8月にスタートした、HOT DOG CAT初の全国ツアー「夏の!!全力応援キャラバンツアー!!」。北海道を皮切りに、仙台、京都、名古屋、大阪、福岡と回り、10月19日の新宿BLAZE公演でファイナルを迎える。10月23日には、名古屋X-HALL-ZEN-/THEATER OSUを舞台に追加ワンマン公演も決定している。
  今回、 2 回に渡り、全国ツアー「夏の!!全力応援キャラバンツアー!!」についてメンバーらに語っていただいた。1回目は、「夏の!!全力応援キャラバンツアー!!北海道・仙台・京都・名古屋編」についてのインタビューをお届けしよう。

振り返ろうか、北海道公演!!

――HOT DOG CAT初の全国ツアー「夏の!!全力応援キャラバンツアー!!」は、8月に小樽と札幌で行った公演から始まりました。初日の小樽公演では、みなさん海辺で遊んでいませんでした?

鈴本りん  ツアー初日になった小樽公演の場所が、「海の家」。なので、みんなでビーチにいました。

黒沢あかり  「海の家」でのライブは初めて経験しました。私たちがステージの上から見ていた光景が、お客さんたちと広大な海。でも、私たちは水着姿ではなく衣装姿。不思議な感じでしたけど、でも、すっごい綺麗な風景を見ながらライブができたから、すごく新鮮でした。

大原莉奈  なんか、すっごく自由な雰囲気だったよね。
　
桐谷ひとみ  すっごく開放的でした。HOT DOG CATのツアー最初の場所が北海道ということで、海鮮丼やジンギスカンなどいろいろ美味しいものも食べれました。

鈴本りん  HOT DOG CATの新曲「全力応援キャラバン」の初披露の場が、小樽の「海の家」でのライブ。私たちは、「海の家」でのライブ初体験という新鮮さを感じながら。お客さんたちは、この日のライブで「全力応援キャラバン」を初めて耳にしてくださったわけですけど。みんな初見なのに、すぐに振りを真似してくれれば、地元の人たちでHOT DOG CATのライブを初めて見た方々も、最初からノリノリでいてくれたのもすごく印象的でした。「全力応援キャラバン」は、途中に(東條紬の)ラップが登場するんですけど、あれがインパクトあったらしくてね。

東條紬  わたしがラップを担当したんですけど。(メンバーみんなで、いきなりラップの部分を掛け合いだす)「たまには息抜きも」(必要)「折れないようしなやかで」(いよう)「GO TOで直(じか)に」(届けたい)「感じてうちらの」(おもてなし)。と、やってました。わたしのラップが、「THIS IS 合宿」のラップとはまた違う雰囲気だったので…。

鈴本りん  お客さんたちが、そのラップを聴いてざわめいてました。だけど、ノリをつかみやすいキャッチーなラップだったから、お客さんたちもすぐ一緒に参加して楽しんでくれてました。
 

――ツアー初日ということで、みなさんもかなり気合が入ってました?

大原莉奈  北海道へ向かっている最中は「これからツアーがはじまるぞ!!」という実感は、そこまで強くはなかったです。北海道では、ライブだけじゃなくオフ会もやったんですけど。みんなと交流を深めていく中で、ようやく「ツアーが始まったな」とみんな実感し始めていました。
 

――すっかり旅行気分??

白河陽奈  いえ、けっしてそんなことはないです!!

大原莉奈  私たちメンバーは旅行気分じゃないです。私たちは…。マネージャーさんは旅行気分だったかも知れないですけど(笑)。
 

――姫(黒沢あかり)は久し振りの北海道への上陸になりましたね。

黒沢あかり  HOT DOG CATへ加入する直前に行って以来だから、久し振りの北海道でした。前に行ったときの記憶を失くしてましたけど、今回の遠征でしっかり思い出を上書き更新できました。
 

――地元のお客さんたちのノリは、どうでした?

大原莉奈  遠征してくれてたファンの方々もいたけど、北海道でライブをやるのは初めてだったから、正直緊張もありました。だけど、お客さんたちの反応がすごく良くて、みなさんの温かさに支えられながら北海道公演を過ごせたなと思っています。
 

――メンバーみんなで泊まるのも新鮮だったんじゃない?

