FEATURE

2021.10.05
SAY-LA

SAY-LA インタビュー 咲山しほ・七聖真祐・小椋妃奈乃編【後編】

「三年後の約束」も「約束の三年目 今ここから描き出す物語」も封印できるくらい、もう歌わなくて良い姿にSAY-LAが成長していくのが一番の理想です。

 10月12日に最新シングル「水色ラフレシア」を発売するSAY-LA。この作品の魅力について、2チーム(咲山しほ・七聖真祐・小椋妃奈乃) (藤沢泉美・沙藤まなか・加藤まい・ももち もも)に分けて取材を行いました。
  ここでは、咲山しほ・七聖真祐・小椋妃奈乃チームによるインタビューの後編をお届けします。

前半は、こちら

 


傷つく言葉を言ってる人たちに、早く自分の愚かさへ気付いてもらいたいです。


――3曲目に収録したのが平和を願った「かけがえないLove & Peace」になります。

咲山しほ  「かけがえないLove & Peace」は、コロナ禍で大変な世の中だけど頑張っていこうという意味もあれば、私たちメンバーへ向けてもメッセージしてくれてる歌だとわたしは感じました。
  歌詞の一節に「ああ、また匿名の言葉のナイフ ばら蒔かれてるけれど」という言葉が書かれています。こういった活動をしていると、悪い言葉をSNSに書き込まれることもあれば、私たちも、その書き込みを気にしてしまうことも正直あります。実際には、悪い言葉よりも応援してくださる嬉しい声のほうが圧倒的に多いです。だからこそ、歌詞にも出てくるように「まずはすぐ目の前にいる人のことを笑顔にしよう」という言葉の意味がすごくわかるし、私たちもそう心がけ、ファンの方々を大切にしています。
 

――こういった活動をしていると、傷つくような言葉を書き込む人も出てくるからなぁ。

咲山しほ  そういう書き込みがあることも受け止めたうえで、私たちもそうだし、アイドルのみなさんは気持ちを前へ向けながら活動をしています。傷つく書き込みって、実際には1割もないと思います。9割以上は本気で応援してくださる方々ばかりだとわたしは受け止めています。だから「そういう書き込みは気にしない」と思ってるのに、なぜか気にしてしまうのも、人としてしょうがないことなんでしょうか?
  人を傷つける書き込みを気にして活動をしていても、良いことはないとわたしは思っています。それよりも、目の前いる人たちや身近で支えてくださっている方々を一番大切にしながら、そういう人たちに満足していただけてこそSAY-LAとしてあるべき活動じゃないですか。目の前にいる本気の人たちを満足させてこそ、活動の輪が広がってゆくと思っているからこそ、わたしはSAY-LAファンを何よりも大切にしていたいです。

七聖真祐  そこは、わたしも同じ気持ちです。前シングル「感情リバーシブル」のC/Wに収録した「WE ARE ALL ONE (SAY-LA version)」のときにも感じたことですけど。「WE ARE ALL ONE (SAY-LA version)」も「かけがえないLove & Peace」も、みんなの心の平和を願っている歌。わたし、「かけがえないLove & Peace」の中に書いている「同じ時代を生きてる仲間だから」という歌詞がすごく好きなんです。今の時代って、本当にそうですよね。もちろん、町中でいきなり声をかけてくるおじさんのことまで「同じ時代を生きてる仲間だから」とは思えませんけど(笑)。同じ気持ちを共有できる人たちとはみんなで協力しあいながら、この大変な時代を乗り越えていきたいとわたしは思っています。
  まずはわたしも、身近な人たちのことを大切にする行動を起こしながら、この思いをどんどん広げていきたいです。

小椋妃奈乃  わたし、「そうじゃないよ」というのをわかっていても、「褒められた100個の言葉よりも、傷つけられた1個の嫌な言葉を気にしてしまいます。2人も言ってるように、そんな言葉を気にしても自分のためにはならないし、歌詞にもあるように「そんなのスルーして 大事な絆 育てよう」という言葉通りというのもわかるんです。わたし自身、傷つける言葉をぶつけてくる人よりも、わたしのことを大切に思ってくれる人たちのことを何よりも考えてるし、その人たちのために頑張ろうという気持ちでいます。それでも気にしてしまうのが、人の性なのかも知れませんけど…相手のことを認め、お互いに尊重しあう関係があったうえで、わたしは、そこで生まれる優しさを広めていきたいなともいつも思うようにしています。そうすることが、本当の意味で優しさが広がってゆくことになれば、その気持ちが、いつかは世界平和へ繋がると思っているからです。
 

――それでも、あえてお聞きしますけど。やはり、傷つく言葉は胸に刺さるし、気にもしてしまうものでしょうか?

