毎年恒例。今年も1月1日=元旦に、せれちゅこと上月せれなが、4部構成に及ぶワンマン公演「上月せれなNEW YEAR LIVE 2025」を渋谷duo MUSIC EXCHANGEで行った。この日は、Brave Mental Orchestraも参加。つまり、せれちゅは5ブロックに出演。今年は、アニソンを中心にカバー曲も多く歌唱。ブロックの間に間を、DJ キムえもんがアニソンナンバーを次々と流しながら熱狂を繋いでいた。さっそく当日の模様を、ここにお伝えしよう。

第一部

　猛々しいエレクトロでロックなSEに乗せ、せれちゅこと青い衣裳姿の上月せれながステージへ姿を現した。約4時間に及ぶライブの幕開けを飾ったのが、せれちゅとファンたちとの絆を記した『君と僕を繋ぐ歌』。そう、いつだって僕らはせれちゅの歌を通して心を繋ぎあっている。その絆を知っているからこそ、場内を埋めた大勢のファンたちが野太い声を上げ、繋がりあう喜びを全身で示していた。フロアの最前では、早くもリフトをする人たちが登場。この無法地帯(ライブジャングル)の中、互いに無邪気に気持ちを解き放つ。そう、これこそが上月せれなのライブだ!
  続いて飛び出したのが、せれちゅのライブの中へずっと熱狂の景色を描き続けてきた『天地無用！』。序盤から彼女は、観客たちのハートを燃え滾らせる楽曲を次々とぶち込み続ける。だから、その先の体力なんて気にすることなく、一緒に声を上げて騒いでいたい。落ちサビでフロア中の人たちが一斉に前へ押し寄せる様も、最高に輝く景色だった。
  冒頭から、せれちゅと観客たちが高く掲げた手を鳴らしだす。『ふわふわ時間』でも、彼女の歌に合わせて掛け合いや声を張り上げるなど、ふわふわどころか熱情した時間を一緒に作りあげていた。「ふわふわ時間(タイム)」と思いきり熱情した声で叫ぶ。そこが、胸をくすぐるポイントだ!
  「はい、せーの!」とフロア中から飛び交ったMIXに乗せて歌ったのが、『かまってだって！』。愛らしい×元気でアッパーな彼女の歌声に向け、場内中から熱い声が飛び交う。目の前の君たちへ向け、かわいく「かまってよ」とアプローチする姿に胸をキュンとした人たちが、野太い声を上げて騒いでいた。
  力強い姿でカバー曲の『Q＆Aリサイタル！』を歌うせれちゅに向け、フロア中の人たちが熱いクラップと声をぶつけ、その場で小刻みに身体を揺らしだす。ときには、せれちゅの甘い誘いに刺激を受けて大きく飛び跳ねる場面も。後半には、振り上げた手を左右に大きく振る彼女の動きに合わせ、場内中の人たちも大きく手を振り、一緒に出来立てのポップコーンのように弾け飛んでいた。

