーねぃのことを知りました。大人っぽいけど根は無邪気で、キャラクターとかが好きだったり、地味に涙脆かったり。はっきり気持ちを伝える素直さだったり、どの面を取ってもかわいらしくて、大好きだなぁと思います。そんなあまーねぃは、ずっと最年長としてanewを支えてくれました。デビュー前、メンバーの入れ代わりが激しく、再オーディションがあったり、本当にデビュー出来るのか不安があって、ずっとわたしに寄り添っていてくれました。きっとあまーねいだって同じ不安を抱えていたのに、わたしが精神的に駄目になってしまったときに優しくしてくれるだけじゃなくて、具体的にどうしたらいいのかや、喝を入れてくれるのは、いつもあまーねぃでした。厳しいことを言うなと思ったこともあったけど、興味がないことには無関心のあまーねぃが気にかけてくれるのは、思ってくれているからだと、愛だったなと、今ならわかります。anewにリーダーはいないけど、わたしにとって。きっとみんなにとっても、心の中ではリーダーだったと思います。他のメンバーが自由すぎて、そうするしかなかったとしたら、優しさに甘えて迷惑もいっぱいかけちゃってごめんね。解散騒動があったとき、ずっと辞めるつもりだったと言ってたけど。あまーねぃが一番泣いていて、誰よりもanewを大切に思っていて、愛してくれているんだなと思ったよ。ちゃんとわかってるからね。だから、あまーねぃが心から愛してくれたanewをこれからも続けていくために、今度は3人で守っていきます。きっと毎日心配しているだろうけど、この3人なら大丈夫と思えるように頑張るね。あまーねいに直接言うことが負担になるとわかっていたのに、寂しくて、悲しくて、何度も何度も「辞めないで」と言ってしまったけど。これからのあまーねぃの未来が素敵なものになってほしいと心の底から願っています。幸せになってくれないと許さないからね。anewを辞めても他人になるわけじゃないから連絡してね。ほんとにありがとう。あまーねぃと出会って良かった。大好きだよ。