小椋妃奈乃  気にはします。でも、2人も言ってたように、応援してくださる方のほうが圧倒的に多いですし、そういう人たちの優しさが広まったほうが、よっぽど平和な世の中になるじゃないですか。そういうのを見て、傷つく言葉を言ってる人たちにも、早く自分の愚かさへ気付いてもらいたいです。

 


日本武道館宣言をしてからの3年間はけっして無駄じゃなかったという事実は、自分たちでも思っていたことでした。


――4曲目に収録したのが、「約束の三年目 今ここから描き出す物語」になります。しほさんは、SAY-LAの日本武道館宣言を耳にしてメンバー入りを決めた人ですよね。

咲山しほ  そうです。ちょうど面接に行ったときがSAY-LAのワンマンの公演の日で、それでライブも観たんですけど。その日のライブで日本武道館宣言を聞いたことと、3年後に日本武道館に立つと宣言したメンバーたちの強い気持ちに共感して、わたしはSAY-LAに入りました。わたし以降にSAY-LAに入ったメンバーみんな、SAY-LAが日本武道館公演を目指しているのを知ったうえで入ったから、全員同じ意識を共有しながらSAY-LAのもとへ集まった仲間たちだとわたしは思っています。
  正直、3年という期限内で目標を達成できなかった悔しさがあれば、その言葉を信じて応援してくださったファンの方々に申し訳ない気持ちもあります。その悔しさを踏まえたうえでの言葉になりますが、ふたたび3年後に日本武道館を目指そうと気持ちを奮い立たせてくれたこの歌が、わたしは大好きです。
 

――「もう一度、ここから日本武道館を目指そうよ」とエールを送る歌が生まれたことは、メンバーにとっても嬉しい励みになったんですね。

咲山しほ  「3年経って約束を守れなかったから、もうこれで夢はおしまい」になるのか、「目標までには達成できなかったけど、引き続き頑張ろう」と判断を下すのか。それが今後のモチベーションへ繋がるからこそ、わたしにはとても重要なことでした。そこで出した答えが「約束の三年目 今ここから描き出す物語」だったように、ふたたび同じ夢を追いかけられることがわたしはすごく嬉しいです。


――また、3年後まで頑張るの?と思う人は、いなかったんですか?

咲山しほ  メンバーみんな同じ気持ちだからこそこの歌が生まれたように、そんなことを思う人はメンバーの中に誰もいません。これはわたし自身の気持ちになりますけど、わたしは大きい目標がないと活動に覇気が出ない性格。だから、日本武道館に立つという大きな目標を持てていることがとても大きな原動力になっています。
 

――「約束の三年目 今ここから描き出す物語」の歌詞の中で、とくに好きと思えるところも教えてください。

咲山しほ  わたしは「駆け抜けた三年の歩みを力にして きっと君と一緒にあの場所にたとう」のところです。日本武道館宣言をしてからの3年間はけっして無駄じゃなかったという事実は、自分たちでも思っていたことでした。だからこそ、これまでの3年間を糧にしてまたふたたび頑張ろうと、気持ちの背中を押してくれるこの歌詞がわたしは大好きです。
 

――真祐さんは、「約束の三年目 今ここから描き出す物語」を歌いながら、どんな気持ちを胸に覚えていました?

七聖真祐  このタイトルは、約束からほぼ3年後の6月18日にEX THEATER ROPPONGIで行ったワンマンライブのタイトルにもなっていました。それくらい、SAY-LAにとって大切な言葉だし、そこへ至る思いや、これからへの気持ちを詰め込んだ歌だとわたしは受け止めました。歌っていても、すごく感情を込めやすいですし、わたし自身の気持ちも重ねやすい楽曲です。それと、本当の意味で、わたしも同じ気持ちを背負っていけるSAY-LAのメンバーになれたんだという意識にもなれた歌なんです。

小椋妃奈乃  そこは、わたしも一緒です。わたしともも(ももち もも)ちゃんは、今年1月にSAY-LAのメンバーになりました。日本武道館宣言をして間もなく入ったしおまる(咲山しほ)さんやもんさん(沙藤まなか)と違って、入ったときにEX THEATER ROPPONGIの公演も発表されたように、3年後に日本武道館を目指す気持ちにもどこか冷めている面があったと思います。もちろん、わたしも日本武道館を目指したい気持ちはあったけど、加入の時期的に温度差があったのは事実です。でも、わたしも6月18日のワンマン公演の舞台に立って「約束の三年目 今ここから描き出す物語」を歌ったことで、「わたしもこれから3年後に絶対に日本武道館に立つ」という気持ちを共有できたように、今は、メンバーみんなと同じ気持ちでいます。その意識もあるせいか、「三年後の約束」も「約束の三年目 今ここから描き出す物語」も、今は同じ気持ちで歌えています。

