FEATURE

2020.11.07
戦国アニマル極楽浄土

戦国アニマル極楽浄土が二周年公演に描き出した華やかな熱狂の宴!!ライブレポート

10月26日(月)、TSUTAYA O-EASTを舞台に戦国アニマル極楽浄土が、二周年記念単独公演「戦極-斬撃の乱-」を行なった。「和風×EDMというコンセプトに、さらに動物寸劇をかけ合わせたエンターテインメントレベルMAXの異色アイドル」と名乗る彼女たち。一周年公演が新宿BLAZEだったことを思えば、戦国アニマル極楽浄土は着実に活動の規模を広げている。そんな彼女たちの躍進ぶりを、ここへ記そうか。

戦極

 華やかな音色へ導かれるように姿を現したメンバーたち。7人は挑発するようなダンスで観客たちを魅了した上で、厳かに「契-ちぎり-」を歌いだした。広い舞台を目一杯使い、彼女たちは華やかなステージングを描きだす。雅でメロウな歌を触れた人たちの心へ注ぎ込みながら、次第に気持ちに熱を加えてゆく。胸に滾りだした熱を、7人は華やかなステージングの中へ少しずつ注入。儚い願いを、彼女たちは何時しか力強い歌声に乗せ「届け」と響かせていた。心に秘めた想いを、空を超え、遥か遠くにいる人たちへ届けるように7人は歌いながら、舞台の上を力強く舞い躍っていた。

 

 華やかで雅な音色が、躍動したビートの上で騒ぎだす。7人は「ホンジツ極楽ニツキ浄土ス。」を歌いながら、観客たちを心騒ぐ極楽浄土な世界へ導きだす。荒ぶる感情を凛々しいステージングに投影。言葉のひと言ひと言を突きつけながら、7人はフロアを埋めた観客たちに熱い想いをぶつけていた。愛らしい姿を示しながら、威勢よく煽る様も勇ましくて魅力的だ。

 

きらびやかな音色が、花びらが舞い躍るように響きだす。7人は絢爛華美な「奏色恋音」を歌いながら、手裏剣を投げるような仕種も混じえ、観客たちの騒ぎたい気持ちを煽りだす。途中には、ファンたちとジャンケンしてゆく遊び心も投影。大きく振り回す腕の動きに合わせ、フロアでも手にした多くのサイリウムの光が舞い躍っていた。

 

 この日、戦国アニマル極楽浄土は新衣装姿を解禁。メンバーみんな家紋の入ったマントを羽織っているのが大きなポイント。MCでは、各メンバーが自分の衣装の特徴とお気に入りポイントを述べていた。

 

戦極

 

 この日は椅子有りのライブ。声は出せないけど、身体を使って熱狂を作り上げようとメンバーたちが観客らを煽りだす。「心で一つになろうぜ」「Yo!!」「Hey!!」の掛け合いを経て歌ったのが、「戦極-乱舞の巻-」。わちゃわちゃ弾けた和ダンスナンバーに乗せ、7人は「Oi!Oi!Oi!Oi!」と声を張り上げ、観客たちを煽り倒す。「Yo!!」「Hey!!」のやり取りに合わせ、フロアからも数多くの拳とサイリウムを握った手が突き上がる。観客たちの気持ちを騒がせ、この会場をもっともっと乱舞した宴の場に染めあげようと、彼女たちは躍動したステージングをぶつけ、熱を持った華やかな場を作りあげていった。

 

さぁ、ここからもっと派手に、華やかに、気持ち騒がす宴を描こうか。躍動するダンスビートに乗せ「あさきゆめみし」を歌いなから、7人はここから下克上してゆく意識のもと、舞台劇の一場面を作り上げるようなステージングを見せてゆく。昂る気持ちを、凛々しい歌声を通してぶつけながら、戦国アニマル極楽浄土はこの空間へ華やかな熱風を巻き起こしていった。

 

かぐや姫の物語を語る鴻森月紫。その物語を受け、戦国アニマル極楽浄土が披露したのが「かぐや」。気持ちの内側に滾る熱い気持ちを力強いダンスに乗せながらも、彼女たちは想いを零すように歌っていた。切ない心模様を猛々しい和ダンスビートに乗せ、7人は舞台劇を描くように、この会場へ揺れ動く心のドラマを作りあげる。「泣いて泣いて泣き疲れても それも幸せなはずでしょ」と切ない心情をぶつけるメンバーたち。妖美なその姿にも視線は強く惹かれていた。

 

ダウナーなダンスビートに乗せ、語るように歌うメンバーたち。痛く切ない心模様を零すように、一人一人が歌を繫いでゆく。華やかさの裏に隠した切ない心情を、彼女たちは「ヒトエニ」に乗せ伝えてきた。楽曲が進むごとにサウンドも、メンバーたちの歌声にも力と熱が滲み出す。7人は切ない想いを、あえて奮い立たせるように歌っていた。それでも、哀切な歌声が伝わるたびに胸がキュッと疼いていた。

