FEATURE
未来へ向かって駆けだそうと呼びかける姿が、どんな宝石や星の輝きよりも眩しい姿として見えていた。 Palette Paradeライブレポート。
9月12日に最新シングル『Brand New Brand New Days‼』を3-TYPE発売するPalette Parade。彼女たちが、リリースに先駆け、誕生から丸2年目になる9月5日にSpotify O-EASTで結成2周年公演を開催。「Palette Parade 2周年ライブ『Pa Pa March』」と題した当日の公演の模様を、ここに紹介する。
感情を嬉しく高ぶらせるマーチングビートのSEに乗せ、メンバーらが次々と舞台に駆けだして登場。フロア中から上がる熱い声・声・声。リズムに合わせて躍るメンバーたち。そして‥。
ここから一緒に熱狂と興奮と感動を作りだそうと、ライブは『スタートライン』から始まった。メンバーたちは、舞台の上を左に右へと舞い躍るように移動しながら、観客たちの騒ぎたい感情に、さらにかわいい刺激を注ぎ込む。彼女たちの動きにあわせフロアのあちこちで飛び跳ねる人たちが出れば、気持ちを一つにした熱い熱いコールをぶつけていた。夢中になれる、本気になれる相手が目の前にいるんだもの。心のエンジンが最初から奮い立つのも当然だ!!
『スプラッシュアンカー』の始まりにあわせ、フロア中から飛び散ったMIXの声。舞台の上の6人も、波飛沫のように弾けた姿を見せ、かわいい刺激をフロア中に降り注ぐ。歌詞の一節ではないが、「出会えた奇跡に感謝」したいくらい「楽しい」気分がどんどん膨らみだす。さぁ、この熱狂の波に乗って、もっともっと眩しい景色を見つけにいこうか。弾けだしたこの気持ち、もう止まらない!!
メンバーが舞台の上に横一列に並び、キュートな振りを見せてファンたちを甘く刺激。『心羽根模様』では、これまで以上にチャーミングな姿で、ハートをドキドキ騒がす刺激を与えていた。なんて元気なメンバーたちだ。舞台の上で無邪気にはしゃぐ6人を見ていたら、一緒に手を振り上げて騒がないともったいない。共に心の羽根を広げ、青春という景色の中へ彼女たちと一緒に飛び込み、眩しさの中にギュッと包まれていたい。
MCで「プリキュアみたいだし」と、この日、新衣装姿で登場したことを報告。「人生、楽しんだもの勝ち、もっともっと楽しんでいきましょう」の声を合図に飛び出したのが、まもなくシングル発売する『Brand New,Brand New Days!!』。背景にMVも投影。わちゃわちゃと弾けた楽曲にときめくハートをシンクロした6人が、ステージの上から飛び出しそうな勢いではしゃいでいた。アガり続ける感情を止められない。いや、沸き立つアドレナリンを沸騰させる勢いで、6人はキュンキュンした姿で弾けていた。フロア中にはたくさんの泡が舞い落ちる。Palette Parade流のバブルパーティーが、目の前には生まれていた。
この日の主役はメンバーとここに集まったみんなだからと誘うように、Palette Paradeは『明日のわたしは主⼈公』を通してハートをドキドキ騒がせていた。ときに、メンバーどうしで顔を見合わせてわちゃわちゃとははしゃぎながら。ときには,フロア中の人たちと一緒に飛び跳ねたりクラップを求めるなど、終わりを忘れた楽しいパレードを進めてゆく。
「可愛くなる 可愛くなる あの子みたいに可愛くなる」と、自分自身にかわいいの魔法をかけ、みずからを輝かせるように、6人は『可愛くなる』を歌唱。内に抱いた闇の感情に次々と光を降り注ぐように、少し落ちぎみだった歌声へどんどん輝きを射すように彼女たちは歌っていた。途中に飛び出した「かわいくなりたいもん」のセリフも、胸をキュンと騒がせた。曲の表情や歌詞に綴った思いにあわせ、彼女たちは歌声にいろんな感情を巧みに射し込んでゆく。その表現力にも注目したい。その笑顔、かわいさ満点だったと伝えておこう。
「やればできる」と.一人一人が自分の胸に言い聞かせるように歌いだしたのが『Bad Genius』。少しネガティブな感情を輝きに変えてゆく女の子の心情を、彼女たちはこの曲でも伝えてきた。カラフル&ポップに弾けた楽曲の上で、感情的な声を響かせるメンバーたち。歌詞に込めた思いと気持ちをシンクロしながら歌う6人の姿は、心の闇を光に変えてゆく少女たちの姿にも見えていた。かわいい姿にも惹かれるが、凛々しい声や姿、感情を振り乱すように歌う様にも、気持ちが強く揺さぶられる。
