FEATURE

2023.11.04
つぼみ大革命

誰がじゃなくて、今を生きているみんながスーパーヒーロー。つぼみ大革命 インタビュー

 年内をもって、メンバーの樋口みどりこと恵梨華がグループを卒業。11月8日(水)に発売する8thシングル『スーパーヒーロー』が、9人体制では最後の作品になる。同作品の魅力を、グループを代表して杉山優華・吉岡久美子・恵梨華の3人が答えてくれた。


この曲で、背中をシバくみたいなね(笑)。


――9人体制では最後の作品になる『スーパーヒーロー』が11月8日(水)に発売になります。まずは,この楽曲が生まれた背景から教えてください。

吉岡久美子 今回のシングルが9人で作る最後の作品やったんで、最初メンバーみんなで「何をテーマに作ろうか」から話しあいました。そこで出たのが、「聴いてくれる人たちも、歌っている自分たち自身の気持ちも奮い立たせてゆく歌」「前を向いて踏み出そうとなれる、メッセージを込めた曲」でした。
  私たち、歌詞制作のたびに会議室へ集まり、ホワイトボードにみんなから出てきた言葉を書き出しては、それを歌詞としてまとめあげていくんですけど。今回はみんな、「飾らない言葉を出していこう」ということから、今までの歌詞の中でもストレートな言葉を一番多めに並べました。

恵梨華  わたし、人を応援するのと同時に、自分自身に言い聞かせる曲にもしたいなと思っていました。だから「頑張れ、頑張れ」じゃなくて、「頑張る、頑張る」という目線で出てきた言葉を出しました。

杉山優華  『スーパーヒーロー』の歌詞は、"頑張る人へ向けての応援"、"卒業をする2人へ向けて送り出す言葉"、"グループを続けるメンバーたちの絆など、いろんな視点で聴ければ、聴いた人みんなの気持ちを鼓舞する応援歌としても誕生しています。自分たちもそうだし、何かの岐路に立っている人たちの背中を押してゆく歌になれたなとも、わたしは感じました。

――良ければ、『スーパーヒーロー』についての思いをそれぞれ語っていただけますか? 

吉岡久美子  世の中には、「夢を見ろ」と歌っている楽曲はたくさんあるじゃないですか。だけど夢って、かならずしも全員が持っているとは限らない。実際に、まだ夢が何か見つからない人たちだってたくさんいます。私たちがこの曲の作詞をするうえでとくに大事にしたかったのが、そういう人たちに「夢をみろ!!」と言うんじゃなく、「今のままでもいいんんたよ」という気持ちを伝えることでした。やりたいことがあるなら夢に向かって頑張ればいいし、夢が見えていなくたって、前を見て生きてゆく。それ自体がヒーローとしての生き方だとうちらは思ってる。
つぼみ大革命の活動を通して、うまくいかないこともあったけど、それでも夢を見続けて頑張ってきたからこそ今もこうやって活動を続けられています。今回、メンバーが2人卒業しますけど、新たな夢が見つかったんやったら、それをつかむために頑張ったらいい。残った私たちも前を向いて今を生きていくし、それは今後も変わらない私たちの生き方。前を向いて生きてゆく一人一人がスーパーヒーローなんですよ。誰がじゃなくて、今を生きているみんながスーパーヒーロー。そういう思いを、この曲を通して伝えたいです。曲調もめちゃめちゃ明るくて真っ直ぐだから、この曲がたくさんの人たちに刺さればいいなと思っています。

――ここへ到るまでにも、つぼみ大革命自体がいろんな壁を乗り越えてきましたからね。メンバーみんな、壁へぶち当たるたびに自分たちを鼓舞し続けてきたわけですよね。

吉岡久美子 何度も泣いたり、転んだりしてきましたし、そのたびに奮起して進み続けてきました。それを繰り返していく中で今感じているのが、それを乗り越えるたびにいい方向へ変わってゆくこと。私たち自身がそれを実感してきたからこそ、そういう思いも『スーパーヒーロー』の歌詞に込めました。その思いが伝わればいいですよね。

