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2021.01.11
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI「バンもん!八周年 すゑひろがりツアー」-みんなの前にいつまでも立ち続けたいなと強く強く思うようになりました-

お正月の雰囲気も収まりつつあるここお台場にて、ツアーファイナル公演となる「バンもん!八周年 すゑひろがりツアー」がZepp DiverCityにて開催!感染症対策を取りつつであるが、客席は賑わいと開演前から熱気にあふれている。

 

バンもん!

 

ここまでのツアーの思い出を振り返るように、ライブ映像が流れる。会場の熱上がり、「BKYR(和アレンジVer.)」にのせ6人は登場する。

 

「キメマスター!」からライブは始まる、いきなりのロックサウンドに会場の盛り上がりは最高潮だ!!バンもん!らしい、音の波が身体中を駆け巡ると、体が勝手に動き出す。こんなに大きな会場なのに、近くに感じる臨場感、そして爆音に包まれるのが、なんとも気持ちいい。

 

早速、ななせぐみが、煽ると、望月みゆがベースを、甘夏ゆずがシンセサイザーを肩にかける、鈴姫みさこがドラムセットに座ると、恋汐りんごと大桃子サンライズが歌い上げる。バスドラの音が呼び寄せるように、鈴姫を中心にドラムの周りに6人が集結する。

ショウの幕開けだ!

 

ノリノリが止まらない「青春カラダダダッシュ!」望月のベースソロで煽り、リズムから盛り上がりを作る。曲のパワーを余すことなく伝える。バンもん!は、メンバーも曲もパワフルだ。だからどのライブで聞いても楽しい、生(ライブ)でこそ真価があるのがバンもん!なんだろう。『まだまだまだまだ終わらないのさ』と会場中が一斉に両手を高く上げる!

 

このツアーで初披露された新衣装は、黒とグレーを基調した衣装、各メンバーカラーをリボンなどにあしらう。セパレートされたその衣装は前から見るとキュートに、後ろ姿は、背中が大胆に見えておりセクシーだ。

 

メンバー紹介挨拶に続き、バンもん!の自己紹介曲「6 RESPECT」。今までがプロローグだったかのような演出。これがオープニングというべきセットリスト。ひとりづつにスポットが当たり、爽やかなバンドサウンドにのせられ、みんなと気持ちを一つにしてライブをしていくよと言われているようだ。「ツナガル!カナデル!MUSIC」「さけっぱらい酒♡」と続き、ポップでもハードでも、音の圧に包まれると「バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI」にしかできなりパフォーマンスでライブを作り上げる。曲やパートによって、変幻自在にパートを使い分ける。ドラムセットがステージの中央に鎮座した独特のステージングに、そこを中心として、舞台を立体的に縦横無尽に動き回る。ただただ歌って踊るだけではない、曲ごとパートごとに一番いい見せ方を見せつけてくるのだ。だから1秒たりとも見逃せない!ずっとずっとステージを見ていたくなる。常に動き回り歌とダンスで煽ってくる姿は、ただステージに長けているという言い方では、つまらない。エンターテイメントショウなのだ。"ナマモノ"であるステージというものをひとつひとつを表現している。だからバンもん!のライブは楽しい。楽しすぎるのだ。

 

配信と会場と一緒に楽しもうと最新曲「レジェンドあいらぶゆー」では、手を高く掲げてキリンのシルエットを作ろうとレクチャーがあり、恋汐が『今、ステージに立っているのは、しおたちだけと思いきや、ここにいる一人一人がバンもん!の一員です」と一緒に作り上げる。『君と君と君と・・・』と指さしのコールレスポンスで、ステージと客席で気持ちを通わす。

 

 

鈴姫みさこは、バランス型リーダーだ。おそらく器用なだろう。ドラム、ボーカル、ダンス、すべてのパフォーマンスを常に笑顔でアイドルらしさというものを追求し、アイドルで居られることを噛み締めながらステージに立っている。いろんなことに気を配りながらパフォーマンスをし、ステージのバランスを取る。

恋汐りんごは、その甘いマスクと、スイートよりも甘い声で、聞いただけで見ただけで恋に落ちる。歌い始めにアタックするその声は、一度聞いただけでやみつきになる。あざとい動きがオーバーリアクションにつながるが、それを実現するためにボディバランスとボディコントロールが素晴らしい。

ななせぐみ、あどけなさの残るその容姿は可愛いと綺麗の両面を持つ。甘めにかかるハスキーな声は、恋汐と大桃子とのボーカルのバランスをとるようにハーモニーになる。彼女がいるから、バンもん!のボーカルは、調和が取れていないのかもしれない。

望月みゆは、端正な顔だちに、高音の芯の声が気持ちいい。ベースを担当しているからか、外さないリズムにキレのあるダンスは、スカッとする。長身でスレンダー、手足の長さもあり、スマートにしなやかに踊る。

甘夏ゆず、ギターとシンセサイザーを使いこなす彼女は、演奏はクール、歌とダンスは可愛く。ツンと通った声は広い会場によく響く。緊張しいなのかもしれない、徐々にペースアップしていくパフォーマンスは最後まで目が離せない。

大桃子サンライズは、クールビューティに見えるが、笑顔をがとにかく魅力的だ。そのパワフルはボーカルがバンもん!のサウンドにマッチする。彼女のボーカル力こそがバンもん!の楽曲を支える。

 

バンもん!