 

 「立ち上がっていけますか」「拳を上げていけますか」の煽りを受けて流れたのが、勇壮で猛々しい音が気持ちを騒がせ、感情の内側から滾る熱を導き出す「戦極-宵宮の巻-」だ。メンバーたちも、張りのある、挑むような凛々しい歌声をぶつけながら、もっともっと気持ちを騒がせろと煽り立てる。楽曲の途中に童謡「かごめかごめ」の歌も挿入。戦国アニマル極楽浄土らしい感情を沸き立てる雄々しい楽曲だ。躍動したステージングを見せる彼女たちに触発され、何時しか身体中から熱がほとばしっていた。

 

「Oi!Oi!」と叫びながら、メンバーらが舞台上で花咲きだした。戦国アニマル極楽浄土は「春夏秋冬」を舞い躍るように歌いながら、この会場を騒がずにいれない華やかな宴の場に塗り替えてゆく。7人が気持ちを一つに歌う明るい声に刺激を受け、気持ちも華やぎだす。舞台の上で戯れるように舞い歌う姿も、胸を騒がせる。躍動するビートが色や音を増幅するのに合わせ、気持ちも一緒に沸き立つ。終盤には、突き上がる無数の拳とカラフルなサイリウムの光でフロア中が大きく揺れていた。

 

凛々しさと秘めた熱情を交錯しながら、戦国アニマル極楽浄土は「戦極-睡蓮の巻-」を歌唱。楽曲が進むごとにリズムの速度もアップ。躍動する熱いダンスヒートの上で、メンバーらがパワフルなパフォーマンスを描きだす。間奏では、メンバー同士による質問コーナーを実施。そこで、戦国アニマル極楽浄土が2年間で1009本のライブを行なってきたことを教えてくれた。1曲の中で次々と表情を変えながらドラマを作り上げるように、目まぐるしく転調してゆく歌世界から心が離れない。ときに気持ちを騒がせれば、ときに熱い視線を送るなど、1曲の中へ戦国アニマル極楽浄土は壮大な物語を描いていった。

 

「拳を上げて!!」。激しくカラフルな音が弾け飛ぶ「続前世恋絵巻」に合わせ、7人が舞台の上で華やかなドラマを作りだす。わだかまった感情を一気に解き放ち、開放した気持ちへ導く楽曲だ。途中には、スプーンを使わずに、口で食らいつき、貪り喰らう姿を観客たちの目の前で披露する、スイーツの早食い対決を7人が一斉に実施。結果、兎遊みゆう・狐々ちーりん・寅丸さらさ・窮鼠百合が二回戦へ進出。

二回戦では、2チームに分かれ、着ぐるみのバトンリレーを開催。第一走者が用意した熊の着ぐるみを着て走り、パートナーに着ぐるみを脱いで手渡す。受け取った走者は、ふたたび着ぐるみを着て走り出し、スタート地点に早く戻ったほうが勝ちというルールで実施。兎遊みゆう・狐々ちーりんチームと寅丸さらさ・窮鼠百合チームによる対決は、狐々ちーりんと窮鼠百合からスタート。2人は着ぐるみを身につけ走り出すが、途中で足の引っ張りあいをするようにぶつかりあう場面も登場。バトンを受け取った狐々ちーりんと寅丸さらさも、着替えを終え走り出したとたん、互いに足の引っ張りあいを始めた。結果、寅丸さらさ・窮鼠百合チームが勝利を獲得した。

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決勝戦では、全身タイツを身につけた寅丸さらさと窮鼠百合が、制限時間30秒の中、どれだけブリーフを重ね履き出来るかに挑戦。2人はアイドルらしかしらぬ表情や仕種で必死にブリーフを履き続ける。結果は、寅丸さらさが6枚、窮鼠百合が8枚履き、窮鼠百合が優勝を手にした。勝者となった窮鼠百合は、落ちサビをソロで担当。彼女の歌声をきっかけに、ふたたび戦国アニマル極楽浄土は舞台の上に華やかな宴を描きだしていった。それにしても、アイドルの枠を超えたなんでもありの姿勢が素敵じゃない。

 

続いて披露したのが、「夢桜」。彼女たちは「そいやそいや」と高らかに声を上げ、会場中にアガる熱を作り出す。艶やかながらも力強いメンバーたちの振りを真似てゆく観客たち。何時しかこの会場が、浮世離れした常世の世界へと染め上げられていた。彼女たちの掛け声に合わせ、観客たちも「わっしょい」や「そいやいそいや」と心の中で叫びながら、絢爛華美な世界をこの空間へ一緒に作り上げていった。

 

寅丸さらさの歌声を受けて飛びだしたのが、新曲の「浮世世界」だ。寅丸さらさや窮鼠百合の力強い歌声にエールを送るようにフロアから手拍子が沸き上がれば、メンバーたちも気持ちの奥から沸きだす熱い想いを高らかにぶつけていた。宴の熱はどんどんアガりだす。熱情した想いのままに「次の世界まで」と歌いあげる彼女たちの姿がとても眩しく見えていた。「進むこの先へ」の言葉が指し示す、その未来を一緒に見てみたい。