　第一部の後半は，リクエストに応えて歌った曲の一つであり、戦隊ナンバーの『Climax Jump』からスタート。冒頭からせれちゅと観客たちによる大合唱や、「いーじゃん！ いーじゃん！　スゲーじゃん?!」の掛け合いが発生。胸を熱くし続ける楽曲のように、フロア中の人たちは、高ぶる想いを熱い視線に変えてせれちゅに届けていた。間奏で起きた「Oi!Oi!」の熱い声のやりとり。サビ歌で生まれた、一緒に腹の底から声を上げて絶叫する様。この風景、いーじゃん！いーじゃん！スゲーじゃん!!
  そのうえで、アイマスナンバーの『お願い！シンデレラ』を持ってくるんだもの。胸が劇的に熱くなるのも当然だ。せれちゅが夢あふれる想いを胸に愛らしく歌う姿に向け、場内中から熱情した声が止めどなく上がり続ける。ヤバいよ、すでにもうハートが熱すぎて破裂しそうだ。
 せれちゅが「いくよー！」と叫びながら『回れ！激流洗濯機』を歌いだしたときも、フロア中から熱い声が上がれば、彼女と一緒に掛け合いしてゆく様が誕生。サビで「まわれまわれ」と歌いだしたとたん、フロアに大きなサークルが生まれ、みんなで回りだす。お馴染みの景色とはいえ、大勢の人たちが笑顔でくるくると回る様は、見ていてほっこりする。せれちゅの「まわれまわれ」の声に合わせ何度も何度も大きなサークルを作り、声を上げてぐるぐる回りながらはしゃぐ姿は、本当に最強だ！
　サビ歌始まりの『Baby Sweet Berry Love』でせれちゅが見せた、愛らしくてマジカルな姿。彼女の歌声へファンの人たちも声を掛け合い、この場にHAPPYが満ちた空間を作り出す。せれちゅが振り上げる拳に合わせて野太い声が上がる様に、熱狂を描きだすチャーミングなコンダクター上月せれならしさを実感していた。
  アップテンポに弾けるチップチューンの『プッシュ？セレクト？コンティニュー』でも、せれちゅが左右へ動くたび、観客たちも一緒にフロアを左へ右に民族大移動。彼女の振り上げる腕の動きに合わせ、「Oi!Oi!」と声を上げて騒ぎ続ける。この楽しさ、もっともっとアップデートしながら、この場を最高にHAPPYなワンダーランドに染めあげようか。
  第一部の最後を飾ったのが、μ'sの『Snow halation』だもの。アガらないわけがない。場内中の人たちが、舞台の上で眩しく輝くせれちゅと同じように、胸の内でときめいた感情を煌めかせ、夢と未来があふれる世界の中、一緒に元気に戯れていた。

第二部

　第二部の始まりを告げたのが、彼女のデビュー曲『ハイテンションガール』。ザクザクとした音を響かせ爆走する楽曲に乗せ 、黒い衣裳姿に着替えたせれちゅが、みずから猛烈なハイテンションガールに気持ちを染めあげ、舞台の上を走りながら、ふたたびこの場に熱情した景色を描きだす。フロアにはマサイする人たちも大勢登場。
　その勢いへキラキラとした輝きを降り注ぐように、上月せれなは、カバー曲の『ワガママMIRROR HEART』を歌唱。胸の内を熱くした彼女は、沸き立つ想いをキラキラとした、でも熱を持った声に乗せて、力いっぱいに歌っていた。みずから先頭に立って熱狂を先導していく姿も格好いい。
　豪快な祭り系ダンスロックナンバーの『一二三夜祭』でも、せれちゅが躍動した振りを見せるたび、フロアでも同じ動きをしながら声を上げて祭り上がっていた。さぁ、誰よりも激しく高らかに、熱情した想いを互いにぶつけ合い、この場を熱々に祭りあげようか!!
　茅原実里の『Paradise Lost』の登場に、胸を熱く騒がせる観客たち。せれちゅは凛々しい声と雄々しき姿で、熱情する観客たちの胸へさらに熱い闘志を注いでゆく。途中、せれちゅと観客たちが掛け合う場面も登場。愛らしい上月せれなも魅力的だが、凛々しく逞しい姿にも気持ちが奮い立つ。　
　チップチューンの『ラストヒーロー』のイントロが流れたとたん、場内中から熱いMIXが上がりだす。この曲でも、せれちゅが観客たちをリードしながら、共に歌い、声を掛け合う宴の様へ染め上げる。曲が進むごとに凛々しさと逞しさを増してゆく上月せれなの姿も格好いい。
　そのうえでせれちゅは、『Anything Goes!』を通して、この場をわちゃわちゃと熱情した景色へ染めあげた。この曲でも、歌うたびにせれちゅの気持ちが熱く高ぶれば、その熱に刺激を受けた観客たちも、声を上げ、拳を振り上げて思いきり騒ぎ続ける。曲に合わせ、巧みに掛け声を重ねてゆく観客たち。その姿を信頼しているからこそ、彼女も強い自信を胸に熱唱していた。

