FEATURE

2023.12.14
buGG(バグ)

夏の終わり頃からでしたね、7人で具体的に"卒業"を話題にし始めたのは。buGG インタビュー・1

 本当に、突然の報告だった。buGGは,2024年4月8日を持って解散する(https://bugg-idol.com/news/202312/6015)。その知らせに、大勢の人たちが驚きと悲しみの声を上げた。でもメンバーたちは、一人一人しっかりと未来を見つめ、その決断を前向きに受け止め、言葉を返してくれた。

  インタビューを行ったのは、この発表をした12月6日に行った定期公演のリハーサル前の楽屋でのこと。 その事実を踏まえたうえで、7人は、まもなく始まる全国ツアーに向けての思いを語りだした。

 

5周年ワンマン公演を終えて、その決心が揺るぎないものになった形でした。


──2024年4月8日を持って、buGGは解散。その言葉を聞いたときは、一瞬声が出なくなりました。何時頃からなのでしょうか、その話が出始めたのは。

池田あおい 話が出始めたのは、今年の春頃からでした。

清水凜  中には、1年前頃から考えているメンバーもいましたけど。何となくとはいえ、春頃からそういう話を各々やんわりと口にするようにはなっていました。ただし、"解散"という話題へ具体的に向き合い始めたのは、もう少し先の時期になります。その話題を口にする前までにも、メンバーによっては「何時、卒業しよう」「何時頃が自分の中での潮時なのか」と心の中で考えていました。具体的に7人で"卒業"を口にし始めたのは、夏の終わり頃からでした。

──それが、各自の卒業ではなく、buGGの解散という道に繋がってしまったのは、何故なのでしょうか。

清水凜  このメンバーは結束が強いからこそ、誰かの卒業を見送るのではなく、「卒業をするなら、7人一緒に」という意識が全員の中にあったことが大きかったと思います。夏の終わり頃からbuGGや個々の未来について具体的に話をするようになり、5周年ワンマン公演を終えて、その決心が揺るぎないものになりました。

──10月29日(日)に下北沢シャングリラで行った5周年公演(https://www.galpo.info/feature/208/list/8514)で、みんなの心の中へ一つの区切りがついた形だ。

清水凜  5周年公演のときに、buGGの持ち曲を全部歌えましたしね。

──5周年公演のときに見せた、みなさんの"体力お化け"ぶりには改めて驚かされました。

町田つむぎ  あのときは、アドレナリンがずーっと出ていたからね。ライブが始まったと思ったら、あっと言う間に最後まで走っていました。むしろ、リハーサルのときのほうがきつかったです。

清水凜  お客さんが目の前に居ないのと居るのとでは、テンション感もぜんぜん違いますからね。

──その日に、やりきった手応えも感じていたわけですね。

早見玲花  buGGの全曲を披露するなど、やりたいことは、あの日にやらせてもらえたなという満足感はありました。


地方に行くと、みんなで一緒にご飯を食べられるのが嬉しい。


──12月16日からは全国ツアーがスタートします。もう具体的な内容は見えています?

池田あおい  12月にまわる京都・大阪の2公演はセットリストも決まっていますけど、来年以降の公演内容は、2公演を終えたあとに決めます。

──このツアーを発表したのが…。

池田あおい 6月頭にバンドセットでやったワンマン公演のときになります。

清水凜   あの時期は、まだbuGGの解散を決めていたわけでも、解散について具体的に話しあっていたわけでもなかったから、素直に「楽しみだなぁ」と思っていました。その公演が、もう目の前にせまってきているんですよね。

鈴木媛子  今年のbuGGは、名古屋や大阪を中心に、毎月定期的にいろんな地域へ足を運び続けてきました。そのたびに新しい出会いもあれば、関東から遠征してくれる人もいました。逆に、いろんな地域から東京の公演を見に来てくれる人たちも増えだすなど、本当に交流が多くなってきた年だったから、今回の全国ツアーを通して、buGGを応援してくださる各地域の方々へ、改めて感謝の気持ちをいっぱい伝える場にしていきたいなとも思っています。

──全国ツアーで足を運ぶ場所は、過去にも何度かライブをした地域になるのでしょうか?