黒沢あかり  北海道公演では、メンバーみんな同じ部屋でした。

鈴本りん  他の泊まりの場所は2人ずつの組み合わせだったんですけど、北海道は大部屋宿泊という修学旅行状態。

白河陽奈  最初に、みんなでベッドの取り合いじゃんけんから始まってね。

鈴本りん  なんか共同生活をしているみたいな感覚もありました。

白河陽奈  トイレとシャワールームが2つあったから、そこは取り合いにならなくて助かったけどね。

黒沢あかり  それぞれ一つずつだと、絶対に取り合いになっちゃう。でも、みんなで一緒に寝泊まりするのはすごく楽しかったです。

大原莉奈  がっちりチームワークを固めていけたからね。

白河陽奈  その宿泊施設、コインランドリーがちょっと遠くにあったんですよ。みんなで「衣装を洗濯しに行こう」となったときも、「洗濯機に投げ込む係」「乾燥機をまわす係」「乾燥した衣装を取りに行く係」と3チームに分けたシフト制にして、2日間洗濯もしてました(笑)。

 

1日イベント三昧?だった仙台公演!!

――「夏の!!全力応援キャラバンツアー!!」2ヶ所目が、仙台になりました。

白河陽奈  仙台も、初めて行く場所になりました。しかも初遠征なのに、いきなりワンマン公演。デビューしたばかりの頃に名古屋など地方でのワンマン公演の経験はありましたけど、今のメンバーで東京以外でのワンマン公演は仙台が初になりました。「どんな空気が生まれるのかな」「どんな新しいお客さんたちと出会えるかな」という楽しみと同時に、「お客さんたち待っててくれてるかな」という不安もあったんですけど。蓋を開けたら興味を持って足を運んでくれた人たちがいたように、自分たちが思ってる以上にHOT DOG CATに興味や期待を持って観に来てくれた人たちがいてくれたことが、すごく嬉しかったです。
 

――仙台では、いろんなイベントをやってたんでしょ。

大原莉奈  ライブがある日の朝からいろんなイベントを仕掛けてました。それもあって、私たちメンバーは仙台へ前乗りをしていました。この日は、「私たちを見つけてください」とういうホト散歩を行えば、ライブ後はオフ会を開くなど、1日中盛りだくさんでファンの人たちと触れ合っていました。

鈴本りん  ホト散歩は楽しかったです。
 

――仙台の街中といっても広いから、探すのは大変だったんじゃない?

白河陽奈  一応、仙台駅から出演するライブハウスまでの周辺というお話をしていれば、私たちもメンバーみんなで歩いてたから、意外と見つけやすかったなと思います。

黒沢あかり  楽しい、食べ歩きの散歩でした。
 

――きっと、地元の人たちからしたら、怪しい集団がいるとなっていたんじゃない?

鈴本りん  たぶんですけど、私たち有名人だと思われてました。

黒沢あかり  メンバーみんなおそろいのTシャツを着て歩いてたからね。

大原莉奈  オフ会の会場には、私たちも一緒にバスに乗って移動したり。それも新鮮で楽しかったです。

 

京都公演を題材にしながら…。

――3ヶ所目が京都公演になりました。

鈴本りん  京都公演は、対バンイベントへ1日2本、2日間に渡って計4本出演しました。

白河陽奈  京都のお客さんはすごくノリが良くて、初めて聴く曲でも腕を上げてノッてくれていたように、とても温かかったです。中には、京都のライブを見てHOT DOG CATを好きになり、翌週に行った大阪公演にも見に来てくださった人たちもいましたし、それも嬉しかったです。

――京都までの移動は…。

白河陽奈　今回はキャラバンツアーなので、全ヶ所キャラバンに乗って移動していました。

大原莉奈　京都へ向かったのがちょうど台風の直撃を受けたときで、高速道路が通行止めになってしまいました。おかげで、車内中が「えっ、何処をどう走ればいいの?」「ここも通れそうにないよ」など大パニック状態だったんですけど…。

白河陽奈  キャラバンって、シートが一つ下がると前のほうの声が、とくに後ろのシートほど一番前の席の声ってあまり聞こえないんですね。最後列のシートに座っていた白河・黒沢・東條の3人は、なんか騒いでるはわかってたけど、あまりよく聞こえないから「任せておけばいいか」となって寝てました(笑)

鈴本りん  あのときは、前のシートと後ろのシートでは慌て方がぜんぜん違ってたからね。前のチームはみんなで最適ルート探しをしてたのに…。

東條紬  慌てるどころか…。

白河陽奈  後ろチームは寝てました(笑)。
 

――これは大阪公演も含めての話でしょうが、関西のお客さんたちのノリはどうでした?

