FEATURE

2021.01.22
森ふうか

森ふうか スーパーポジティブインタビュー 「安心して推せるなって思ってもらえたら、それが一番です」

2020年夏に、コロナ禍の真っ只中にソロデビューをした、スーパーポジティブアイドル 森ふうかへ、2020年12月にはミニアルバムをデジタルリリースするなど、精力的に活動をする彼女へ、アイドルとしてのこだわりやファンへの想いなどを赤裸々に語ってもらった。

 

 

 

ファンの喜ぶところを想像しながらだったので、全部、頑張れました。

 

 

 

ーーまず最初に2020年12月にデジタルリリースをしたアルバムについてお聞かせください。

 

森ふうか:2020年にフリーランスアイドルになってから初めてのアルバムで、デビューの年の集大成のようなアルバムにしたかったので、このコロナ禍だけどわくわくするようなアルバムにしたいなと思い、わくわくとどきどきが止まらない、絵本の中から飛び出てきた夢の国みたいな1枚に仕上がっています。

 

ーー収録されている楽曲がすごくバラエティーに富んでますよね。

 

森ふうか:そうなんですよ!アルバムのテーマが遊園地にしたくて、ジェットコースターがあったり、メリーゴーラウンドがあったりのように緩急をつけたいろんな曲が入ってます。1曲目の『未完成ワンダーランド』は、元気が出る曲になっているので、ぜひ通勤中に聞いてもらいたい。3曲目の『フーチャンナイトフィーバー』は、メンヘラ地雷女を主人公にしていて、PVも歌舞伎町で撮ったんですけど、森ふうかは、スーパーポジティブだけど「こういう面もあるからね」という裏側のメンヘラ感を出した歌だったり、バラエティーに富んでます。

 

ーー『フーチャンナイトフィーバー』は、歌い出しが印象的ですよね。

 

森ふうか:はい!「いいね欄の女誰?」から始まります。私が作詞しましたが、一番最初に浮かんできたのが冒頭のこの詞で、そこから広げていって、本当はちょっとはこういうこと思ってるってことを、ばぁーって書いてたらできました。私の執着の部分が込めれている歌です。

 

ーーあの歌詞自体も森さんの中にある感情なんですね。

 

森ふうか:それが全てではないですが、スーパーポジティブキャラをやらせていただいてるので、そういうこと絶対言えないけど、そういう感情は言葉に表せないから、歌にしました。私は、ユニットの頃からも、今までずっと言ってこなかったんですけど、もうソロになったし、一人だし、私だけ応援して欲しい気持ちを込めました。

 

ーーポップな曲ばかりではなく、聞かせる曲もありますよね。

 

森ふうか:アルバムの最後の『SNS彼女』では、バラードにも初挑戦しました。この曲はコロナ禍でデビューしたソロアイドルとして、オンラインで応援してくれてるファンの方や、地方のファンで突然会えなくなったファンの方々や、都内でも会いたいけど会う日が減っちゃったり、そういうみなさんへの私からのラブレターでもあり、ファンの方はこう思ってるのかなっていう妄想を1番と2番で分けて、1番はファン目線、2番は私目線で、詩を書きました。

 

ーー曲順もこだわったのですか?

 

森ふうか:はい!私、作り込むのすごく好きで、こういう流れで聞いて欲しいと、しっかり考えて作りました。最初は、通勤中とか朝の憂鬱なときに『未完成ワンダーランド』を聞いてもらいたいし、仕事や学校帰りには『SNS彼女』を聞いて、今日も1日頑張ったなって思って欲しいというように、6曲の中で心の動きがあるように表現しました。

 

ーーアルバム制作で苦労した点はありますか?

 

森ふうか:全て自分でイチから作るのが初めてだったので、全て勉強でした。iTunesやLINE MUSICに楽曲を登録したりする、いわゆる実務作業はすごく大変でした。ですが、それ以上に「こうしたらファンのみんなが喜んでくれるかな?」や「CDじゃなくデジタルリリースだから地方のみんなも聞きやすいかな?」と喜ぶところを想像しながらだったので、全部、頑張れました。

 

ーー楽曲制作はどうでしたか?

