FEATURE

2023.05.24
Pipping Hot

「Pipping Hot 2ndワンマンLIVE ~今の熱さじゃもの足りない!?みんな一緒にバカになれ!!!!!この夏アツアツ急上SHOW☆」ライブレポート

 タイトルからして、激熱だ。PippingHotが、5月20日(土)に初台DOORSを舞台に行ったワンマン公演のタイトルが、「Pipping Hot 2ndワンマンLIVE ~今の熱さじゃもの足りない!?みんな一緒にバカになれ!!!!!この夏アツアツ急上SHOW☆」。どんだけHOTだったのか、その日の模様をここへ記そうか。


 この日が。Pipping Hotにとって初の声出しライブ解禁の日。いや、コロナ過で誕生したPipping Hotだけに,正真正銘初の声出しワンマン公演になった。フロアにいる人たちも、メンバーが前説を行った時点から声を張り上げ、舞台裏のメンバーたちにHOTな声援を送っていた。


 SEに乗せ、ステージが眩いライトに照らされた。フロアから起きたクラップ。メンバーが姿を現すのに合わせて高ぶる期待。そして…。

 「誰もが心に痣のように残る過去を抱えてる それでも生きてく」とメンバーの歌声が響き渡る。Pipping Hotのワンマン公演は、最新シングルの『Uncover』からスタート。一気に熱情して…ではなく、次第に感情のアクセル踏み込みながら、5人は歌声を爽やかに、軽やかに響かせだした。この場にいる人たちと一緒に気持ちを解き放ち、一緒に明日へ向かって駆けだそうと誘うように、5人はフロア中の人たちを自由な空間へと導きだす。メンバーらか高く突きあげる腕に合わせ、フロア中の人たちも心に希望を掲げ、腕や手にしたカラフルなペンライトを高く突き上げ、舞台の上の5人に熱いエールを送っていた。互いに気持ちの波長がシンクロしたとたん、ここにいる僕らは、5人と同じ英雄になっていた。いや、そんな気分に5人が導いてくれた。

  次に飛びだしたのがael-アエル-の『Hopper!!!!!』。まさかの楽曲の登場に、オーディエンスたちの気持ちも嬉しく騒ぎだす。メンバーらは「騒げ!!」と声を荒らげて煽っていたが、この曲に触れたら、感情のボリュームが勝手に上がりだすんだよ。フロア中から熱情した声が上がり、拳が突き上がるのも当然だ。その様を見ながら「もっとアゲてけよ」と煽るメンバーたち。そんなSな姿もPipping Hotらしい。メンバーらに煽られ、さらに感情のボリュームを上げて観客たちが叫ぶ。5人が気持ちを一つに煽る姿に刺激を受け、フロア中の人たちが「Oi!Oi!」と声を荒らげ、この場を熱情した空間に染めあげていった。そこには、弾けた人たちが集い、バカになって騒ぐ景色か生まれていた。メンバーらの「うりゃおい」の叫びに、声を張り上げて想いを返せる。心を一つに祭り上がれるこの瞬間がめちゃめちゃ楽しいよ!!!!!


 「みんな、ぶち盛り上がってるね」と、メンバーたちも嬉しそうだ。自己紹介では、フロア中からメンバーに向けた声が飛びかっていた。


 『Limitation=Imitation』では,切れ味鋭いクールなパフォーマンスと、相手を射抜くような凛々しい歌声でメンバーたちが攻めだした。凛々しい姿勢や表情を見せながらも、5人は、さりげなく優しさも覗かせていた。歌声やパフォーマンスも含め、そこには思わず"見入ってしまう"姿があった。フロア中の人たちも手にしたペンライトを振りながらも、舞台の上からスリリングな空気を醸しだす5人の姿を食い入るように見つめていた。ときに甘い声が漏れ聴こえると、ドキッとする。観客たちを煽りながらも、しっかりとハートをキュンと射抜くポイントを入れてゆくところもPipping Hotらしい?!