「アイドルになる前のわたしは何かに向き合うことを避けてきた人生でした~だけど、Palette Paradeに入って自分の心と向き合うことを知りました。自分の夢は自分でつかむものだと思いました。この想いが届きますように」(葵うた)の言葉に続き、葵うたが「描いた未来が光景が たとえ叶わなくても」と歌いだすのを合図に、『未来図』へ。彼女たちにとって2年という歳月は、けっしてあっと言う間ではなかった。何度も悩み、苦悩し、ときに仲間どうしで支えあい、夢をずっと信じ続けながら、その言葉を現実にしてゆくために試行錯誤しながら走り続けてきた2年間だった。そのうえでつかんだSpotify O-EASTという舞台。2年間の中、たくさん心を揺さぶり、掻き乱し、そしてつかんだ自信がある。だから6人は、明日へ踏み出すための新たな一歩目の気持ちとして『未来図』を力いっぱいに歌っていた。「僕の夢は僕にしか叶えられない」。そう誓いながら、6人はこの曲を届けてくれた。
ガラッと雰囲気を塗りかえるように、6人はしゅわっと弾ける勢いで、『ときしゅわ!』を歌い踊りだす。6つのカラフルな歌の音符が、ステージという五線譜の上で色鮮やかな輝きを持って弾けだす。その歌声やパフォーマンスに触れ、心が華やかに染めあがる。もっともっと、この心を眩しい6つの輝きで、ハレーションを起こすくらいに照らしてくれ。
ビートにあわせてゆったりと身体を揺らしながら、6人が『Life is Dramatic』を歌いだした。この曲でも、一人一人が自分の心に問いかけるように歌いだす。思い悩む気持ちを記した歌ながらみんな笑顔で歌っていたのも、6人の気持ちが、めちゃめちゃポジティブな色に染まっていたからだ。当然だよな、この人生を、もっともっとドラマチックに彩りたい気持ちでいっぱいだったんだもの。熱狂渦巻くライブ空間の中にいて、落ちてなんかいられない。
「弱いなわかってるよ~変わりたいんだ強くならなきゃ」と葵うたが歌い、『シャイガール』へ。プライベートではシャイガールな彼女たちだからこそ、6人はこの曲を通して「なりたいわたしになる」と歌いながら、改めて自分たちを輝かせる原動力となる気持ちを確認するように歌っていた。感情の内側をダイレクトにぶつけた曲を歌うときの、心を奮い立て、揺れ動く気持ちのまま感情的に歌う彼女たちの姿が大好きだ。メンバーみんな、本当はか弱き一人の女の子。そう感じるたびに、僕らも踏み出す勇気さえ持てれば、6人のように人の心を揺さぶる花を咲かせられるのではないか‥。そんな思いを、力強く歌い躍る彼女たちを見ながら感じていた。
ライブも終盤へ。「まだまだボルテージを上げていけますか!!」「みなさんの一番の本気見せてください」と叫んだ白川千尋の声を合図に飛びだしたのが、『起きて笑おう果報者』。イントロが流れた時点でフロア中の人たちが沸きたち、先頭を歩く6人と一緒に熱狂のパレードを作りだす。セリフの部分でのやりとりも胸に熱い。サビでは、メンバーもフロア中の人たちが心を一つに、このパレードを最高に華やかな行進に染め上げていた。途中、一部メンバーが舞台を左右に駆ける姿にあわせ、フロアにWAVEが起きた様も印象的だった。さぁ、もっともっとこのテンションをあげて、最高のパレートを作りだせ!!!!!!
「みんなお祭りの時間だよー」の声を合図に、祭りビートが流れだす。彼女たちはステージの上を櫓に見立て、『UKIYO-YO ONDO』に乗せ、祭りの景色をこの場に描き出す。まだまだ夏も、夏祭りも終わらない。彼女たちがお囃子にあわせ歌い踊るたびに気持ちが跳ねるのか、フロアでも踊る人たちが続出。途中には、場内のあちこちに盆踊りの輪が誕生。銘々か、終わりたくない祭りの宴に酔いしれていた。
『フレフレ』が流れだすのにあわせ、フロア中から飛び交った熱いMIX。6人が舞台の上から送る「フレフレ」のエールに刺激を受けた人たちがその場で飛び跳ねるなど、理性も現実も遥か彼方へ吹き飛ばす勢いで騒ぎ、祭り上がっていった。
「最高に素敵な時間になりました「(比嘉ゆめの)の言葉に続き、Palette Paradeは最期に、比嘉ゆめのが作詩をした『アイビー』を、言葉の一言一言に魂を込めながら歌っていた。「今すぐに輝ける なんて上手くはいかないけれど」と歌う彼女たちは、間違いなく輝いていた。この会場を埋め尽くした人たちの瞳の奥には、どんな宝石の輝きにも負けない、汗まみれの6つの輝きが映し出されていた。一人一人が、言葉をしっかりと噛みしめながら歌う姿へ触れるたび、心が揺さぶられる。6人が円陣を組んで顔を見合せて歌う姿が、未来へ向かって駆けだそうと呼びかける姿が、どんな宝石や星の輝きよりも、ここにいる人たちには眩しい姿として見えていた。
アンコールは、Palette Paradeのテーマ曲『PARADE』から。舞台の上に駆けだした6人は、ふたたびこの空間にカラフルな景色を描きだす。華やかな6つの歌声の絵の具が、楽曲の中で多色多彩な色に交じり合い、観客たちの心の中へ、いろんなドリーミーな景色を描き出す。。間奏では、メンバーらと観客たちとの熱いやりとりも登場。中に出てくるセリフは、あの頃も、今も変わらぬ気持ち。「ありがとう、大好きだよ」の歌声をパレードを導くタクトに、このまま笑顔で行進を続けよう!!!!!!