　第二部の後半は、リクエスト曲からスタート。届けたのが、ZARDの『マイフレンド』。熱情したそれまでの景色から色を塗り替えるように、せれちゅは愛しい人を胸の内に思い浮かべ、晴れた爽やかな歌声を響かせ、この場にハートフルな景色を描きだした。場内中の人たちも、ときに両手でマイクをギュッと握りながら歌うせれちゅに向け、甘い想いを、熱い視線に変えて届けていた。後半、みんなで一緒に大きく手を振り、互いに輝く少年少女の心に染まっていた様も印象深く見えていた。
　続く『ともだちだから』でもせれちゅは、この場にいる人たちを眩しかった学生時代の風景の中へ連れ出した。彼女の歌が、不器用だったけど、恐れを知らないあの頃の無敵な自分に塗り替え、あのときの青春模様をもう一度リフレインさせてくれた。
  「みんなといる世界描くよ」の声も印象的な歌始まりの『みんなといる世界』でもせれちゅは、この場にいる人たちを10代の頃の煌めいた世界へ連れ出し、一緒に夢見ることで気持ちがワクワクしてゆくあの感覚を、一人一人の心に取り戻していった。
  せれちゅが力強く、でも優しさも胸に『WINNING ROAD』を歌いだしたとたん、ふたたびフロアから熱い声が飛び交いだす。「ただ好きなら好きだって叫べばいい」の歌詞ではないが、胸の内に抱いた想いを歌声に乗せて届けるせれちゅに向け、フロアからも熱い熱い想いの声が飛び交っていた。
  ヤバい、ここで身体中に熱情したエナジーを降り注ぐ『BRAND NEW MOMENT』が飛びだすとは。熱く弾けたアッパーでアゲな曲に乗せ、せれちゅと観客たちが、現実をすべて振り切って楽しんでいた。いや、そのためにここに来たんだもの、当然だ。
　突然，観客たちが獣に変貌。「い・く・よ」の声を合図に歌った『ナイトジャングルウォー』では、ジャングルのクイーンと化したせれちゅの凛々しい歌声へ導かれるように、夜のジャングルに喧騒を生み出す無数の獣たちが、照明を少し失くし闇に近づいた場内の中、それぞれの心の野生を開放し、せれちゅと一緒に雄々しい気持ちに染めあげて熱狂していた。
  せれちゅが、思いきり力強い声を刃のように突きつけた。『Rising Hope』を歌っているときのせれちゅは、ギラギラとした、触れたらスパッと胸を斬り裂かれそうなほどの姿で、強い言葉の数々を雄々しき様で突きつけていた。その上で‥。
　最後にせれちゅは、雄々しきその姿で『ultra soul』を逞しく歌っていた。場内中の人たちも大声で一緒に歌い、誰もが勇ましい自分に気持ちを染め上げ、高らかに声を上げていた。お馴染み「ultra soul」「Hey!!」と、絶叫を交わし飛び跳ねる景色も、最強だ!!

Brave Mental Orchestra 

　次のブロックは、上月せれなもメンバーとして参加しているBrave Mental Orchestraのライブへ。彼女たちは、冒頭から荒ぶる『MEGA FLARE』を突きつれば、メンバーたちも、観客たちへ挑むような凛々しい姿でせまってきた。胸の内で燻っていた炎を、この曲が一気に燃え上がらせる。ステージの上で、感情のボルテージを上げながら歌い踊る彼女たちの姿に刺激を受け、場内中の人たちも胸の中のフレアーを燃やし、熱情&熱狂してゆく。
  その姿へ、華やかな色を添えるように、6人は『BIG BANG』を歌唱。一人一人が、吹き上がる炎のように、ステージの上で燃え立つ姿を見せていた。煌めいているのに、気持ちが奮い立つ。だから、華やかな様で次々と刺激を降り注ぐ彼女たちの姿に、大勢の人たちが熱い声をぶつけてゆく。6人も、ラップや歌などそれぞれがみずからを輝かせる武器を突きつけ、フロア中の人たちの気持ちをビリビリと騒ぎ立てる熱い刺激を降り注いでいた。

