FEATURE
EMANONインタビュー!!!! いつか「EMANON系じゃね??」と呼ばれるバンドが出てくるくらい、EMANONというジャンルにしてしまいたい。
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ガールズミクスチャーロックバンドのEMANONが、2月4日にミニアルバム&アルバム『NO NAME』を2枚同時リリース。彼女たちは、バンド結成2周年の記念日である3月8日に、赤羽ReNY alphaでワンマン公演も決定している。EMANONの魅力を、ここにお伝えしたい。
わたしがバンド界隈に跳び込んだときに感じたのが、アイドル界隈のフロアと、ガールズバンド界隈のフロアの文化は異なるんだなということでした。
──EMANONは3月8日に赤羽ReNY alphaで、結成2周年のお祝いも兼ねたツアーのファイナル公演を行います。ここへ至るまでの2年間、いろんなことがありました?
英里沙 「これ、本当にこの2年間の中であった出来事なの??」と言いたくなるくらい、紆余曲折いろんなことがめちゃめちゃありました。
Boochan 体感的には、もう4年くらい経っている感じです。ここまでの日々の中、しょっちゅう泣いたり笑ったり。とくにツアーでは、動員面で厳しい地域もあってもどかしい経験をすることもあれば、ツアーのファイナル公演でフロアいっぱいのお客さんの姿を見て、みんなで涙したり。ここへ至るまでにも、いろんな経験を重ねてきました。
──結成1周年公演がShibuya eggmanでのワンマン公演。そして2周年公演の場が赤羽ReNY alpha。着実に土台を踏み固めて上がってきていません?
英里沙 会場の規模自体は、ちゃんと踏み固めて進んでいますけど。ワンマン公演を行う以上は、バンドとして掲げた目標をしっかり達成してこそ初めて成功と言えること。EMANONは、昨夏のツアーのファイナル公演も赤羽ReNY alphaで行いました。そのときに自分たちの掲げた目標(Sold Out)を到達できなかった悔しさがありました。だからこそ今回のツアーで、ふたたび赤羽ReNY alphaをファイナル公演の場に選んだわけです。良いライブにするのはもちろん。今回こそは、自分たちでも納得のいくワンマン公演にしたいと思っています。
──バンドとしては、勢いをつけて一気に上がっていきたかった思いもありました?
英里沙 わたしは、元々アイドル活動をやっていれば、ベースのBoochanは演者やYouTuberとして活動。ギターのKanaとドラムの有紗はずっとガルーバンド界隈で活動をしてきたミュージシャン。いわゆる0からの始まりではなく、それぞれに培った土台があり、それを持ち寄った上でのスタートだったからこそ、動員面(や話題性)を含め、もっと勢いをつけて進めるかなと思っていましたけど…。そこは正直自分たちでも認識が甘かったなというか、もっとしっかり足下を踏み固めて進むべきだと痛感したことでした。
──初ライブこそ御祝儀じゃないけど、興味関心もあって観に来る人たちは多いけど。本当の意味で評価を下されるのは、それ以降のライブからになりますからね。もちろん、畑違いの人たちが寄り添ったことでの広がりもあれば、その逆も生まれるのが、アイドルやガールズバンド界隈かなとも感じています。
英里沙 わたしの場合は、ずっとアイドル活動をしてきたことから、比べる対象がアイドル界隈の畑との違いになってしまいますけど。わたしがバンド界隈に跳び込んだときに感じたのが、アイドル界隈のフロアとガールズバンド界隈のフロアの文化は異なるんだなということでした。
自分が目指していたのは、アイドル界隈のファンたちとガールズバンド界隈のファンのたちとの融合。お互いの界隈の人たちが、EMANONのライブのフロアでいい感じで交わりあうことです。わたしの場合、枠を超えた一つの場を作りたいと思ってEMANONを始めた面もありました。でも現実には、同じフロアでも、アイドル界隈のフロア文化があれば、ガールズバンド界隈のフロア文化がある以上、その融合は、思うほど簡単なことではないなと痛感しています。アイドルファンの方々の中には、バンド界隈のフロアの雰囲気に圧倒されて来なくなった人たちも正直います。わたしは、楽曲にそれぞれの生い立ち(活動経験や遍歴)も生かしたい思いもあるから、ちょっとアイドル現場界隈の要素も組み入れた『Cheeky Anthem』という楽曲も作りました。
