FEATURE

2025.01.08
純情のアフィリア 

今のメンバーたちにとっての魔法とは、支えてくれるキミたちの声や思い。それが彼女たちの自信になり、何時もの自分以上のミラクルをステージの上で起こしてゆく。 「純情のアフィリア〜2025 Zepp Shinjuku (TOKYO) ワンマンライブ〜」公演レポート!

 純情のアフィリアが、1月5日にZepp Shinjukuを舞台に「純情のアフィリア〜2025 Zepp Shinjuku (TOKYO) ワンマンライブ〜」と題した単独公演を行った。

 

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 それは、新たな物語が幕を開けるような映像だった。壮大かつファンタジックな世界から、7人の女神たちが舞台へ降り立った。純情のアフィリアのライブは、熱情一体化/躍動したダンスと、攻めるような歌声を魅力にせまった『HIBANA』から始まった。彼女たちは冒頭から凛々しい姿を見せ、観客たちを煽りだす。ぐいぐいとせまる力強い7人の姿に気持ちが奮い立つ。後半には、壮麗かつシンフォニックな曲調に変化。1曲の中、強めな姿を軸に据えつつも、メンバーたちはいろんな感情や表情をドラマチックに見せながら、センパイ(ファン)たちに嬉しい衝撃を与えていった。 

 

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次のブロックは,アフィリア・サーガ・イースト→アフィリア・サーガ→純情のアフィリアとして歌い続けてきたアニメソングやゲームソングを集めたメドレーコーナーへ。キラキラと眩しい輝きを放つ『はじめてのSEASON』から、スタート。ステージの上には、いつものキラキラキュンとした愛らしい表情と眩しい笑顔を振りまくメンバーたちがいた。ステージの上でわちゃわちゃとはしゃぐその姿に触れ、早くも気持ちがドキドキし始めた。
 『S・M・L☆』が流れたとたん、メンバーたちが一気に弾けだす。彼女たちは「恋の呪文を唱えよう」と歌いながら、この場にいる人たちを一瞬にして恋する少年少女に染め上げた。7人が掛けた歌の魔法に触れたとたん、その世界の住人に染まり、ともに恋にときめく青春模様を描きながら一緒になってはしゃげるのが嬉しい。
 すっかり愛の呪文の虜になった観客たちの身体へ、7人は、胸をキュンと疼かせる恋心を注ぐように『起・承・転・結・序・破・急』を歌唱。愛らしい笑顔で、軽やかにステップを踏みながら淡い恋心を歌う彼女たちに、心がキュンと鳴った。
 ときめいた気持ちへ華やかな恋の色を塗り重ねるように、彼女たちは『ネプテューヌ☆サガして』を届けてくれた。まさか、ときめいた気持ちへ、さらに熱中というときめきの歌の薬を投入してゆくとは…。
 『この盾に、隠れます。』でも彼女たちは、修行中の魔法少女の気持ちを満面の笑顔で届けていた。魔法少女としての遺伝子を受け継いでいる彼女たち。その笑顔こそ、観ている人たちのハートをときめかす最高にHAPPYな呪文なのは間違いない。
  『究極アンバランス!!』で彼女たちは、これまで以上に煌めく姿を見せてきた。メンバーたちは、一人一人が魅力的なアイドルとして成長してゆく様を、アニソン・ゲーソンメドレーという形を通し、一つの長大な物語として見せてきた。一つ一つの楽曲の内容は異なれ、それぞれの世界へ触れるたびに、彼女たちの成長物語を、心ときめきながらも微笑ましく見つめていた。後半、7人と一緒にクラップをしながら無邪気にはしゃぎあう、その関係にも愛おしさを感じていた。
  このコーナーの最後を飾ったのが、『Embrace Blade』。彼女たちは、今の環境でなかったら何になっていたんだろうと、この曲を通して歌っていた。7人が今、華やかなステージの上で歌の魔法を使っているのも、きっと運命に導かれたからなんだと思う。だから、ピョンピョン飛び跳ねながら歌う7人と一緒に、その幸せを存分に楽しまなきゃもったいない。このブロックで彼女たちが届けたのは、観ている人たちと彼女たちとの距離をグッと縮め、確かな絆を確かめあうメドレーだったのかも知れない。

 

