秋葉原の老舗メイドカフェ「あっとほぉーむカフェ」が2021年8月に開業17周年を迎えたことを記念し、現役メイドによる総合萌えアーティストグループを結成。それが、めいどいん！。
　めいどいん！は、「メイド文化を広める目的で活動中。日本だけでなく世界中の人々に、永遠の17歳のメイドからのお給仕で「萌え」を体感してもらいたい。ご主人様・お嬢様へ、非日常的なメイドの世界を楽しんでもらいたい。そんな想いから、「音楽をはじめとするエンターテインメントの世界に”メイドが飛び込んでいく”」ことをコンセプトに誕生。
  めいどいん！が、デビューシングル『君と晴れルヤ！』をリリースした。同楽曲の魅力。そして、めいどいん！の活動について、グループを代表し、"かげとら"と"みわこ"の二人が語ってくれた。
 

メイド服を着たとたん、気持ちのスイッチが入って一気に元気になれます。

――お二人がメイドを始めたのはいつ頃からなんですか?

かげとら  わたしは、10月でメイド歴6周年を迎えました。めいどいん！の中では、一番メイド歴が長いです。

みわこ  わたしは、2年半メイド活動をしています。


――かげとらさん、6年間メイドを続けてるということは、それだけメイドに魅力を感じているからですよね 

かげとら  「あっとほぉーむカフェ」でご主人様やお嬢様にお給仕するのって本当に楽しいです。わたし、メイド歴を積み重ねたという感覚がないんです。「あっとほぉーむカフェ」内に誕生したグループ「あっとせぶんてぃーん」としてもライブ活動を行うなど、いろんなことに挑戦しながら楽しんでお給仕をしていたら、あっと言う間に6年経っちゃった感じです。


――みわこさんは2年半ということですが、同じく、楽しさを感じているからこそ続けているのでしょうか?

みわこ　お給仕はいつも楽しいです。2年半経った今も、お給仕の前の日の夜はドキドキしながら「明日はどんなことが待っているのかなぁ」と想像を巡らせています。お給仕があった日も、「今日も楽しかったなぁ」と思いながら過ごしてきたように、気がついたら楽しく2年半続けてました。


――何年経っても、お給仕するたびにいろんな出会いがあるわけですよね。

みわこ  初めての方との出会いは多いです。普段、生活していて、日々違う方に出会えることってなかなか無いじゃないですか。だから、新しく出会えた方とお話ができることはとても魅力的です。


――かげとらさんは6年間メイド活動を続けているように、すごい数の方とお会いしてきたわけですよね。

かげとら  今も「初めまして」の方との出会いは多いです。わたしがお給仕をしている日に合わせて来てくださる方もいます。本当にたくさんの方々と「あっとほぉーむカフェ」で出会いを繰り返しています。中には、わたしが新人の頃からずーっと来てくださっている方々もいますからね。


――それは6年間??

かげとら  そうです。もう関係が長いので、わたしのことはよ～く知ってくださっています。なのに、いつも新鮮な感じでお会いできるのも素敵なこと。今、新たに「めいどいん！」も始まったから、新しくお会いする方々はもちろん、常連さんとも、また新しい楽しみを共有していきたいなと思っています。


――みわこさんにも、2年半通ってくださっている方が…。

みわこ  います。わたしが新人メイドだったときからずっと仲良くしてくださっているご主人様やお嬢様も多いです。そういう方々と「こんなことがあったんだよ」というお話をしているときは、普段の生活では味わうことのない体験だからとても楽しいです。


――お二人とも、制服を脱いだら…。

みわこ  わたし、お給仕前の時間や、お屋敷(店舗)に着いた瞬間までは、いつもテンションが低いんですよ。でも、制服を着ると勝手にテンションが上がります。その様子をいつも見せているせいか、後輩のメイドたちからは「みわこさんって暗い方だと思ってました」とよく言われます(笑)。

かげとら  わたしも、一緒。メイド服を着たとたん気持ちのスイッチが入って、一気に元気になれます。

「めいどいん！」は、メジャーレーベルを舞台に、世界へ向けてメイド文化を伝えてゆく活動を目的にしています。そこが、これまでのユニットと「めいどいん！」との大きな違いになります。

――「あっとほぉーむカフェ」は、今年で17周年を迎えました。メイドカフェの中でも老舗になります。その歴史の重みを感じることもありますか?

