FEATURE

2021.10.03
SAY-LA

SAY-LA インタビュー 咲山しほ・七聖真祐・小椋妃奈乃編 【前編】

幻の花と言われながらもラフレシアの花は現実に存在しているように、私たちもその幻を現実にしたい。 

 10月12日に最新シングル「水色ラフレシア」を発売するSAY-LA。この作品の魅力について、2チーム(咲山しほ・七聖真祐・小椋妃奈乃) (藤沢泉美・沙藤まなか・加藤まい・ももち もも)に分けて取材を行いました。
  ここでは、咲山しほ・七聖真祐・小椋妃奈乃チームによるインタビューの前編をお届けします。


SAY-LAは、開花したらずっと咲き続けます。

                
――今回は、最新シングル「水色ラフレシア」へ収録した曲たちの魅力を、一つ一つ紐解いていこうと思います。まずは、表題曲の「水色ラフレシア」からお願いします。

咲山しほ 先に、いずみんさんがどーしてもラフレシアについて説明したいということでしたので、ここだけ任せても良いですか?


――こちらは構いませんよ。

藤沢泉美  ラフレシアの花ってご存じですか?
 

――何年も咲くことのない花で、開花したと思ったら数日で枯れてしまう幻の花ですよね。しかも、開花すると腐臭を発するという…。あっ、さっきもいいましたけど。

藤沢泉美  また調べていただけたんですね、ありがとうございます。わたしの口からも説明をしますと、「ラフレシアは開花まで2-3年かかる花で、開花しても数日しか咲かない花。開花した花を見れること自体がとてもレアなことから、幻の花」と呼ばれています。
  ラフレシアは赤色の花ですけど、あえてSAY-LAのカラーである"水色の花を咲かせるラフレシア"と例えたことで、「本当は存在しない花。でも、あるかも知れない」という、より幻の面を強調したタイトルにしています。ただし、私たちが「存在しない花」でも「臭い存在」でもないことは、先にお伝えしておきます。本当に臭くないですよ。むしろ、かぐわしいですから。
  私たちは「水色ラフレシア」へ、「私たちは今、日本武道館公演を目指して活動をしています。その目標が本当に叶うのか、このまま叶わずに終わるのか…つまり、掲げた花(目標)が花咲くのか、咲かずに幻になってしまうか、正直わからない。たとえ時間がかかっても構わないから、一緒に水色(SAY-LAカラー)の花を咲かせましょう」という想い込めています。
 

――ありがとうございました。ここからは、3人に「水色ラフレシア」の楽曲の魅力をお聞きします。まずは、しほさんからお願いします。

咲山しほ  赤色のラフレシアの花はありますけど、水色のラフレシアの花は本当にあるのか、実在しないのか…それは謎らしいんですね。実在はしないんですけど(笑)。その例えに重ね、「水色ラフレシア」を通して伝えたかったのが、SAY-LAが目標にしている日本武道館公演のこと。
  私たちは今、日本武道館へ立つことを目標に活動をしています。でも、その目標が本当に叶うのかは正直わかりません。もしかしたら、幻のまま終わってしまう可能性だってあります。でも、幻の花と言われながらもラフレシアの花は現実に存在しているように、私たちもその幻を現実にしたい。そういう深く、そして熱い想いをここには詰め込んでいます。まさに、今のSAY-LAの意識が反映した楽曲だとわたしは受け止めました。
 

――まわりがどう言おうと、自分たちの重ねてきた経験を糧に夢を現実に変えていこう。夢を幻ではなく現実に変えよう。そういう想いを、みなさん「水色ラフレシア」を通して歌っていますよね。

咲山しほ  その想いは、メンバーみんなの中へいつだってあることです。いわゆる地下アイドルと呼ばれる活動をしていると、世間の人たちから立場の低い存在として見られることもよくあります。だけど、歌詞にも「そんなものないと笑う人たちも 誰も証明できない」と書いてあるように、「そんなの気にすることないから」と、私たちは「水色ラフレシア」を通して言われた気持ちにもなりました。世間がどう言おうと、私たちは信じた目標を叶えるためにこれからも頑張り続けていくだけ。「水色ラフレシア」を歌うたび、その気持ちに戻してくれます。
 