 ふたたび、ael-アエル-の楽曲が登場。自分たちの歩みを今の魅力へしっかりと昇華しながら、ファンたちと新しい思い出を塗り重ねてゆく。熱情した声を高らかに響かせ『陽炎』を歌う姿に触れ、気持ちか嬉しく奮い立つ。ワクワクが止まらない??もちろんだよ。だって5人が甘い表情を見せながらも、気持ちの導火線に火を付けてゆくんだもの、魂が騒がないわけがない。一人一人の熱情した声やハーモニーに心が熱く揺さぶられる。一人一人が主人公と同じ感情に染めあげ、「君を守り抜くから」と熱情した声で歌いあげていた。これは白昼夢??いや、間違いなく現実だ。消えることなどない熱を、ズーッと感じさせてくれたのが嬉しい。


 「企画コーナー」では,メンバーらが、「この夏にアツアツに熱くなり、気持ちが急上昇してゆく」いろんなカバー曲を、しかも、トリオやソロ、メンバー全員でなど、さまざまな組みあわせで届けてくれた。碇たくみは、ライブ中に側転を披露していたこともお伝えしておこう。どの楽曲も、野外の夏フェスで、共に燦々とした暑い夏の日射しを浴びながら楽しみたい曲ばかりという理由もあり、観客たちも、ときにタオルやペンライントを振りまわし、メンバーらと一緒に無我夢中の笑顔でズーッとはしゃいでいた。


  一回瞬きをしたと思ったら、早くもライブは後半戦だ。「今日という日が幸せな1日になるように」の八雲杏の言葉を受けて飛びだしたのが、デビュー曲の『beyond VANITAS』。とても爽やかな風を運ぶ楽曲だ。一人一人が歌の主人公に心の色を染め上げ、希望に満ちた表情で歌っていた。いや、闇を切り裂き、その先に広がる眩い世界をつかもうと、5人は歌声の手を伸ばしていた。メンバー一人一人の歌う姿に向けて、フロア中から熱いメンバーコールが飛びかうのも、気持ちを一つにした嬉しい場面。5人がつかもうとしている"奇跡"の景色を、これからも共に歩みながら見続けたい。落ちサビでフロア中かち起きた熱いクラップ。そこから終盤へ向かって一緒に熱く駆けあがる、その感覚が嬉しく心を騒がせていた。最後の決めポーズも格好いいじゃない。

  勇壮かつスケールあふれる『Catastrophe Bomb』に乗せ、メンバーらが、心の奥から沸き立つ気持ちを魂を奮わせるように歌いだした。サビ歌で、5人が想いを一つに重ねあわせ、「ここから俺らだけのストーリーを刻んでゆこう ずっと」と歌う声に触れて感情が高ぶれば、その思いに強く共鳴。ライブでこの曲を歌う5人に触れていると、ネガティブな感情などすべて叩き壊し、ここから勇気を胸に立ち上がってゆく気持ちに染まれる。なんて雄々しい歌声だ。その歌声は、胸の奥までエグる爪痕をしっかりと残してくれた。

  最後にPipping Hotが届けたのが、『HIGH FIVE』だ。ここまで、この空間に描きだしたいろんな感情を、すべて希望に満ちた一つの物語としてまとめあげるように、メンバーと観客たちが晴れた爽やかな声を重ねあわせ、「高くハイファイブ!」と歌い叫んでいた。Pipping Hotがこの日.この場に呼び入れたひと足早い夏の風は、最後にとても爽やかな景色を作りあげていった。間奏では、「言いたいことがあるんだよ」とメンバーに向けて熱い口上か飛びかうのも、心が一つに染まれるお馴染みの景色。5人と一緒に飛び跳ね、高く掲げた手を大きく左右に振りながら、忘れたくない今年一番の夏景色を一緒に作りあげていった。夏が始まるのは、これからだ。でも、このHOTな夏景色を塗りかえるとしたら、それはPipping Hotのメンバーたちの次のワンマン公演しかないのでは??そんな気持ちに心を塗り上げ、晴れた笑顔にしてくれたのが嬉しかった。


 新衣装に着替えを終えたメンバーらが、ふたたび舞台へ。それぞれのメンバーカラーを大胆にあしらった衣装が、ギラギラしていて目に眩しい。この日のアンコールの最初に届けたのが、8月23日に発売する3rdシングルの『人と違って何が悪いっていうの?』。Pipping Hotのシングルの表題曲としては、初の日本語タイトルで、元Non Stop Rabbitの田口達也氏による提供楽曲。この日、どこよりも先駆けて新曲を初披露。「人と違って何が悪いっていうの? 僕たちは僕らしく生きていたいだけなんだ」と歌い始める歌詞も、嬉しいインパクトだ。誰が、その歌のリードを担っているのかは、あえてここでは内緒にしておこう。だって、これからの楽しみが増えるでしょ。とてもメッセージの強い楽曲だ。一人一人が「僕らしく生きていたいだけなんだよ」「(人と)色が違って何が悪いというの」と、それぞれの個性や持ち味をひと際強調するように歌っていた。これまでのPipping Hotが、いろんな曲を通してグループとしてのカラーを色濃く出してきたとするなら、この曲では、個々の色や持ち味、生き様を、"ありのまま"の姿で目の前に提示していた。人と比べるのではなく、自分らしく、自分の信じた道を突き進もうと自信を持って歌うその姿は、Pipping Hotにとても似合う気持ちのエンブレムだ。
 

