FEATURE

2022.10.05
d-girls

過去には、単独公演でを行えば600人以上は集めていた時期があるのに、300人が目標動員という今の数字は正直悔しいです。 d-girls インタビュー・2

 10月18日(火)、d-girlsはSpotify O-EASTを舞台に単独公演「d-girls単独公演2022〜いまここがスタートライン〜」を行う。d-girlsがO-EASTでワンマン公演を行うのは、これで3回目になる。過去には、700人を越す動員を記録するまで成長し続けていたが、マイナビBLITZ赤坂での単独公演を頂点に、グループの迷走へ合わせるように動員も下がりだしていった。とはいえ、ふたたび息を吹き返し、改めてO-WEST、恵比寿LIQUIDROOMと会場の規模を上げながら新たな物語を描き出してゆく…はずだった。だが、世界中を襲ったコロナパニックによって、d-girlsも活動を停滞せざるを得なかった。その間も、白金高輪 SELENE b2を舞台に2年連続で単独公演も行ってきた。コロナ禍によってグループからファンたちが離れだすのとは裏腹に、メンバーらはより結束を固め、これまで以上に質の高いグループとして成長し続けてきた。5人の中には、確かな自信があった。「今のd-girlsを見てもらえれば、絶対にファンになってくれる人たちが増える」「離れていった人たちが、ふたたび戻ってくる」と。
 その意志を、改めて数字という結果も揃えて示そうと、d-girlsは「d-girls単独公演2022〜いまここがスタートライン〜」とタイトルを付け、5年ぶりにSpotify O-EASTでの単独公演に挑むことを決めた。目標動員は、300人。かつてのd-girlsの勢いを知る人たちにとってはとても少ない数字だ。でも今のd-girlsは、改めて小さな積み重ねを一つずつ行うことに決めた。今回、300人の動員を達成したら、Zepp Hallで単独公演を行うチャンスを手に出来る。その約束を、5人はファンたちと交わしてきた。
  新たに定めたZepp Hallで単独公演を行うという目標。そのための道のりを築く、最初の勝負の場がSpotify O-EASTになる。今回のインタビューは、斉東由奈が病気により欠席。4人で行った。斉東由奈自身の強い意志も含め、d-girlsの5人が今、どんな思いを胸にSpotify O-EAST公演へ挑もうとしているのか。それを知ってもらいたい。

 (1回目は、こちらから)


とにかく「無理」とか言ってる場合じゃない。絶対に進まなきゃいけないんです、今のd-girlsは。


――今のd-girlsは、メンバーみんなが高いモチベーションと確かな自信を持っています。だからこそ、改めて勝負しようと10月18日(火)にSpotify O-EASTを舞台に単独公演「d-girls単独公演2022〜いまここがスタートライン〜」を決めました。実際、ライブのクオリティーは高いじゃないですか。だけど、そこに日が当たっていない状況が、今。もっと注目してほしい気持ち、みなさんめっちゃ強いですよね。

杉本よしみ  もちろんです。じつは、以前にもZepp Hallを目指そうという具体的な話をしていたこともありました。あのときは、今以上に動員はありましたけど。それでも、今のまま進んでもZepp Hallへ届くまでの動員は難しいんじゃないかと、自信よりも不安のほうが勝ってしまい、「Zepp Hallに立ちたい」よりも「無理してやっても」とあきらめてしまったこともありました。でも今は、当時よりも動員面では遥かに厳しいけど、「Zepp Hallに立ちたい」気持ちのほうが勝っています。そこが一番の強みだよね。

百瀬めい  前のときは、「望む動員まで届くのは難しくとも、それでも挑戦するか」「せっかくある程度の状況はあるんだから、無理せず安全な道を選ぶか」という二つの選択肢の中、メンバーみんなの中に強い自信が欠けていたせいか、後者の道を選んでしまいました。今のd-girlsの精神的なモチベーションやクオリティーを考えれば、あのときの決断も正解だったとは思います。だけど…。
  今回のSpotify O-EASTで私たちが掲げているのが、「目標動員300人」。その300人を越えれば、プロデューサーがZepp Hallを押さえるために動くと明言してくれたのもあって、改めてメンバー全員が明確に「Zepp Hallに立ちたいし、その挑戦をしたい」気持ちになりました。嬉しいのが、ファンの方々も「Zepp Hallに単独公演で立つd-girlsの姿を観たいから、まずは絶対にSpotify O-EAST公演を成功させる」気持ちを胸に、いろいろと動員をかけるために動いてくれていることなんです。その気持ちを感じたら、ますます頑張らなきゃとなるじゃないですか。

