FEATURE

2022.03.16
INUWASI

アイドルという枠組みにとらわれず、音楽性の高い楽曲を次々にリリースするINUWASI。これからの目標は「INUWASIを唯一無二のグループにすること」

2020年、2021年と立て続けにEPをリリースし、2022年3月29日には3rdミニアルバムを発売する6人組アイドルユニットINUWASI。「噛めない犬と飛べない鷲の融合生物」をビジュアルイメージにおき、「世界を狩る」というのをコンセプトにしている。アルバムは「もっと上へ」と野心あふれるメンバーたちの向上心を表現したような意欲的なEPになっている。
デビューから3年が経ち、アルバムのリリース、ワンマンライブなど、着実に実績を積み上げているINUWASI。まだまだ上を目指し続けるメンバーたちに、これからの目標を語ってもらった。

(1回目はこちら)
 

グループとしての展望は……


――3年目に突入したINUWASIですが、今後の目標などはありますか?

がるむ 3年目に突入してからは、足踏みをしているだけじゃなく、階段を駆け上がりたいという気持ちが強くなりました。アイドルさんが次から次へと出てきたり、解散したりするなかで、生き残るためには色々なこともしていかなきゃいけないと思ってます。生き残っていきたいし、もっと上のランクにあがって、上にいる方々からも「INUWASIってすごい」って思われたいなと。INUWASIを、「誰だろう?」って思われる存在じゃなくて、誰が聞いても「あのINUWASIだ」って認知してもらえるような存在にしたいです。
インディーズアイドルからメジャーデビューして有名になるっていう方いらっしゃるじゃないですか。私はまだまだなんですけどそうなりたくて。そのためにはまずこのインディーズアイドルのシーンを制さなくてはならないなと思ってます。悔しいこととかもいろいろ言われてきたけれど、そういう人たちを見返していきたいなって。良い意味で怒りとか憎悪とかってパワーになるので。がるむ個人としても知名度をもっとあげていきたいなと思ってます。

すずめ 私は「昨日の自分よりももっと最高のパフォーマンスをしよう」と考えながら最近のライブに取り組んでいます。なかなか思うようにいかないこともあるんですけど、来てくれてる方を楽しませたいとかINUWASIに引き摺り込みたいという気持ちがあるので、最近のライブはより熱が入ってます。アルバムがどんどんでるようになって、今回のミニアルバムでもよりINUWASIとして活躍できる幅が広がったなと感じてます。その幅が広がった分、自分の歌い方とかもどんどん技術を向上させて経験を積み上げていきたいと考えるようになりました。周りの方から「歌がいいね」と褒めていただけることが多いなと感じているので、もっとグループ内でもずば抜けたいなと思ってます。
あと近日の目標としては、5月4日にSpotify O-WESTさんにてセカンドワンマンを行うんですが、やっぱりやるからには「来てよかった」と思ってもらえるライブにしたいなと思ってます。もちろん、そのライブのあともいいライブをしたいと思っていて、将来的にはShinjuku BLAZEでワンマンライブをやりたいという夢もあります。個人的なお仕事をした経験があまりないんですが、若いうちにやっておきたいと思っているので、個人のお仕事もどんどん積極的にやっていきたいです!


――Shinjuku BLAZEが最終目標ですか?

すずめ いや!一個の段階として考えてます。そんなもんじゃないです!というのは語弊がありますけども…(笑)常に上を見続けていきたいなと思ってます!


――ずっと向上心高く、前進していきたいということですね(笑)カリヲリさんはいかがですか?

