FEATURE

2023.05.18
Symdolick

60分という限られた時間の中に全力投球してゆく、Symdolick定期公演「歌舞音曲Vol.7」レポート

2022年11月からは、定期公演「歌舞音曲」を毎月行う形でスタート。その第7回目となる『Symdolick 定期公演 歌舞音曲 Vol.7』を、5月16日(火)にSHIBIYA DESEOで開催。Symdolickは現在、1stミニアルバム『GATE』を配信リリース中。当日の模様を、ここにお伝えしたい。


  大勢の観客たちがひしめき合う場内。重厚かつ荘厳/壮大なSEに乗せ、メンバーたちが登場。Symdolickのライブは、新曲の『Caligula』からスタート。凛々しくも、スタイリッシュでダンサブルな曲調だ。激しく疾走するスリリングなダンスビートを背に、彼女たちは高く腕を振り上げ、挑戦的な歌声で観客たちを煽りだす。メンバーらは攻めるというよりも、心地好く駆け続けるアッパーな楽曲の上で晴れた歌声を響かせ、力強く踊りながら、この場にエモいノリを作りあげていた。観客たちも、初見にも関わらず、激しくもダンサブルな楽曲にいつしか心地好く身を預け、楽しく身体を揺らしていた。この曲、会場中を踊り騒ぐダンスフロアに染め上げる楽曲に成長していきそうだ。

  「まだまだみなさん、一緒に踊っていきましょう」の声を合図にSymdolickは『JOKER,ACE』を突きつけ、観客たちの沸き立つ気持ちへさらに火をつけた。感情をアゲる5人のアッパーでエモい歌声に刺激を受け、フロア中から熱い声が飛びかう。メンバーたちも笑みを浮かべながらも、挑む姿勢でフロア中の人たちのハートに興奮というエナジーを次々と注いでゆく。Dメロで見せた、内に秘めた感情を零すように歌うパート。そこを踏まえ、ふたたび気持ちのスロットルをまわし、5人は身体の奥底から沸き立つ熱情をフロア中の人たちにガツガツとぶつけていった。

         
  冒頭から熱いテンションで盛り上がる観客たちの姿を見て、メンバーたちもすでに興奮状態だ。ここでは、規制された枠を外し、気持ちを一つに楽しんでいこうよという思いを込めた、新曲の『Caligula』について語っていた。


 次に披露した『体温』は、定期公演のみ毎回動画撮影OKの楽曲を設けている中で、この日選んだ歌。序盤に見せた、ガツガツと攻めた表情とは異なる魅力を伝えようと、『体温』では揺れ動く心模様を抑揚した歌声に乗せて表現。胸を熱く揺さぶる曲調も魅力だが、『体温』で伝えた、歌心で心を揺らす様もSymdolickの嬉しい魅力だ。メンバーたちも気持ちを騒がせる楽曲を力に、揺れ動く感情へ、どんどん熱情したパワーを注ぐように歌っていた。

  続く『Symdolicxxxxx』こそ、Symdolickの真骨頂と言える楽曲。疾走するエキセントリックな変拍子ナンバーに乗せ、5人が凛々しい歌声を魅力に観客たちにエモい衝動を与えてゆく。次々と転調してゆくドラマチックな楽曲へ、5人の歌声が親しみやすい色を塗り重ねていく。5人の歌声や歌詞の世界に観客たちの心がスーッと惹かれながら、身体は複雑なリズム展開さえも気持ちを躍動するエナジーに変えていた。身体を揺らし、ときには、歌にあわせ手にしたカラフルなペンライトを振りながら、5人に思いのエールを届ける。後半には、メンバーと観客たちが高く拳を突きあげて「オーオオオーオー」と歌声を交わす場面も登場。スリリングなのに、エモく熱い衝動を感じる楽曲なのが嬉しい。

 「ここからはダンスタイムです」の言葉を合図に飛びだしたのが、爆走激烈ディスコナンバーの『ENDLESS LOOP』。身体を明るく騒がせる楽曲と、凛々しい中にも熱を抱いた歌声を魅力に、彼女たちはフロア中の人たちを踊り騒ぐ祭り人に塗りかえてゆく。5人の煽りに導かれ、「Oi!Oi!」と熱い声が飛びかう。熱情する観客たちの姿を見て、彼女たちはさらに「踊れー!!」と煽りだす。どんどん熱を上げて躍動するダンスビートに乗せ、メンバーらは祭りをリードするダンスクイーンと化し、フロア中の人たちを嬉しく刺激。彼女たちの「踊って 踊って」の声に合わせて。「乱して 乱して」の煽りに誘われ、誰もが一心不乱に騒いでいた。いつしかフロア中に熱い声が飛びかっていた。