――壁を乗り越えるたびにいい方向へ変えてきたという言葉は、まさしくつぼみ大革命としての歩みそのものですよね。

吉岡久美子 たとえ追い込まれても、私たち自身が必死で前を向くことでどうにか乗り越えてきたからこそ、みんなにも「大丈夫だから」と言えるんでしょうね。実際、だいぶ泥臭いこともやってきたし、まわりからも「泥臭いことをやってるね」と言われてきたけど、「泥臭くてもいいやん、楽しければいいやん」という気持ちで今もやっています。そういう気持ちも『スーパーヒーロー』には書いたから、そこも感じ取ってもらえたら嬉しいです。

――続いては、杉山さんお願いします。

杉山優華 『スーパーヒーロー』には、「自分勝手でもいいぜ」や「なりふり構うな 踏み出せ」など強い言葉をたくさん詰め込みました。2人が卒業することで、活動を続けるメンバーみんな今後への不安はあります。でも、前を向くしかないし、今を生きるしかない。とにかく進むしかないじゃないですか。そういう風に、この曲を通して自分たち自身の気持ちも鼓舞しています。
  歌詞の最後で、「革命を起こせよ スーパーヒーロー」と歌っています。私たちも、卒業する2人も、応援してくれるファンの人たちも、全員ひっくるめてスーパーヒーロー。だからこそ、「新しい未来へ向かって突き進んでいこう。共に革命を起こそう」という歌にもしています。

――あえて、ストレートな表現にしたかったわけですよね。

杉山優華  結果的にそうなりましたね。というのも、メンバーから歌詞のアイデアを出してもらう中、みんなから出てくる言葉がどれも強いワードばかり。それを一つにまとめあげたことで、本当に強い言葉が真っ直ぐに響く歌詞になりました。私たち自身の気持ちにもしっくりくるし、聴いてくれる人たちの気持ちもズシンと刺さる歌。それくらい、これからもずっと大切に歌っていきたい楽曲が生まれました。

―― 『スーパーヒーロー』を聴いていると、背中を押されるどころか、背中を拳で殴られるくらい高ぶる気持ちになれますからね。

吉岡久美子  この曲で、背中をシバくみたいなね(笑)。

――確かに。最後は、恵梨華さんですね。

恵梨華  ここまで直接的な歌詞を並べた歌がこれまでのつぼみ大革命にはなかったので、そこが新鮮でした。つぼみ大革命と言えば、コミックソングなども多いけど。今回は、9人で作詞をする最後の曲という理由もあったからか、みんなが「ストレートに思いを伝えよう」という気持ちになったことも大きかったんでしょうね。
  わたし、今回の歌詞を書くに当たって、つぼみ大革命として歩んできたこれまでのことを振り返りました。そんときに思い返したのが、「根拠のない自信を胸に、いろんな無理難題を乗り越えてきたな」ということでした。それこそ「どこそこの会場を絶対に埋めるから、そこの会場でワンマンをやらせてくたさい」と頼み込み、会場を押さえてもらえば、会場を埋めるため毎日必死に外に出ては宣伝活動をしてきたし、必死な活動が実って実際に会場を埋める経験だってしてきました。最初こそ、根拠のない自信を胸に頑張っていたけど、成功体験を重ねていくことで、頑張れば夢を現実にしていけるという根拠のある自信に自分らを変えていけるようにもなりました。それが、11年間つぼみ大革命のメンバーとして活動してきて学んだこと。
  わたしは、初心ともいうべきその気持ちを絶対に忘れたくないんですね。わたしは来年から、別の夢を追いかけます。進んでいく中、「これ以上やっても無理」など、どっかでいい訳をして逃げてしまうことや、「これが自分の実力だから」と、あきらめモードへ陥ってしまうことだってあるかも知れないじゃないですか。そういうときに、わたしは『スーパーヒーロー』に込めた想いを思い返したいし、この気持ちを忘れずにいたいんですよ。
  つぼみ大革命は、これからも成長し続けていくし、いろんな物事をどんどん吸収しながら、もっともっと上のステージに立っていきます。卒業するわたしも、その気持ちを持って新しいことへ挑戦していくつもりです。「私たちは、そういう気持ちで進んでいきます」という想いも『スーパーヒーロー』に込めたので、それをぜひ感じてください。

