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2025.04.23
ゴキゲン帝国

エアバンドとして甦ったゴキゲン帝国。その始まりの景色を存分に味わえ!!!!!

 "エアバンド"として新たに活動を始めるゴキゲン帝国。メンバーの白幡いちほ・柳沢あやのが、ギターを担当。梓乃ありすは、ベースを担当。以前からDJ活動をしていた☆ゼブラナ☆は、そのままDJとして。田山せかいは、キーボードを担当。7月25日(金)に高円寺HIGHで行う「ゴキゲン帝国début ONEMAN LIVE」公演を持ってデビューする。その日に先駆け、彼女たちは4月19日(土)、5月23日(金)、6月28日(土)と、3ヶ月連続で高円寺HIGHでプレデビューライブを対バン形式で実施する。ゲストに、The Grateful a MogAAAzを迎えて行った、最初のお披露目の場にになった4月19日(土)のライブの模様を、ここにお伝えしたい。


  ステージの上には、5本のマイクスンドと、キーボードとDJセット。そして、ギターやベースを置いた楽器のスタンドが設置してあった。その様は、まさにバンド・スタイル。ゴキゲン帝国がエアバンドとして活動を始めるに相応しいセッティングだ。

 流れだしたのは、新たな始まるを告げるに相応しい、衝撃かつスリリングなSE。ステージに登場したメンバーらは,おもむろに楽器を手にしだした。そして‥。
  ライブの冒頭を飾ったのが、スリリングなロックンロールナンバーの『売れたいカプリッチョ』。ズクズクと唸るハードエッジなサウンドに乗せ、メンバーたちが楽器を手に、まさに演奏している様で歌っていた。「売れたい 売れたい」と気持ちも身体も前のめりに歌う5人の姿が凛々しくて格好いい。☆ゼブラナ☆と田山せかいが巧みに振りを入れて踊れば、フロントの3人はフレットの上でしっかりと指を動かし弦を力強くストロークして演奏していた。手にした楽器から音が出てないだけでその姿はバンド演奏している姿そのもの。エアスタイルという理由から歌に集中していける理由もあるのか、かなり気迫あふれる声で彼女たちは「売れたい 売れたい」と歌いながら観客たちにせまっていた。
 続く『深夜のラーメン最高』でも、みんなで「ララララーメン」と声をあわせて歌い、ラーメンが大好きな気持ちを次々と超絶早口でぶつけていた。「深夜に最高」と弾けて歌いながらも演奏するスタイルをしっかりとキープし続けるメンバーたち。この曲でもみんなフレットや鍵盤の上でしっかりと指を動かしていた。これも後々本当に演奏を行うための布石か‥。ときに拳を振り上げフロアのみんなとクラップを重ねるなど、観客たちと熱情一体化した景色を5人は作りあげていた。最後に☆ゼブラナ☆がDJらしくいろんな効果音や破裂音を鳴らしていたのも最高だ!!

  「エアバンドで良かった」と歌い終わって叫んだのが白幡いちほ。☆ゼブラナ☆がメンバーらのトークへ茶々を入れるようにいろんな音を鳴らしていたところにも注目したい。エアバンドとはいえDJだけは実際に音を出してライブに彩りを添えていた。
  
