FEATURE

2021.09.07
FES☆TIVE

「FES☆TIVEワンマンライブ -THE FES☆TIVE SUMMER 2021- ~日本の夏、FES☆TIVEと、夏~」公演レポート

夏の終わりを締めくくるんじゃない!!FES☆TIVEのライブは、春夏秋冬いつだって、そこが花火打ち上がる夏祭りの場!!!!!!

 

 本当なら、夏真っ盛りの祭りが似合う時期に開催の予定だった。だが、世の中を席巻するコロナ禍の影響もあり、公演は9月5日(日)に延期になった。むしろ、今年の夏を締めくくるようにFES☆TIVEが夏祭りを開催したと言ったほうが正解か。
  9月5日(日)、Zepp Hanedaを舞台にFES☆TIVEがワンマン公演「FES☆TIVEワンマンライブ -THE FES☆TIVE SUMMER 2021- ~日本の夏、FES☆TIVEと、夏~」を行なった。当日の模様を、ここにお伝えしよう。 


 華やかなSEに乗せ、夏の忘れ物を取り戻すようにメンバーたちが一人一人、2階の舞台中央へポップアップ(飛び出)しながら登場。華麗なダンスを見せたあとに、1階へ降り、声を荒らげ観客たちを煽りだす。フロア中では、早くもカラフルなペンライトの光が大きく揺れていた。6人が、それぞれに個性を出した言葉をぶつけ観客たちの気持ちをアゲたところで、和心抱いた音が流れだした。

  一瞬のブレイクをきっかけに飛びだしたのが、 「オトメ、ケセラセラ」。祭りの幕開けに相応しい、胸を騒がせる華やかなダンスポップチューンを魅力に、6人は観客たちの騒ぎたい気持ちへ思いきり火をつけた。カラフルなレーザーやCo2吹き上がる演出も、きらびやかな祭りに相応しい。それ以上に、冒頭から熱いテンションで「むちゃくちゃ騒げ」と言わんばかりに煽る6人の姿こそ、祭りに一番必要な活気の源だ。「戦いへ挑め!(それそれそれそれ!)」とメンバーらが力強く拳を掲げ歌う姿に刺激を受け、フロア中から無数の拳やペンラントを持った手が突き上がる。最初からクライマックスにも似た熱狂を生み出しながら、FES☆TIVEのライブは幕を開けた。

 キラキラとした、胸弾ませるエレクトロなリズムに乗せ、メンバーたちが甘い歌声を響かせ「ダ・パンデミック」を歌いだした。冒頭の甘い歌パートが終わったとたんに、楽曲は一気にバースト。力強いビートに乗せ、彼女たちも凛々しい声を魅力に歌いだす。「今キミと 生きている 感じてる」と歌うサビのパートでは、愛らしい歌声とチャーミングなパフォーマンスを魅力に、6人はこの空間に楽しい宴の様を作りだしていた。力強さと愛らしさを巧みに交錯しながら、サビではミュージカルの一場面のような姿も見せながら、FES☆TIVEは観ている人たちのハートを確実に奪い続けていた。

 お馴染み「わっしょーい!!」の挨拶を受け、最初のMCへ。みんな無邪気な姿を見せていた…ように思ったが、じつはみんなステージに上がる直前まで緊張していたことを語っていた。

  まだまだ夏は終われない、夏の色を一緒に感じようと、FES☆TIVEは「夏色とりどリポン」を歌唱。メンバーどうしで大きなハートマークを手で作るなど可愛らしい仕種も見せながら、夢中になったキミ(観客たち)への真っ直ぐな気持ちを、6人はピュアな心模様のまま、少し甘えるように歌いかけてきた。ときに2階ステージも使いながら、この会場に集まった仲間たちへ向け、一緒に熱狂を作りだそうと誘いかけてゆく。胸の奥から沸き立つように歌う彼女たちの淡い想いを受け止めながら、「夏色とりどリポン」を通し、互いに想いを分かち合う関係に夢中になっていた。