みわこ  十何年通っていらっしゃるご主人様も多くいるように、私たちメイドの知らない「あっとほぉーむカフェ」のことをいろいろと知ってる方々から、いろんな歴史を聞くのはとても楽しいです。

かげとら  私たち現役メイドよりも「あっとほぉーむカフェ」について詳しいご主人様方は本当にたくさんいます。中には17年間通われている方もいれば、その方なんか2万回以上ご帰宅なさっています。それだけ、「あっとほぉーむカフェ」のことを愛してくださっているのが嬉しいですよね。


――それ、素敵なことですよね。お二人は今、「めいどいん！」としても活動をしています。「あっとほぉーむカフェ」の中、これまでにもいろんなグループが誕生しては、活動をしてきた歴史もありますよね。 

かげとら  これまでにも、いくつもユニットが誕生しています。わたしも、これまで「あっとせぶんてぃーん」として活動をしてきました。今までは「あっとほぉーむカフェ」の各店舗を舞台にしていたから、外へ向けた活動をすることがありませんでした。でも「めいどいん！」は、メジャーレーベルを舞台に世界へ向けてメイド文化を伝えてゆく活動を目的にしているから、そこが、これまでのユニットと「めいどいん！」との大きな違いになります。

みわこ  「めいどいん！」は、「あっとほぉーむカフェ」の17周年をきっかけに、世界に向けて「萌え」を届けたい思いから始まったグループなんです。


――世界に向けてということですが、今やいろんな国にメイドカフェもあるように、着実に「萌え」の文化は浸透しているんですよね。

かげとら  しています。今はコロナ禍でその機会が減っていますけど。コロナ禍前は、たくさんのご主人様やお嬢様方が海外からご帰宅(お店に行く)なさっていました。中には、初めてのご帰宅なのにコールアンドレスポンスが完璧な方がいれば、両手でハートを作ってくださる方々もいたり。
  メイド自体、もともと海外の文化じゃないですか。それが日本独自の形で新たなメイドスタイルが生まれ、それを海外の方々が興味を持ってくださり、アキバカルチャーやジャパンカルチャーとして新鮮に捉えている。そのことが本当に嬉しいんです。


――お二人とも、メイドとして海外へ行った経験はあります?

みわこ  「あっとほぉーむカフェ」のメイドとして海外へ行き、イベントでのお給仕経験はあります。

かげとら  インドネシアはジャカルタに行ったときは、大きなショッピングモールでライブをやったんですけど。3階まである吹き抜けのフロアがパンパンになっている光景なども見てきました。ああいう経験を海外でもしていると、もっともっとメイドの魅力を海外の方々にもアピールしていきたくなります。


――それくらい、日本のメイド文化が世界に浸透してるということですよね。

かげとら  でも、まだまだです。確かに国内外から足を運んでくださる方々はいますけど。もっともっと秋葉原のメイド文化を知ってもらいたいし、「あっとほぉーむカフェ」の存在も浸透させたい。そのために「めいどいん！」が誕生したわけですからね。

みわこ  メイドといえば「あっとほぉーむカフェ」や「めいどいん！」と、国内や海外の方々から普通に名前が出てくるようになりたいんです。

かげとら  そのためにも、「めいどいん！」を頑張らなきゃね。

『君と晴れルヤ！』のMVは物語仕立てになっています。その中には、オムライスにケチャップで絵を描くなど、普段のお給仕している姿も登場します。まさに、メイドの魅力をいろんな角度から伝えているようにお気に入りの作品になりました。

――「めいどいん！」には、17名の方が参加しています。

みわこ  「あっとほぉーむカフェ」の17周年をきっかけに結成したことから、メンバーは17人になりました。
 

――「めいどいん！」が誕生したのは、いつ頃になるのでしょうか?

かげとら  結成したのが2021年8月だから、まだ4ヶ月くらいです。この4ヶ月間は、それぞれのお給仕と並行し、51日連続「オンラインお給仕会」を行ったり、デビューシングルのレコーディングや、デビュー曲『君と晴れルヤ！』のMV撮影など。そして、プロモーション活動を続けています。

みわこ  わたし、レコーディングやMV撮影が初めてどころか、グループへ参加して歌やダンスを行うこと自体が初めての経験だったから、本当に濃密な時間を過ごしてきたし、今も過ごしています。一つ一つの活動が新鮮で、楽しくて、本当に充実した時間を過ごせています。


――『君と晴れルヤ！』のMVには、とても華やかな世界が描き出されていますよね。

かげとら  『君と晴れルヤ！』のMVは物語仕立てになっています。その中には、オムライスにケチャップで絵を描くなど、普段のお給仕している姿も登場します。まさに、メイドの魅力をいろんな角度から伝えているように、お気に入りの作品になりました。

みわこ  いろんな細かいところまでこだわって制作したので、ぜひ細部まで目をこらしてご覧になってください。


――しかも『君と晴れルヤ！』のMV、最後に「to be continued…」と記されていて、続きが気になる終わり方をしていますよね。マジに、続きの物語が気になるんですけど…。

かげとら  気になりますよね。私たちも気になっています(笑)。わたしたちも、その続きが早く知りたいです。


(2回目へ続く)


TEXT:長澤智典