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 アフィリア・サーガ・イースト時代から数多くのアニメソングやゾームソングを歌ってきた彼女たち。次のブロックの始まりも、先の流れを受け継ぐように『SURVIVE!!』からスタート。この曲で彼女たちはパワフルなダンスパフォーマンスも見せながらせまってきた。「手を繋ぎ」の歌詞に合わせて、メンバーどうしで手を繋いで歌う場面に、ついエモさを覚えていた。ほんと、気持ちが嬉しく奮い立つ楽曲だ。
 甘い衝撃を覚えたうえで、『未来が私を待っている』へ。純情のアフィリアのメンバーの姿を通し、アフィリア・サーガ・イースト時代の楽曲を次々と味わえるのも嬉しい。『未来が私を待っている』でも、彼女たちが歌声を重ね合うたびに、エモさがどんどん増してゆく。今のメンバーで、元気と愛らしさや表現力を増した形で、この曲を味わえたのが嬉しかった。
  フロア中に、超刺激的でエゴイスティックな音が流れだした。このタイミングで『ニーハイ・エゴイスト』を聴けるとは。彼女たちは、ステージの上から甘く激しく、そこへ妖しさも塗りながら、観ている人たちを挑発していく。彼女たちが掛ける絶対領域の魔法に刺激を受け、ハートが破裂しそう。だから、フロアからも興奮の声が飛び交っていた。7人が手にしている絶対領域の魔法へ触れるたびにハートが燃えあがり、興奮を押さえられなくなる。
  このコーナーの最後に、彼女たちはアフリア・サーガの『Lost In The Sky』を通して、この場にいる人たちの気持ちを、熱狂と同時に、晴れた気持ちにも染め上げていった。純情のアフィリアへ至るまでの歩みの中で培ってきた大切な歴史と名曲の数々を、より華やかさを増した今の姿として伝えてくれたのが嬉しい。それこそが、グループの歴史を継承し、育み続けてゆくことなのかも知れない。

 

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 映し出された映像には,「純情とは」という言葉を投げかけ、それに応えるメンバーたちの言葉が文字になって映し出されていた。そこには、メンバーそれぞれに思う「純情」と「魔法」の意味も綴られていた。そのうえで、新衣裳に着替えたメンバーたちがステージに姿を現した。

 

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 歌ったのが、『Sing a World〜キミがくれた魔法〜』。純情のアフィリアにとって。何より、今のメンバーたちにとっての魔法とは、支えてくれるキミたちの声や思い。それが彼女たちの自信になり、何時もの自分以上のミラクルをステージの上で起こしてゆく。そうやって一緒に作りあげていくのが、純情のアフィリアにとっての魔法なのかも知れない。その効力をここにいる人たちは知っているからこそ、思いきり声を張り上げて楽しんでいた。魔法とは、誰もが胸の内に持っているもの。それを使う相手によって、それが効力を発揮すれば、不燃で終わることもある。愛らしい声で歌いかける彼女たちの姿を見ながら、『Sing a World〜キミがくれた魔法〜』という歌の旗を共に高く掲げ、これからも一緒に素敵な景色を見続ける旅をしようという気持ちになっていた。7人の歌声と、センパイたちの熱狂した声の絵筆で一緒に未来の絵や物語を描けば、その先にはきっと、素敵な景色が描きだされていくはず。そんな風に思わせてくれたのが嬉しかった。

 

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  最後のブロックは、"純情"の部分をクローズアップ。7人は、『ヴィーナス蒼き七つの海』を歌いながら、気持ちを晴れやかに、胸にいろんな夢や思いを抱えて大海へ乗り出そうと歌いかけてきた。フロアに広がる7色のペンライトの光の海。ステージの上には、7人のヴィーナスたちが熱狂という楽園を創りあげていた。
  晴れた爽やかさへ純情と情熱を降り注ぐように、彼女たちは『ユメノカタチ』を元気いっぱいに歌っていた。この曲では、一人一人が歌をリレー。それぞれの声の魅力を味わえたのも嬉しい。間奏では、渚カオリが「私たちにはもっと叶えたい夢がある。その夢を何時かつかむまで絶対に私たちの手を離さないで」と、センパイ方へ向けて叫んでいた。夢をつかむまで走り続ける、その強い決意を、7人はこの曲に乗せて力いっぱい伝えていた。最後に飛び出した「センパイ、大好きだよ」の言葉も嬉しいエールとして胸に届いていた。                          
  次に歌ったのが、純情のアフィリアとしての始まりを告げた『この世界に魔法なんてないよ』。何時だって彼女たちはファンタジックな魔法に頼るのではなく、汗くさい生きざまを見せてゆく。笑顔だけじゃなく、その裏に隠した悔しさやもどかしさなど、いろんな泥臭くてネガティブな思いだって見せていく。その必死な姿が、観ている側の気持ちも嬉しく奮い立てるから、輝こうとする彼女たちのその姿に熱いエールを送りたくなる。それこそが、純情のアフィリアが持っている魔法なんだと思う。
 『Like? or Love?』で7人は、ファンキーでダンサブルな楽曲に乗せ、少し妖しさも見せながら、「好き」と挑発するような様を見せてきた。チャーミングな彼女たちに、甘い笑顔で背伸びした恋の挑発を受けたのなら、それを思いきり全身で受け止めたい。
 続く『それだけが、生きる意味なんだ』で7人は、ふたたび情熱的な姿を見せてきた。彼女たち自身が、アイドルとして生きる意味をみずからへ問いかけては、改めて、自身の信じた道のりを、センパイたちの手を取りながらこれからも進み続けると誓うように、逞しい姿で歌っていた。迷いのない、揺るがない自信を持った姿で7人が思いを伝えてくるからこそ、この曲に込めた歌詞の一つ一つが、強い決意や自信として胸に届いていたのかも知れない。