――自分の気持ちを歌の中へしっかりと刻み込んだうえで、次の挑戦へ向き合えるのもいいですね。

恵梨華  その気持ちを忘れないために『スーパーヒーロー』の歌詞に残したのもあったし、つぼみ大革命として活動を続けるメンバーたちにも、私たちが今まで乗り越えてきた道のりを忘れることなく、熱い気持ちで進み続けてほしい。そういう想いも、この歌詞には込めています。むたしも来年、すごくハードルの高いことへ挑戦するからこそ、なまけそうになったら『スーパーヒーロー』を聴いて、自分の気持ちを鼓舞していこうと思います。


どの時代のつぼみ大革命も最強やったし、面白かったし、メンバーもかわいいしと、いろんな想いを胸に映像を見てました。


――『スーパーヒーロー』は、MVも作成したそうですね(取材時点では完成前)。

吉岡久美子  収録した『18:48』に続き、表題曲ということで『スーパーヒーロー』のMVも制作しました。『スーパーヒーロー』は、過去の経験を踏まえたうえで生まれた曲です。MVには、過去の私たちのいろんな映像をメンバーで見ている姿を映しました。映し出されるいろんな映像を見ながら、「あのときこうだったな」「あのときの自分、こんな気持ちで頑張ってたな」など、いろんな想い出を巡らせていました。泥臭い姿も含め、ここまで歩んできたいろんなつぼみ大革命の映像を見れれば、その映像を見ているメンバー一人一人の素の表情も味わえるMVになっています。

恵梨華  どの時代のつぼみ大革命も最強やったし、面白かったし、メンバーもかわいいしと、いろんな想いを胸に映像を見てました。
                              
吉岡久美子  「あんとき、じつはこんな失敗もしてたよな」など、今だから出来る裏話がみんなの中からいろいろ出てきたくらい、過去のいろんな映像が次々に映し出されるからね。みんな気持ちや表情が大人になったのは、もちろん。あの当時の頑張っていた自分を褒めてあげたくなれば、メンバーそれぞれがいろんな映像を見ながら笑ったり、ジーンとしていたり、そういう映像を見ている一人一人の素の表情も、MVを通して味わってください。

杉山優華  そうだね。一つ一つの映像の背景には、その時代ごとの私たちの姿がめっちゃリアルに出ています。もちろん、楽しかった想い出の映像もあれば、楽しいだけじゃ語れない頃の映像もあるなど、いろんな時代の映像が映っていますけど。今見ると,どの時代でも、みんなめっちゃいい顔しています。


11年間つぼみ大革命のメンバーとして活動をしてきた思いを、この一行を通して歌えたことがすごく嬉しかった。


――『スーパーヒーロー』を通して、つぼみ大革命の持つ力強い姿を感じられれば、3曲目に収録、元メンバーであり、3時のヒロインの福田麻貴さんが作詞を手がけた『18:48』には、信頼のおけるメンバーどうしの熱い関係性が描きだれていますよね。

吉岡久美子  『18:48』は、メンバーの友情ソングになっています。

杉山優華  今年の7月に、麻貴ちゃんを入れた10人で旅行に行きました。そのときの想いも歌詞にしてくれれば、卒業していくメンバーに向けて、2人を送り出す私たちに向けてと、いろんな視点で9人のことを麻貴ちゃんが歌詞にしてくれました。『18:48』を聴いていると、あのときの想い出が頭の中にいろいろと浮かんできます。

吉岡久美子  自分らで言うのもなんだけど、つぼみ大革命のメンバーってめっちゃ仲がいい。だからこそ、その関係性を自分らで歌詞に書くのはめっちゃ恥ずかしいんですよ。「僕らは最高だ」「やっぱり好きなんだ」とか、メンバーだけで歌詞会議をしていたら、恥ずかしくて誰も絶対に出してこない言葉。恥ずかしくて言えないメンバーどうしの友情や関係性を、麻貴さんが歌詞にしてくれました。もちろん麻貴さんとも、この歌詞のような関係。そこを踏まえつつ、麻貴さんが9人のことを客観的に捉えて歌詞にしてくれたのが嬉しかったです。