 「大好きな君のせいで、僕の鼓動は止まらない」。気持ちをときめかす楽曲の上で、メンバーたちは、好きすぎてたまらない恋心を「心拍白昼夢~シンパクデイドリーム~」に乗せ歌いだした。「いつだっていつだって胸が痛い」と、恋に夢中になる乙女心をときに切なく。でも,好き過ぎるからこそあふれ出て止まらない衝動を必死に掻き集めるように、6人は力いっぱい歌声とパフォーマンスに乗せ届けてきた。その健気で精一杯のアプローチに触れていたら、「君のせいで」観ている側の気持ちまで、甘酸っぱい想いでぐちゃぐちゃに掻き回されていた。でも、そんな甘酸っぱい恋心こそ、胸を揺さぶる青春の味なんだ。
 

LIVE

  この日は、FES☆TIVE9年間の歴史の中でも一番内容の濃いステージ。メンバーらは、「頑張っていれば、こんなにもたくさんの人たちに好きになってもらえるんだなと実感した」と、ここへ至るまでの想いを語っていた。


  夏祭りや夏の景色を描く物語は、まだまだ序盤戦。彼女たちは江戸の夏の夜へと時代をタイムスリップ。少しやんちゃな姫となり、愛しい人への想いを募らせるように「大江戸爆裂花火姫」を歌いだす。恋する乙女のセンチな恋心へ触れるたびに胸がキュッと鳴る。次々と打ち上がる花火の音も背に受けながら、あきらめたくない恋心を、強い決意を胸に凛々しい声で歌う6人の姿が、とても愛しくて美しい。

  飛びだしたのが「ホムラノシズク」だ。立て続けに夏と花火をテーマにした歌を並べてくる演出が嬉しい。駆ける楽曲の上で、彼女たちは戻ることのない日々へ想いを馳せるように、切なさを抱いた声で「ホムラノシズク」を歌っていた。哀しみに暮れる想いを隠すのではなく、花火のように思いきり夜空へ打ち上げてゆくことで、6人は切なさを乗り越えようとしてゆく。そんな風に、彼女たちの姿が瞼に焼きついた。

 続く「薄紅恋歌」でもFES☆TIVEは、華やかな楽曲へ乗せ、痛く切ないも心模様を昇華するように歌っていた。彼女たちの描く夏の恋心は、少しずつ心の色を塗りかえながら進んでゆく。夏という心を大胆に彩る季節が作り出した幾つもの恋の風景と乙女の恋心。中でもこのブロックに彼女たちは、夏と花火を想起させる楽曲を次々と並べ、花火のような一瞬の華やかさと、消えてさえも残り続ける余韻のようなひと夏の恋物語を、次々とドラマチックに描き出していた。

  ゆらゆら揺れる恋心こそ、乙女が乙女らしくいれる証。メンバーたちは「逢いたくて」募る恋心を、「ゆらゆらゆらり恋心」の中へ力いっぱいぶつけていった。切ない想いが募るからこそ、その感情を消し去ろうと、彼女たちは歌声へ光を塗しながら輝こうとしてゆく。このブロックに綴ったそんなひと夏の恋の想い出たちを、FES☆TIVEは「ゆらゆらゆらり恋心」を通し、アルバムの中の一つのページとしてまとめあげていった。 


  MCでは、幕開けで飛びだしたときの気持ちを、それぞれに語っていた。この日のワンマン公演へ向け、メンバーそれぞれにヘアのメンテナンスをしたことなど、ここへ至るまでの気持ちや今日のライブへの意気込みも語りだす。メンバーいわく「今日は返さないぜ、ベイベー」とのこと。


  次のブロックは激しいサウンドを全面に押し出し、観客たちを熱く煽る「バナナナナ不思議」からスタート。激しい中でも次々と表情を塗りかえてゆく楽曲にあわせ、メンバーたちも歌声や気持ちの色も巧みに塗りかえながらせまりだす。激しい中でわちゃわちゃ騒ぐ姿もチャーミングだ。メンバー全員が2階ステージで横幾一列になって歌い躍る様からも、ずっと目を逸らしたくなかった。

  激しさの中へ華やかさを加えながら、FES☆TIVEが届けたのが「カマキリさんVSひつじさん」。彼女たちは、愛らしさを全開に熱唱。「バナナナナ不思議」も「カマキリさんVSひつじさん」も、とても歌詞がユニークだ。サビ歌では、気持ちを一つにわちゃわちゃ弾けた姿を見せてゆくメンバーたち。この手の、理屈も屁理屈も飛び越え、ただただ無邪気な気持ちに塗りかえる楽曲が心を幸せな色に染め上げてゆく。

