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2024.05.25
異国のルミナリア

異国のルミナリア半年記念ワンマンライブ「異国のエピソード・ゼロ」公演レポート!

 活動から、半年が経過。その成長した姿を示そうと、異国のルミナリアは4月29日に新宿motionで異国のルミナリア半年記念ワンマンライブ「異国のエピソード・ゼロ」公演を行った。この半年の中で成長や進化した彼女たちの姿を、ここへ記したい。


  異国へと誘う悠久の調べが流れる場内。やがて闇に覆われた会場へ、現実を忘れ、異境の地へと誘う音楽が響き渡る。メンバーらの「ワンマンいくぞー」の声を合図に、場内中から熱い声が飛び交いだす。

  華やかな音の粒を振りまきながら走り出した『無敵素敵シンパシー』に乗せて、メンバーたちが満員の観客たちへ挑むような様で歌いだす。その気迫を受け止めた観客たちが声を張り上げ、3人に熱いエールを送り返す。ダーク&ファンタジックな楽曲に乗せ、舞台の上で力強くパフォーマンスしながらも、一人一人が声を華やかに舞い踊らせるように歌っていた。胸を熱く騒がせる幕開けだ。「君といれば無敵」と仲間たちへ呼びかける、3人の声が嬉しい。ココロ踊る言葉の数々が、彼女たちの歌声に乗せて場内中を駆けめぐる。だから、その声を受け止めたくて、大勢の人たちが声を張り上げ、伸ばした手で3人の思いをつかんでいた。曲が進むごとに煌きが増してゆく。だから、気持ちも一緒に弾み続ける。ほんと、そんな気分だ。

 「ディンドン ディンドン~」と魔法の言葉を投げかけるように、『異国のディンドンアン・ドゥ・トロワ』が軽やかに流れだす。少し闇を背負った、スカ調のリズムも魅力的な楽曲だ。サビでは、この空間を華やかな宴の場へ染め上げるように、彼女たちがドキワクした声で彩りだす。華やかさと妖しさが交錯しながら、宴は繰り広げられる。観客たちも身体を揺らし、手にしたペンライトや拳を振り上げ、ときに声を上げて、3人に熱いエールを送っていた。 異国のルミナリアがかけた、胸を弾ませるファンタジックでマジカルな魔法にかかり、ずっとハートがドキドキ騒いでいた。


  次のブロックでは、季節を舞台にした楽曲を立て続けに披露。3人は場内を心弾む冬景色へ染めあげ、この場にいる人たちをファンタジックでロマンチックな冬の恋物語へ誘いだした。軽やかに跳ねる『異国のSwing Snow』に合わせ、3人も軽快にステップを踏みながら、ワクワクした恋心を弾ませるように歌い躍っていた。彼女たちが歌を通してかけた魔法は、曲ごとにいろんな景色や感情を心の中へ連れてゆく。『異国のSwing Snow』でも3人は、ジャジーなビートに乗せて軽やかに舞い踊りながら、この空間に、心華やぐ思いの数々を歌声の雪にして降らせてゆく。心地よくスウィングする楽曲に乗せて、一緒にときめいていたい。

 季節をガラッと変えるように、3人はひと足早く夏を連れ出した。『強気弱気のサマーガールズ』に合わせて、メンバーたちがクルクルと手を回せば、場内中の人たちも手にしたペンライトや腕をクルクルと回しだす。さぁ、3人と一緒に気持ちが騒ぐままに腕やペンライトをクルクルと回し、この空間に心ときめく夏の風を巻き起こそう。3人とも無邪気な笑顔を浮かべ、この場を、ひと足早く訪れた夏の景色に染めあげる。もっともっと手をクルクルと回し、熱狂の夏風をこの場に吹かせてゆけ。メンバーと一緒にジャンプをするなど、この曲に触れている間中、彼女たちと一緒に眩しい青春のひとときを味わい続けていた。最高でしょう、この楽しさ。ずっずっと眩しいこの青春模様が終わらないように…そう、願いたい。


 流れだした、時計の針を刻む音。。。ここからは朗読と歌を重ね合わせた物語を描くコーナーへ。幻想的でマジカルな音色に乗せて、ふたたび物語が始まる。

 異国のルミナリアとエトランゼたちとで織りなす、異国を旅する冒険物語が語られる。さぁここから、めくるめく異国の旅を始めようか。
 ふたたびメンバーらが、一人一人ゆっくりと舞台へ登場。それぞれ新たな衣装を身につけている。ここには、EPISODE・0からEPISODE・1へと進化した姿が示されていた。ますます高まる期待。そして…。
                 