――世間では、いまだアイドルを見下している人たちがいるんですね。

咲山しほ  こうやって活動をしていく中でお会いする人たちは誰もそう思っていなければ、直接言われたことはないです。ただ、わたし自身長くアイドル活動を続けているせいか、日常生活の中、見下されるように感じることも正直あります。もしかしたらわたしの思い込みなのかも知れませんし、わたし自身が本気でアイドルへ人生を捧げて活動をしているからこそ、そう感じてしまうのかも知れませんけど。とにかく、誰に何を言われようが、自分の気持ちを信じて活動を続けます!!
 

――ラフレシアの花は、何年もかけて育ちながらも、開花したとたん数日で枯れてしまいます。でもSAY-LAは…。

咲山しほ  大きく開花したら、そのままずっと咲き続けます。

 


誰も人の未来なんて決めつけられないからこそ、私たちはその言葉を証明するためにも頑張りたい。


――真祐さんは、「水色ラフレシア」についてどんな印象を持っています?

七聖真祐  歌詞の中へ11回もラフレシアという言葉が出てくるように、「タイトルをすごく覚えやすい歌」というのが第一印象でした。「水色ラフレシア」の歌詞は、さまざまな捉え方ができます。きっと、聴く人の環境や心境によっても、歌詞の捉え方がいろんな風に広がっていくとわたしは想像しています。
  SAY-LAの場合、日本武道館に立つ目標があるように、そこへ向かってくうえでのいろんな心境と重なる内容として、わたしやメンバーたちは「水色ラフレシア」の歌詞を受け止めています。みなさんにも、日本武道館の舞台に立ったSAY-LAの姿を「水色ラフレシア」の歌詞に当てはめながら聞いてもらえたら、私たちの気持ちも感じてもらえるのかなとも思いました。
 

――SAY-LAのメンバーとしての意識は、もちろん。真祐さん自身の気持ちも重ね合わせやすかったですか? 

七聖真祐  いろいろ重ね合わせながら歌っていました。SAY-LAの場合、「水色ラフレシア」に限らず自分の気持ちと重ね合わせ受け止められる楽曲が多いですし、そこがSAY-LAの楽曲の面白さですからね。
  他の曲たちでもそうですが、「水色ラフレシア」も、そのときの気持ちによって、歌詞の受け止め方も変わっていきます。そのときの感情次第で「あっ、こういう心境だ」と受け止め方が変わることもあります。SAY-LAはどの曲もそういう奥深さを持っているからこそ、歌うたびに魅力を深めていくんだと思います。
 

――続いては、妃奈乃さん、お願いします。

小椋妃奈乃  わたし、最初にタイトルをいただいたときに、どんな花なのか想像もつかなくて調べました。そこに乗っていた写真や書いてあった文字を読んだときに感じたのが、「見た目もグロテスクで、臭い花」という印象。「そんな花を歌にするって、一体どんな曲なの?」と最初は思っていました。でも、その後、届いた歌詞を読み、曲を聞いたときに、その曲に込めた意味も納得でした。
 

――妃奈乃さんは、「水色ラフレシア」の歌詞をどのように受け止めました?

小椋妃奈乃  私たちが日本武道館に立つなんて無理と勝手に決めつけている人たちもいますけど、それって、やり続けてみなきゃわからないじゃないですか。もしかしたら幻になるかも知れない。だけど、現実にだってなり得ること。誰も、人の未来なんて決めつけることは出来ないですよね。だからこそ、私たちはその言葉を証明するためにも頑張っていきたい。そういう風にわたしは受け止めましたし、その気持ちを持って歌っています。
 

――出来ないじゃない、叶えてやる。その強い気持ちが素敵です。

小椋妃奈乃  SAY-LAのことを知らない人からは、もちろん。SAY-LAのことを知ってる人たちからも「どうせ、無理でしょ」と決めつけられるってすごく悲しいじゃないですか。そう決めつけた言葉を押しつけられるのも、わたしは嫌なんです。だからこそ、わたしは「絶対に叶える」気持ちを持って活動をしていますし、そういう気持ちを持つことが大切。「水色ラフレシア」は、わたしをそういう気持ちにしてゆく歌です。

 


はい、わたしはピュアです!!