 

「泣かぬなら チキンにしちゃうぞ ほととぎす」「泣かぬなら 逃がしてしまえ ほととぎす」「泣かぬなら お金で解決 ほととぎす」など、メンバーそれぞれがアレンジした俳句を読んだうえで、楽曲は「EVER」へ。きらめいた華やかな楽曲に乗せ、メンバーたちは「一人じゃなく二人で乗り越えていこう」「仲間たちと一緒に前へ進もう」という意志を、次々と歌声をリレーしながら伝えてきた。サビ歌で一体化したパフォーマンスを見せながら、「そこにみんながいるから」と歌ったときの自信に満ちた表情が印象深く瞼に焼きついた。メンバー7人とファンたちが熱く気持ちを交わしあうその風景が、とても愛おしい。

 

戦極

 

力強いメンバーたちの歌声を受け、楽曲が一気に勇壮な音を轟かせる。7人は力強くダイナミックな動きを示しながら、「灯籠遊び」を歌い踊り、この会場を華やかな宴の場へ塗り上げた。7人の姿は、舞台の上で咲き誇る七色の花のよう。猛々しい楽曲の上で、もっともっと激しく咲き誇れと示すように,狂乱した舞台劇を戦国アニマル極楽浄土はここに作りあげていた。

 

 飛びだしたのが、「輪廻転生」だ。これまで以上に躍動したステージングを通し、彼女たちは挑むような姿と強い気持ちをぶつけながら、舞台上に雄々しくも華やかな光景を見せてゆく。握った拳で未来をつかもうとするように、7人は凛々しい姿のもと、フロア中に無数の拳が突き上がる景色を示していった。

 

スクリーンに映し出されたのが、「浮世世界」のMV。その映像を受け、戦国アニマル極楽浄土は最後に絢爛華美な、感情を熱く高ぶらす新曲の「結晶」を、沸き立つ気持ちへ導かれるままに歌い叫んでいた。彼女たちは、信頼できる仲間たちと一緒にこれからも未来を描こうと凛々しい姿で歌いかける。誰にも変わることなんて出来ない自分だけの個性を胸に掲げ、何時だって目の前の壁を乗り越え進み続ける強い意志を、躍動するステージングを通して7人は見せてくれた。

 

歌い終え、ここから新たな戦国アニマル極楽浄土の道を切り開こうとメンバーたちは、この場で誓いあっていた。その姿も眩しく見えていた。

 

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<セットリスト>

「契-ちぎり-」
「ホンジツ極楽ニツキ浄土ス。」
「奏色恋音」
「戦極-乱舞の巻-」
「あさきゆめみし」
「かぐや」
「ヒトエニ」
「戦極-宵宮の巻-」
「春夏秋冬」
「戦極-睡蓮の巻-」
「続前世恋絵巻」
「夢桜」
「浮世世界」                                           
「EVER」
「灯籠遊び」
「輪廻転生」
「結晶」

 

<インフォメーション>

5ヶ月連続デジタルリリース
2020年12月「結晶」(けっしょう)
2021年01月「鳳蝶」(あげはちょう)
2021年02月「夢、現ヲ抜カス」(ゆめ、うつつをぬかす)
2021年03月「采賽」(さいさい)
2021年04月 ミニアルバム「百花繚乱」(ひゃっかりょうらん)


2020年11月名古屋武者修行ツアー「雷装一閃」
11月19日 名古屋ReNYlimited
11月20日 新栄DAYTRIVE
11月21日 伏見ライオンシアター戦極主催「雷装vol.1」,「雷装vol.2」
11月22日 伏見ライオンシアター戦極主催「雷装vol.3」,2部制ファンミーティング
11月23日 伏見ライオンシアター昼夜2部
11月24日 名古屋オフ会
11月25日 名古屋ReNYlimited単独公演『雷撃』


2021年1月戦極主催七番勝負
1月10日(日)池袋SOUNDPEACE
1月11日(月)渋谷MilkyWay
1月12日(火)渋谷DESEO
1月13日(水)渋谷CRAWL
1月14日(木)渋谷CRAWL
1月15日(金)渋谷CRAWL
1月16日(土)代官山SPACEODD


2021年4月東名阪ツアー
『戦極行列2021』
4月14日(水)大阪:アメリカ村DROP
4月15日(木)名古屋:X-HALL-ZEN
4月22日(木)東京:渋谷CLUBQUATTRO

 


2021年10月18日戦極三周年記念単独公演

『戦極〜伏龍の乱〜』at Zepp DiverCity

 


戦国アニマル極楽浄土

公式サイト:
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公式Twitter:
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寅丸さらさ:
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狐々ちーりん:
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鴻森月紫:
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