カリヲリ 私も「昨日の自分に負けないように」っていうのはずっと思っています。けれど最近は「昨日の自分に負けてるな」と思う瞬間があったり、「今日の自分にも勝てない」と思う日々が続いていて、苦しいなと感じることも多くなりました。
私がかっこいいなって思うのは、一個一個階段を登っていくグループではなくて、一気に輝いて、気づいたらかっこよくなっていて、かっこいいまま散っていく人たちなんです。そういう人たちの生き様を見てこの業界に入ったので、そういう姿を追っていきたいと思ってます。なので、そういう人たちに追いつこうと思ったら、昨日の自分に勝てないままじゃだめじゃないですか。だから自分の今、今日をもっと変えていけるような人間になって、過去の自分よりもいいライブとINUWASIを届けられたらなと思っています。

ライカ 私は、デビューして1年目も2年目も3年目も全部が勝負だと思うんですけど、どっかで「アイドルは3年目になったらここで売れないと大変だ」と聞いたことがあって、それから頭の片隅で「INUWASIとして売れなくちゃいけないな」と感じるようになりました。複数のアイドルさんが出演するライブだと、自分たちの音楽にまったく興味がない人も聞いているかもしれないじゃないですか。そういうINUWASIの楽曲をあまり聞かない人さえも、パフォーマンスとか、迫力とかで惹きつけられるような、そういうグループになりたいなと思っています。私たちより上のグループさんとか見ていて、自分たちに足りないもの、今やれてないものとか、「ここなんだろうな」と最近思うことがあったので、個人でもグループでもコツコツ積み重ねていって、今年はバーンとINUWASIが大きくなったらいいなと思っています。

イヴ たくさんの人たちに「INUWASIいいな」と思ってもらえるのはすごくいいことだと思うんですけど、本当に刺さる人に刺さって欲しいなと思うところがあります。本当に刺さる人の人数を増やしたいんです。それでINUWASIを知ってくれる人をもっと大きくしたいです。がるむさんも言ってたように、たくさんの人に知ってもらってどこかの片隅にINUWASIがあるように。「ちょっとINUWASI好きだな」っていう感じじゃなくて、「INUWASI が好きだ!」って感じの。そういうふうに思ってくれる人を増やしたいです。広く深く、知ってもらって、愛されるグループにしたいですね。

はのんまゆ 私の目標は加入当初から話していることでもあるんですが、「INUWASIを唯一無二のグループにしたい」っていうのをずっと思っています。ただのアイドルで終わらせたくないなと思ってるんです。今ってアイドルがすごい多いので、「唯一無二のグループになりたい」っていうのはすごく大きなことを言っていると思うんですけどね。でもグループのみんなは誰もがかわいいし、いい子だし、頑張る子だし、みんながもっとアイドルとしてだけじゃなくて、いろんな方から好かれるような存在になってほしいなと思ってます。そのために自分は何ができるんだろう、と日々考えてます。自分の得意分野はSNSとかなので、そういう得意分野を活かしてできることをもっと増やしていかなきゃとも思ってます。SNSは日本だけじゃなくて世界の人が見るものだから、世界に向けた情報発信能力を活かしてグループを支えるじゃないけど、自分に向いているものでINUWASIを伸ばしていきたいなと思ってます。


――アイドルとしてではなくて、INUWASIとして伸びていきたいという気持ちなんですね

はのんまゆ そうですね。アイドルでいる意味はあると思うんですけど、そこで縛られるのもどうなんだろうって思ってて。楽曲もアイドルさんだけじゃなくて、音楽的にすごく刺さる楽曲が多いと感じているので。最初はアイドル好きな方に好きになってもらわないと始まらないと思うので、そこはきちんとアプローチをして、将来的には幅広い方に好かれるグループにしたいなと思っています。そのために今自分ができることをやらないとなと感じてます。私は、誰かを支えるほど強い人ではないんですけどね(笑)でもダンスとか歌がめちゃくちゃ得意というわけではないので、他のところで頑張らないとって思ってるんです。もちろん、歌とダンスも頑張るんですけど、個人の強みを活かした部分も頑張らなきゃって思ってます。