恵梨華 この曲を聞くと本当にメンバー一人一人の顔が浮かぶし、歌詞を読むと、「ここの部分は、メンバーの誰それを思って書いてくれてるんやぁ」というのもめっちゃわかります。わたし、自分が歌っているパートですけど、「これからも あの日くれたその優しさをまた誰かに使ってよ」の歌詞が好きなんですね。歌詞をいただいたときから、「絶対に歌いたい」と思っていました。それは、わたし自身がつぼみ大革命としての活動を11年間続けてきた中、ホンマいろんな愛をたくさんの人たちにもらってきたからです。だからこそ、その愛をファンの人たちはもちろん、歌詞を書いてくれた麻貴さんや、いろんなお世話になった人たちへお返しをしたい。11年間つぼみ大革命のメンバーとして活動をしてきた思いを、この一行を通して歌えたことがすごく嬉しかったし、そこの歌割りを振ってくださったこの曲のプロデューサーの麻貴さんにも本当に感謝しています。

――『18:48』の歌詞にも、メンバーのいろんな思いが詰め込まれているんですね。

恵梨華  詰め込まれています。みんなで旅行へ行ったときの想い出もちゃんと入っているし、つぼみ大革命自体の良さやメンバーどうしの愛の深さも、ここに全部現してくださっています。見返りを求めないつぼみ大革命への麻貴さんの深い愛情も歌詞に入れてくださっているから、それも本当に嬉しかったです。

――仕事でならともかく、10人でプライベート旅行というのも、なかなかの規模ですよね。

吉岡久美子  前々からずっと行きたいという話を、麻貴さんを含めてしていたんですけど、10人全員のスケジュールを揃えるのが本当に難しくて。だから、「オフを取ってでも強行しよう」と、ようやく実現させました。

恵梨華  麻貴さんが、旅行のプランから工程の予約まで全部やってくださり、私たちはそれについていった形でしたけど。だからこそわたし、「これからも あの日くれたその優しさをまた誰かに使ってよ」の言葉を麻貴さんに贈りたいなと思っています。

――タイトルに記した『18:48』の意味も気になります。

吉岡久美子  先に、完成した歌詞をいただきました。そのうえで、麻貴さんが「タイトルは、みんなと一緒に考えたい」と言ってくださり、10人でタイトルを決める会議をしました。
  最初は、「歌詞に出てくる言葉をタイトルにしよう」など、いろんなアイデアを出していました。"18:48"というのは、わたしたちが旅行へ行った際の、帰りのバスに乗る時刻のこと。なぜ、そこまで覚えているかというと、私たち、バス停に着いたのが18時48分を過ぎてしまったからなんですね。あのときはみんな「どうするタクシーを呼ぶ??」「もう一泊するしかない??」とパニック状態。幸いバスの到着が送れてて、無事乗れて帰れたんですけど(笑)。その経験があって、みんなの頭の中に18時48分という時間がずっと残っていました。『18:48』には、みんなで行ったときの旅行の想い出も書いてある。だから、このタイトルへ決めました。あともう一つ、18時48分って、夏でいうなら夕陽が落ちてく時間帯であり、季節によっては夜空が見えだす時間帯。歌詞自体が"1日が終わって"という内容でもあるから、それを示す時間帯という理由も込めています。「麻貴さんにはつぼみ大革命のメンバーってこう見えてるんや」という内容の歌詞だったのも嬉しかったですね。

恵梨華  『18:48』には、メンバー一人一人へ向け、一人の人間として思っていることを等身大の言葉で歌詞にしてくださっているから、メンバーみんな、この曲をライブで歌うときはちょっと涙目になってしまいます。いまだに、この曲を聞くだけで涙目になってくるな。

吉岡久美子  そう。歌詞のことを思い返すだけで泣けてくるから、ライブではあえて考えないようにしています(笑)。

恵梨華  ライブのときは、みんないい表情で『18:48』を歌っているから、そこも見てください。

――『18:48』のMVからも、メンバーのフレンドリーな関係が伝わってきました。

吉岡久美子 『18:48』のMVのアイデアを出し、プロデュースしてくださったのも麻貴さん。「メンバーの等身大の姿を撮りたい」と麻貴さんみずからカメラを回してくだされば、メンバーどうしで撮りあいながら、9人で楽しんでいる様を描きました。