 同じ、フロアを祭り会場へと導くダンスナンバーでも,続く『magical sweetie』でメンバーたちは,甘い歌声で観客たちを包み込む。少し甘えた素振りで、手を上下に揺らして歌う5人の姿がとても愛らしい。サビでは、フロア中の人たちが5人の動きを真似、オーイングしながら一緒に踊りに興じていた。メンバーたちの笑顔のアプローチとキャッチーな歌に、胸が嬉しく騒ぎ続ける。途中、メンバー同士がアドリブで会話を行うなど、彼女たち自身が、この場で歌い踊ることを無邪気に楽しんでいた。まさに、嬉しく歌舞いた景色が、ここに生まれていた。


 ここで、Symdolickが定期的にアップしているTikTokの映像を、公開で収録。いつもはメンバー自身で撮っている「ごめん」を、今回は観客たちを巻き込んで撮影。この日は、ダンスインストラクターとして文瀬朱が踊りをレクチャー。彼女の振りのアドバイスを受けたうえで、『ごめん』を収録。振りには、神咲くるみをイメージした振りも入れているので、気になる方はTikTokをチェックしてもらいたい。もちろん、フロア中の人たちと一緒に作り上げた映像の仕上がり度も含めて、そこも楽しんでいただきたい。


 ギターの激しいカッティングビートが炸裂。後半戦のライブは、凛々しくもスリリング/エモく高揚した空気を作りあげる『Regret』からスタート。5人は、攻めた表情と高らかに歌いあげる様を1曲の中へクロスオーバーしながら、熱い刺激を降り注ぐ。フロアでも、気持ちを沸き立てる歌声や楽曲に刺激を受け、コールやオーイングする人たちの姿も多く見受けられた。ときにファルセットも巧みに駆使し、ハイトーンヴォイスの魅力も生かしながら、高揚した歌声でエモい刺激を与えるサビ歌の姿も印象的だ。曲が進むごとに、5人の歌が熱く伸びのある声へと進化。その歌声が、さらに気持ちを熱く騒がせていった。

 甘くスウィーティーな歌声と,力強く張り上げたエモい歌声をミックス。Symdolickは『Psychology』を通して、妖艶かつエモい衝動を見せていた。熱情した妖しい美神と化したメンバーらに向けて、フロア中から熱い声が飛びかう。一人一人が歌うたびに起きるメンバーコール。エネルギッシュな妖艶さ??そう言いたくなるくらい、5人の姿は妖しくも艶やかな美しさを見せていた。でも、その歌声や踊る姿からは、気持ちを剥きだして煽る様も見えてくる。終盤には、絶叫にも似た声で5人が熱唱。その姿に向かって、フロア中からも熱い声が飛びかっていた。

  「まだまだ声出していきましょう」の言葉を合図に飛びだした『GAME』でも、フロア中の人たちが、最初から熱情した声で「Oi!Oi!」と声を上げれば、一人一人の歌う姿に向けて熱いメンバーコールをぶつけていた。その様を見ながら、彼女たちは女王様然とした様も覗かせながら、妖しく挑発し続けてゆく。いつしかフロア中が絶叫飛びかう空間に染め上がっていた。その様に満足を覚えることなく、さらにさらにと煽る姿もSymdolickらしいじゃない。爆裂したフロア。熱情した空間。そして…。

  「この夏は、この歌を歌っていきましょう!踊れ!!」の声を合図に、ふたたび新曲の『Caligula』を彼女たちは突きつけた。まだ2回目の披露にも関わらず、メンバーのステップを踏みながら踊る様や飛び跳ねる姿にあわせ、フロア中の人たちも同じ動きをしながらはしゃいでいた。『Caligula』、瞬時にその場を沸き立つダンスフロアに染めあげる最高の楽曲だ。メンバーらの誘いや煽りにあわせ、観客たちも大きく両手を上げてはしゃでいた。カラフルでエネルギッシュかつパワフルでエモい最高のダンスロックチューンが、またもSymdolickの中に誕生した。

  60分という限られた時間の中に全力投球してゆく定期公演。次は6月12日にSpotify O-Nestで開催になる。しかも、3マンというスタイル。こちらも楽しみだ。さらに、6月27日にはSymdolickの2周年ワンマン公演も決定。この日も見逃せない。


LIVE


TEXT:長澤智典
 


音源情報
1st mini ALBUM『GATE』
収録曲:
1.Symdolicxxxxx
2.JOKER,ACE
3.Psychology
4.ENDLESS LOOP
5.ごめん
6.ハナチルミチル

詳しくはこちら:https://diskunion.net/diw/ct/detail/1008634488


ライブ情報
タイトル:Symdolick 2nd Anniversary ONE-MAN LIVE 〜 xxxxx Update 〜

開催日:2023年6月27日(火)

時間:OPEN 19:00 / START 19:30
会場:SHIBUYA DIVE
料金:一般チケット 3,000円(+1D 600円)


セットリスト
『Caligula』
『JOKER,ACE』
『体温』
『Symdolicxxxxx』
『ENDLESS LOOP』
『magical sweetie』
『Regret』
『Psychology』
『GAME』
『Caligula』


SNS
https://lit.link/Symdolick

特集FEATURE

FEATURE
最新記事更新日 2024.04.22
ガルポ!ズ LIVE レポ
最新記事更新日 2024.04.21
ガルポ!ズ INTERVIEW