  和太鼓など祭りビートが流れだした。FES☆TIVEは「ディスコ列島浮世の夢」を歌いながら、会場中の人たちを、一緒に夏祭りで踊り興じる気持ちへと染めあげた。彼女たちのダイナミックな動きにあわせ、浮世の夢景色の中で6人と一緒に戯れ続けたい。メンバーたちの誘いに乗り、フロア中の人たちも手にしたペンライトを大きく揺らしながら、祭りの熱に浮かれてゆく。余計な感情を掻き消して騒いでこそ祭り。その楽しさを、FES☆TIVEは伝えてくれた。今宵は浮世な夢の中へ、このまま楽しい気持ちと一緒に溺れたい。


  MCでメンバーたちは、野外フェスに参加したことが夏の想い出と、当時を振り返るように語りだす。関が原のフェスに出たときは、八木ひなたと土光瑠璃子が水の掛け合いをし始めたことから、グループ内で水掛け合戦に発展した想い出を語っていた。


 「まだまだFES☆TIVEの夏は終わらないぞー!!」の声を合図に飛び出したのが、「ゴートゥーフェス☆」。FES☆TIVEの夏はまだまだ終わらない…いや、FES☆TIVEがライブしている間中、その会場が熱狂の祭りの場に染め上がるのは当たり前。メンバーたちは、野外の夏フェスで歌っているモードへ気持ちを染め上げ、キラキラと弾けた眩しい姿を見せながら歌い踊りだす。その姿と、彼女たちの煽りに触発され、フロア中の人たちもカラフルなペンライトの光をフロア中で揺らし、この空間を極彩色に染めながら祭りあがっていった。

 彼女たちは、夏の日射し以上にキラキラ眩しい歌を届けてきた。さぁ、メンバーたちの歌う「マジカルパレード 2021」に合わせ、気持ち騒ぐファンタジックな世界で一緒に行進だ。曲が進むごとに気持ちがどんどんはしゃぎだす。間奏では、メンバーの動きに合わせWAVEも飛びだしたように、メンバーたちと一緒に誰もが無邪気な少年少女に戻り、青春という景色の中へ飛び込み、ともに素敵な物語を作りだしていた。

 キラキラとしたときめきの景色から楽しさを塗りかえるように、FES☆TIVEは力強くパワフルなEDMナンバーに乗せ、躍りだした。一瞬のブレイクから、楽曲は「サカサマサマー」へ。チャーミングで可愛らしい夏の景色も魅力だが、オーバーヒート寸前な熱狂を覚えながら感じる夏も、とても刺激的で堪らない。FES☆TIVEは、「サカサマサマー」を通して情熱的な姿を見せてゆく。パワフルなパフォーマンスと歌声に触発され、心のヴァイブスもグングン上がり出す。凛々しく、ときにクールに攻めた表情で「騒げ」と煽られると、逆に気持ちが熱く沸き立つ。さぁオーバーヒート寸前まで気持ちのエンジンを吹かしながら、このままアガっていこうか!!!!!!!

 

LIVE


 FES☆TIVEらしい和ダンスナンバー「OIDEMASE!!~極楽~2021」の登場だ。彼女たちに「ぱーっとぱーっと舞い躍るのだ!」「わーっとわーっと騒ぎたいのだ!」と気持ちを騒がせるように煽られたら、「あっぱれ」と晴れた気持ちに感情が染まるのも当然だ。舞台の上をネズミ花火のようバチバチと弾けた姿で歌い躍る姿が堪らなく魅力的。サビ歌で「もーっともーっと盛り上がるのだ!」とあっぱれなモードで彼女たちに煽られちゃ、心が冷静でいれるわけがない。騒ぎたい、舞いあがりたい、このまま彼女たちと一緒に楽しんだもん勝ちな気持ちのまま熱狂の中へ溺れ続けていたい。


