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2022.08.15
SAISON

この熱量の高い環境が1年間でおわってしまうなんて、けっこう儚いなとわたしは感じています。 SAISON インタビュー1

「私たちのすべてをこの1年に」をコンセプトに、1年間限定アイドルユニットとして、SAISONは2021年11月20日にライブデビューを飾った。メンバーそれぞれがアイドル活動を経験。もしくは、現役で活動をしている。彼女たちは、8月16日に1stシングル『何度でも、この場所で』を発売した。9人のメンバーが、どんな経緯でSAISONに参加し、どんな想いを胸に活動をしているのか。その胸の内を覗いてみた。


岡田彩花:自分が成長できるアイドル活動が出来ているなと感じています。

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――SAISONは、「私たちのすべてをこの1年に」をコンセプトに、1年間限定アイドルユニットとして2021年11月20日より活動を始めました。なぜ、SAISONで活動をしようと思ったのか、まずは、そこから聞かせてください。最初は、彩花さんからお願いします。

岡田彩花 わたしは5年前まで別のグループでアイドル活動をしていました。アイドルを卒業してからは、舞台を中心にお芝居の活動をしていますけど。わたしの歌い踊るパフォーマンスが好きと言ってくださる方々は、今もたくさんいます。今回のお話をいただいたとき、すごく悩みました。でも、1年間限定での活動というのもあり、ファンの方々にもう一度ステージで歌って踊ってる姿を見てもらいたいと思って参加を決めました。

――すでに活動から半年以上を経過。ここまではあっという間でした?

岡田彩花  本当にあっという間です。活動を始める前までは「1年間とはいえ、長い期間だろうな」と思っていましたし、アイドル経験者として「つらいこともいろいろある活動になるだろうな」と予測していたんですけど。SAISONはメンバー間の仲の良さもあれば、期間限定という理由も加わり、メンバーみんなが1本1本のライブへ悔いを残さないようにと全力で向かっています。それも理由にあるのか、ここまでが楽しすぎて本当にあっという間。ファンのみんなにもメンバーの仲の良さが伝わっていれば、わたし自身もすごく楽しく活動をしています。

――5年ぶりのアイドル活動は、充実しています?

岡田彩花  以前アイドル活動をしていたときよりも忙しいです。SAISONは、初期メンという形で1から作りあげてきたグループであり、その環境が、自分の成長にも繋げてくれているなと感じています。この半年以上を振り返っても自分でも成長を覚えているように、一つ大人になれた感じがしています。

――ここまでの日々は、どうですか?

岡田彩花  わたしの場合、以前のアイドル活動でやり残したことをやりたい想いもあって、SAISONでアイドル活動をしています。それがどこまで出来ているかはともかく、それまでの自分が気づけなかったことも今、いろいろと吸収しているように、自分が成長できるアイドル活動が出来ているなと感じています。


鈴木まりや:今は、自分らしくいればそれでいいし、それをみんなも認めてくれる。

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――まりやさんは、どんな想いでSAISONへの加入を決めたのでしょうか。

鈴木まりや  以前のわたしは、とても人数の多い環境の中でアイドル活動をしてきました。当時は、つねに気持ちがいっぱいいっぱいの状態で過ごしていたせいか、卒業して以降、「もっとこうしたら良かったのかも」など、客観視できる時間が生まれたことで気づいたことも正直ありました。卒業後は、ミュージカルへ出演するなど女優業をやってきました。でも、年に何度か、わたしがアイドルに戻ったときの夢を見れば、自分の中にアイドル活動をふたたびやりたい気持ちもありました。ただ、年齢的にもどうなのかと考えれば、一人で活動をしていく土台を築けていたこともあり、そう思うだけで止(とど)めてきました。でも、コロナ禍になり、お仕事が一気に止まってしまいました。その期間が長く続いていたことから、一度、地元の北海道に戻れば、このまま芸能活動を引退しようかとも想いを巡らせていました。そんなときに、愛迫みゆちゃんからアイドル活動のお誘いをいただきました。
  わたしは、今も北海道に住んでいます。だから、参加について正直迷いました。1年間限定だからあっという間におわってしまうんだろうなと思いつつ、以前の活動では出来なかったことや、やり残したことも出来そうだし、この活動を終えて本当に芸能活動をやめるのか、それともまだまだ続けるのか、一つの大きな指針になるなと思ったことから参加を決めました。