──「イエッタイガー」と叫べば、MIXも打っている曲ですね。
英里沙 そうです。けっしてそう叫んだり、MIXを打ってほしいから作ったのではなく、そういう文化も反映した曲を表現できることがEMANONの強みでもあるからこそ作りましたけど。バンド界隈の一部の人たちからは、「アイドルガールズバンド??」と偏見の目で見られることもあります。正直、2つの文化を混ぜ合わせるのは難しく、壁に突き当たることも多いし、凹むこともありますけど。それでも心折れることなく、「これもまた自分たちの一つのスタイルだから」という気持ちで進み続けています。
『Cheeky Anthem』が生まれた背景についてもう一つ語ると、バンドさんの中へアイドルグループの方々が混じって出演するイベントがあれば、そういう場に呼ばれて出演することもあります。EMANONは、いわゆるガールズバンド/アイドルグループが混じり合った現場でもしっかりと戦い、支持を得ていけるバンドでありたいことから作った背景もありました。
──実際にEMANONのメンバーたちは、その融合を実戦していける人たちですからね。
英里沙 そうなんです。わたし個人の視点で言えば、アイドル活動時代からずっと応援し続けてくださっている方々もいますけど、来なくなった方々もいます。もちろん、EMANONのライブを見てファンになってくださった方々が今は増えているように,ファンの方々の変化も感じています。離れてしまった人たちたちに対して「寂しいな」と思うことはありますけど。「その人たちにEMANONの音楽が届くといいな」という気持ちを持って活動もしています。何より嬉しいのが、EMANONのライブを見て「めっちゃ楽しいバンドだね」と言って、ファンになってくれる方々が着実に増えていること。何時の時代も、お客さんの変遷は出てくるものですけど。最初に掲げた意志を持ちながら、これからもしっかり進化し続けていけたらなと思っています。
Kana それは、同じガールズバンド界隈にも言えること。以前にやっていたガールズバンド時代のお客さんたちと、EMANONを応援してくれるファンの人たちの雰囲気も違えば、ジャンルやスタイルの変化によって、お客さんたちのノリ方も変わっていくのは実感しています。EMANONを始めた頃は、アイドルも好きなお客さんたちとガールズバンドが好きなお客さんたちそれぞれで楽しんでいるから、それでいいのかなと思っていましたけど。今は「アイドルとバンドの融合が出来たら」じゃないけど、もっとみんなを一つのノリに繋げていけたなという気持ちのもと、その形を模索しながらやり続けています。
これは個人的な感想になりますけど。以前にやっていたバンドのときもすごく楽しんでいましたけど。EMANONのメンバーとして活動している今のほうが、笑顔でいるときが増えたなと思います。ライブがすごく楽しいし,お客さんたちの楽しんでいる笑顔を見るのも楽しいし、ほんとずっと笑っている状態。笑えている時間が増えるっていいですよね。
──有紗さんは、かなりゴリゴリな音楽をやってきた方ですよね。
佐藤有紗 昔はガールズバンドを組んでやっていましたが、コロナ禍になった頃からパーマネントなバンドは組むことなく、ずーっとサポートやセッション活動をしてきました。EMANONも最初は、Kanaに誘われる形でサポートとして叩いていました。というのも、過去にリーダーとしてガールズバンドを引っ張っていた経験もある中、バンドを継続していく大変さを身に染みて感じていたからこそ、気軽に「メンバーになります」とは言いたくなかったからです。でもEMANON(の前身バンド)として活動をしていく中、みんな性格もすごくいいし、ライブに向かう意識も高いなと思いました。活動を始めてからもう2年近く経ちますけど。ようやく「EMANONってこういうバンド」というのがわかってきたというか、それを胸張って言えるようになったのは、すごく大きいことだなとも思っています。