――ただ、シビアな言い方をするなら、過去に700人以上動員していたグループなのに、今は目標動員が300人。しかもSpotify O-EASTに300人入れても、だいぶ寂しい環境ということ。だけど今のd-girlsは、まずはそこを越えなきゃいけないわけですよね。

百瀬めい 過去には、単独公演を行えば600人以上は集めていた時期があったのに、300人が目標動員という今の数字は正直悔しいです。その数字を達成できないとなれば、今後のことにも影響を及ぼしそうだし。もちろん、結果がどうであろうと、一度掲げた目標を覆すことはないけど。

瀬戸千花  ほんと、そうだよね。目標動員300人って、私たちにとっては悔しい数字。その動員を達成できなかったら、本当にこの先が見えなくなってしまう。たとえ目標とする数字は低くとも、今のd-girlsは絶対にZepp Hallを目指せる自信があるからこそ、あえてその数字から挑もうと決めたわけだし、「いまここがスタートライン」の言葉が示すように、ここからもう一度仕切り直して、d-girlsを改めてステップアップさせたい。今、改めてそのための時期が訪れたからこそ、今回の道を作ったわけですからね。結果がどうであろうと、その挑戦を止めることはないです。とにかく「無理」とか言ってる場合じゃない。絶対に進まなきゃいけないんです、今のd-girlsは。

――活動10年目を迎えるグループが、「いまここがスタートライン」と命名したところにも、その覚悟を感じます。

百瀬めい  Spotify O-EASTでの単独公演を行う日には、d-girlsも活動10年目に入っています。10年目を目前にしている今でも、まだまだ目指すべきところがたくさんあるのは、とてもいいことだなと思いますし、まだまた出来ることもたくさんあると思いながら私たちは活動をしています。


車椅子に乗ってパフォーマンスに参加するのも一つの手だと思います。


――10月18日の公演では、新曲披露はもちろん、披露した楽曲のリリースも予定しています。

百瀬めい  過去に、新曲と、プロデューサーが手がけながらも他の方が歌っていた楽曲をd-girlsのスタイルに変え復活披露するという、2曲新しい歌をワンマン公演の中で届けた経験はありましたけど。完全な新曲を3曲一気に披露するのは、今回が初めてになります。しかも、ワンマン公演で発表したその日に、CDとしても発売になる。その新曲に合わせた新衣装も、この日初披露します。

杉本よしみ  この取材をしている時点では、3曲ともメロディー付きのデモ音源までは出来上がってるけど、歌詞も含め、まだ3曲とも未完成の状態。これを完成させ、振りをつけ、レコーディングをしての作業が待っているので、そこはプロデューサーもメンバーも死ぬ気で頑張ります。

――まだ詳しい内容を伝えるのは難しいかと思いますが、語れる範囲で楽曲の内容を伝えていただけたら幸いです。

瀬戸千花  ざっくりとした言葉にはなりますけど。d-girlsらしい楽曲と、これまでのd-girlsからはちょっと色を変えた新しいd-girlsを見せる曲たちになります。わたしは、d-girlsらしい楽曲を歌います。

杉本よしみ  今回は、百瀬めい・瀬戸千花・杉本よしみの3人がそれぞれ歌います。わたしの歌では、また新しいd-girlsサウンドを味わえます。

百瀬めい  わたしの楽曲は、エレク○○○パ○○ドみたいな楽曲だった。
 
――この日は、病気(メニエール病)でd-girlsを卒業した喜屋武里奈さんも、ゲスト出演します。

百瀬めい  共演するのがめっちゃ楽しみです。喜屋武さんは、初めてのO-EAST公演のときは病気療養もあって途中からステージに参加。2回目のO-EAST公演のときには、療養期間でお休みしていた時期だったから、喜屋武さんと一緒にO-EASTの舞台に立つのは1回目のO-EAST公演以来になります。