桐谷ひとみ  関西のお客さんたちは、とにかく元気です。あっ、東京のお客さんたちも元気ですけど。東京のノリとは違っていたように、「こういう楽しみ方もあるんだ」というのは新しく知れたことですし、そこで得た新鮮な気持ちを「しっかり自分たちの中に吸収して持ち帰ろう」と思いながら関西ではライブをやっていました。あと、関西のお客さんたちのクラップの音がとにかく大きくて。それにもびっくりしてました。

東條紬  関西のお客さんたちの、「メンバーのテンションについていくぞー」「メンバーたちを盛り上げるぞー」という気持ちは、すごく刺激になりました。東京のお客さんたちも、そこは同じですけど。でも、なんかノリや空気が違ってたところが地域性ってことなのかなぁとも思いました。

鈴本りん  今もまだライブで声を出せないじゃないですか。そのぶんクラップに込めたパワーがすごかったよね。

白河陽奈  もちろん、どこの会場も同じでしたけど。とくに京都と大阪でライブをやったときは、初めてHOT DOG CATのライブを見た人でもテンポ遅れることなく一緒に参加してくれる。あの光景を見たときは「すごい!!」と思ってました。

そして,名古屋へ…。

――名古屋公演は…。

白河陽奈  京都で2日間公演を行った後に、そのまま名古屋公演を行いました。名古屋のお客さんたちも、すっごいノリノリでした。

大原莉奈  うちらもそうだったけど、お客さんも含め、京都でつかんだノリが、そのまま名古屋までやってきたって感じがあったよね。
 

――京都・名古屋と、みなさんホテル暮らしが続いていたわけですよね。

白河陽奈  はい。わたしは鈴本と一緒の部屋で、名古屋のホテルでは設置されたテレビでYouTube映像も見れたから、2人でいろんなダンスシーンを映しながら、ムーンウォークの練習などをしてました。

鈴本りん  「ワンマン公演で活かせたらいいよね」ということで練習してたんですけど…。
 

――もしかしたら東京のツアーファイナル公演では、2人のムーンウォークが飛びだす??

白河陽奈  そこへ向けて絶賛準備中です(笑)。

鈴本りん  ムーンウォークか、三点倒立か(笑)。

白河陽奈  たぶん、2つともないけどね(笑)。
 

――宿泊の組み合わせは…。

白河陽奈  白河・鈴本チーム、大原・黒沢チーム・東條・桐谷チームです。振り分けは、マネージャーさんが決めました(笑)。

鈴本りん  白河・鈴本チーム、大原・黒沢チームは、お姉さんがしっかりしているからということで決めた形らしいですけど。でも、大原・黒沢チームが意外にもね。

白河陽奈  間に合うのか、いつもけっこうヒヤヒヤです(笑)。

鈴本りん  この(大原・黒沢)チーム、連絡網をあまり見ないんですよ。一度、集合時間が早まったときにも、たまたまその日は早く準備が出来てたから間に合ったけど…。

黒沢あかり  2人ともマイペースだから。その中でもとくにあかりはマイペースなので、りなるんにはよく助けてもらってますし、お世話してもらっています。

大原莉奈  「何分に部屋を出るよー」と聴くと「わかったー、ぜんぜん余裕」と返事は来るけど、部屋を出る時間になってもドライヤーをかけてたりもするように、そういうときは、わたしがベッドの上に広げていた鞄に急いで荷物をギュギュッと詰め込んだりもよくしています(笑)

白河陽奈  名古屋公演のときには、10月23日に名古屋X-HALL-ZEN-/THEATER OSUで行う追加ワンマン公演の発表も行いました。ここは、HOT DOG CATがデビュー無料ワンマンツアーで立ったことのある会場。そこで、ふたたびワンマン公演を行うことが決まりました。名古屋公演には、初遠征のときのライブを見てくれたお客さんたちもいて、その報告をしたらすっごく喜んでくれました。10月23日は「夏の!!全力応援キャラバンツアー!!」のアンコール公演というか、「一緒に駆け抜けてくれてありがとう公演」になりそうです。

鈴本りん  名古屋公演を終えたあと、先に会場へご挨拶に行こうとメンバーみんなで名古屋X-HALL-ZEN-/THEATER OSUへ行ったんですね。そうしたら、初期メンバーさんの頃のHOT DOG CATのチェキが飾ってありました。

白河陽奈  あれにはビックリしたし、嬉しかったです。

鈴本りん  今のメンバーは2人(白河陽奈・大原莉奈)しか写ってないけど(笑)。

白河陽奈  会場に行ったら、ぜひ探して、見てください。

 

(2回目へ続く)

 

TEXT:長澤智典