──有紗さんのパワフルなドラムプレイが、EMANONの持つ勢いを作りあげていますよね。
佐藤有紗 アー写で見せる見た目の印象とは違うドラムを叩いているかも知れないですね(笑)。実際にEMANONのライブを初めて見た人たちからも「けっこうロックなんだね」とか「こんなにも激しいんだ」と言われることは多いです。EMANONの場合、見た目の印象からキラキラとしたイメージを持たれがちですけど、そこのギャップが魅力になっているなとも感じています。
メンバーみんな硬派な姿勢を持って表現していくところにプライドを持っているから、EMANONは硬派なバンドなんですよ。
──アルバム『NO NAME』には、攻めた曲たちを多く詰め込んでいますよね。
英里沙 そうですね。とくに最新曲たちは割とライブ曲というか、ライブで際立つ曲たちをたくさん作っています。アイドルというのは、あくまでも自分の生い立ちから出てきた要素であって、EMANONはバンドだからこそ、"バンドらしさ"を意識の面で持つのは当然のこと。それを、楽曲や行動にもしっかり反映して活動をしています。
──英里沙さんの書く歌詞は、心の奥に渦巻いている生々しい感情をぶつける内容が多くないですか?!
英里沙 アルバム『NO NAME』に収録した全曲の作詞をわたしがしています。ファンの人たちからの歌詞への感想の声でよく聞くのが、「英里沙はヘイトな歌詞の内容が多いね」ということ。わたし、無意識のうちにいろんな感情を溜め込んでるのかなぁ(笑)。確かに、気持ちをぶつけまくった歌詞と言うか、けっこう攻めた内容だし、それで気持ちを鼓舞している面もあると思います。見た目チャラそうに見えますけど、じつはEMANONは硬派なバンドなので。
──それは、強く感じます。
英里沙 どうしてもヴィジュアルの印象から女の子っぽいと思われがちですけど、メンバーみんな硬派な姿勢で表現していくところにプライドを持っているから、EMANONは硬派なバンドなんですよ。
──今回、アルバム『NO NAME』と同時に、同作品をギュッと濃縮したミニアルバム『NO NAME』も発売します。あえて、2つのスタイルで出したかったのでしょうか?
英里沙 ミニアルバムを作った意図としては、新しくEMANONのことを知ってもらうため、価格設定も含め、5曲入りで1200円というお得な形を取りました。2200円というリーズナブルな価格設定にしたアルバムも、それをさらに濃縮したミニアルバムも、これを聴けばEMANONがどういうバンドなのかがわかる内容にしています。アルバム・ミニアルバムともにEMANONの最新モードとなる新曲の『LAST GAME』を収録すれば、アルバムにはさらにもう一つの新曲『フライデーナイト』も収録しました。
佐藤有紗 中でも『フライデーナイト』は、これまでのEMANONの楽曲にはなかった新たな印象も与える楽曲になっています。
英里沙 金曜日の夜に歌詞を書いたから、先に仮で『フライデーナイト』とタイトルを付けていましたが、この曲を初披露したライブが金曜日の夜だったから、「タイトルは『フライデーナイト』でいいや」と、その場で決まったというエピソードもありました(笑)。『フライデーナイト』では、浮かれた花金のようなことは歌っていません。自分もそうだし、メンバーみんなポジティブな性格だと思われがちですけど、意外とネガティブ。だからみんな、歌詞や演奏に逆境を超えてやる感情をぶつけています。
佐藤有紗 いつも、楽曲に感情をぶつけて叩いています。
Boochan 自分も、そっちの性格です。何時だって、ライブは戦いだと思っています。
英里沙 勝ち抜いていかないとね。
Boochan 何故か目の前の人たちを倒したくなるからか、ライブの場になるととくに「かかってこいや!」という気持ちで、よくお客さんたちとバトルしています。
佐藤有紗 キラキラな印象とは裏腹に、みんな暴れたい人たちなので。
Kana 確かにライブになると、めちゃめちゃ気合は入りますね。わたしも、どれだけ見ている人たちを笑顔にできるか。それも、戦いという意識でやっています。
この子のために何かしてあげたいと思ったのが『憂生少女』が生まれたきっかけでした。
──ミニアルバム『NO NAME』に収録した5曲は、最近の曲たちになるのでしょうか?
