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2022.03.04
綺星★フィオレナード/橘すず

ヲタ心の見えるカバー曲もソロで歌唱。綺星★フィオレナード 橘すず 生誕祭公演レポート!

 3月1日に22歳の誕生日を迎えた綺星★フィオレナードの橘すず。彼女が誕生日当日、新宿BLAZEを舞台に生誕主催公演「FIOReNIGHT -橘すず生誕SP!!-」を開催。出演したのが、綺星★フィオレナード/煌めき☆アンフォレント/刹那的アナスタシア/SAISON/Pimm's/2o Love to Sweet Bullet/メタモル!!!/YURiMental/アルテミスの翼/Chou2Precede/まりえ(40)。4月12日には3rdシングル『Shu★parklinG!!×Ⅱ/:Dum spiro spero』の発売も決定した綺星★フィオレナード。ここでは、綺星★フィオレナードのライブの模様をお伝えします。

 
 この日の橘すずは、イベントのトップで登場したまりえ(40)と「FALSE」をコラボレート。その後も、橘すずのお気に入りのグループが次々登場。橘すずの好きな楽曲をセットリストに組み込みライブを行う人たちもいた。

  生誕祭公演「FIOReNIGHT -橘すず生誕SP!!-」は、橘すずのソロコーナーから幕開けた。彼女が選んだカパー曲が、でんぱ組Inc.の「ピコッピクッピカッて恋してよ」。フロア中には、橘すずカラーのイエローのペンライトの光がたくさん輝いている。黄色い光の波が揺れるフロアに向け、彼女は恋する乙女に心のモードをシフト、キラキラ華やぐ気持ちのままに電波ソングを歌うことを楽しんでいた。弾む気持ちと軽やかな歌声をシンクロしながら、ウキウキする恋心へ誘われるままに、ときには大胆な気持ちを見せながら、笑顔を浮かべ歌う。落ちサビでは、フロア中から黄色の光の波が橘すずに向かって捧げられる光景も登場。彼女自身も,どんどん心を裸に大胆な姿を見せていた。

 流れだしたSEに乗せ、心のモードを着替えた橘すずを含む綺星★フィオレナードのメンバーたちが舞台へ登場。綺星★フィオレナードのライブは、華やかに、でも、攻めた乙女心も示すように歌う「Puro☆Unfliore」からスタート。少女から大人へ。そして、"わたしはわたし"という姿勢を見せる楽曲は、22歳になった橘すず自身を現しているよう。メンバーたちは意識を前へ前へと押しやる楽曲へ気持ちを重ね合わせ、少し大胆な面も見せながら、観ている人たちを挑発するように歌っていた。躍動するダンスビートが身体を騒がせる。高鳴るビートとシンクロしながら歌うメンバーたちの熱を持った歌声が、気持ちに心地好い緊張感を与えてゆく‥。

  少しセンチメンタルな香りも振りまいた始まりだ。でも「すず誕生日おめでとう」のメンバーの声を合図に、楽曲は躍動感と華やかさを増しだした。舞台上のメンバーたちは、みんな黄色のTシャツを身につけ「Eterna⁂Tenere」を歌っていた。キラキラ輝き放つ音にノせ、メンバーたちはときめ輝く想いをフロア中の人たちの心へ降り注ぐように歌っていた。彼女たちの振りに合わせ、躍動するビートを張力に、フロア中の人たちも同じ振りをしながら7人と一緒に輝きの世界へ向かって跳ね続けていた。眩しい光の中で作りあげる一体感が気持ちいい。

 ときめきの鐘をキュンと鳴らすイントロの音色が流れた瞬間、心が華やいだ。メンバーたちは、胸に切ない想いも抱きながら、恋する感情をあふれだすまま「La mia adolescenza.」に乗せ、歌っていた。もどかしい恋心を隠すよりも、戸惑いながらもぶつけてしまえと言わんばかりに、彼女たちは楽曲が進むのに合わせどんどん大胆さを見せてゆく。7人の高ぶる気持ちへシンクロするように、フロア中の人たちも胸焦がす切ない想いを、恋に恋しあふれだす感情をメンバーたちにぶつけていた。一緒に情熱を胸に上がり続ける、この感覚がたまらない。