 

森ふうか:めっちゃ楽しかったです!!曲作り、作詞はすごく楽しかったです。「楽曲を頼みたい!」っていう方に自分からDMなどで直接連絡を取って依頼しました。なので、曲のイメージも伝えやすかったし、すごくいいものを上げていただきました。作りたいものが形になるのは、すごく楽しいなと実感できたので、今後も、まだまだ曲を増やしていきたいです。今は、曲作りやものづくりの、クリエイティブ段階が一番楽しいです。

 

 

 

エンタメ性を高くして、少しでも記憶に残るようなステージにしたい

 

 

 

ーー「フリーランスアイドル」と名乗ってますが、セルフプロデュースでもありますよね? あえてフリーランスと言っている理由は何ですか?

 

森ふうか:アイドルはみんな、自分をどう輝かせようかと常に考えていると思うんです。それってセルフプロデュースじゃないですか。私の考えでは、それは当たり前の世界だから、わざわざそこを言う必要はないと思っています。事務所に入らず自分で楽曲制作、デザインの発注、こういう曲でこうやってファンを楽しませていきたいなどの、目標も全て自分で考えて、経費の計算とかもやってるフリーランスアイドルっていうのは、なかなか珍しいと思うし、そこだったら戦っていきたいと思ったので、フリーランスアイドルと言うようにしました。

 

ーーフリーランスになられた、この約9カ月間はどうでしたか?

 

森ふうか:人生で1番悩んで苦労したけど、結果、今が1番輝いてる森ふうかを魅せられてると思います。ユニット時代からクリエイティブがすごく楽しいことは気付いてたんですけど、フリーランスになってからは、クリエイティブ100パーセント、演者100パーセントとして、どっちの軸でも頑張れるので、すごく楽しかったです。

 

 

ーーもともとグループに所属されていましたが、ソロになってみてどうでしたか?

 

森ふうか:正直寂しいから、ソロじゃなくてたくさんのメンバーとやりたいです(笑)。ステージに立てば楽しいんですけど、今でも一人だと寂しいですし。一人でやるつもりなかったので、ソロアイドルという言い方はあまりしてないです。たぶん考え方が違うのだと思うんですけど自分で考えてつくった「商品 森ふうか」で勝負してる感じです。ソロを目指してたわけではなく、自分がやりたいことをめちゃくちゃ練って、考えて考えて考えた結果、ソロになりました。

 

ーーライブでこだわってることはありますか?

 

森ふうか:ステージは常に全力でやることを心がけています。歌もダンスもMCも全力で、15分だったり20分のステージでも、情熱がすごかったなと感じさせるようにやっています。もちろん練習はしますけども、それとは別で、情熱が伝わることを一番大事にしています。

 

ーーなるほど。

 

森ふうか:さらに、ライブ会場をどれだけ巻き込めるか、客席にいる人たちにどれだけ興味を持ってもらえるかということを考えてます。個として見て欲しいわけじゃなく、このステージを楽しませたいという意識です。「会場全体で一体感を作るにはどうしたらいいんだろう」ということをよく考えてます。

 

ーー他に意識していることはありますか?

 

森ふうか:これは、ユニットの時からも考えていたんですけど、たくさんのアイドルがいる中で、15分のライブを見て記憶に残らせるためには人と違うことをしなきゃいけないと考えていて、エンタメ性を高くして、また見たくなったり、少しでも記憶に残るようなステージにしたいと意識していますね。

 

ーー具体的には、何ですか?

 

森ふうか:1曲目の前に、前説みたいな感じで少ししゃべるようにしてます。「どうも、みなさんこんにちは」みたいに入ってきて、1回”つかみ”みたいなトークを入れてからライブをしてます。

 

ーー配信で拝見しましたが、夢の国のアトラクションのお姉さんみたいでしたね。

 

森ふうか:そうなんです。私は、元々夢の国で働いてたので「人を楽しませる」精神が根付いているのだと思います。

 

ーー曲中のあおりも、そういうところを意識してますか?

 

森ふうか:そうですね。最近、あおりはすごく意識してて、歌もダンスも頑張るけど、曲間も声をかけた方がいいなと感じ、結構しゃべってますね。

 

 

 

スーパーポジティブのおかげで最近は、結構、無敵になってきました。

 

 

 

ーースーパーポジティブアイドルを名乗るキッカケはなんですか?