咲山しほ  でも、本音を言うなら、早く日本武道館公演を行える姿にまで成長して、もう「三年後の約束」や「約束の三年目 今ここから描き出す物語」を歌わなくてよいSAY-LAに。言い方は変ですけど、「三年後の約束」も「約束の三年目 今ここから描き出す物語」も封印できるくらい、もう歌わなくて良い姿にSAY-LAが成長していくのが一番の理想です。可能なら、それを三年後ではなく、もっと早い時期に達成したいです。



見た目は正統派だよ。ただ、知れば知るほどね(笑)。


――「水色ラフレシア」のMV公開に合わせ、この記事も紹介しています。MV「水色ラフレシア」の見どころも教えてください。

小椋妃奈乃 わたしの黒髪が綺麗なところです。

咲山しほ それもありますけど(笑)、これまでのMVには、メンバー全員のソロパートを歌う映像が入っていませんでした。理由は、そこまでのレベルへみんなが達していなかったからですけど。「水色ラフレシア」ではメンバー全員の歌唱レベルが上がったことで、「水色ラフレシア」でもそれぞれ歌っていれば、MVにもその姿が映し出されています。そこは大きな見どころです。あと、MVで誰の動きが採用されるかというウォーキングシーンのオーディションもあったよね。

小椋妃奈乃 あっ、やりました。メンバー全員がソロで歩くカットを撮影したんですけど…。

咲山しほ 誰のカットが使われるのかは聞いてないように、私たちも、誰がウォーキングシーンに出てくるのかMVを見るのを楽しみにしています。
 

――この記事を目にしている頃にはMVも公開になっているはずだから、みなさん、そこのチェックをお願いします。最後に、ひと言述べて締めましょうか。

咲山しほ 現体制としては第一弾シングルとなるように、まもなく星奈さなちゃんも復帰しますし、この楽曲をもってどんどんSAY-LAは進化し続けます。とくに、頼もしい妃奈乃っちを先頭にね。

小椋妃奈乃 でもしおまるさんは、わたしのことを正統派とはまだ認めてくださってないみたいです(笑)。

咲山しほ 見た目は正統派だよ。ただ、知れば知るほどね(笑)。気になる方は、もも(ももち もも)ちゃんも含め、新メンバーにも注目してください。
                                                 
小椋妃奈乃 そうしてください(笑)
  

TEXT:長澤智典

 

 

<インフォメーション>


SAY-LA 「水色ラフレシア」MV
https://youtu.be/-O4YDx4GzVc


SAY-LA
2021年10月12日発売
ニューシングル
「水色ラフレシア」

ジャケット違いの2type発売。
A-type (IGET-018)
B-type (IGET-019)
各1182円(税抜) 
I-GET MUSIC

〈収録曲〉
M1. 水色ラフレシア
M2. 純愛ペスカトーレ
M3. かけがえないLove & Peace
M4. 約束の三年目 今ここから描き出す物語
(M1〜M4のoff vocal versionの全8曲収録)

 

集合

「3000年に一度の正統派アイドル」のキャッチコピーで活動する女性アイドルグループSAY-LA (セイラ)。
東京を拠点に全国そして海外でも精力的に活動。これまでにシングル2作品でオリコンデイリー1位、週間3位を獲得したほか、タイ、フィンランドなど海外の大手配信サイトでも上位にランクイン。2021年6月には六本木EXシアターでのワンマンライブを成功させ勢いに乗る彼女たちが放つ6枚目のニューシングル!


<楽曲紹介>
表題曲「水色ラフレシア」はキャッチーなメロディーが印象的な楽曲。花を咲かすのには2年かかるが咲いたら約3日で枯れてしまうので目にすることは難しく幻の花とも言われている、世界最大の花ラフレシアの希少性を、人間が思い描く理想や愛に擬えている。

M2「純愛ペスカトーレ」は、これまで「ガチ恋ペペロンチーノ」「初恋カルボナーラ」「黒歴史イカスミパスタ」と続いてきたパスタシリーズの楽曲。今回は直球のアップテンポな王道ラブソング。

M3「かけがえないLove & Peace」は世界平和を願う祈りがテーマのミディアムテンポのポップナンバー。歌詞に出てくる「ジョン」はジョン・レノン。

M4「約束の三年目 〜今ここから描き出す物語〜」は、SAY-LAが3年前に掲げた武道館での単独公演という目標に向かう誓いを歌った楽曲「三年後の約束」のアンサーソング。 2021年6月に行われた六本木EXシアターでのワンマンライブで初披露された。


SAY-LA Web
http://www.say-la.jp/

SAY-LA twitter
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