 『人と違って何が悪いっていうの?』を歌い終え、八雲杏が「ぜんぜん人と違っていいんだな、当たり前に生きていいいんだな」と言った言葉も、印象深く胸に届いていた。
 ここで、5人が、この日の感想を述べだした。逢坂朔玖が「アツアツでした」と言えば、碇たくみが「タイトルに相応しいライブになったし、みんなの熱狂を感じたし、これから最高の夏がくるんだろうなという幕開けを感じられたのが嬉しかった」と語っていた。雫月Leeも八雲杏も「楽しい」という言葉を連発すれば、有光陽稀は「ライブって、みんなが声を出してくれることで、みんなと一緒に作れる楽しい、幸せな場所になるんだなと思いました」と述べていた。

  
 「熱くなれますか!!」の声に続いてPipping Hotが最後に届けたのが、『感情リアリズム』。その言葉を耳にし、フロアから「よっしゃ!!」という声も飛びだしていた。5人は、これまで以上に爽やかな笑顔と歌声で「立ち上がれ何度だってこの手 前に伸ばし 空を描く」と、フロアにいる人たちの心ヘエールを送るように、熱い歌の風を吹かせていた。5人が熱情した魂のこもった姿で舞い踊る姿も胸を熱くさせるが、素直に心を解き放ち、一人一人の心へ「共に未来にそよぐ風を感じよう」と誘いかける姿も、嬉しく心を騒がせる。「立ち上がれ何度だってこの手 前に伸ばし 空を描く」と歌う声を聴くたびに、気持ちが熱く騒ぎだす。これからPipping Hotが、どんな風に輝く道を切り開いてゆくのか、その先の道のりを楽しみにしていたい。

 「これから、いろんな道を切り開いていきましょう」の言葉を信じ、共に、自分たちらしい未来を切り開いていこうか。


LIVE


TEXT:長澤智典


セットリスト
『Uncover』
『Hopper!!!!!』
『Limitation=Imitation』
『陽炎』
『PREFECT HUMAN』
『HOT LIMIT』
『睡蓮花』
『イケナイ太陽』
『beyond VANITAS』
『Catastrophe Bomb』
『HIGH FIVE』
-ENCORE-
『新曲』
『感情リアリズム』     
 

<インフォメーション>

<リリース情報>

◆タイトル:「人と違って何が悪いっていうの?」
◆発売日:2023年8月23日(水)  
初回限定盤A  ¥1,870(税抜価格:¥1,700) TECI-937 
初回限定盤B  ¥1,870(税抜価格:¥1,700) TECI-938  
通常盤     定価:¥1,300(税抜価格:¥1,182) TECI-939 
※元Non Stop Rabbitの田口達也氏による楽曲提供

<リリースイベント情報>
□5月27日 (土) 
大宮ステラタウン 1Fメローペ広場ステージ 1回目13:00/2回目15:30
□5月28日 (日)
イオンモール津田沼 1F 特設ステージ 1回目13:00/2回目15:30

【アーティスト情報】
グループ名”Pipping Hot” は、「アツアツ」という意味のpiping hot(パイピングホット)の造語で、追加された「P」には様々な想いが込められている。
重なる「P」は、Pep(元気づける、活力)、Power(力)、Powerful(力強い)、Passion(情熱)、Phat(かっこいい、最高、イケてる)、Presence(存在)の頭文字から取られており、
言葉・表現・姿・で、「熱いメッセージの熱いLIVEをキミに届けたい」という想いが込められている。

<Pipping Hotメンバー>
有光陽稀(アリミツ ハルキ)
八雲杏 (ヤグモ キョウ)
逢坂朔玖 (アイサカ サク)
雫月Lee (シズキ リー)
碇たくみ (イカリ タクミ)

【Infomation】
Pipping Hot:https://pippinghot-official.site/
dreamBoatオフィシャルサイト:https://www.dreamboat.site/
インペリアルレコード:https://www.teichiku.co.jp/artist/pipping-hot/

 

特集FEATURE

FEATURE
最新記事更新日 2024.12.16
イベント情報
最新記事更新日 2024.11.19
ガルポ!ズ INTERVIEW