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2025.05.30
ゴキゲン帝国

「ゴキゲン帝国3ヶ月連続プレデビューライブ pre-début LIVE vol.2」公演レポート!!


 "エアバンド"として新たに活動を始めるゴキゲン帝国。メンバーの白幡いちほ・柳沢あやのが、ギターを担当。梓乃ありすは、ベースを担当。以前からDJ活動をしていた☆ゼブラナ☆は、そのままDJとして。田山せかいは、キーボードを担当。7月25日(金)に高円寺HIGHで行う「ゴキゲン帝国début ONEMAN LIVE」公演を持って、本格的に活動をスタートする。その日に先駆け、彼女たちは4月19日(土)、5月23日(金)、6月28日(土)と、3ヶ月連続で高円寺HIGHでプレデビューライブを対バン形式で実施中だ。

  4月19日に行ったライブの模様は、以下にレポート!
https://www.galpo.info/feature/208/list/12111
 
 今回は、5月23日(金)に高円寺HIGHで、EMANONとちょこはちを迎えて行った「ゴキゲン帝国3ヶ月連続プレデビューライブ  pre-début LIVE vol.2」の模様をお届けしたい。

 

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 気持ちを熱く揺さぶるお馴染みのSEに乗せ, さらに衣裳に煌きを増したメンバーたちがステージに姿を現した。ライブの幕開けを飾ったのは、歪むギターの音とシンクロするように演奏をする柳沢あやのの姿も印象的な『スタンドアップ』だ。白幡いちほは、最初からマイクを手に観客たちを煽りだす。ド派手な赤いサングラスとキラキラ輝く真っ赤な衣装姿でセクシーに煽る梓乃ありすの姿が眩しい。田山せかいも☆ゼブラナ☆も、最初からノリノリだ。彼女たちは、マイクのバトンを回しながら、楽曲へエナジーを注ぐように歌っていた…が、途中で音が止まるハプニングが勃発。トラブルが起きてさえ、5人は歌うことを止めずにズーッとアカペラで歌っていた。その様に興奮した観客たちが熱いクラップを届け、彼女たちにエールを送る。途中から音が戻ったとはいえ、突然のハプニングさえも、みんな余裕の表情で(心の中では、たぶん焦っていた?)乗り切るところに、5人の懐の深さと神経の図太さを感じさせられた。歌い終わり、「これが、エアバンドです」と語った白幡いちほの言葉が頼もしい。
  次に飛び出したのが、荒々しく激烈なラウドロックのスタイルに進化した『人の金で焼肉食べたい』。身体へガシガシと突き刺さる歪むギターの音を、まさに弾いているようにプレイしていた白幡いちほと柳沢あやの。腹の奥底へズンと響くベースの音が身体を刺激。その音をクールな様で弾き真似ていた梓乃ありす。サビでは、白幡いちほ・田山せかい・☆ゼブラナ☆が、振り上げた手を左右に大きく振れば、フロアでも同じ動きが発生。途中からは、みんな演奏をする様を見せながら「人の金で焼肉食べたい!」と力強く歌っていた。そのときも、メンバーたちはみんなしっかりとフレットや鍵盤に指を這わせて演奏していたところも、後にリアルバンド化を企てているゴキゲン帝国らしいこだわりだ。

 

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 「今、エアガールズバンドで検索をすると、ゴキゲン帝国の名前がトップに上がる」らしい。MCで白幡いちほはそう語りながら、ゴキゲン帝国の名前が知れ渡りだしたことを素直に喜んでいた。さらに白幡いちほは、観客たち数人をピックアップし、その場でインタビューまで始めていた。その模様は、今後動画になってアップになるらしい。ファンたちを巻き込むこの緩い関係も、ゴキゲン帝国らしさ?!