瀬戸千花  私たちも、喜屋武さんが一緒の舞台に立ってくれることがとても心強いです。なにせ、d-girlsのオリメンですからね。

――この日は、久しぶりにオリジナルメンバー2人が舞台の上で歌うわけだ。

杉本よしみ  そうなんです。

百瀬めい  オリメンって格好いいですよね。すごく憧れます。でも、私たちも気持ちはオリメンだけどね。

瀬戸千花  じつは今、10月18日のSpotify O-EAST公演に向け、過去のライブ影像たちをウェブ上で有料公開しています。中には、今回初披露となるマイナビBLITZ赤坂でのワンマン公演のライブ影像もあります。1本ごと有料にはなっていますが、でも、お得に見れる方法があるんだよね。

百瀬めい  d-girlsのファンクラブに入会すると、1ヶ月500円で全部の公演が見放題になります。ファンクラブは3ヶ月ごとの更新にはなりますけど。3ヶ月計1500円払っても、個別に購入するよりぜんぜんお得です。

崎山サラ  わたし、いまだ一度もSpotify O-EASTの舞台に立ったことがないんですね。だから、過去のライブ影像を観ながら予習しようと思っています。

――千花さん個人に関しては、今回のSpotify O-EAST公演にサブタイトルも命名していますよね。

瀬戸千花  「やれんのか、瀬戸千花!!」ですね。わたし、不注意から縫合するほど深く足を怪我してしまい、歩くのも困難な状況に追い込まれ、ずっと静養し続けてきました。今はようやく歩けるようになり、リハビリも兼ね、少しずつ歩く距離を伸ばしていますけど。今もまだ激しい運動をできない状況は変わっていません。歌うだけならステージ復帰はできますけど。歌い踊る形でのステージ復帰の時期は、正直、自分も、担当医の方もまだ見えてない状態です。少しずつ調子が戻ってきてるとはいえ、Spotify O-EAST公演で歌い踊れるかは、自分でもまだわからないように、今は何とも言えません。でも、3日前に「踊ってもよし」と言われたなら、3日あれば本番のための準備を整えられるからわたしは大丈夫です。

百瀬めい  わたしも3日あれば、5人フォーメーションの練習は余裕です。

崎山サラ  わたしも大丈夫です。

杉本よしみ  d-girlsはこれまでに何度も逆境を越えてきたように、歌い踊れたらベストですけど。たとえ踊れなくても、椅子に座って歌えばいいわけだから、なんとでもなるよね。

瀬戸千花  由奈ちゃんも含め、みんなが「なんとかなるし、なんとでもするから大丈夫と言ってくれているので、そこはみんなに甘えさせてもらいつつ、怪我の回復の状況を見ながら対応していきます。

――Spotify O-EAST公演は休演することなく、歌だけでも参加してくれるわけですよね。

瀬戸千花 最悪…たぶん、歌だけの形にはなりそうです。ダンスの先生が「車椅子に乗って歌う手もあるから」と言ってくださったように、車椅子に乗ってパフォーマンスに参加するのも一つの手だと思います。ただ、それをやるとみんなのパフォーマンスの邪魔になるから、たとえ車椅子だとしても、歌だけの参加にするか。パフォーマンスの邪魔にならないところへ椅子を置いての参加にするか、そこは回復次第で考えます。

杉本よしみ  舞台の後ろにでっかい玉座を置いて、そこへドーンと座って歌っちゃえば(笑)。今もすでに歩ける状態にまでは回復しているから、たとえ踊りは無理でも、フロントに立つことはできるからね。


わたしが先陣を切って前に立ち、絶対にZepp Hallまでの道を切り開きたい。


――最後に、それぞれメッセージをお願いします。

崎山サラ  わたしの場合、これまでのワンマン公演ってダンスを完璧に身体へ刷り込むなど、覚えることがたくさんあり、それが優先になっていましたけど。ようやく今回のワンマン公演では、最初から他のメンバーみんなと同じラインに立って新しいことへ挑戦できます。わたし自身、正規メンバーとしては初めてになるワンマン公演。なので、絶対にSpotify O-EAST公演を成功させ、Zepp Hallへの道を切り開きたいと思っています。Spotify O-EAST公演はめちゃめちゃ楽しみだからこそ頑張ります。