英里沙 結成当初からやってきた曲たちもありますけど。それらも、今でもライブで演奏し続けている大事な曲たち。ここへは、「EMANONってどういうバンドなの??」と聞かれたときに、最近のEMANONはこういうバンドだよ」という印象をとくに強く与える曲たちを収録しました。アルバム『NO NAME』は、約2年間の集大成というよりは、EMANONは2年間かけてこう進化してきたという姿を映し出した作品になっています。
──ミニアルバムに『RE:RAISE』が入っていなかったのが、ちょっともったいない気もしました。
英里沙 ミニアルバムは、"今の自分たちを見せたい"気持ちを持ったうえで構築しています。そこへ『RE:RAISE』を入れるのも確かに有りですけど。そうすると集大成的な作品になってしまうかな?という懸念から、『RE:RAISE』はアルバムに収録しました。
佐藤有紗 アルバム『NO NAME』も、けっして集大成作ではないからね。
英里沙 そう。EMANONはまだまだ進化をし続けているバンド。今回は1stアルバムであって、けっして"フル"アルバムではないのも、ここで出し切りたくはなかったから。集大成となる作品は、何時かのタイミングでフルアルバムとして出そうと思っているので、そこは乞ご期待ということにしておきます。
──個人的に『憂生少女』がめちゃくちゃ胸に刺さる楽曲だから、大好きなんです。
英里沙 そう言ってくださる方々は多いです。『憂生少女』は、EMANONを応援してくれている、遠方に住んでいるとある女の子を応援したくて作った曲。その子は遠方に住んでいることもあって、けっしてライブに多く足を運ぶことはなかったのですが、それでも機会を見つけてはライブを見に来てくれるお馴染みの子でした。だけど、とある日にその子から「ライブに行けなくなっちゃうかも」というお話を聞きました。その理由が、心の病に罹ったこと。以前から「生きづらい」という言葉を聞いていたこともあって,この子のために何かしてあげたいと思ったのが『憂生少女』が生まれたきっかけでした。
そういう曲を書こうとしたのも、自分も過去にそういう経験をしていたから。EMANONとして活動をしていく中、その子だけではなく、他の人たちからも、同じような悩みやメッセージをいただきます。同時に、「しんどいけど、EMANONの音楽を聴くことや、英里沙ちゃんの歌で元気をいただいてます」という声をもらうことも多いから、そういう経験を持っている人たちのためになる曲を書きたいと思い、「自分をあきらめないでほしい」気持ちを込めて『憂生少女』を書きました。
だいぶ情緒不安定な流れを持ってアルバムが進んでいくところも、聴きどころです。
──良ければ、一人一人お勧めの曲とアルバム全体の印象について聞かせてください。
Boochan わたしのお勧め曲は、最近MVも公開した最新曲の『LAST GAME』です。わたしは映像関係の仕事にも携わっているから、このMVはもちろん。EMANONのMVはすべて自分たちで作っています。『LAST GAME』を撮影したのが、軽井沢の山中にある、とある廃トンネル。気温2度の中で撮影をしたように、メンバーそれぞれの動きから、だいぶ気合が入っているのが伝わってくると思います。EMANONは、MVの制作にもただわりを持って自分たちで作っているぞというのも知ってもらえたら嬉しいです。アルバム全体としてですが、曲調の面でも幅広さを出しているぶん、いろんな表情のEMANONを感じ取ってもらえるんじゃないかと思います。