 

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ライブも終盤へ。彼女たちは『Lotus Land -桃源郷-』を通しても、好きの気持ちを信じ、これからも前へ進み続ける自分たちの意志を伝えてきた。純情のアフィリアは、これからさらに新たな姿に進化してゆく。その未来に期待しているからこそ、こうやって揺るがない自分たちの信念を示す歌たちを、最後のブロックに詰め込んできたのかも知れない。
 「そうだ!スキは無敵」の言葉通り、パワー漲る今の純情のアフィリアは、無敵な存在だ。何時だって彼女たちは、どんな試練の壁だってぶち壊す勢いで突き進み、みんなの前に素敵な笑顔の花を咲かせ、その場を楽しい楽園に染め上げるに違いない。元気いっぱい、無敵な姿で『スキハ無敵』を歌う7人の姿を見ながら、そんな思いを巡らせていた。好きな気持ちこそが、自分を無敵にしていくのは間違いない。この日の会場にいたのもまさに、好きを無敵にした人たちばかりじゃないか!!
  純情のアフィリアが最後に歌ったのが、『魔法のチョコレート伝説』。ヤバいよ、胸がキュンキュン弾むどころか噴火しっぱなしだ。彼女たちが「ひとくちで天まで昇るよChu Chu」と歌うたびに、見ている側が天まで昇る気分になれる。だから、フロア中から野太い絶叫の声が飛び交い続けていた。場内中から響き渡った「チョコレート」の掛け声は、7人の中で、気持ちを高める熱狂のカロリーになっていた。いや、そうであったと信じたい。だからこそ大勢のセンパイたちが『魔法のチョコレート伝説』という甘い甘い熱狂の魔法の虜になり、アドレナリンを全開に興奮し続けていたんだもの。

 

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 アンコールは、ブルーのライトに照らされながら『奇跡と魔法のクロニクル』を歌ってスタート。その姿は、十年後も百年後も一緒に眩しい青春の景色を一緒に作り続けようと、彼女たちに誘いかけられているようにも見えていた。「初恋の熱はずっとここにある」の歌詞のように、互いに求め愛(あい)続ける限り、何十回、何百回だってこの煌めく景色が目の前に広がれば、十年後も百年後も、この景色を描き続けていくのは間違いない。
   最後に彼女たちは『Go My Love』を通して、キミに夢中になっている気持ちを元気いっぱい、真っ直ぐに届けてきた。歌を通してとはいえ、彼女たちに「すきだよ」とコクられるたびに、今、この場だけは本気でその思いを受け止め、熱情した思いにしてステージの上に投げ返したくなる。年明けから、互いに「大好き」を伝えあい、一緒に胸をキュンキュンし続けたライブだった。この楽しさを、今年もずーっと繋げたい。

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PHOTO: 黒澤奨平
TEXT:長澤智典


アーカイブ配信こちらから(1月12日23:00まで)https://standup.zaiko.io/item/367550

 

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セットリスト
SE 
『HIBANA』

『はじめてのSEASON』
『S・M・L☆』
『起・承・転・結・序・破・急』 
『ネプテューヌ☆サガして』 
『この盾に、隠れます。』
『究極アンバランス!!』
『Embrace Blade』

『SURVIVE!!』
『未来が私を待っている』
『ニーハイ・エゴイスト』
『Lost In The Sky』

『Sing a World 〜キミがくれた魔法〜』

『ヴィーナス蒼き七つの海』 
『ユメノカタチ』
『この世界に魔法なんてないよ』
『Like? or Love?』
『それだけが、生きる意味なんだ』
『Lotus Land -桃源郷-』 
『スキハ無敵』
『魔法のチョコレート伝説』

-ENCORE-
『奇跡と魔法のクロニクル』 
『Go My Love』

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出演イベント情報
OMOTESANDO NewYear LIVE 2025〜表参道で行うアイドル×お笑いイベント〜

【日程】2025年1月11日(土)
【会場】表参道GROUND
【時間】開場 10:30 / 開演 11:00
【チケット】https://omotesando-ground.zaiko.io/item/368813

BeeHappy vol.1 〜藤井優衣生誕記念〜
【日程】2025年1月13日(月祝)
【会場】時事通信ホール
【時間】開場 10:00 / 開演 10:20
【チケット】https://tiget.net/events/366139

IDOLSQUARE presents SQUARE PARTY13
【日程】2025年1月13日(月祝)
【会場】KANDA SQUARE HALL
【時間】開場11:00/開演11:30
【チケット】http://l-tike.com/idolsquare/

寺坂ユミ BirthdayLive2025
【日程】2025年1月29日(水)
【会場】恵比寿CreAto
【時間】開場19:15/開演19:30
【チケット】https://standup.zaiko.io/item/368544

渚カオリ 2025バースデーライブ
【日程】2025年2月8日(土)
【会場】池袋・W:IKE329
【時間】開場18:00/開演18:15
【チケット】https://standup.zaiko.io/item/368879

 

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