  「ここら辺から激しいゾーンに入るんじゃないかな」の言葉を合図に飛びだしたのが、髙木ゆりあがメンバーになって初めて出したシングルの「人類!WE ARE ONENESS!」。彼女は、この歌はずっと想い出になっていくとMCで語っていた。
  とても華やかでドラマチックな展開を描くサウンドに乗せ、クールで凛々しい歌声を突きつけながら、高らかな気持ちのままにここから未来へ突き進む強い意志を、6人は「人類!WE ARE ONENESS!」を通して示していた。感情を熱く騒がせる楽曲だ。激しく駆ける曲の上で、観客たちを煽るように歌い叫ぶ彼女たちの姿に刺激を受け、観ている人たちも一緒にペンライトや拳を力強く突きあげてゆく。会場中の人たちが、明るい未来を描き出す革命者となり、雄々しい心の声を上げながら、沸き立つ気持ちを一つに、自分たちで未来を変えてゆくぞ、この手で奇跡を起こすぞと、高らかに革命の声を上げていた。

  「消えそうなほど細い光を絶やさぬように暗闇の中繋げてこう...」。メンバーたちの歌声を合図にFES☆TIVEが突きつけたのが、雄々しく激しい表情を持った「Fireworks」だ。力強いパフォーマンスを見せながら煽るメンバーたちに刺激を受けた観客たちも、手にしたペンラントや拳を頭上高く突きあげ、打ち上げ花火のように高ぶる気持ちを全力でブチ上げていた。魂を吐き出すと言えば良いだろうか、奮い立つ気持ちをぶつけるように、彼女たちは全身を奮わせ歌い上げる。力強く雄々しいその歌声に刺激を受け、気持ちが熱く沸き立ち続ける。

 熱した感情を、さらに増幅するように、FES☆TIVEは「Unknown Wars」を熱唱。激しい表情と、自分たちの強い意志を示した曲たちを立て続けに突きつけ、FES☆TIVEは魂を燃やし続けながらアグレッシブな姿を示していった。夢をつかむために戦い続ける。そんな自分たちの強い意志を記した楽曲を、彼女たちは気持ち奮い立つままに熱唱してゆく。その姿を観て、同じように気持ちが熱くならないわけがない。6人の掲げた想いや夢を心で抱きしめながら、観ている人たちも想いを一つに熱狂の渦の中へ嬉しく飛び込んでいった。



 ここで、メンバー一人一人が、この日の感想の言葉を述べだした。

「私にとっては2回目のワンマンライブということで、自分自身、今回本当にある意味ちゃんとFES☆TIVEのメンバーとして立てている気持ちです。わたし、今までいろんなユニットをやってきて、アイドル歴は10年なんですけど、ここまで広いステージでライブをやるのは初めてで、こんなにすごいセットで、こんなに多くの人をワンマンに呼ぶのが本当に初めてで、今でも夢を見ているような気持ちです。わたし、これからもっともっとFES☆TIVEに似合うメンバーになれるように一生懸命頑張るので、今日のワンマンを通してその気持ちが伝えられたらいいなと思ってやってました。これからもFES☆TIVEのメンバー黄色として、みなさんに感謝の気持ちを伝えていきたいなと思っています。これからも、よろしくお願いします」(髙木ゆりあ)    


 「Zepp Hanedaが発表されてから長かったようで、あっと言う間でした。この期間、楽しかったことだけではなくて、つらかったこともあったように、メンバーとファンの方がいなかったら、わたし自身心が折れそうになっていたんですけど。でも、ライブで、ステージに立ったら、ファンの方がいて、毎日家族より一緒にいるメンバーがいて…。このメンバーとファンの方と一緒に、この日を迎えられて本当に嬉しいです。
 わたしはFES☆TIVEに入る前に、2つアイドルユニットをやってきました。そこで叶えられなかったことを、FES☆TIVEに入って叶えたいと思って、そして今、FES☆TIVEに入って立ちたかった場所に立てて、本当に嬉しいです。FES☆TIVEに入って大切なメンバーができて、みなさんも会えて本当に嬉しいし、これからもピンク担当として、みんなにFES☆TIVEに入って良かったなと思ってもらえるようにずっとずっと頑張っていきます」(八木ひなた)