杉山優華  10人で行った旅行の楽しさをみんなにも見せたいという思いから、あのMVが生まれています。

恵梨華  だから、実際に旅行へ行ったときの写真や映像も中に使われているんですよ。

杉山優華  この間、麻貴ちゃんからメッセージをいただいたんですけど。そこに書いてあったのが、「『18:48』をライブで歌っているときの9人の表情がめっちゃいい」という言葉でした。この曲のサビを全員で歌っているんですけど。麻貴ちゃんいわく「笑って歌っているメンバーもいれば、歌いあげているメンバーもいる、泣きそうなって歌っているメンバーや、目をつむって歌っているメンバーもいる。それって、この歌に感じている一人一人の等身大の気持ちやと思うし、そのバラバラなところがめっちゃいいから、そのままの気持ちで歌い続けてほしい」ということでした。『18:48』は歌詞にも注目してほしいけど、ライブ中の私たちの歌っている表情も細かく見てもらえると、より楽しめると思います。


いざ歌詞の内容を煮詰めだしたら、なぜか「モテないエピソード」がいろいろと出てくるから、「モテない女子の恋愛ソング」に自然と落ち着きました(笑)。


――順番は前後しますが、2曲目には『まじモテんわ』を収録。この曲には、モテない女子の恋愛の苦労エピソードがいろいろと描きだされていますけど、もしや…。

吉岡久美子  うちら、モテるんですけど。でも、あえてね(笑)

恵梨華  わたしも、まさか卒業前に『まじモテんわ』のような曲を歌えるとは思ってもいなかったです。

吉岡久美子  つぼみ大革命って、コミックソングや、夢に向かって歌う曲はけっこうあるんですけど。恋愛ソングって意外に少ないんですね。アイドルソングって、恋愛の曲が多いのに、つぼみ大革命はそことは逆行しているから、「今回は、恋愛ソングを書こう」と、歌詞会議をするときに決めたんですけど。いざ歌詞の内容を煮詰めだしたら、なぜか「モテないエピソード」がいろいろと出てくるから、「モテない女子の恋愛ソング」に自然と落ち着きました(笑)。

恵梨華 『スーパーヒーロー』のようなエモい曲も大事やけど、こういうつぼみ大革命らしい曲も大事やからね。私たちのワンマンライブって、コントと歌を織りまぜたライブをしているから、コントの流れから繋がる楽曲がけっこう多いです。そういうアホアホソングをこの9人で歌うのも最後やからこそ、そういう方向でも1曲作りました。

吉岡久美子  世の中って、モテる人たちよりもモテない人たちのほうが大多数。上手くいく恋愛よりも、上手くいかない恋愛のほうが多いから、『まじモテんわ』にはきっと多くの人たちが共感してくれると思います。『まじモテんわ』は、モテない女の子目線の歌。男の人が聴くことで、「女の子って、裏ではこんな風に思ってるんや」とわかってもらえたら嬉しいし、共感もしてくれるんやないかとも思います。

――確かに、そう思います。

吉岡久美子  私らの中で大事にしたのが、主人公の子は恋愛に頑張ってるぞということ。モテへんから恋愛はもういいではなく、「モテへんなぁ」と思いながらも全力で頑張っている陽気な女の子。メンバーみんなも、そんな女の子を歌の中で熱演しています。

――メンバーのみなさん、いつもはモテているんですよね。

吉岡久美子  モテますよ、めちゃくちゃ!!

杉山優華  見栄張ってます(笑)。

吉岡久美子  めちゃめちゃモテるんですけど、ただ、年中モテているわけではなく、モテないときもたまにあります。

杉山優華  その言葉、逆に痛々しいわ(笑)。中で、メンバーがいろんなセリフを言ってます。そのときの言い方や表情も、ライブでは楽しい見どころになっています。
 つぼみ大革命のファンって、女性の方も多いんですね。ライブで『まじモテんわ』を歌ったときに共感してくれる人たちが多かったのも嬉しかったし、この曲を聴いて、「まだまだ頑張ろうね」と、気持ちを前へ向けてくれる人たちが多かったのも嬉しかったですね。