――今後のことは、SAISONでの活動を終了してから考えればいいし。

鈴木まりや  そう考えています。今は、SAISONの活動が本当に楽しいんですね。ファンの方々と、こうやってお話をする機会を持てることもすごく楽しいですからね。以前のアイドル活動時は、「もっと個性を出さなきゃ、出さなきゃ」と思い続けていましたけど。今は、自分らしくいればそれでいいし、それをみんなも認めてくれる。そこも、自分を見つめ直せたいい環境だと、わたしは感じています。


小島瑠那:みゆさんと同じグループで活動をしたい気持ちが強かったので参加を決めました。

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――瑠那さんは、どんな思いでSAISONに参加しました?

小島瑠那  わたしは、今の事務所に所属している泡沫パーティーズというグループで今も活動をしているように、SAISONとの兼任という形を取っています。誘ってくださったのが、同じ事務所の先輩であり、以前からずっと先輩後輩の関係でアイドル活動を続けてきた愛迫みゆさんでした。わたしにとってみゆさんは10年来の先輩ですし、ずっと何かしら恩返しをしたいと思っていれば、一緒にアイドル活動をしたいともずっと思っていました。そのみゆさんに「わたし、最後のアイドル活動をSAISONでやろうと思ってるんだけど、一緒に出来ないかな」と声をかけられたとき、断る理由はありませんでした。もちろん、兼任活動を行うことでいろんなやり繰りが大変になるのは想像できましたけど。それ以上に、みゆさんと同じグループで活動をしたい気持ちが強かったので参加を決めました。

――実際に兼任活動をしてみてどう?

小島瑠那  SAISONと泡沫パーティーズでは、コンセプトからぜんぜん異なるので、わたしもそうだし、ファンの方々もちょっと戸惑いを覚えたようですけど。特典会を通して「グループごとに違うるなぽんを見れるから楽しい」と言ってくださる方々も多ければ、わたし自身もその違いを楽しんでいます。何よりSAISONは、アイドル経験者たちが集まったグループです。それで得る刺激がとても多いから、わたし自身のスキルアップにも繋がっているように、入って本当に良かったなと思っています。


野中美郷:以前のアイドル活動でやり残したことを、この機会に出来るんじゃないかと思ったことがきっかけになっています。

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――美郷さんも、久しぶりのアイドル活動になるんですよね。

野中美郷  約8年ぶりになります(笑)。わたしと(石田)晴香は、SAISONとしての活動が残り半年を切った中で加入しています。きっかけは、鈴木まりやちゃんから誘いを受けたことでした。まりやちゃんとは、過去に同じグループで活動をしていた関係。わたしもお誘いを受けたとき、以前のアイドル活動でやり残したことを、この機会に出来るんじゃないかと思ったことが参加のきっかけになっています。
  お話をいただいたとき、わたしは福岡に拠点を移していましたし、芸能活動から引退もしていた状態でした。ただ、ふたたび上京も考えていた時期でもありました。わたし、グループのことを何も知らずに加入するのはどうなのかと思い、一度、ライブを見に行ったんですね。そのときに、SAISONだったら、アイドル活動でやり残したことが少しでも出来るんじゃないかと思いました。しかも、メンバーみんなアイドル経験者たちばかり。ここなら、最初からみんなと分かり合える環境で出来ると思ったこともあって参加を決めました。

――アイドル活動8年間のブランクは、けっこう大きいものがありました?

野中美郷  8年間という期間は、身も心も大人にしてゆくのに十分な期間だったように(笑)、心の安定面ではすごく良かったです。以前は、年齢的な若さもあったのか、本当に心折れることが多かったし、挫けるたびに「やめたい」と思っていました。だけど今は、毎日が本当に楽しくて。ただ、疲れが(笑)。以前は、1回2時間の公演を、1日3回やってもぜんぜん平気だったのに、今は、20分のイベントステージでも疲れてしまいます、正直、体力の衰えは感じています(笑)。

――半年遅れの加入ということで、追いつくのもけっこう大変だったんじゃないですか?