  「この日を迎えられてすごく嬉しいなって思います。本当は8月9日にやる予定が延期になってしまい、今日になってしまったんですけど。今日、FES☆TIVEのライブを選んでくれて嬉しいです。みんなが推しメンのサイリウムを振ってくれたり、運営の人たちがセットなどいろんな準備をしてくれたり、メンバーたちでカウントダウンをしたときにファンのみんながリツイートしてくれたり。そういうのもあって、今日この日をあっと言う間に迎えられたわけです。FES☆TIVEのライブはお家に帰るまでがライブなので、ぜひこの後のライブも楽しみにしていてください」(南茉莉花)


  「今日、たくさんの方々に関わっていただいて、このワンマンライブが成立しています。そして、来てくださったファンのみなさま、今日を迎えられたことが本当に嬉しいし、この6人でZepp Hanedaでワンマンライブを迎えられて本当に嬉しいです。これからも、どんどんFES☆TIVEはおっきくなって、みなさんにもっともっといい景色を見せられるように私たちはより一層努力するので、これからもFES☆TIVEの応援よろしくお願いします」(土光瑠璃子)


 「わたしは、今月卒業してしまうんですけど。FES☆TIVEとして、今まで何回もワンマンライブをさせていただいてきました。その中でも、何年間はTSUTAYA O-EASTで何回もワンマンライブをやっていたように、動員の上限が止まってしまうことがありました。ワンマンが決まることは嬉しいけど、メンバーの中では「悔しいな」という想いがありました。そんな中、新メンバーが加入することになって、新木場のSTUDIO COASTでお披露目することができたり、今回のように初のZepp会場となるZepp Hanedaでワンマンライブをやることができて、とってもありがたいなと思っています。延期になってちょっと気持ちが沈んでしまうこともあったんですけど。メンバーの頑張っている姿を見たり、ファンのみんなが「楽しみにしているね」と言ってくれたおかげで、ここまで頑張ることができました」(竹内さりあ)


 「今回、延期してしまって申し訳ない気持ちでいっぱいなんですけど。そのぶん、みんなも練習できたし、仕上げもよく出来たんじゃないかなと思っているように、私たちもプラスに捉えていきたいなと思ってます。このワンマンを迎えるまでにFES☆TIVEにはいろんなことがあったし、みなさんにも少しご心配をおかけしたと思うんですけど。変わることは別に悪いことではないと思います。みんなFES☆TIVEを頑張っているからこそ、いろんなことも大きく思うし、楽しいことも大きくなる。それに、本気で頑張っているからこそいろんなことがあると思うんですよ。みんな、それぞれやりたいことだってあると思うし、どんなメンバーであっても、つねにFES☆TIVEはFES☆TIVEだし、ここに応援してくださるみなさんがいる限りは、ずっとFES☆TIVEを、さりあが卒業した後も5人でFES☆TIVEを守っていこうと思っています。今はこの6人でワンマンを成功させて、さりあの卒業公演に向けて走っていって、その後もFES☆TIVEはずっと続けていきますから、みなさんもついてきてください」(青葉ひなり) 

 

LIVE


 ライブもクライマックスへ。気持ちも心もわちゃわちゃ無邪気に騒がせる「しゃかりきトップランナー!」の登場だ。弾むエモいビートに刺激を受け、感情が熱く騒ぎだす。「燃やせ 燃やせ 魂燃やせ」の歌詞のように、余計な意識をイレース。魂を熱く滾らせる楽曲に合わせ、誰もが気持ちの扉を思いきり解き放ち、全力で弾けながらはしゃいでいた。途中には、メンバーらが短距離走に興じる場面も登場。6人とも満面の笑顔で、この瞬間を最高に楽しい景色に染めあげていった。 

  超アッパーなダンスビートが炸裂。メンバーたちが左右のお立ち台や2階で激しいパフォーマンスを描けば、その勢いを加速するように「大和撫子サンライズ」を歌いだした。6人が心を一つに躍る姿が、視線をグッと引きつける。祭りあがってなんぼの姿勢と超テンション高い歌声で、フロア中の人たちと熱狂を共有してゆく姿に刺激を受け、ますます気持ちの熱が沸騰しだす。彼女たちに無敵の笑顔で踊り騒がれちゃ、気持ちがアガらないわけがない。