――INUWASIさんの楽曲はアーティスト性が高くて、聞き応えがありますよね。よければみなさんから一曲ずつ感想をお聞きしたいです

はのんまゆ 「Planetes」はこのアルバムのなかでは明るい、という言い方が正しいのかわからないんですけど。明るくてファンの方の耳にも馴染みやすい曲なのかなと思ってます。歌詞も女の子たちが前向きに頑張っているみたいなイメージですね。ちょっと安易に言い過ぎかもですけど。ダンスの振りも今までのINUWASIには全然ない振り付けで、ファンの方も一緒に踊れるキャッチーなものになってるんじゃないかなと思ってます。

イヴ 「Altair」は新しいINUWASIをみせられる楽曲になっていると思います。今までのINUWASIの曲と比較すると歌唱法にちょっと変化をつけてるんです。まだ振りも入っていないし、ライブでお披露目もしてないからこの曲の雰囲気を今言葉で伝えるのは難しいし、私もまだまだつかめてないところがあるんですけど。今までと違う歌唱もしていたり、サウンド面でもすごく長めのビルドアップ箇所があったり、エレクトロ感が増しています。ファンの方々がどんなふうに受け止めるんだろうって楽しみです。

ライカ 「Soaring」はINUWASIが今登っている最中だというのを表している曲だと思っています。サビも全体のサウンドも、テンポが良くて私すごく好きなんです。すごくノリやすいので、幅広くいろんな人たちに刺さる曲だと思っています。ぜひたくさん聞いて欲しいです。

カリヲリ 「memento」はこのアルバムの中では、人間の生々しさを描いてる暗い歌です。他の曲はノリやすかったり、背中を押してくれたりして、結果的にはハッピーな気持ちになったりする楽曲が多いと思います。でもこの曲では人間の崩壊した精神世界が描かれています。印象深いのは「一人きりの自我より 二人だけの浪漫、傲慢が」っていう歌詞です。精神が崩壊しきって、どん底まで落ちたとしたらきっと一人きりでいたいと思うと思います。でも二人で一緒にいるほうが味わう世界も広がっていくんだよ、ということを歌詞が教えてくれるなと思ったんです。暗い楽曲だなと思うし、歌詞も重たいけれど、歌詞の描かれた気持ちがわかるからこそ、その言葉に救われることが多いなという印象があります。

すずめ 人それぞれイメージする「別れ道」というのがあると思うんですけど、「別れ道」は、「別れ」っていう言葉からはイメージできないような可愛らしさのある曲でもあります。学生のカップルが別れる時の切なさや甘酸っぱさみたいなものも感じてもらえるかなって思いますし、私たちのかわいい側面を見てもらえる曲になっているんじゃないかと思います。かっこいいINUWASIを見てもらいたい気持ちはもちろんありますが、私たちの新しい一面、魅力を感じてもらえる楽曲がまた一つ増えて嬉しいです。


――最後に、ミニアルバム1枚を通しての感想や思うところをお聞きしたいです。がるむさんお願いします

がるむ ミニアルバムのタイトルが「天秤」なんですけど、これは収録曲とはあまり関連していないタイトルで、説明を受けたときに色んな含みがあるって思いました。天秤って重かったら下になって軽かったら上になりますよね。物事がどちらか一方に偏らないためには、重みがあるのも大事だし、時には軽くいく事も必要だと思います。
これまで自分達が変化していく過程での苦労や努力の積み重ねを正確に、公正に判断してもらうことを理想とする、そうした価値観が反映したタイトルでもあります。アルバムのタイトルの意味も踏まえて曲を聞いてもらえたら嬉しいです。


TEXT:高橋未瑠来


 

<インフォメーション>


アー写

INUWASI 「ストリングスウォーズ」MV 
https://www.youtube.com/watch?v=VkbDghRh3uk


★音源情報★

JKT

「天秤」
2022/03/29発売
QARF-60099 ¥2,000 (税抜価格 ¥1,818)
1. ストリングスウォーズ
2. Planetes
3. Altair
4. Soaring
5. memento
6 . 別れ道

 


SNS
https://inuwasi.jp
https://twitter.com/INUWASI_O?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
https://www.youtube.com/channel/UCsOcktYKGyiF1RbgQcmNWkg

 

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