――2曲目に収録したのが、パスタシリーズの最新作「純愛ペスカトーレ」になります。

咲山しほ  「純愛ペスカトーレ」は、"純愛"という言葉通りの、すごくストレートな歌詞の歌です。間もなくグループに復帰するメンバーの星奈さなちゃんは10代ですけど、他のメンバーはみんな20代。でも、「純愛ペスカトーレ」の中に出てくる女の子って、きっと中学生や高校生くらいの若い子たちだとわたしは想像しました。若い子の恋愛感情だからこそ、ここまでピュアなんだと思います。
  わたし、「純愛ペスカトーレ」を聞きながら、青春純愛ドラマの風景を想像していました。私たちはアイドルだから恋愛はしないんですけど。こういうシチュエーション、女性なら誰もが憧れる恋愛風景だとも歌いながら思っていました。
 

――確かに、めちゃくちゃピュアですよね。

咲山しほ  はい、わたしはピュアです!!

藤沢泉美  (少し離れた場所から)わたしも、ピュアです!!

ももち もも (同じく、少し離れた場所から)じゃあ、わたしもピュアです!!!

小椋妃奈乃  今の質問、ピュアの意味違うと思う。

咲山しほ  あっ、歌の主人公のことでしたね。ピュアだと思います(笑)。ただ、わたしの場合は「こういう気持ちわかります」ではなく、その女の子を憧れのような眼差しで見ていました。
 

――もし、自分が同じシチュエーションになったらどう感じます?

咲山しほ  どうなんでしょう。わたし、ファンの人たちにも照れるあまり本音を言えずに誤魔化してしまうこともあるから、多分、素直に気持ちを言えないと思います。
 

――ファンの人たちを前にすると、照れてしまうんですね。

咲山しほ  SAY-LAって、ファンの人たちとすごく距離が近いじゃないですか。だからこそ、「感情リバーシブル」のようなうらはらな気持ちになってしまい、素直に言いたいことも言えなくなってしまう。わたしは、そういう風になることもあります。

 


パスタシリーズは、口にだすと曲にならないみたいです。


――妃奈乃さんは、どんなパスタ曲が来ると思ってました?

小椋妃奈乃  わたし、SAY-LAの曲の中でパスタシリーズが一番好きなんです。だから、今回のシングルに新しいパスタ曲が入ると聞いて楽しみにしていたし、インスタライブを通してファンのみなさんとも、「次は何のパスタ曲になると思う?」と配信をしてました。先に結果を言うと、誰も当たらなかったんですけど(笑)
  わたしは、ずーっと「ボロネーゼがいい!!」と言ってました。でも、そうならなくて残念でした。わたし、スーパーへ行くと、なぜか自然とパスタコーナーへ足が向いてしまい、いろんなパスタを見ながら「次はどのパスタが歌になるのかなぁ」と思いながら、並んでる棚を見ちゃいます。それくらい、このシリーズが気になってます。
 

――「純愛ペスカトーレ」の歌詞の印象も聞かせてください。

小椋妃奈乃  わたしも、こういうシチュエーションになってみたいです。友達からの連絡とか無視して、気になる人とずーっと一緒にいたいです。
 

――真祐さんの「純愛ペスカトーレ」についての印象を聞かせてください。

七聖真祐  わたし、そもそもペスカトーレを知りませんでした。だから、最初にタイトルを聞いたときは「??」な状態でした。さっそく調べたら、ペスカトーレって海鮮系のパスタ。だから、歌詞も海辺を舞台にしてるんだというのも納得でした。わたし、ペスカトーレが海鮮系のパスタということにも感動してました(笑)。
 

――「純愛ペスカトーレ」の歌詞についての印象も聞かせてください。

七聖真祐  歌詞を読みながら、純粋に「羨ましいなぁ」と思っていました。この歌詞、めちゃくちゃ場面を想像しやすいですよね。最初に歌詞をいただいて読んだ時点で、頭の中に浜辺の情景が思い浮かびました。夏の海って、いいですよね。