  ドーンと大きな打ち上げ花火が合図だった。最後にFES☆TIVEは「シダレヤナギ 2021」を歌い、胸にいろんな景色を焼き付けながら、今宵の夏祭りを、少しだけ胸を滴で滲ませながら華やかに打ち上がっていった。間奏時の一体化したダンスも目に鮮やかだ。フロア中でも数多くの光の花火が上がり(揺れ)続けていた。一緒に、今宵の想い出をこの曲に乗せ、恍惚を覚えるように打ち上がっていった。


  アンコールは、胸から沸き立つ想いを情熱的に歌いあげた「Landmark」からスタート。熱情をぶつけるFES☆TIVEの祭りライブは、まだまだ終わらない。胸に抱いた未来へ向かう強い意志を、凛々しく心一つに歌いあげる姿を観ていたら、ふたたび胸に熱い想いが沸きだした。彼女たちが大切にしているこの場所を守る気持ちを。自分たちが輝き続けるため、ランドマークした場所から何度でも旅を続ける気持ちを受けとめるたびに、その想いへ手を差し伸べたくなる。

  さぁ、ふたたび輝く光の世界へ向かってパレードだ。FES☆TIVEが歌う「トーキョードリームパレード」へ足並み揃え、一緒にキラキラとした世界へ飛び込み、ともに夢あふれる想いを分かち合おうじゃない。こういうきらめく世界へ連れだしてくれる歌って、本当に素敵だ。この歌に、彼女たちに触れていると、どんな夢でも現実に成り代わってゆく。そんな風に思える間だけは、その気持ちを素直に信じて、一緒に輝きの中で戯れよう。きっと、それでいいんだと思う。

  「僕らはみなさんと通じ合ってると思います。みんなで一つになって盛り上がりましょう」。最後にFES☆TIVEは「ハレとケ!あっぱれ!ジャパニーズ!」を届け、会場中をわちゃわちゃ楽しく、いや、騒がしいほど気持ちをブチ上げる色に染めあげ、みんなをおバカな祭り人に変えていった。最後の最後まで現実を忘れ、祭り上がった気持ちのまま、みんなと一緒に全力でアガりきっていった。一緒にわいわいとアガってゆく気分、最高にあっぱれだ!!!!!!

 さぁ、次は11月から始まる全国ツアーで、この楽しさを一緒に分かち合おうか。

 

PHOTO: @NEW163・ポテヤマムラ 
TEXT:長澤智典

 

 

セットリスト
1.SE~オトメ、ケセラセラ
2.ダ・パンデミック
3.夏色とりどリボン
4.心拍白昼夢〜シンパクデイドリーム〜
5.大江戸爆裂花火姫
6.ホムラノシズク
7.薄紅恋歌
8.ゆらゆらゆらり恋心
9.バナナナナ不思議
10.カマキリさんVSひつじさん
11.ディスコ列島浮世の夢
12.ゴートゥーフェス☆
13.マジカルパレード 2021
14.サカサマサマー 
15.OIDEMASE!!〜極楽〜 2021
16.人類!WE ARE ONENESS!
17.Fireworks
18.Unknown Wars
19.しゃかりきトップランナー!
20.大和撫子サンライズ 
21.シダレヤナギ 2021

アンコール
22.Landmark
23.トーキョードリームパレード
24.ハレとケ!あっぱれ!ジャパニーズ!

 

<インフォメーション>

 

FES☆TIVE全国ツアー<日本全国奇天烈物語2021>

11月4日(木)東京 TSUTAYA O-EAST
11月7日(日)沖縄 桜坂セントラル
11月13日(土)宮城 space Zero
11月14日(日)北海道 SUSUKINO810
11月28日(日)大阪 LIVE HOUSE バナナホール
12月4日(土)埼玉 HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3
12月5日(日)岐阜 club-G
12月11日(土)大分 大分音楽館
12月12日(日)福岡 FUKUOKA BEAT STATION
12月19日(日)千葉 柏PALOOZA
12月25日(土)岡山 LIVEHOUSE image
12月26日(日)広島 HIROSHIMA CAVE-BE
※ほか神奈川公演調整中


公式Web 
https://festive.rizepro.net/

公式,twitter 
https://twitter.com/FESTIVEofficial

レーベル公式Web 
https://www.tkma.co.jp/jpop_top/festive.html

 

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