「生きている人たちみんながスーパーヒーローだよ」という真っ直ぐな気持ちを、ぜひ、たくさんの人たちに伝えたいです。


――完成した8thシングル『スーパーヒーロー』について、改めて一言いただいても良いですか。

恵梨華  わたしにとっては、ホンマにつぼみ大革命のメンバーとして活動を続けてきた11年間の集大成になったなと思います。ジャケットもめちゃめちゃ気に入ってるし、収録した全部の曲が愛おしくて大好きです。ここに詰め込んだのは、これから先もずーっと忘れたくない思い。それを形に残せたことで、自分は幸せなアイドル人生を送ってこれたなと思っています。

杉山優華  『スーパーヒーロー』は、9人体制最後のシングル。この9人だからこそ、この9人でしか作れない3曲がぎゅっと詰まっています。何度も味わいたい、そういう作品を残せたことがわたしは嬉しいです。

吉岡久美子  わたしも、2人が卒業する前にもう一度9人でシングルをリリースできることが何よりも嬉しくて。このシングルを出すことで、東京と大阪でリリイベを開催し、みなさんと直接お会いする機会を作れたこともめちゃめちゃ嬉しいです。  
  この1枚が、みなさんにずっと愛される作品になったらいいなと本当に思っています。メンバー9人とも、『スーパーヒーロー』を聴くたびに気持ちを鼓舞するといいますか、「どこにいても、何をしていようと、一人一人がスーパーヒーローなんだから」と強い気持ちを持って頑張っていこうという気持ちになれるし、その気持ちを胸にこれからも走り続けます。

――前を向いて生きてゆく一人一人が、スーパーヒーローですからね。

吉岡久美子  そう。私たちにとっては応援してしてくれる一人一人がほんまにヒーローなんですよ。みなさんがいなかったら、私たちはここにはいれてない。ほんと、全員がスーパーヒーロー。「生きている人たちみんながスーパーヒーローだよ」という真っ直ぐな気持ちを、ぜひ、たくさんの人たちに伝えたいですね。


麻貴さんがプロデュースしてくれる、コントを交えた9人でのデカワンマンはこれがファイナルになるので、しっかり笑いも取りながら、最高のデカワンマン公演にしていけたらなと思います。


――11月には,大阪と東京でリリース記念のライブが。12月9日にもYAMANO HALLでワンマン公演が控えています。

恵梨華  卒業前に、みんなに直接会えるのが嬉しいですよね。とくに12月の公演は、「ほんまにつぼみ大革命らしい、超笑えるアホアホ公演になりそう」とみんなで言っているくらい、「なんでこんなに笑えるの??」という超バカバカしいライブになりそうだし、そういう内容を今、準備し始めているところです。熱いワンマン公演よりは、超笑えるワンマン公演にしたいなという意気込みです。あと、わたしが一番ウケたいです。

吉岡久美子  麻貴さんがプロデュースしてくれる、コントを交えた9人でのデカワンマンはこれがファイナルになるので、しっかり笑いも取りながら、最高のデカワンマン公演にしていけたらなと思います。

杉山優華  9人で送る最後のワンマン公演は、歌だけじゃなくて、コントだけでもなくて、映像も使うなど、いろんな要素をギュッと詰め込んだ、「これこそが、つぼみ大革命のワンマンライブ」というエンタメ要素満載のライブにしていくから楽しみにしていてください。11月と12月は、直接ファンのみなさんに会える機会があるから、良ければ9人に会いに来てください。


TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>


【リリース情報】
タイトル:『 スーパーヒーロー 』
発売日:2023年11月8日(水) 
 

JKT
TYPE A
¥1,500 税込)
CD+ 16P歌詞ブックレット+トレーディングカード(全20種から1枚ランダム封入)

 
JKT
TYPE B
¥1,000 税込)
CD ONLY  

<収録曲>
1.スーパーヒーロー
作詞:つぼみ大革命、DogP
作曲:DogP
2.まじ モテんわ
作詞:つぼみ大革命、DogP
作曲:DogP
3.18:48
作詞:福田麻貴(3時のヒロイン)
作曲:西川サスケ
4.スーパーヒーロー Instrumental
5.まじ モテんわ Instrumental 
6.18:48 Instrumental 


【リリース記念ライブ 】 
11/9( 木 OSAKA MUSE 
11/12( 日 ))@原宿 RUIDO 

【 ワンマンライブ 】 
12/9( 土 YAMANO HALL 


つぼみ大革命「18:48」Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=c4vJ14WyW3U


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