『わたしトレイン』も、Palette Paradeのライブに色鮮やかな景色を作り続けてきた楽曲。メンバーらが高く掲げた手に向かって、場内中の人たちも高く手を掲げ、この空間の中、エアーでハイタッチをしていた。これからも彼女たちは、悲喜いろんな感情を心の鞄に詰め込んで、果てにある目的地に向かって旅を続けていくだろう。その列車に一緒に乗り込み、もっともっと車列を増やしながら、未来を素敵な景色に染め上げるための旅を共に続けようじゃないか。
ここで、メンバー一人一人がこの日の感想を語りだした。
「この日をずっと楽しみにしていました。この日を迎えられて本当に幸せです。これからも頑張ります。みなさんのことが大好きです」(森月音羽)
「デビューのときから全員で「立ちたいね」と言ってたSpotify O-EASTに立つことが出来て本当に嬉しいです。その重さを、立つことのありがたさを知っているから、緊張や不安もたくさんありましたけど。みなさんとこの景色を見ることが出来て本当に嬉しいです」(中野小陽)
「2年前までただの学生をしていたわたしが、こんな憧れの舞台で、大好きなみんなと、こんなキラキラな景色が見れて本当に幸せです。いつ出会っても運命だと思うので、これからもいっぱい、キラキラの楽しいことを一緒にしましょう」(白川千尋)
「おっきいライブの前にはめっちゃ緊張して「ヤバい」「どうしよう」「無理かも知れない」となるんですけど。今回は決まったときからずっと楽しみで、こんなたくさんの人と一緒に2周年ライブをこの場所で迎えられたことが本当に嬉しいです」(緋本はぐみ)
「もう2年も経つのかと、すごいしみじみなんですけど。大きなライブをやるたびに、見てくれる人たちが増えていくのが目に見えてわかれば、Palette Paradeをどんどん好きになっていく人たちが増えているのがすごく嬉しいです。これからも頑張っていくので、ついてきてくれると嬉しいです」(葵うた)
「Spotify O-EASTが決まったとき、こんなたくさんの人と迎えられるかなとちょっと不安もあれば、もちろん楽しみもすごいあったんですけど。こうやってめちゃくちゃ大好きなアイドルが出来ていることが本当に幸せです。これからも真っ直ぐに私たちらしく進んでいくので、これから先も一緒にいてくれると嬉しいです」(比嘉ゆめの)
「この景色、この瞬間を目に焼き付けたいと思います。宝石のようなこの瞬間をありがとうございました」と緋本はぐみが語った言葉を合図に、最期にPalette Paradeは、6人が宝石以上の輝きを舞台の上から放ちながら、元気いっぱいに『gemmy day』を歌っていた。「一緒に行こう 新しい世界へと」の歌詞の通り、この景色をもっともっとみんなで一緒に輝かせ、Palette Paradeという眩しい輝きをもっとたくさんの人たちに届けたい。メンバーと観客たちが心を一つに振りを重ねあわせれば、大勢の仲間たちが、6人に向かって熱いエールをぶつけていた。6人が一斉に前へ駆けだす姿へ、フロア中の人たちが力強く指指す、一つになったあの景色が最高だ。
PHOTO: 真島洸
TEXT:長澤智典
『Brand New Brand New Days‼』
2022.9.12 On Sale
<価格>各¥1,200(税込)
<品番> QARF-60199〜201
販売元:コロムビア・マーケティング株式会社
発売元:株式会社ロックフィールド
収録曲
『Brand New,Brand New Days!!』
『未来図』
『UKIYO-YO ONDO』
『アイビー』
SNS
https://paletteparade-idol.com/
https://twitter.com/O_PaletteParade
https://www.youtube.com/@paletteparade8917
Palette Parade/Brand New,Brand New Days!! (Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=51cONG0nCAs
Palette Parade/アイビー(Official Live Video)
https://www.youtube.com/watch?v=u_VbqR_6tOU
Palette Parade / UKIYO-YO ONDO(Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=zEsu2OWm0ZA
セットリスト
『スタートライン』
『スプラッシュアンカー』
『心羽根模様』
『Brand New,Brand New Days!!』
『明日のわたしは主⼈公』
『可愛くなる』
『Bad Genius』
『未来図』
『ときしゅわ!』
『Life is Dramatic』
『シャイガール』
『起きて笑おう果報者』
『UKIYO-YO ONDO』
『フレフレ』
『アイビー』
-ENCORE-
『PARADE』
『わたしトレイン』
『gemmy day』