咲山しほ  いいよね。
 

――でも、こういった活動をしていると夏の陽射しは…。

七聖真祐  日焼けは大敵です(笑)。だからこそ、日焼けしてみたいんです。
 

――真祐さんの場合、パスタシリーズへの参加は、前作「黒歴史イカスミパスタ」に続いて2曲目になります。

七聖真祐  どれも青春を感じさせる歌なのに、曲調も歌詞も全部違うのがパスタシリーズに対するわたしの印象ですけど。その中でも「純愛ペスカトーレ」には、王道アイドルソングしている可愛らしさを感じています。このシリーズ、どんどん王道から外れてゆく印象でしたけど、「純愛ペスカトーレ」でまた王道に引き戻してくれたのも、好きな理由かも知れません。
 

――真祐さん、次はどんなパスタ曲がくると予想してました?

七聖真祐   わたし、かき氷が好きだから、かき氷の曲を歌いたいです。あっ、パスタシリーズとぜんぜん関係ない話ですみません。でも、わたしはかき氷の曲を歌いたいです。それが、わたしの夢です!!

咲山しほ  メンバーとは「次はジェノベーゼかな、めんたいクリームパスタかな、アラビアータかな」といろいろ話をしてたんですけど、ぜんぜん違うのが来たから、光さんに「予想とはぜんぜん違ってました」と言ったら、「みんながいろいろ言ってたから、それらは辞めにした」と言われました。パスタシリーズは、口に出すと曲にならないみたいです。

石谷光   たらこパスタとか、そもそも曲にしようとも思わないパスタもあるけどね(笑)。

ももち もも  (遠くから)えーっ、好きなのにぃ!!

 

(後編へ続く)


TEXT:長澤智典

 

 

<インフォメーション>


SAY-LA 「水色ラフレシア」MV
https://youtu.be/-O4YDx4GzVc


SAY-LA
2021年10月12日発売
ニューシングル
「水色ラフレシア」

ジャケット違いの2type発売。
A-type (IGET-018)
B-type (IGET-019)
各1182円(税抜) 
I-GET MUSIC

〈収録曲〉
M1. 水色ラフレシア
M2. 純愛ペスカトーレ
M3. かけがえないLove & Peace
M4. 約束の三年目 今ここから描き出す物語
(M1〜M4のoff vocal versionの全8曲収録)

 

集合

「3000年に一度の正統派アイドル」のキャッチコピーで活動する女性アイドルグループSAY-LA (セイラ)。
東京を拠点に全国そして海外でも精力的に活動。これまでにシングル2作品でオリコンデイリー1位、週間3位を獲得したほか、タイ、フィンランドなど海外の大手配信サイトでも上位にランクイン。2021年6月には六本木EXシアターでのワンマンライブを成功させ勢いに乗る彼女たちが放つ6枚目のニューシングル!


<楽曲紹介>
表題曲「水色ラフレシア」はキャッチーなメロディーが印象的な楽曲。花を咲かすのには2年かかるが咲いたら約3日で枯れてしまうので目にすることは難しく幻の花とも言われている、世界最大の花ラフレシアの希少性を、人間が思い描く理想や愛に擬えている。

M2「純愛ペスカトーレ」は、これまで「ガチ恋ペペロンチーノ」「初恋カルボナーラ」「黒歴史イカスミパスタ」と続いてきたパスタシリーズの楽曲。今回は直球のアップテンポな王道ラブソング。

M3「かけがえないLove & Peace」は世界平和を願う祈りがテーマのミディアムテンポのポップナンバー。歌詞に出てくる「ジョン」はジョン・レノン。

M4「約束の三年目 〜今ここから描き出す物語〜」は、SAY-LAが3年前に掲げた武道館での単独公演という目標に向かう誓いを歌った楽曲「三年後の約束」のアンサーソング。 2021年6月に行われた六本木EXシアターでのワンマンライブで初披露された。


SAY-LA Web
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