  キラキラとした胸を煌めかせる音が流れだした。彼女たちは『JUMP UP』を通して、観客たちの気持ちを騒ぎ立て、その場へ拳を振り上げ飛び跳ねる様を描きだす。6人の愛らしくも強気な誘いに刺激を受け、フロア中の人たちも飛び跳ねる勢いや叫ぶ声へさらに熱を加わえてゆく。6人がかわいらしく、でも強気な姿で挑発してゆく姿に触れていると胸が熱くなる。だから、彼女たちと一緒に「JUMP UP」と歌いながら、その場で高く飛び跳ね続けていたかった。
  次に飛びだしたのが、6人が、この場にいる人たちを煌めいた冒険の旅に連れてゆく、胸をワクワク躍らせる『FUTURE QUEST』だ。この曲に触れていると、彼女たちと一緒に大きく左右に手を振りながら、夢見る冒険者になり、胸を張って未知なるアドベンチャーを繰り広げたくなる。Brave Mental Orchestraが、ときめいた冒険の旅へ先頭に立って引っ張ってゆくからこそ、その冒険を一緒に彩る仲間になり、,いろんな困難を蹴散らし、その先に待っている未来を共に手にしたくなる。

  ここで、新メンバーを加え、7人体制へ。このスタイルで届けたのが、Brave Mental Orchestraの始まりを告げた『マッサカサマ！』。人数が増えた理由もあるが、ステージの上が、これまで以上に派手で華やかに染まっていた。そのうえで、胸の中の情熱を燃やし、元気いっぱいに煽るんだもの、フロア中の人たちが獣のような様で、「Oi!Oi!」と熱い声をぶつけ、わちゃわちゃと騒ぐのも当然だ。派手に、華やかにパワーアップしたBrave Mental Orchestra。今年どんな風に躍進していくのか、その未来がものすごく楽しみになってきた。

後半へ続く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

PHOTO:花岡直行
ヘアメイク：大矢佑奈
TEXT:長澤智典


セットリスト

第一部
『君と僕を繋ぐ歌』
『天地無用！』
『ふわふわ時間』
『かまってだって！』
『Q＆Aリサイタル！』
『Climax Jump』
『お願い！シンデレラ』
『回れ！激流洗濯機』
『Baby Sweet Berry Love』
『プッシュ？セレクト？コンティニュー』
『Snow halation』

DJ キムえもん
　
第二部
『ハイテンションガール』
『ワガママMIRROR HEART』
『一二三夜祭』
『Paradise Lost』
『ラストヒーロー』
『Anything Goes！』
『マイフレンド』
『ともだちだから』
『みんなといる世界』
『WINNING ROAD』
『BRAND NEW MOMENT』
『ナイトジャングルウォー』
『Rising Hope』
『ultra soul』

DJ キムえもん

Brave Mental Orchestra 
『MEGA FLARE』
『BIG BANG』
『JUMP UP』
『FUTURE QUEST』
『マッサカサマ！』

第三部
『Black Hair ヒトリ遊ビ』
『最悪な日でもあなたが好き。』
『エンドレス土日』
『LOVE YOU ONLY』
『最強メロディー４』
『nerve』
『オリオンをなぞる』
『回レ！雪月花』
『Higher and Higher』
『NEVER END』
『夜明けBrand New Days』

DJ キムえもん

第四部
『ダイスキスイッチ』
『最強メロディー２』
『GO!!!』(FLOW)
『NEW WORLD』
『家でYeah!ってアゲタイガー』
『家でYeah!ってアゲタイガー　』
『家でYeah!ってアゲタイガー』
『アイドル』
『細胞プロミネンス』
『Giant Killing』
『ファンサ』
『UNBREAKABLE』
『気分上々↑↑』
『爆裂ハイジャンプ！』
『SPEED UP COASTER』
『VISION.』

 

上月せれな、2025年 春、TVアニメタイアップ決定！

4/26(土)開催！
上月せれなデビュー11周年記念公演「the END of the first DECADE」in 神田明神ホール

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