野中美郷  最初に心配していたのが、1年間限定で活動をしているとはいえ、それまでの7人体制のSAISONのことを好きで応援してくださっているファンの方々たくさんいれば、みなさんの熱意がすごく強いといいますか、「1年間の活動だからこそ、しっかり7人の活動を見届けるぞ」という意識で応援してくださっている方々の多い環境でした。そこへ馴染むのが最初はちょっと怖かったんですけど。でも、1カ月くらいやってみたら、そんな心配も杞憂でしたね。何より、以前のグループとは環境が異なるし、今の環境の中で過ごすリズムにもなれてきたのもあって、今は、とても楽しんでSAISONのメンバーとして活動が出来ています。

――でも、半年間はあっという間じゃない?

野中美郷  それは、強く感じています。アイドル活動の中でやり残したことをSAISONを通して何処まで克服できるかはわかりませんけど、モチベーション高く活動が出来ているのは間違いないです。何より、わたしがSAISONを通してふたたびアイドル活動を始めたことをファンの方々がすごく喜んでくださっている。その気持ちに応えられているのも良かったなと思っています。


米山穂香: 「こんなに体力のある人たちを見たことがない」と思えるくらい、みんながみんな、練習の虫だと思います。

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――続いては、穂香さんお願いします。

米山穂香  このメンバーの中、アイドル歴という面ではわたしが一番短くて、以前所属していたグループを1年半活動し、卒業。そのタイミングで、みゆさんから「1年間活動限定のアイドルグループができるんけど、一緒にやろうよ」と声をかけられ、それで参加を決めました。ただし、声をかけてもらえた時点で、他に集まっていたメンバーの方々の経歴を聞いたら、みなさんすごいじゃないですか。その中に経験の浅いわたしが混じって、上手く出来るのかという不安も正直ありました。ただし、1年間限定という特殊な環境や、わたし自身が経験を積み重ねるうえで大きなチャンスの場になると思えたことから、腹を括って飛び込もうと決意をし、加入を決めました。

――腹を括った結果は、どうでした?

米山穂香  めちゃめちゃ刺激的な毎日です。最初にこのメンバーの凄さを感じたのが、レッスンのときでした。SAISONは、持ち歌を4曲いただいて始まりました。その4曲を完璧に自分たちのもの(へ)にしていくためのレッスン量が、とにかくハンパなかったんです。みんな、終電ギリギリまで練習をするのが当たり前なんですよ。わたし、それまでの人生の中でそこまでやったことがなかったから、「この人たちは、本当に凄い!!」と思いました。おかげでわたし自身が大きく成長していく良い機会になっていますし、今も、成長する機会をたくさんいただけている環境です。

――そこが、プロ中のプロが集まったSAISONらしいところなんでしょうね。

米山穂香  それは感じています。本当に信じられないくらい、みんな練習をするんですよ。もちろん、わたしも一緒に練習をしているわけですけど、「こんなに体力のある人たちを見たことがない」と思えるくらい、みんながみんな、練習の虫だと思います。それに加え、与えられた物事を、どう自分たちらしく仕上げていくかのセンスは、もちろん。特典会でファンの方々としゃべるときの対応の仕方など、いろんな面で、とても勉強をする機会にもわたしはなっています。その成長が形にも現れているのか、ファンの方々もわたしの成長を褒めてくださいます。SAISONは、本当に吸収することの多い場。この熱量の高い環境が1年間で終わってしまうなんて、けっこう儚いなとわたしは感じています。

――晴香さんも、SAISONの活動半年後に、入ったメンバーですよね。

石田晴香  野中美郷と同じタイミングで加入しています。わたしも…(2回目へ続く)


TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>


SAISON
『何度でも、この場所で』
2022.8.16 On Sale


<価格>各¥1,200(税込) 
<品番> QARF-60122〜4
販売元:コロムビア・マーケティング株式会社
発売元:株式会社ロックフィールド
 

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SAISON「何度でも、この場所で」MUSIC VIDEO
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