  「終演後、物販に来てくれますか?!」「行けたら行くー!!」のやりとりをきっかけに飛びだしたのが、『行けたら行く』。とても華やかでファンキーなエレクトロ系のダンスナンバーだ。ギターの音がほとんど聴こえないのにギターをガシガシと激しく演奏する様を見せるところがエアバンドらしいたしなみだ。気持ちを揺らす跳ねたディスコビートが、身体も大きく揺らす。ゴキゲン帝国流のダンスミュージックに乗せ、柳沢あやのがギターを抱えながらはしゃいでいた。白幡いちほの「行けたら行くー」の歌声へ、他のメンバーたちが声をかけあいながら、しっかり演奏を当てぶりしてゆく。間奏では、白幡いちほと柳沢あやのがギターの音をかけあうように演奏する様を披露。そこが、ゴキゲン帝国らしいじゃない。☆ゼブラナ☆の出す効果音も刺激的だ。でも、一番印象的だったのが、妖しいポーズをしながら「行けたら行くー」と歌う白幡いちほと、彼女へ4人が声を返すやりとりの絶妙さ。気づいたら、柳沢あやのはスタンドマイクを揺さぶって歌っていた。いや、5人とも挑発するような姿を見せながら、観客たちをしっかりと煽り、イカせていた。
  野太く歪んだギターリフを刻む様を見せる白幡いちほの姿を合図に飛び出したのが、『売れたいカプリッチョ』。この曲では、荒ぶるラウドな楽曲に乗せ、白幡いちほが足を左右横に振り上げ、ときに腰を大きく揺らして歌い演奏をするセクシー?な姿でせまっていた。この曲の途中から、白幡いちほ以外のメンバーが次々と不思議な行動を取り出す。柳沢あやのが、ポテトチップスの封を切って中身を食べれば、田山せかいは冷やし中華を。☆ゼブラナ☆はすき家の牛丼を、梓乃ありすはさりげなくアイスを食べだした。最初は気づかなかった白幡いちほだが、その匂いに気づき、ん??という反応も。それでもしっかり歌い、エア演奏をしてゆくところは流石だ。演奏を終える頃には、しっかり場内中に野性的な??ポテトチップスの匂いが広がっていた。この曲の中、白幡いちほ以外のメンバーたちは、白幡いちほにバレずに持ってきた食べ物を完食できるかという動画の企画を行っていたらしい。エアバンドだからこそ出来る、その自由度の高い遊び心もゴキゲン帝国らしい。

 

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 「熱いなぁ、夏だし」の声を合図に飛び出したのが、タオルナンバーの『Summer⭐panty』。☆ゼブラナ☆の歌に合わせ、メンバーと観客たちがクラップを始めれば、サビでは,メンバーみんなが演奏の手を止め、手にしたタオルをくるくる回してはしゃいでいた。当てぶりしてこそのエアバンドだけに、その自由度が、今のゴキゲン帝国の最高の持ち味。メンバーか次々とマイクをリレーしながら、巧みに5人で歌をかけあう。サビではメンバーらがタオルを振り回し、フロアでも観客たちがタオルやペンライト、腕をくるくる回して大はしゃぎしていた。一部の観客たちが白幡いちほと柳沢あやの足を左右横に振り上げる動きを真似し、田山せかいの声にかけあう場面も誕生。細かい理屈はどーでもいい、心が踊るままにはしゃげばいい。だから終盤には、みんなで「LA LA LA」とシンガロングする景色が生まれていた。
 最後に届けたのが、心に悩みやもどかしさがあるなら、気がすむまでダラダラしようと歌った『I NEET YOU』。もどかしい感情を、彼女たちは華やかな楽曲に乗せ、嫌な気持ちはすべて明るく爽やかに吹き飛ばそうと、大きく手を振りながら歌っていた。メンバーらの動きに合わせて、フロアでも同じ動きを真似る人たちが誕生。この曲もそうだが、今回のライブでは、楽器を弾くという姿勢にはあまりとらわれることなく、楽器は手にしているけど、とにかくみんなでわちゃわちゃはっちゃけようという姿勢で、5人はライブに挑んでいた。この曲では、☆ゼブラナ☆が前に出てラップを噛ませ、梓乃ありすと寄り添う場面も登場。柳沢あやのが咲くような姿を見せれば、白幡いちほは身体を前のめりに歌唱。田山せかいは、メンバーらの姿を愛おしい表情で見つめながらも、しっかり鍵盤に指を走らせていた。

 

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 彼女たちは、毎回のライブごとにいろんな挑戦を見せている。前回は、エアバンドとはいえしっかり楽器を弾いている姿を見せることを心がけていた。今回は、演奏もしていたが、楽器を弾くという縛りにとらわれることなく、楽器を手に自由にはしゃぐことで、アイドルライブが持つ一緒に参加して楽しむ姿勢を強めに見せていた。何はともあれ、 5人とも本当に自由だ。その自由さこそが今のゴキゲン帝国らしさなんだと思う。

 

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TEXT:長澤智典

セットリスト
『スタンドアップ』
『人の金で焼肉食べたい』
『行けたら行く』
『売れたいカプリッチョ』
『Summer⭐panty』
『I NEET YOU』

 

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■ゴキゲン帝国début ONEMAN LIVE

7月25日(金)
開場19:00/開演19:30(予定)
会場:高円寺HIGH
※詳細後日発表 

■ゴキゲン帝国3ヶ月連続プレデビューライブ

「pre-début LIVE vol.3」
6月28日(土)
開場11:30/開演12:00(予定)
会場:高円寺HIGH
出演:ゴキゲン帝国 / シイナナルミ / THE南無ズ
Adv.\3,000/Door\3,500(各+1D)
チケット販売URL:https://t.livepocket.jp/e/gt0628

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