英里沙 わたしは、先にも上げた『憂生少女』が一番思い入れのある楽曲です。いろんな人たちの支えというか、聴いてくれた人の日常に寄り添える楽曲になればいいなと思い、アルバムにも収録しました。もう1曲上げるなら、『NO NAME』。アルバムの1曲目に据えれば、タイトルにも命名しています。EMANONは、わたしがアイドルグループの活動と平行しながら活動を始めました。その頃にはグループからの卒業も決まっていたから、正式に動きだすまではデモンストレーション期間として活動をしようと、あえてバンド名も付けずにいたことから、当時はNO NAMEを逆さにして、EMANONと表記して「ノーネーム」という名前で活動していました。デモンストレーション期間が終わり、EMAN ONの間のスペースをつめて、読み方も、綴り通りエマノンに変えて、今の「EMANON」となりました。『NO NAME』の中へメンバー全員のソロパートも入れれば、サビで「名も無きから」と歌っているなど、結果的に『NO NAME』は、「わたしたちがEMANONだ」と主張している楽曲にもなっています。
じつはEMANONというバンド名、NO NAMEを逆から読んだ名前にしています。正式にバンド名を決めるときにも、「オムライス戦争」というバント名も上がっていましたが、さすがにこの音楽性でオムライス戦争と名乗るのは違うんじゃない??ということでEMANONにしています。
『NO NAME』と『loose end』は、「EMANONはこうだよね」というスタイルを確立するきっかけになった曲たち。だから、この2曲をアルバムの前半部に収録しました。アルバムでは、『NO NAME』から始まったEMANONの音楽面での進化の過程をいろいろと示しながら、応援してくれるファンの人たちへの感謝の気持ちを込めた『RE:RAISE』でアルバムを終える流れを作りました。アルバムの流れの面でもアイドル/バンドの要素をミックスした『Cheeky Anthem』から『loose end』の流れでワーッと盛り上がったと思ったら、その後に『憂生少女』が来てズーンと落ちたり。その後に続く『リフレクション』で失恋ソングを歌えば、続く『Out of Control』の歌詞の一節に彼氏の浮気が発覚した言葉を入れ、「あれっ?さっきの失恋ってこういうこと??」と匂わせるなど、聴いた人に想像を巡らせてもらう流れも作っています。だいぶ情緒不安定な流れを持ってアルバムが進んでいくところも、聴きどころです。
Boochan この情緒不安定なところが、EMANONらしいけどね。
──みなさん、情緒不安定な方々??
Boochan 曲調や歌詞に書いた内容の振り幅が広いぶん、1本のライブの中でも、攻めた曲調のあとにシュンと落ちてゆく曲を演奏するなど、ライブの中にも情緒不安定さが出ちゃうんですけど。そのライブの感覚が、アルバムにもそのまま出たなと思います。
Kana わたしが1曲選ぶなら、『Out of Control』ですね。この曲もMVを作れば、中にメンバー個々のカラーが出ているから、ぜひ見てほしいなと思っています。しかも『Out of Control』は、ライブでめちゃめちゃ盛り上がる曲。何より、歌詞にいろんな感情をぶつけているところがすごく好きなんです。わたし自身、自分の感情を表に出すのが苦手な性格。それを代弁しているのがEMANONの歌詞だから、そこも好きなところです。
英里沙 最近、ライブ中に叫ぶなど、感情を出すようになったけど。『Out of Control』でもそうだけど、基本は高ぶった感情をギターの音にして撒き散らしているからね。
Kana 以前から、自分の感情をギターの音に乗せて表現していましたけど。今では、メンバー間はもちろん、ライブの中でも自分の感情を出せるようになったくらい、とてもいい環境の中で自分を出せています。アルバム全体を通しては、まさにEMANONらしさを詰め込みました。わたしは3月14日でEMANONを卒業しますけど。アルバム『NO NAME』には、今までにわたしが表現してきたEMANONが詰まっているし、この4人として最後に相応しい作品にもなりました。
佐藤有紗 わたしも『憂生少女』が一番好きな曲です。この曲の歌詞は自分にもすごく刺さるというか、自分も割とネガティブな考え方をしちゃう人だし、そうなったときほどいろいろと考え込む性格です。そういうときの感情が『憂生少女』には入っているから、とくに好きなんだと思います。わたし、歌いながらドラムを叩くことが多いんですけど。『憂生少女』を歌いながら叩いていると鳥肌が立つというか、自分の気持ちにすごく刺さる。そこも、好きな理由です。アルバム全体としては、今のEMANONをすごく現しているなと感じています。まさに、「これがEMANONです」と名詞変わりに出せる1枚です。