中あまね   2年3ヶ月間、長い子は一緒に活動してくれてありがとう。自分が辞めるとは決断しましたが、辞めることによって、やっと安定したanewが、また彷徨いながら、不安の中で活動していくことになってしまうから、そこに対してはすごく申し訳ないと思ったし、それを3人に任せてしまう無責任さは、本当に申し訳ないと思っています。
  なぎはね、入ってから半年くらいの中でめちゃめちゃ頑張ってくれていて。わたしの引退が決まってから、より一層なぎに厳しくしちゃってて。それはやっぱり、3人のanewになっちゃうから、どうにか3人でステージに立っても、今の4人と変わらないものを見せられるようにという、わたしの焦りで。それで、すごく厳しくしちゃってて。それでもなぎは「わかった、はい」って、ちゃんと素直に受け止めて努力をしているから、なぎがanewのメンバーになってくれて本当に良かったなと思っています。一番末っ子だから、ずっと甘えん坊なんだけど。これからはそうもいかなくなっちゃうから、3人しかいないから、2人の言うことを聞く??わかんないけど。ちゃんと言うことを聞くだけじゃなくて、2人のことも支えてあげてください。応援しています。
  ここな、ここなはね、この間、『しゃぼん』をやるために久々にここなを事務所に呼んで、『しゃぼん』の練習をしたんですよ。で、相変わらずの、ここなの行動とか、ここな節で、なんか、すごい安心したの。今のanewに不満があるわけじゃないんだけど。やっぱり、オリジナルメンバーで作ってたanewの想い出がすごく甦ってきて、さっきの『シャボン』でも泣いちゃって。1年4ヶ月くらい??一緒にやってたから、そりゃあいろんな想い出もあるし、いろんな話もしたし、いろんなここな節を見せてもらったし。でもこうやって、anewを辞めても、またこうやってライブに来てくれたり、一緒にステージに立てたのが、今日すごく嬉しかった。来てくれてありがとう。これからも、仲良くしてね。
  りこ、りこはね。めちゃくちゃガキだったんだよ。今は、マジでまし。すごい大人になったの。メンバーが変わるときとか、3人になるときに、たぶん、りこの中で何かが変わったんだろうね。そっからすごい大人になって、なんか違う人を見てるみたい。それだけ、anewを支える存在の自覚とか責任感とか、なかったわけじゃないと思うけど。昔に比べると、すごい大人になったなぁと思った。わたし、りこの顔がめっちゃ好きでさ、わたし入った頃にすごい嫉妬してたの。顔もかわいいし、ライブ中のさ、愛嬌とかすごいじゃん。だからファンもいっぱいついてるし、りこにわたし嫉妬してたなって。辞めるって伝えたときも、りこはだだこねて。ファンのみんなと話してるときもそうなんだけど、頑張ってねと次に向けて背中を押してくれる人もいれば、辞めないでと言ってくれる人もいて、辞めないでと言ってくれるのが何よりも幸せだなと思っていて。それをメンバーから言ってもらえるのは本当にありがたいことだし、必要としてくれているんだなぁ、愛されてるんだなぁという実感が沸きました。これからのanewをよろしくね。
  まいみ、まいみもガキだったよ。でも、もう簡単に泣かないし、簡単に怒らない。この2年でまいみを強くさせた。マジ、すぐ泣く。もうどーにもならないと、怒りながら泣く。でも、なんでまいみは、こんなにも強くなったんだろうね。まいみとはね、笑いのツボが一緒で、すぐね、twitterのネタツイートを見つけると、見せあってゲラゲラ2人で笑ってて。なんか一番感性が近いなと思ったのが、まいみでした。優しいし、すごい人思いだし、2人がすごい、めちゃめちゃ成長したなと思ったから、わたしはanewを辞める決断をしたので。だから、これからのanewをよろしくお願いします。
 これからのanewがどうなるかわかんないし、わたしも今すごい実感があるわけじゃないので、今これが最後のステージだと思えないし、これからanewとしての生活がなくなった自分の人生が、どう続いていくかがあんまりわかってなくて。きっと、一週間したら「暇だなぁ」と思いながら毎日を送るんだろうね。でも、その中できっと、今も思っているけど。今よりも一層、anew楽しかったなとか、活動してきて良かったなって思えるようになっていくはずだから、背中を推してくれたメンバーの言葉を信じて、自分の道を歩きたいと思います。
  そして、今までたくさん応援してくれて本当にありがとうございました。自分は、そんなにアイドルに向いてなくて、アイドルになっても、自分にスポットライトが当たらなくていいと思うような感じなの。今でも。だから、改めて卒業公演も準備しないで、本当はしれっといなくなりたかったの。みんなは嫌だろうけど。でも、そういう性格だから、まぁこの2周年ワンマンがいい区切りとして、今日でステージを降りることにしました。愛される才能があるってりこは言ってくれたけど。自分にとって応援してくれてる人たちには失礼なんですけど。わたしの良さが、わたし自身がわかってなくて。でもきっと、この2年間、200本くらいライブをした中で、どこかでわたしを見つけてくれて、わたしを好きになってくれて、こうして今日ここに来て、最後の瞬間を見届けてくれるみなさんには本当に感謝しています。ありがとうございました。これからもanewは続いていきます。わたしがいなくなってどうなるかわからないし、売れるかもしれないし、彷徨うかも知れないし、次のことは誰にもわからないけど。これからも、anewというアイドルがあることに変わりはないので、引き続き応援よろしくお願いします。anewのメンバーになれて、ここでアイドルが出来て幸せでした。ありがとうございました。

 

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TEXT:長澤智典 


セットリスト
『メリーさんの数字』
『何色少女』
『デキルカナ?』
『夏疵』
『位置情報なし』
MC
『ソコとココ』
『ジャンルレス』
『僕たちに明日はない』
『にゃんく』
MC
はる陽コーナー
『水色諸事情』(紬祇りこ&はる陽)
『しゃぼん』(anew&はる陽&姫ここな)
MC~手紙コーナー~
『雪の惑星』
『ヤメテヤメテトメテ』
『どうせ馬鹿にしてるだろう』
『束の間』
『思春期』
-ENCORE-
『完敗乾杯』
MC
『童貞ソー・ヤング』
 

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中あまね https://x.com/amane_anew
紬祇りこ https://x.com/rico_anew
桃兎まいみ https://x.com/maimi_anew
月夜なぎ https://x.com/nagi_anew
 

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