FEATURE

2025.01.20

Baby’z Breath

「これからも一番星みたいにく輝くし、感動の涙を流すライブをしたいし、どんな未来でも大丈夫だって思ってもらえるようなグループでいたい」「Baby’z Breath 3rdワンマンライブ〜1000人規模への第三ステージ〜」東京公演レポート!

　「Baby’z Breath 3rdワンマンライブ〜1000人規模への第三ステージ〜」と題し1月に東名阪を舞台に行ったワンマンツアーも、1月18日のSUPERNOVA KAWASAKI公演で幕を閉じた。ここでは、18日の夜に行われた公演の模様をお伝えしたい。

　ついに迎えた東名阪ツアーのファイナル公演。ライブの幕開けを飾ったのが、メンバーたちが思いを一つに「ただ一つの雫が響く波になるこの声はどこまでも」と歌いだす『PROTOSTAR』。メンバーみんな、最初から笑顔だ。大阪と名古屋公演でつけた自信もあるのか、まずは自分たちが楽しもう、輝こうという気持ちが見えてきた。それがか、一人一人の歌声から伝わってきたのも嬉しい。今日の彼女たち、ひと際輝いている??

次のブロックは、『ナミダのスコール』からスタート。背景に歌詞を投影。青春という言葉を重ねたくなる歌詞の世界へ6人は気持ちを投影。迷い、悩み、葛藤する思いさえも振り切る勢いで、彼女たちはステージの上で弾けていた。「すべて輝くためのレガシー」の歌詞ではないが、メンバーたちの今へ至るまでの道のりが、まさにこの曲の歌詞のようだったからこそ、希望の増した６人の今の気持ちと、この曲の歌詞が重なり、未来へ向かって元気に駆けだす姿として見えていたのかも知れない。
　Baby'z Breathには、『オトメゴコロ』のような胸をときめかすキュートな歌がとても似合う。6人が無邪気な乙女に心を染め上げ、笑顔で歌う姿に触れていると、不思議と気持ちがときめきだす。それは、恋に落ちたときと同じようなドキドキを、彼女たちのパフォーマンスを通して感じていたから??
激しく躍動したアッパーなダンスチューン『HEARTS OF JOURNEY』で6人は、凛々しい歌声を魅力に、観客たちへせまってきた。その姿に触発され、フロアからも熱い声が上がりだす。テンポの早い楽曲の上で、少し早口で攻める彼女たち。その姿も、気持ちを騒がせる嬉しい刺激だ。
花宮まいかの煽りから始まったのが、『シュリンプガール』。この曲では、南いちご・熊本美和、花宮まいか・陽葵はるねの4人でパフォーマンス。ステージの上で元気いっぱいに、弾け、はしゃぐ4人の姿は、まさにピッチピチと跳ねるエビのよう??落ちサビで、一人一人の歌声を味わえたのも嬉しかったが、少しコミカルな歌詞の世界に似合う、元気に弾けた彼女たちの姿に触れていられたことが素直に嬉しかった。いや、楽しかった(笑)。
ステージの上には背中合わせになった2人の姿が。力強い天彩レイの歌声から始まったのが、『In the name of love』。この曲では、天彩レイと瀬戸山さくらが交互に歌いながら、サビでは互いの声を重ねあわせ、パワフルな歌を高らかに響かせていた。迫力のある2人の歌声といえば良いだろうか、歌詞と相まって、一つ一つの言葉が説得力を持って胸にせまる。2人とは思えない強烈な存在感を放つパフォーマンスや綺麗なコンビネーションダンスに、ずっと気持ちと視線が釘付けになっていた。終盤には、2人が高く、力強く振り上げた腕に合わせ、場内の人たちも拳やペンライトを振る景色も生まれていた。
ふたたび6人編制に戻った彼女たちは、胸に強い意志を抱いた姿で『Endless Evolution』を凛々しい姿で力強く歌っていた。愛らしい姿の彼女たちも魅力だが、胸に抱いた情熱をぶつけるように歌い踊る姿も、気持ちを奮わせる。

次に披露したのが、新曲の『GIMME!! GIMME!!』。華やかに跳ねたビートも印象的。まるでミュージカルの一場面でも見ているような気分で、メンバーたちのはしゃぐ姿を味わえる楽曲だ。とてもテンポの早い楽曲だ。この勢いにのって、6人と一緒に明日へ向かって駆けだしていけ。ここから、さらに大きくステップアップしてゆく彼女たちの背中をグイグイと押す、今のBaby'z Breathに似合う、未来に向かって走り出す新たな歌のユニフォームを手にしたような楽曲だ。