  「みんなで一緒に最高の景色を見にいきましょう」の声を合図に届けたのが、ゴキゲン帝国のライブでもとくに人気と支持の高い『人の金で焼肉食べたい』。田山せかいのセリフとメンバーらのクラップからスタート。「人の金で焼き肉食べたい」と連呼するゴキゲン帝国らしさも実感。ただし、エアバンドになったことでかなり重厚でラウドなロックスタイルに進化。途中、☆ゼブラナ☆らがマイクを手にフロントに踊り出て煽る場面も登場。「H.K.Y.T」と叫ぶメンバーたちの姿も凛々しい。より重量感を増したサウンドの上で、さも音をガツガツと鳴らすような様に熱情した思いをぶつけるメンバーたち。柳沢あやのに至っては、ギターを演奏しながら激しく踊る様も見せていた。「人の金で焼き肉」「食べたい」と歌声を交わす様も胸アツだ。こんなにも激しく荒々しくせまられたら、つい財布の紐を緩めてしまいそうだ。
  切れ味鋭いシャキシャキッとしたギターサウンドに乗せ、☆ゼブラナ☆が、田山せかいが、梓乃ありすがと、メンバーが次々と歌声をリレーしながら、心踊るままに『Summer⭐panty』を歌い演奏していた。☆ゼブラナ☆と田山せかいが身体を揺らして踊れば、柳沢あやのもギターを演奏しながらも大きく身体を揺さぶっていた。この曲では、メンバー一人一人の歌声やキャラクターを思う存分に楽しめる。サビでは,☆ゼブラナ☆が回すタオルの動きにあわせ、フロアでも手やペンライトを振り回し一体化した景色を生み出していた。途中には、☆ゼブラナ☆とメンバーが歌を掛け合う場面も登場。そこへ観客たちもしっかり乗っかっていた。この曲では心が踊るままに身体を揺らし、笑顔でタオルや手を振り回せばいい。それだけで自然とテンションが上がりだす。メンバーたちも大きく身体を揺らし、ときには身体を折り畳み、「ラララ」と歌いながらこの場に熱い暑い景色を作りあげていた。
 高まった空気へ、さらに熱狂とスリリングな空気を重ねるようにゴキゲン帝国は『スタンドアップ』をブースト。荒々しくも疾走する楽曲に乗せ、メンバーらが声を一つに、気持ちを前向きにテンション高い歌声を次々と刺してきた。柳沢あやのが振り上げた手をプッシュする姿に合わせ同じ動きを真似る人たちも誕生。この曲でもメンバーそれぞれの歌声の魅力を味わえるのはもちろん。5人が気持ちを一つに響かせるカラッとした明るい歌声の力で、心が晴れ渡る気分に染め上がる。どの曲でもそうだが、柳沢あやのが魅せるギターのアクションもゴキゲン帝国のライブを楽しむうえでの見どころだ。「一つになったら友達だよ」の歌詞ではないが、華やかなパーティーの中へ飛び込めばほんとに仲間気分でズーッと笑顔で楽しめる。

 「これからも最高の景色、見に行きましょう」の声を合図に、最後にゴキゲン帝国は『I NEET YOU』をプレゼント。みんなで熱狂を作りあげるも嬉しいが、ハートフルな思いを胸に歌う声も心を嬉しく揺さぶっていた。曲が進むにつれ、次第にメンバーの気持ちも楽曲もテンションを上げてゆく。気付いたら柳沢あやのは、マイクを手に歌うのみならず、ギターを頭上高く掲げて揺らしていた。他のメンバーたちも掲げた手を大きく揺らして熱唱。エアバンドだからこそ、楽器さえもパフォーマンスを彩る魅力に変えて5人はせまっていた。とてもポップでエモーショナルな楽曲だからこそ、みんなで大きく手を振り上げて気持ちを一つにしてゆく景色がそこには生まれていた。柳沢あやのは、何度も何度もギターを頭上高く掲げて歌っていた。気付いたら☆ゼブラナ☆もマイクを手に、前に飛びだし、梓乃ありすと絡みあう様も魅せていた。それまで自分の持ち場でしっかりと歌い奏でる様を魅せていた梓乃ありすも盟友の誘いに笑顔ではしゃいでいた。ステージの上や場内雰囲気がどんな色に染まろうとつねに白幡いちほはフロントでどっしりと身構えしっかりと思いを伝えてゆく。その信頼や安心感があるからこそ、他のメンバーたちが自由に、わちゃわちゃとはしゃいでいけるのは間違いない。


 本当ならここで終わりだったが、止まないアンコールの声を受けメンバーらがふたたびステージへ。最後の最後にゴキゲン帝国はもう一度『スタンドアップ』を届け、この場に晴れ渡る開放的な景色を作りだした。メンバーたちが眩しい笑顔を浮かべ、心の奥底から沸き立つ楽しい気持ちを『スタンドアップ』に乗せフロア中に響かせていた。気付いたら、柳沢あやのは演奏をするのを止め、ギターを振り回し高ぶる気持ちのままにはしゃいでいた。白幡いちほも、理性のスイッチを完全にOFFり、フロアバーに足を乗せ、今にも客席へ飛びこまんばかりの姿で観客たちを煽っていた。「今日の景色を忘れない」の歌詞の一節ではないが、その言葉に相応しい景色がここに生まれていた。何時の間にか白幡いちほもギターを置いて、マイクを手にステージの上を大きく闊歩しながら歌い煽っていた。その自由度こそが、ゴキゲン帝国らしいスタイルだ。