瀬戸千花  今回のワンマン公演のサブタイトルへ、個人的に「やれんのか、瀬戸千花!!」と名付けたのも、これまでのd-girlsとしての活動経験の中、ここまでわたし自身が逆境に追い込まれたのは初めてだからになります。怪我が治ったその先には、誰よりも力強く歌い踊り「やっぱ瀬戸千花はすごいな」とみんなに再認識してもらえる。そんな日のための物語を、今描いている最中です。今は、日々の生活に支障をきたすというどん底を抜け出し、足の回復に合わせ、少しずつ上がりだしています。とにかく早く怪我を治し、完全復帰したいなと思っています。Spotify O-EAST公演も、どういう形かはわかりませんが、舞台に立って歌いますから、その姿を観に来てください。

杉本よしみ  今のd-girlsの5人は、何もかもわかりあえている、本当にストレスフリーでいれる関係です。余計な不安なく、純粋に公演へ向かっている。だからこそ、わたし自身この公演をとにかく楽しもうと思ってる。もちろん、300人動員達成を目指すことでの不安がないといったら嘘になりますけど。この5人でZepp Hallに立ちたい思いがとても強くあるからこそ、絶対に目標を達成させたい気持ちは強いです。新規の方は、もちろん。中には、久しぶりにd-girlsの単独公演に足を運ぼうと思っている方だっていると思います。久しぶりにd-girlsのライブを観る方にも「今のd-girlsのライブが一番だな」と思ってもらえるパフォーマンスを、この日しっかりと見せていきます。

――以前には、間違いなく700人以上の人たちがライブ会場にいたわけですからね。今や去ってしまった人たちも、改めて掻き集めないとですね。

瀬戸千花  今は消えた人たちをふたたび掻き集め、d-girlsファンとして生き返らせないと…。

杉本よしみ  久々にd-girlsのライブに行ってみるかと思っている方はきっといるはずなので、その方たちが観てハッとなるライブをやってやる気力を持って、この日は挑みます。

百瀬めい  これまでにもd-girlsのメンバーとして何度もワンマン公演をやらせていただきましたけど。これまでは自分のやるべきことへ必死になっていました。今回は、せっかく新曲をいただき、センターで歌いながら披露することも決まっています。新曲のヴォーカルを担当し、センターに立って歌う責任を任された以上は、強い自信を持って舞台のセンターステージに立ち、メンバーやファンのみんなを引っ張っていく。それくらい自分に自信を持って舞台の真ん中に立ち、みんなを引っ張ってゆく姿を見せるワンマン公演にしたいと思っています。わたしも、動員300人目標という数字を抱え、不安になることもありますけど。この明るい性格を魅力に、みんなが前向きに走り続けるためにも、わたしが先陣を切って前に立ち、絶対にZepp Hallまでの道を切り開きたいです。

杉本よしみ  それくらい気迫のあるメンバーがいる今のd-girlsが、本当に頼もしいです。


TEXT:長澤智典

<インフォメーション>

d-girls単独公演2022〜いまここがスタートライン〜
開催:2022年10月18日(火)
時間:開場 18:00 / 開演 19:00
会場:Spotify O-EAST
料金:前売り券:4,000円/当日券:5,000円(別途入場時ドリンク代)
出演:d-girls, 喜屋武里奈(ex.d-girls)
ゲスト : RONLON
ご予約はこちら
https://tiget.net/events/204936

 

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d-girls単独公演オンラインメモリアルツアー 
https://d-girls.info/news/345580

10/18に開催致します「d-girls単独公演2022~いまここがスタートライン」に先駆けて、「d-girls単独公演オンラインメモリアルツアー」の配信を行います。

過去に開催して参りました単独公演を映像で是非お楽しみください。
2018年に開催の「d-girls単独公演~dream of eternity~ 20180814@マイナビBLITZ赤坂」は初の映像化となります。

※全公演の配信は10/18 18時までご視聴可能です。
※ファンクラブ会員の皆様は無料でご視聴頂けますが、各配信の購入URLから購入→無料で購入を選択してお申し込みを必ず行ってください。

https://fanicon.net/tours/3445/1173

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10/7 20:00配信
d-girls単独公演~dream of eternity~ 20180814@マイナビBLITZ赤坂

配信開始時間 20:00~
料金 3,000円配信

ご購入URL
https://fanicon.net/tours/3445/1173/4049

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10/14 20:00配信
d-girls Online Live 〜Exceed for Dream〜 20210429@白金高輪SELENE b2

配信開始時間 20:00~
料金 1,000円配信

ご購入URL
https://fanicon.net/tours/3445/1173/4050


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