　MCでは、真似やすい振りなど、『GIMME!! GIMME!!』の楽しみ方を伝授していたことも伝えておきたい。

後半戦は、『どんな未来でも』から。彼女たちの歌う、気持ちをポジティブに染めてゆく楽曲が大好きだ。「どんな未来でも大丈夫頑張る私は無敵なの」や「どんなときだって負けないよ輝く私は無敵なの」と彼女たちが元気いっぱいの声と無敵な笑顔で歌うたび、同じように無敵な気持ちになれる。ほんと、触れた人の心に勇気のエールと元気を注ぐ楽曲だ。
南いちごの「ファイナル行くぞー!!」の力強い声を合図に歌ったのが、『Drawing Again』。軽やかにステップを踏みながら歌う6人の姿がキラキラ輝いている。6人が思いを一つに歌う、その爽やかな姿が胸をキュンと鳴らす。その様に興奮し、飛び跳ねる観客たちの姿もフロアにあった。

ここからは、ワンマンでは恒例のメドレーコーナーへ。『NOIR STEP』では凛々しい歌声を魅力に、観客たちを熱情した夜の宴の中へ連れ出せば、「君が好きで好きで苦しいよずっと」と歌いだした『好きだよ Sunshine』では、眩しい日射しの元へと連れ出し、一緒に煌めいた青春の恋景色を描き出す。そのうえでて彼女たちは、どんなに落ち込んだり凹んでもいい、何時だって自分らしくいようと、『キミラシクアレ』を通して一人一人の心にエールを送っていた。

さぁ、ここからラストスパートだ。彼女たちは胸の内に抱いた思いを楽曲に乗せて力強く吐き出すように『Run to the STAR』を歌っていた。何時だって彼女たちは、1つ1つの楽曲に込めた思いを自分の心情と重ねあわせ、その曲に詰め込んだ前向きな思いを勇気の糧にして進んできた。だから、気持ちを奮い立てて『Run to the STAR』を歌う彼女たちの姿に触れ、同じように気持ちを奮い立てていた。
「みなさんの本気の声聞かせてください」と花宮まいかが叫ぶ声を合図に、声を張り上げて歌ったのが『ルミカジェーン』。一人一人がみずからを輝かせ、その思いを熱情した歌の光にしてフロア中へ降り注いでいた。観客たちをグイグイと引っ張る姿に刺激を受け、フロアのあちこちから熱い声が飛び交う。「ルミカジェーン」と歌いながら腕を高く掲げた姿に合わせ、フロア中の人たちも同じ動きを真似ながら、場内中を同じ景色に染まめあげた様にも、胸が熱くなった。
Baby'z Breathは最後に、これまでも、これからも変わらぬ自分たちの意志を示した『希望の地図』を熱唱。一人一人の思いを寄せ集め、ともに未来へ進む大きな結晶にしようと、彼女たちは思いを投げかけてきた。６人がこの先描こうとしている未来図には、どんな希望の景色が描きだされていくのだろうか。そんな期待も胸に感じながら、彼女たちの姿を追いかけていた。

アンコール前に、なんとBaby'z Breathの新メンバーとして、キャラメルボイスの吉野瑞穂とポンポン弾けるポップコーンのような蒼木柚を紹介。8人体制のBaby'z Breathは、2月23日の定期公演が始まりの日になる。その日のライブも、ぜひ目にしていただきたい。

アンコールは、ふたたび熱情一体化した景色を描きだそうと『KAKERA』からスタート。「歌い続けるよ踊り続けるよそこに夢ある限り」と情熱的に歌う声へ触れるたび、同じように身体中に熱い血が駆け巡る。だから、6人の動きに合わせ、一緒に大きく手を振り、高ぶる思いを吐き出していたかった。6人の力強くダイナミックなダンス姿も、印象深く瞼に焼きついた。
最後にBaby'z Breathは、ふたたび『どんな未来でも』を届けてくれた。何時だって彼女たちは,この歌を自分たちの勇気の糧にしながら走り続けてきた。東名阪ツアーを通して得た、未来へ向けた確かな手応え。さらに、新メンバーを加えた8人体制へと進化してゆく嬉しいニュース。何度つまずいたって大丈夫、一つ一つの経験が、彼女たちを強くしていく力になる。昨日の自分を超えるたび、眩しい未来が待っていると歌う『どんな未来でも』を、彼女たちが眩しい笑顔で歌い続ける限り、南いちごの言葉のように「これからも一番星みたく輝くし、感動の涙を流すライブをしたいし、どんな未来でも大丈夫だって思ってもらえるようなグループ」でい続けていくんだと思う。これからのBaby'z Breathの未来が、また楽しみになってきた。

PHOTO:黒澤奨平
TEXT:長澤智典

セットリスト
SE
『PROTOSTAR』
MC
『ナミダのスコール』
『オトメゴコロ』
『HEARTS OF JOURNEY』
『シュリンプガール』
『In the name of love』
『Endless Evolution』
MC
『GIMME!! GIMME!!』
MC
『どんな未来でも』
『Drawing Again』
メドレー
『NOIR STEP』
『好きだよ Sunshine』
『キミラシクアレ』