池田あおい  北海道以外は、ライブをしたことのある場所です。北海道は初めて行くから楽しみにしています。

──でも北海道は、真冬の時期でしたよね。

清水凜  2月10日にライブをします。むしろ、楽しみです。

──媛子さんが言ってましたけど、今年のbuGGはいろんな地域に足を運んでいたんですね。

青木あかね  毎月のように回れたことは、楽しい刺激になっていました。

清水凜  大阪と名古屋へ定期的にいけば、2月には全部で10日間ほどの日程の中、合宿も含め、名古屋・大阪・広島・福岡と回れたこともbuGGの成長に繋がった経験になりました。

──みなさん、いつも一緒に過ごしているじゃないですか。もちろん、地方でもそうだと思いますが、宿泊も含めての行動になると、いつもとは異なる感覚もあるのでしょうか。

清水凜  どうなんだろう、泊まる環境にもよる?以前は2人部屋が多かったけど。最近は一人部屋が増えています。一人部屋ってどう??

池田あおい  部屋の中が静か…。

町田つむぎ  なんか寂しい。

鈴木媛子  一人部屋だと寂しすぎて、わざわざ他のメンバーの部屋へ行って、シングルベッドに2人で寝てたなんてこともあったくらいだからね。ただ、地方に行くと、みんなで一緒にご飯を食べられるのが嬉しい。
  というのも、都内を中心に関東近郊でライブをやっていると、みんなでご飯を食べに行こうとなっても、ライブ終了の時間帯が遅ければ、全員が揃うとなるとけっこう遅めの時間帯になっちゃうんですね。そうなると、電車の関係で参加できない人も出てきます。でも遠征に行くと,たとえライブ後でも、かならずみんなでご飯を食べに行けば、そこでいろんなお話をするのが楽しいから、そこは、遠征ならではの楽しみだなと受け止めています。

清水凜  それも、遠征をするときの楽しみだからね。

──ということは、今回の全国ツアーでも各地域での食事が…。

全員  楽しみ!!

──今回のツアーでは、日帰りする場所もなさそうですしね。

神崎めい  さすがに横浜公演は日帰りですけどね(笑)。


地方公演は、どの場所も今回が最後になる可能性は高いです。


──buGGにとって全国ツアーは…。

清水凜  東名阪ツアーはありましたけど。全国ツアーというのは、今回が最初で、しかも最後になります。

──ここからは、それぞれに全国ツアーへ向けての思いを聞かせてもらえますか?まずは、あおいさんからお願いします。

池田あおい  buGGにとって、最初で最後の全国ツアーになるんですよねぇ。初遠征になる北海道へ行くのが楽しみだし、他の地域は足を運んだことがあるとはいっても、会いに行った回数の少ない地域もあるから、そういう場所へしっかり挨拶にいけることも嬉しいです。とくに福岡は、そんな多く行けてた場所ではなかったし、今回が恐らく最後の遠征になるからこそ、来てくれる一人一人に、7人でちゃんと感謝の思いを伝えられたらなと思っています。

──地域によっては、今回の遠征が最後の場所も出てきそうだ。

池田あおい  恐らくですが、地方公演は、どの場所も今回が最後になる可能性は高いです。いただいている4月8日へ向けての予定表には、今のところ地方公演の日程は入っていないから、「今回のツアーが各地域に行くのは最後かなぁ」と想像はしています。だからこそ、各地域で待っているファンの人たちにしっかりと思いを伝えたいんです。

──続いては、つむぎさんお願いします。

町田つむぎ  buGGのライブは本当に楽しいから、全編が見どころなんですけど。最近まで撮影も続けてきたように、物販で販売する写真集や、会場ごとに用意した異なるピクチャーチケットも、ぜひ集めてほしいなと思っています。とくにピクチャーチケットは、会場ごとにセンターになる人を変えているから、そういうグッズたちも、記念や思い出にしてもらえたらなと思います。

──玲花さんは、確か福岡が…。

早見玲花  地元になります。地元の福岡で、しかも単独公演を行えるのがすごく楽しみです。自分のよく知っている街にメンバーみんなと一緒にいるのも不思議な感じだし、個人的には凱旋公演にもなるから、ちょっと特別な感覚も持っています。もちろん全国ツアー自体、いろんな地域へ行けるから楽しみですけど。それぞれの地域で出会った方々と2月26日に渋谷WWWXで行うバンドセットによるワンマン公演の場で再会したいし、その会場を満員にしたいと思っているからこそ、最後までbuGGを追いかけたいと思わせるライブにしていくつもりです。