 短い時間とはいえ、エアバンドとしてのスタイルを早くも確立し始めているゴキゲン帝国。その始まりの姿がこの日、描き出されていた。


 ライブ後、メンバーを代表して白幡いちほが言葉を寄せてくれた。

「エアバンドとはいえ、メンバーみんなコードをちゃんと覚え、弦楽器陣は「ここのコードを合わせる、ここのフレーズで合わせる」とあらかじめ決めたうえでライブを行いました。ギターチームは、「どっちが上のギターを弾く?」「どっちがメインを鳴らす?」と2人で決めたうえで挑んでいます。キーボードとDJを担う後ろの2人も、踊れるパートでは「ここを踊ろうか」と決めて合わせていました。
  バンドらしさを持ちながらもエアバンドらしく自由度を持ってやろうと思っていました。でも今回が初ライブという理由もあって、まだ探っているところも正直あります。バンド演奏に徹するところとアイドルらしい振りを入れて楽しむ場面、どっちも曲の中へ取り入れたいと思っていろいろと試しました。今回のライブをやってみて、「ここ、もっと振りを入れてもいいのかな」「この曲はもっとバンドっぽくてもいいのかな」といろいろ見えてきたので、そこはこれからブラッシュアップしていこうと思っています。
  この日、あーやんは本当に自由にやっていましたよね。まさか、あんな風にやってくれるとは思ってなくて嬉しい驚きでした。わたしもアンコールのときはマイクを握って前に行きました。アンコールで披露した『スタンドアップ』はピンボーカルでいろいろ動けるほうがいいかなと思っていたし、わたし自身フリーのところは自由に昔から動いていたので弾けてしまいました。『スタンドアップ』はギターが2本入っている曲だから、「そこだけはちゃんと弾いている風にしたほうがいいのかな」とエアバンドとしてのプライドも持って弾いていましたが(笑)
  サウンド面でもいろんな曲をエアバンドのスタイルにアレンジしています。次回のライブではこの日披露しなかった別の曲で、新たにバンド・スタイルへアレンジした楽曲を届けるつもりだし、既存の曲たちもすべてバンドのサウンドにしていく予定なので楽しみにしていてください。
  新制ゴキゲン帝国はまだ始まったばかりです。お客さんたちとメンバーが一緒になってフロアの空気を作っていきたいなと思っています。次回のライブでも新しい曲を届けますし、どんどん曲も増えていくから楽しみにしていてください。始まったばかりなので何でもOKです。一緒に作っていくエアバンドだと思うので、ぜひ次のライブもみなさんをお待ちしています」(白幡いちほ)


LIVE

PHOTO: Yuto Takoshima
TEXT:長澤智典


セットリスト
SE
『売れたいカプリッチョ』
『深夜のラーメン最高』
MC
『人の金で焼肉食べたい』
『Summer⭐panty』
『スタンドアップ』
MC
『I NEET YOU』
-ENCORE-
『スタンドアップ』

 

<インフォメーション>


■ゴキゲン帝国début ONEMAN LIVE

7月25日(金)
開場19:00/開演19:30(予定)
会場:高円寺HIGH
※詳細後日発表

■ゴキゲン帝国3ヶ月連続プレデビューライブ

「pre-début LIVE vol.2」
5月23日(金)
開場18:00/開演18:30(予定)
会場:高円寺HIGH
Adv.¥3,000/Door¥3,500(各+1D)
出演:ゴキゲン帝国 / EMANON 他
チケット販売URL:https://t.livepocket.jp/e/gt0523

「pre-début LIVE vol.3」
6月28日(土)
開場11:30/開演12:00(予定)
会場:高円寺HIGH
出演:ゴキゲン帝国 / シイナナルミ / THE南無ズ
Adv.¥3,000/Door¥3,500(各+1D)
チケット販売URL:https://t.livepocket.jp/e/gt0628

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