英里沙 アルバムのデザインはBoochanが作り、わたしもブックレットの歌詞の部分のレイアウトを担当しました。中でも、5曲目に収録した『憂生少女』の歌詞は、ブックレットを2ページに分けてデザイン。そういう細かいこだわりも、ぜひ盤を手に取っていろいろと見てください。
Boochan そこには、私たちのこだわりしか詰め込まれてないです。
一人でも多くの人たちと一緒にEMANONの作りあげるライブ空間を楽しめる日になれたらなと思っています。
──3月8日には、赤羽ReNY alphaを舞台に「ツアーファイナル!EMANON 2ND ANNIVERSARY ONEMAN TOUR - EXP -」と題したワンマン公演が行われます。
英里沙 バンドとしては、まだまだ通過点の場ですけど。この4人で回った全国ツアーのファイナル公演にもなるので、いろんな集大成をお見せできたらなと思っています。
Kana ツアーのファイナルであり、2周年記念のワンマン公演になります。昨年夏に行ったツアーでは達成できずに悔しい思いを経験したうえで、ふたたび赤羽ReNY alphaで行うワンマン公演になるからこそ、もちろんSold Outさせたい思いもありますけど。一人でも多くの人たちに来てもらい、一人でも多くの人たちと一緒にEMANONの作りあげるライブ空間を楽しめる日になれたらなと思っています。
──EMANONって、ガールズバンド界隈でもなかなか特異な立場にいません?
佐藤有紗 EMANONって音楽ジャンルの面でもそうですし、何の界隈って分けにくい、良い意味で分類の難しいバンドなんですよ。
英里沙 むしろ、EMANONというジャンルにしてしまいたいよね。
Boochan いつか、「EMANON系じゃね??」と呼ばれるバンドが出てくるくらいの存在になるようなね。
TEXT:長澤智典
<インフォメーション>
『LAST GAME』MV
https://www.youtube.com/watch?v=47EiDhaYUDg
EMANON、ミニアルバム&フルアルバムを2枚同時リリース!!
『NO NAME』
2025.2.4 On Sale
ミニアルバム:¥1,200(税込)
アルバム:¥2,200(税込)
発売元:株式会社ロック・フィールド
販売元:コロムビア・マーケティング株式会社
アルバム収録曲
1.NO NAME
2.LAST GAME
3.Cheeky Anthem
4.loose end
5.憂生少女
6.リフレクション
7.Out of Control
8.REACH YOU
9. フライデーナイト
10.RE:RAISE
ミニアルバム収録曲
1.NO NAME
2.LST GAME
3.Cheeky Anthem
4.loose end
5.憂生少女
𝐄𝐌𝐀𝐍𝐎𝐍 𝟐𝐍𝐃 𝐀𝐍𝐍𝐈𝐕𝐄𝐑𝐒𝐀𝐑𝐘 𝐎𝐍𝐄𝐌𝐀𝐍 𝐓𝐎𝐔𝐑 !!
◾ 𝗖𝗛𝗜𝗕𝗔 2025.2.19 (Wed)
at 本八幡Route14
∣
◾ 𝗦𝗘𝗡𝗗𝗔𝗜 2025.3.2 (Sun)
at enn 3rd
∣
ツアーファイナル!「EMANON 2ND ANNIVERSARY ONEMAN TOUR - EXP」
【開催日】2025年3月8日(土)
【会場】赤羽ReNYα[東京]
【開場/開演】18:00/18:30
【出演】EMANON
【チケット価格】
Sチケット:¥13,000(Drink代別途\600)
Aチケット:¥3,500(Drink代別途\600)
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02frz7syss341.html
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