──確か、バンドセットでのライブは…。

早見玲花  今年6月に続いて、2回目になります。前回のバンドセットでは演奏しなかった楽曲も歌うかも知れないから、そこも楽しみにしてもらえたらなと思っています。

──ちなみに、全国ツアーの中、地域ごとのセットリストも…。

鈴木媛子  すでに決まっている京都・大阪の2公演ともぜんぜん異なるセットリストのように、全公演違うセットリストにして攻める予定です。

──続いては、媛子さんの言葉をいただこうか。

鈴木媛子  全国ツアーの内容を決める時期に入ってから、メンバーとスタッフさんによるミーティングの回数がどんどん増えてきました。そのたびに、メンバーそれぞれの思いや案を語り合えば、それをセットリストや構成へ反映し続けています。メンバーみんな気合が入っていれば、その気合を全国各地へ届けようとしているから、楽しみにしていてください。各地域のbuGGファンに会えるのは、私たちもすごく楽しみです。

──次は、あかねさんお願いします。

青木あかね  5周年公演で全曲を披露したときに、久しぶりに歌った楽曲もいろいろとありました。現状、buGGの楽曲はどれも歌える体制にしているからこそ、今回の全国ツアーでは、全か所あわせて全曲を披露する可能性もあると思います。地域の方によっては、ライブで初めて聴く曲もあるかも知れないし、イベントツアーと違って、今回はワンマン公演だから、1本1本のライブも長く楽しめるぶん、ぜひbuGGのいろんな楽曲を味わいに来てください。そのためにも、YouTubeやサブスクでbuGGの楽曲の予習もお願いします。

──続いては、めいさんかな。

神崎めい 単独公演という形で、各地域でライブを行う機会ってなかったからこそ、長い尺のライブとして各地で待ってくれている人たちや、遠征をしてくださる人たちにも、それぞれの会場ごとにいろんなbuGGの魅力を伝えていけることをわたしは本当に楽しみにしています。それぞれの地域ごとにセットリストも変われば、その場の空気によって私たちの雰囲気も変わって行くと思うから、そこも見どころになると思います。

──大阪や名古屋も、普通にアイドルイベントの盛んな場所じゃないですか。そういうところでも、空気は違うものなんですか?

神崎めい  大阪や名古屋は毎月のように行かせてもらっていますけど、お客さんのノリや雰囲気は違います。他の場所も含め、そういう違いを楽しめるのもツアーのいいところですよね。個人的には、横浜の人だから横浜公演は凱旋になります。イベントなどでは横浜でライブもしていますけど、横浜での単独公演は初めてだからこそ楽しみだし、ちょっと緊張もしそうです。

──たとえ近場だろうと、地元でライブをやるのはいいものですよね。

神崎めい  そうなんです。わたし、横浜が大好きだから、横浜での単独公演には特別な思いも感じています。

清水凜  じゃあ、横浜市歌を歌う?

神崎めい  歌おうか!!

──横浜市歌って何ですか?

神崎めい  横浜市の歌があるんですよ。しかもダンスもついていて、横浜市民ならみんな知っているし、完璧に踊れます。だから、みんなにも覚えてもらって、ライブで一緒に踊ってもらおうか?!

町田つむぎ  じゃあ、メンバーも踊りを覚えないと(笑)。

神崎めい  じゃあ、セトリに組み込んでおかなきゃ。本当に歌うかどうかは、ライブへ来てのお楽しみにしておきます。

──最後が、凜さんですね。

清水凜  今回のツアーのタイトルへ「TRAVEL  TRIP JOURNEY TOUR」と名付けたように、旅行という意味を持つ言葉を並べています。少し安直だけど、そこがまたbuGGっぽいタイトルだからとても気に入っています。今回のツアー、各地域の人たちも、それぞれの場所へ遠征に行く方々も、とにかくみんなが楽しめるライブにできたらいいなという気持ちも、このタイトルに込めています。もちろんライブも楽しんでほしいけど、とくに遠征する方々には。逆に、東京へ足を運んでくださる各地域の方々にも、足を運んだその土地での空気を思いきり楽しんでほしいなという思いも込めて、このタイトルにしています。私たちもライブのみならず、食事を含めてツアーを楽しむつもりです。だから、「みんなで旅行しようぜ」という気持ちで、今回のツアー自体を楽しんでもらえたら私たちは嬉しいです。
  良ければ、各地で美味しいものを食べたり、いろんな観光地へ行ったら、私たちにもそのときのことを教えてほしいし、みんなでその情報をシェアできたらいいなと思っています。そういう旅行の楽しさも、みんなで分かち合えるツアーにしたいですよね。ツアーのペースも比較的ゆったりだから、みんなで国内旅行をする感覚でも楽しみましょう。