  旅の幕開けと共に流れだしたのが、幻想浪漫な異世界へと誘う新曲の『異国のイノセンス』。メンバーたちは旅する主人公に気持ちを染めあげ、物語を語るように歌っていた。語り部となった彼女たちは、歌声の一つ一つに揺れ動く感情を乗せ、乱れ惑う心模様さえもドラマチックに物語るように歌っていた。3人とエトランゼたちが体験する異国を舞台にした、情熱的な恋物語??その恋の行く末を語るように、3人が感情的な歌声をこの場に響かせていた。どんどん熱を増す楽曲に合わせ、3人の歌声も、異国の地で繰り広げる焦燥と浪漫の交錯する物語を情熱的に綴れ折ってゆく。そして…。 

  「コマンタレブー(ごきげんいかが)」とエトランゼ(観客)たちと言葉を交わすメンバーたち。異国に迷い込んだエトランゼたちを、3人はふたたび冒険の旅へ誘う。

  幻想浪漫な音色を奏でるアコーディオンの響きに乗せ、ゆったりと三拍子のリズムが流れだす。その音色が一気に速度を上げて華やぐのに合わせて、3人は"君"との出会いに胸を踊らせるように『異国の胸騒ぎ』を歌いだした。躍動するリズムと3人の力強い歌声に向けて、場内中から熱いコールやMIXが飛び交う。異国情緒を抱いた、妖しい幻想浪漫な音が折り重なる楽曲に乗せ、3人は胸騒ぎ覚える感情さえも凛々しく歌いあげる。情熱あふれる幻想的な楽曲に包まれながら、エトランゼたちも胸騒ぎする気持ちを覚えつつも熱狂していた。

 異国のルミナリアとエㇳランゼたちは、黄金郷を目指して、一歩、また一歩と着実に歩み続ける。

  勇壮かつ荘厳でファンタジックな音色に乗せ、メンバーたちが凛々しい声を張り上げて「君と僕のエルドラド」と『異国のエルドラド』を勇壮に歌いだした。力強く躍進する音楽に乗せ、3人はエトランゼ(観客)たちを引き連れ、勇ましさを胸に進撃し続ける。雄々しく躍動する楽曲に高ぶる思いを重ねあわせ、彼女たちは逞しい姿で険しき道を突き進む。ときに災難に巻き込まれ、悲鳴を上げながら。それでも力強い歩みを止めることなく、異国のルミナリアとエトランゼたちは声を高らかに躍進し続ける。フロアのあちこちからも勇壮な声が響き渡る。高ぶり続ける感情、だから声を張り上げ続けていたかった。突き進む先に広がる未来はきっと、振り上げたこの手の中にあるはずだ。


 人々が、悪魔に魂を売ったと噂をする。人間の尊厳と悪魔の誘惑との勝負が繰り広げられる。彼女たちは、「この曲は、エトランゼたちと一緒に突き進んでゆくための曲。愛されるほどに異国のルミナリアは輝いていく」と告げながら、この物語の終わりを飾る曲を歌いだした。

  披露したのが、新曲の『異国のエトランゼ』。楽曲は、短いスパンで次々と色を変えてゆく。その様は、悪魔と対峙し、気持ちが揺れ乱れる様のよう。次々と転調してゆく楽曲の上で、3人はずっと雄々しい声を張り上げ、けっして揺るがない思いを力強い歌に乗せて響かせていた。まるで壮大な物語を早回しで味わっているようだ。駆けめぐる楽曲と、3人のめくるめく感情的な歌声に触れ、フロア中の人たちは手にしたペンライトを小刻みに揺らし、物語の行く末を追いかけていた。なんて、気持ちを痛く掻きむしる楽曲だ。


 異国のルミナリアが最後に歌ったのが、『絶対相対アイドル』。異国の物語を歌い語る姿も魅力的だが、フロア中の人たちが声を張り上げて騒げる楽曲も、異国のルミナリアの大切な魅力の一つ。アイドルが胸の奥に閉まっている本心や、アイドルとして活動をしていく中で覚える葛藤など、揺れ動く心模様を、3人は誇らしい声で歌いあげる。ときにはシニカルな表現も織りまぜながら、「好きよ」や「絶対的アイドルに 会いたいよねアイドルに」と愛らしさを振りまくように歌っていた。もちろん、フロア中の観客たちも、3人の熱い誘いへ応じるように、絶叫にも似た声を張り上げ、熱い熱いエールを送っていた。彼女たちに、「推しは誰なの?」と呼びかけられ、場内中からメンバーたちを呼ぶ声が張り上がる。曲中、メンバーらとフロア中の人たちが、共に声をかけあう様も、胸アツな気持ちにしてくれた。絶対的なアイドルに心を染めあげた3人が歌うこの曲、胸を熱く沸かせる最強の一体化チューンだ。この曲はサブスクでも聞けるので、ぜひチェックしてもらいたい。