 

森ふうか:ユニットの頃は「スーパーポジティブリーダー」だったんです。その時は、そこまで深く考えてはなかったんですけど、フリーになり、2020年の自粛期間中に、むちゃくちゃ自分と向き合って「自分って一体何だろう」と商品として自分を考えるなら魅力って何だろうって考えた時に、明るさや人見知りしないところや、友達が多い、という部分は負けないと思えて、それって結局ポジティブだからだ、これで戦うしかないなとたどり着きました。自分という商品の”ウリ”は何ですかって聞かれたら、スーパーポジティブですって言おうと決めて、そこからスーパーポジティブアイドルって名乗り出しました。

 

ーーいつ頃からスーパーポジティブなんですか?

 

森ふうか:これは、学んできたものも大きくて、私、マクドナルドで5年間バイトしてたんですけど、その時に接客のプロの勉強をし、それとホテルで正社員として働いていたので、そこでも接客の勉強をした結果、自然と根付いたのもあるし、自分の生まれ持った、そもそもの明るさもあると思います。

ーー持っていたものと、培われたものがあると。

 

森ふうか:そうです!それを、まだまだフォローアップしてます。

 

ーーそれでたどり着いたところがー

 

森ふうか:スーパーポジティブ。おかげで最近は、結構、無敵になってきました。

 

ーー先ほど、自分を「商品」と言ってましたが、客観的にアイドル「森ふうか」を自分で見てのことですか?

 

森ふうか:そうですね。

 

ーーそれは、どういう経緯で身についたんですか。

 

森ふうか:事務所をやめてフリーになってから、どうやって生活していこうと思っていて、アイドルを続けるかどうかも悩んでいたので、まず一度、人生を組み立てようとなった時に、自分ができることは何かと考え、何か物を作って売れるわけではないし、また接客業に戻るのも違うと思い、じゃあ芸能活動を続ける道を選ぶとして、自分が商品だとしたら「私って何だったけ」と考えた上で、スーパーポジティブが生まれました。

 

ーーじゃあ「まずは芸能活動を続けたい」という想いが先だったんですね。

 

森ふうか:そうですね。そこから、いろいろ考えて、Zoomなどのオンライン上でですが、たくさんの方に会ったり、本を読んだり、YouTubeも見ました。そして、ありがたいことに、他の事務所さんから声をかけてもらったりして、選択肢が色々とある中で、私は、何がやりたくて、何が一番楽しかったんだっけって、思い返した時に、ユニット時代でも「こういうアルバムにしたい」、「こういう楽曲作りたい」、「こういうチームにしたい」と考えてる時間や、後輩の育成もやってたので、後輩に指導をして伸びるとか、そういう事が、一番楽しいなって思ったので、それをやりたい!となったんですけど、他人をプロデュースするのはまだ早いし、誰かの人生は、まだ背負っちゃいけないって思ってたので、だったら自分を商品にしようと思ったんです。自分でだったら、最悪、失敗しても、やっぱり誰かをプロデュースしなくて良かったなと思えるし、アルバム作り、楽曲作り、ライブも全て一人で出来れば、そこで培うものたくさんあるので、それを自分に後輩できたときに、いろいろ教えられたり、いつかそいうのも仕事にもつながるかなと思って、自分を商品にするのが一番手っ取り早いという結論に至りました。

 

 

 

ファンの方々は、まさにスポンサーなんです。

 

 

 

ーーアイドルを選択する時に、年齢的なことも考えましたか?

 

森ふうか:それとこれとは別だと思っていて、それに私は年齢も公表してますし、隠すものがないのが売りというか、これだけめっちゃ応援してくれてるファンのためにも、私が隠さない姿でいることが一番の誠意だと思ってるし、信用だと思ってるから、もちろん年齢も隠さないです。別にその年齢の良さも絶対あるから、気にしていないです。

 

ーー森さんのファンは、熱心な方が多い印象です。

 

森ふうか:うれしい。常に「安心して推せる」ということを一番に考えてて、家の中を全部見せるライブとか、今日はこういうことしてきたとかも全部言ったり、それこそお金の話もするし、安心して最後に推せるアイドルになれたらいいなと思います。

 

ーーじゃあ、これからも安心して推せるアイドルで居続けていてくれるってことですね。

 

森ふうか:はい!でも、今も、今までも、いろんなことがあって、大変なこともつらいこともいっぱいあったけど、これだけいろんなことがあっても、アイドルという道を選んでるってことは、アイドルが好きなんだと思います。すごく好きだから、これからも絶対に携わっていたいし、一生続けたいって思いますね。

 

ーー将来の夢はなんですか?