今年6月のワンマン公演を通して、私たちは初めてバンド演奏を背にしたライブを経験しました。あの迫力は、テンションが上がりますよね。


──全国ツアーのファイナルを、2月26日渋谷WWWXで行います。しかもこの日は、バンドセット公演になります。

清水凜  今年6月のワンマン公演を通して、私たちは初めてバンド演奏を背にしたライブを経験しました。あの迫力は、テンションが上がりますよね。ほんと、楽しかった思い出ばかりです。

神崎めい  バンドセットでのライブは、気合が入りますね。後ろを振り向くと~~~。
後編に続く


TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>

アー写

buGG 全国 Tour

〈京都公演〉
■ 日程 12/16 (土)
■ 会場 京都MOJO
■ 時間 OPEN 16:10 / START 16:40
■ 先行Aチケット抽選 10/9(月) 20:00〜11/7(火) 23:59 ※クレカ決済のみ
■ 先着販売 11/9(木) 20:00〜12/15(金) 23:59

〈大阪公演〉
■ 日程 12/17 (日)
■ 会場 FANJ twice
■ 時間 OPEN 12:40 / START 13:10
■ 先行Aチケット抽選 10/9(月) 20:00〜11/7(火) 23:59 ※クレカ決済のみ
■ 先着販売 11/9(木) 20:10〜12/16(土) 23:59

〈愛知公演〉
■ 日程 1/6 (土)
■ 会場 RADHALL
■ 時間 OPEN 17:10 / START 17:40
■ 先行Aチケット抽選 10/9(月) 20:00〜11/7(火) 23:59 ※クレカ決済のみ
■ 先着販売 11/9(木) 20:20〜1/5(金) 23:59

〈神奈川公演〉
■ 日程 1/20 (土)
■ 会場 横浜Bronth
■ 時間 OPEN 17:10 / START 17:40
■ 先行Aチケット抽選 10/9(月) 20:00〜11/7(火) 23:59 ※クレカ決済のみ
■ 先着販売 11/9(木) 20:30〜1/19(金) 23:59

〈福岡公演〉
■ 日程 1/28 (日)
■ 会場 LIVEHOUSE CB
■ 時間 OPEN 14:20 / START 14:50
■ 先行Aチケット抽選 10/9(月) 20:00〜11/7(火) 23:59 ※クレカ決済のみ
■ 先着販売 11/9(木) 20:40〜1/27(土) 23:59

〈北海道公演〉
■ 日程 2/10 (土)
■ 会場 札幌PLANT
■ 時間 OPEN 16:20 / START 16:50
■ 先行Aチケット抽選 10/9(月) 20:00〜11/7(火) 23:59 ※クレカ決済のみ
■ 先着販売 11/9(木) 20:50〜2/9(金) 23:59

〈地方公演チケット料金 ※各+1D〉
・先行Aチケット ¥3,500【販売終了】
 特典:優先入場+ピクチャーチケット
・Aチケット ¥4,000
 特典:ピクチャーチケット
・Bチケット ¥2,000

〈東京公演〉
■ 日程 2/26 (月)
■ 会場 SHIBUYA WWWX
■ 時間 OPEN 18:30 / START 19:15
■ 先行Sチケット抽選 10/9(月) 20:00〜11/7(火) 23:59 ※クレカ決済のみ
■ 先着販売 11/9(木) 22:00〜2/25(日) 23:59

〈東京公演チケット料金 ※各+1D〉
・先行Sチケット ¥10,000【販売終了】
 特典:優先入場+サイン付きツアー写真集+ピクチャーチケット
・Sチケット ¥12,000
 特典:優先入場+サイン付きツアー写真集+ピクチャーチケット
・Aチケット ¥4,000
 特典:ピクチャーチケット
・Bチケット ¥2,000


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