 アンコールは、3人のトークから。鮎沢詩が、「ワンマンが初めてで、そわそわしてて情緒不安定でしたけど、会場がパンパンでずっと楽しかったです」と。みるき♡ほのは、「こんなに人がいるとは最初は思わなかった」と述べつつ、「あまり感情を人に見せないで生きてきたけど、みんなが異国のルミナリアのことを好きになってワンマンに来てくれたんだと感じて、アイドルを始めて良かったなと思ったし、まだまだ叶えたい夢があるから、ここからも私たちと一緒に物語を、冒険の旅をしてください」と。夢咲あいりは、「後ろまでギチギチに人が入ってて、「異国のエピソード・ゼロ」を一緒に紡いでくれる方々がたくさんいてくれて幸せです。ここがスタートなので、これからもファンのみなさんと一緒に進んでいきたいと思います」と述べていた。ここでは、ファンの名称をエトランゼ(異邦人)と名付けたことを伝えてきた。「私たちと一緒に冒険してくれたら嬉しいです」の言葉も嬉しい。


 新たな冒険を始めるためのアンコールは、この日初披露した新曲の『異国のエトランゼ』からスタート。ライブに熱狂を描くに相応しい変態チックな爆裂ポップナンバーだ。物語を語るメンバーたちの歌声がとても力強い。トリッキーな展開を描き駆け続ける楽曲の上で、3人は熱情した声を魅力に歌っていた。この曲も、エトランゼたちとの距離を縮める楽曲だ。ファンたちも、耳にするのは2回目という理由もあるのか、巧みに入れるタイミングをつかんでは、声を張り上げ、腕を振りあげていた。また、異国のルミナリアとの心の距離を縮め、熱狂という言葉で気持ちを一つにしてゆく楽曲が誕生した。「推してください わたしだけを見て」「ご機嫌いかが、コマンタレブー」など、印象的な歌詞も多い楽曲だ。

 この勢いをさらに加速するように、異国のルミナリアはふたたび『絶対相対アイドル』を熱唱。愛らしさと小悪魔な表情とをめくりめくらせるように、3人は舞台の上で歌い躍る。「好きよ つまりそれは愛のIgnition I Love You」と歌いながら、3人とも絶対的なアイドルとしての自分の生き方を謳歌すれば、エトランゼたちも、憧れの象徴たちに向けて熱い声を張り上げ、この場に熱狂一体化した景色を描きだしていた。「絶対的なアイドルだからこそ会いたいよね、3人に。さぁ、いくぞー!」の声を合図に、メンバーたちがさらに高く手を上げれば、エトランゼたちも声を張り上げ、高く拳やペンライトを振り上げる。「推しは誰なの?」の煽りに向けて、大好きなメンバーの名前を全力で叫べるのも嬉しい。1曲の中へ、いろんな胸を熱く騒がせるポイントを組み込んでいる。だから、熱くならないわけがない。この歌が最強のアイドルソングのアンセムに‥なれたらいいね。

  最後は、この日のライブの冒頭を飾った『無敵素敵シンパシー』をふたたび歌唱。メンバーの歌声に刺激を受けたエトランゼたちが、野太い声を張り上げ、3人と熱狂のチューニングを重ねあわせていた。メンバーたちと歌声をかけあう瞬間瞬間が愛おしい。この曲でも、アイドルとファンとが互いの境界線を飛び越え、心を一つにした仲間として夢に向かって一緒に羽ばたく景色が場内に生まれていた。だから全力で声を張り上げ、3人と共に熱狂の翼をはためかせ、楽しいという熱狂の彼方まで飛び続けていた。終盤に生まれた熱情したMIXの声が、ずっと耳の奥で鳴り止まない。

 最後に、「これからも一緒に旅を続けてください」と語ったその言葉通り、共にいろんな冒険の旅を続けようじゃないか。


LIVE

TEXT:長澤智典

 

セットリスト
『異国のSE』
『無敵素敵シンパシー』
『異国のディンドンアン・ドゥ・トロワ』
MC
『異国のSwing Snow』
『強気弱気のサマーガールズ』

朗読
『異国のイノセンス』(新曲)
朗読2
『異国の胸騒ぎ』
朗読3
『異国のエルドラド』
朗読4
『異国のエトランゼ』(新曲)
MC
『絶対相対アイドル』
-ENCORE-
『異国のエトランゼ』
『絶対相対アイドル』
『無敵素敵シンパシー』


Information 

5/26(日)下北沢Flowers Loft  夢咲あいり生誕祭&ソロ2周年ライブ(3部制 11:00,15:00,19:00 開場)
6/23(日)新宿紅布 redcloth 異国のルミナリア主催&みるき♡ほの&鮎沢詩生誕祭+α?!(昼帯)

SNS

X: https://x.com/stagewonder1
 

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