 

森ふうか:具体的なものだと、昨年(2020年)に「森フェス!!!」っていう主催ライブをやったんですけど、これを大きくしたいなと思ってて、「森フェス!!!」として中野サンプラザに立ちたいのが夢であり目標です。フェスを大きくすることと、今、自分のやっていることがつながっていくので、友達が増えたりとか、アイドルとして一緒に仕事していく仲間だったりクリエイターさんだったり、芸人さんだったり、いろんな仕事の仲間が集まっていく場にしたいです。それを続けていって、中野サンプラザまで行きたいです。

 

ーー「森フェス!!!」は、どんな内容のフェスなんですか?

 

森ふうか:第1弾では、ライブだけではなく、トークコーナーで、アイドルの占いコーナーをやりました。それがすごく好評だったので、第2弾も絶対に面白いものにしたいし、トークだったり、バラエティー性が強いコーナーと、ライブコーナーと分けて、芸人さんを呼んで、それこそ芸人さんも歌ってもらってもいいし「森フェス!!!」第2弾も成功させたいって思ってます。

 

ーーなるほど「森フェス!!!」はただのライブじゃないんですね!!

 

森ふうか:はい!ただのライブじゃないです。ショーみたいな感じで、トークやバラエティーコーナーがあると、人となりが分かるから、その出演者のこと、推しやすくなると思うんです。

 

ーーその先の未来は・・・

 

森ふうか:私、テレビには、いつか出たいです。『踊る!さんま御殿!!』とか出たいです。バラエティーアイドルとしても頑張りたいですし、5年後も6年後も7年後も森ふうかとしては、ファンと一緒にみんなで生き延びていければいいなと思います。遠くの未来というよりも、日々日々を楽しませたい気持ちが強いんだと思っていて、めちゃくちゃ身近なファンたちや、これから新規になる方もそうですけど、1日1日をどれだけ楽しませられるかを考えていて、ちょっとした配信だったり、ツイートだったり、自分のやってるコンテンツを今は楽しんで欲しいです。

ファンのみんなからお金もいただいて、応援してる時間もいただいている以上、簡単にはやめるって言えないですね・・・。

 

ーーファンの方のことをとても想ってらっしゃるんですね。

 

森ふうか:そうです!今の私の収入源って、ファンの方からダイレクトにもらってるお金なので、ファンの方々は、まさにスポンサーなんです。その方々からいただいてるお金で活動できてるから、めちゃくちゃ感謝してます。

 

ーー最後にファンのみなさんに向けてメッセージをお願いします。

 

森ふうか:ファンの方々が、いつも私のことを売り出したい、広めていきたいって思ってくれて、行動してくれてるおかげで、いろんなお仕事につながっているので、応援してくれるみんなには、めちゃくちゃ感謝してます。だから、私は活動で返していきたいなって思ってます。今このインタビュー記事を読んで、応援してて良かったなって、安心して推せるなって思ってもらえたら、それが一番です。インタビューを楽しく読んだ方もこの子だったら推せるなとか、この子のライブ見たいなって思ってもらえたら一番うれしいですし、ライブにも遊びに来てくれたり、Twitterもフォローしてくれたら、さらにうれしいです。コロナ禍でも1日1日を絶対に楽しませますので、ぜひ、これからも応援よろしくお願いします!!

 

<インフォメーション>

1st ミニアルバム

「未完成ワンダーランド」

未完成ワンダーランド

 

各種サブスクサイトで配信中

Apple Music
https://music.apple.com/jp/album/1540715821

LINE Music
https://music.line.me/webapp/album/mb0000000001e5dda6

Spotify
https://open.spotify.com/album/2L0UpUU4ifhGuyXr3r9eOL

 


2021年1月30日(土)
「THIS is OUR HOME」
11:00開場/11:15開演

■料金
最前エリア 5000円
一般エリア 1500円
配信 2000円
http://tiget.net/events/118603

 


森ふうか

公式サイト:
https://morifukainfo.wixsite.com/morifuka

公式Twitter:
https://twitter.com/fu_ka_mori

公式スタッフTwitter:
https://twitter.com/fukastaff

YouTubeチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UCbZmTQE0KILhawQGgb06N2A

 

「未完成ワンダーランド」MV

 

 

「フーチャンナイトフィーバー」MV

 

 

「#SNS彼女」MV

 

取材・文:もりたはぢめ

 

特集FEATURE

FEATURE
最新記事更新日 2024.03.24
ガルポ!ズ LIVE レポ
最新記事更新日 2024.03.21
ガルポ!ズ INTERVIEW