 MCでは、生誕祭用の衣装を身につけた橘すずを囲んでトーク。「もう22歳なのか、まだ22歳なのかわかんないんだけど」と話しだせば、韓国ファッションの要素も取り入れたこの日だけの衣装についての思いも語っていた。


  ここからは、ふたたび橘すずのソロコーナーへ。先に歌ったのが、Flower Notesの「恋花」。愛らしさと情念の両面を抱いた楽曲だ。歌が進むごとに燃え立つ恋の花が芽吹き、大きく膨らみだす。その表情に合わせ、橘すず自身も心を赤く染め上げ、熱情した想いを花咲かせるように歌っていた。この曲では、想いを強く込めて歌う姿を見せていた。それだけ彼女自身が、恋心の種を芽吹かせ、育て、花咲かせるまでの想いの成長を、歌声を通してしっかり見せようとしていたからだ。

  続いて歌ったのが、放課後プリンセスの「ジュリエット~君を好きな100の理由~」。恋に恋する乙女な橘すずにとても似合う歌だ。彼女は恋したときのときめいた気持ちを胸に、会場を埋めつくした人たちに向け「君の声が好き 君の笑顔が好き」と歌っていた。ちょっと甘えた歌声が可愛らしい。軽やかにステップを踏みながら、愛らしい笑顔を振りまき歌う姿が眩しく見えた。少し小悪魔な乙女のように思えたのも、橘すずが甘えた声で誘うように歌っていたから? 

  橘すずのソロコーナーでは、アイドルが大好きな橘すずらしい、少しマニアックな選曲を見せてきた。そこへ、アイドルヲタクという匂いを感じれたのも嬉しかったこと。

 ここで、橘すずのための生誕祭コーナーが登場。「綺星★フィオレナードではキュンキュンでプリップリの歌を歌うことがないから、歌うことを楽しんでた」とソロコーナーを振り返っての感想や、今年で4回目。しかも、毎年誕生日当日に生誕祭を開催してきたことへの感謝の想いも橘すずは述べていた。他にも、「すずの顔や声、存在が好き」「すずちゃんはしっかりしてるけど、意外にバブなところがある」など、橘すずの魅力について他のメンバーたちが語っていた。


  流れだしたのが、情熱ラテン系ナンバーの「Vana Scusa⊿」。彼女たちはメラメラと燃える想いを胸に、熱くせまりだす。乙女が隠し持っていた女性としての性を花開くように、7人は身体騒がせるリズムの上で情熱的な踊り子となり、積極的にせまり続ける。その熱情に恋焦がれ、胸がジリジリと熱く焼けつく。可愛い顔して大胆にせまる彼女たちに刺激され、ハートが真っ赤に燃えていた。

 続く「ti amo tanto…」でも、メンバーたちは舞台の上を左に右に移動しながら、情熱と哀愁を抱いた歌声や楽曲を通してフロア中の人たちを挑発してゆく。可愛らしい乙女の服を脱ぎ捨て、欲望のまま心動く女性となり、艶めく色も加えながらせまりだす。「抱きしめてほしいとただ君に伝えたい」「傷つくことが怖くて言い出せない」など、いい子の仮面を外し、大胆な女性としての姿も垣間見せながら7人は熱くせまってきた。

 情熱曲3連打の最期を飾ったのが「fiore d'amore*」。彼女たちは、自分を物語のヒロインに塗りかえる楽曲という最高の武器を使い、初な乙女心と積極的な女性の心模様とを行き来した姿を見せながら挑発し続けていた。「良い子のままではいられないから」と歌うように、自分たちを、楽曲を通して大胆な"女"に仕立て上げ、見ている人たちを甘く挑発し続ける。熱情躍動したダンサブルな楽曲と勇ましい中にも笑顔も忍ばせた歌声や表情に、ドキドキする気持ちを止められない。熱情した彼女たちの気持ちへ強気に押し倒されるまま溺れてしまいたい。


 それまでの情熱的な姿が、MCになったとたんに微笑ましくも親しみあふれる乙女たちに変わるのも綺星★フィオレナードらしい姿。ここでは、「綺星★フィオレナードを愛してくださってありがとうございます。スタフィオちゃん大きくなろうな」と橘すずが述べていた。


  ライブも後半へ。この空間へキラキラした輝きとわちゃわちゃしたパーティームードを作り出すように「Stella Ding-Dong」が流れだした。ファンタジックでメルヘンな夢気分を詰め込んだこの曲が、彼女たちの明るく弾けた歌声が、この場所をカラフルに染め上げる。7人と一緒にこのままいちゃいちゃ戯れていたい。キラキラした輝きのその先に広がったファンタジックな空間の中、一緒にくるくる手をまわしながらはしゃいでたい。胸をキュンキュン騒がせる愛らしい歌声とパフォーマンスに胸のドキドキが止まらない。
  
  キラキラとしたロマンチックな世界の扉を開くように流れたのが、4月12日にシングル発売も決定した「:Dum spiro spero」。疾走した楽曲へ、メンバーらは胸に熱い高揚を導く歌を乗せてきた。加速する曲に刺激を受け、気持ちが燃え盛る。彼女たちは、凛々しい歌声で「咲き誇れ 永遠に」と力強く、高らかに歌いあげる。駆け続ける楽曲と7人の熱情した歌声が身体中に沸き立つ熱を注ぎ込む。もっともっと大胆に騒ぎたい。

 続く「Shu★parklinG!!×Ⅱ」も、最新シングルに収録する楽曲。メンバーたちの歌声や楽曲がカラフルに弾けだす。眩しく華やかなキラキラした夢の詰まった音符(想い)の数々を、彼女たちはフロア中に撒き散らす。会場中の人たちも、心ときめく楽曲に合わせ、ドキドキした気持ちではしゃいでいた。彼女たち自身が弾け飛ぶ夢を詰め込んだ7音階の音符たちのよう。7人の歌声を頬張れば頬張るほど心の中で華やかに弾けてゆく。そのドキドキした楽しさが最高だ。

  最期に、綺星★フィオレナードは「aile←Ave;nir」を歌唱。楽曲に乗せ、メンバーたちが愛らしくも熱を抱いた歌声を響かせたとたんにフロア中から熱い手拍子が沸きだした。サビでは、大きく手を振るメンバーらの動きに合わせ、フロア中でもイエローのペンライトの光を中心に彩り豊かな色の波が揺れていた。彼女たちの歌声が心を解き放ち、背中に翼を授けてゆく。「aile←Ave;nir」が、無限に夢が広がる青空へ向かって羽ばたきたい気持ちに導いていく。飛び立つその先にどんな景色が待っているのか、想像するだけでドキドキだ。「きみとならばどんな時も力づよく走りだせるまっすぐに」の歌詞のように、未来に広がるその景色を、これからも彼女たちと一緒に見ていきたい。


TEXT:長澤智典


LIVE


セットリスト                                              
「ピコッピクッピカッて恋してよ」(橘すず)
SE
「Puro☆Unfliore」
「Eterna⁂Tennere」
「La mia adolesenza.」
MC
「恋花」(橘すず)
「ジュリエット~君を好きな100の理由~」(橘すず)
MC
「Vana Scusa⊿」
「ti amo tanto‥」
「fire d'more*」
MC
「Stella Ding-Dong」
「:Dum spiro spero」
「Shu★parkinG!!×Ⅱ」
「aile←Ave:nir」

 

<インフォメーション>


■ 綺星★フィオレナード 3rdシングル 

「Shu★parklinG!!×Ⅱ/:Dum spiro spero」  
  発売日:2022年4月12日(火)  
 価格:¥1,200-(税込)  
 品番:QARF60100~60101  
 収録曲:  
 Shu★parklinG!!×Ⅱ  
  :Dum spiro spero
 Good-bye,moonlight(Fiore ver.)  
 Shu★parklinG!!×Ⅱ(Instrumental)  
:Dum spiro spero(Instrumental)
 Good-bye,moonlight(Fiore ver.)(Instrumental) 
 
『Shu★parklinG!!×Ⅱ』 
 作詞:SakuraCode# / HNG 
 作編曲:松田純一 
 
『:Dum spiro spero』 
 作詞:Sean Sheller / HNG 
 作曲:多田慎也 
 編曲:眞塩楓 

『Good-bye,moonlight(Fiore ver.)』 
 作詞:利根川貴之 
 作曲:利根川貴之、坂和也  
 編曲:坂和也 & Wicky.Recordings 


SNS

http://stafio.jp/
https://twitter.com/StarFioreNerd

 

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