 

「しゅとこどっこい」ではフリーダムに走り回り、「イミ・ナイ・ダンス」は、ドラムのリズムが鼓動の波打つ、ギターとベースがこれに続き、音圧がうねりのように会場中を包むと、客席からはサイリウムの光のビックウエーブが押し寄せる。6人がこれを受け止めるとさらなる大きな波になる。見ているだけでいるだけで楽しいのに、一緒に盛り上がる楽しさも加わる、これこそがバンもん!のエンターテイメントなんだろう。

 

ここでMCは「2021年お気持ち表明」と題し、大桃子、ななせ、恋汐がそれぞれ今年の目標を発表。お気持ち表明をすると客席からスタンディングオベーションが起こると、客席参加型でそれぞれの"お気持ち"を発表し、見事スタンディングオベーションを獲得する。

 

ここからはライブ後半戦!「君はヒーロー」一緒に踊りましょう!とバンド構成での演奏、シンプルな構成に生音のコントラストが、ひとつずつの音がよく響く。「時刻は真夜中、踊れ少年!」から「この世に君が生きてる限り」と聞かせるナンバーが続く、ステージの最前に立つ6人は、『この世に君が生きてる限り 僕は無敵』とそれぞれの空を見上げる。鍵盤の音色から始まる「ピンヒール」は、叙情的なメロディに、鈴姫の少し切なさを感じる艶のある声が乗ると涙を誘う。そんな切なさのある曲だ。6人のボーカル力をこうやって聞かせてくると、全ての実力を兼ね備えた上で、バンもん!は、このパフォーマンスを選択しているのだと実感する。だから、これほどのライブを築き上げることができるのだろう。そして、このバラードが続くパートでは、歌声が主役になるように、音の調整をしているのだ。ステージングだけではない、一曲一曲、音響からこだわって届けているこだわりに胸打たれる。

 

続いては、鈴姫、望月、甘夏の3人がステージに残り、バンドじゃないもんなのに、バンドコーナーがスタート。ドラム、ベース、ギターのソロが続き、インストで聴かせてくる。ギターの歪み音をかき鳴らすと、疾走感が加わり「SUMOU」にハードロックにキメてくる。「Q.人生それでいいのかい?」ギターソロプレイから『SEY「YES」』とシャウトする。さらにハードになるナンバーで、まだまだライブは盛り上がるぜと、グルーヴ感が最高潮に盛り上がり、巡る音の感情にWOWWOWと会場を煽り立てる。今度はベースソロプレイで魅せ、リズムを繋いでいくと「White Youth」へ。『もう一度、まっさらだね。と大サビへ繋ぐ流れが、心焦がす。僕らの最後にこの日々のこと思い出して笑っていますように』と声を重ねる。

 

そして「ショコラ・ラブ」へ。『いつも大好きをみんなが伝えているから、今日は、しおたちがみんなに大好きを伝えたいと思います。みんな大好きだよー!』と恋汐の言葉に、この曲への想いとファンへの愛を感じる。声の出せないこの状況だが、間奏中に入るおなじみの口上と後奏のコールに、「もんスターの声援録音企画」として事前収録したファンの声が流れる。何ヶ月かぶりに聞いたファンの声は、収録といえども、懐かしく感じ、そしてその声はライブの大切な要素だと改めて思い知らされる。そしてファンの存在がいかに有難いか、望月が流した涙が物語る。

バンもん!

最後は、みんなでひとつになりましょうと「NaMiDa」へ。しっとりした雰囲気をふっとばすように、一気に盛り上がる。歌割りが順繰りにくるのが、ステージを6人で作り上げているのを強調する。わちゃわちゃ盛り上がるのがバンもん!らしさ。大桃子の声が、少しかすれているのが、ここまでライブを全力で演っているのを物語る。

 

甘夏が『ハッピーとラブ&ピースと笑顔を届けたい』と言う「ゴッドソング」が始まる。鈴姫が想いを込めて作詞し、みんなに向けた人間賛歌だと紹介されたこの曲は、『見失っても 消えちゃっても どんな君も愛しいんだよ』全国ツアーを回って会場に足を運んでくれたファンへ、今目の前にいるファンへ、配信を見ているファンへ、そしていろんな状況で会いに来れないファンへ、感謝を届けているように6人が声を重ねる。ステージ上では満面の笑みになっているのは、きっと客席の全員が笑顔になっているのだからだろう。

楽しいの余韻を残し、6人はステージを後にした。

 

そして、拍手がカーテンコールに変わり、アンコールが始まる。

 

バンもん!

 

「ハッピーバースデーソング」6人は、各メンバーカラーのTシャツ姿で登場。6人が集まる際に、恋汐が楽器を持つ甘夏にそっと手を伸ばしステージの一番高いところへ誘う、そのやり取りにバンもん!の絆を感じる。鈴姫を取り囲むようにラララと手をワイプし6人が歌と、客席も合わせて手を振ると会場がひとつになる。

 

ライブラストはこの曲「METAMORISER」私たちとみんなの答えが同じだったことを確かめたいと思いますとフリで始まる曲は、ポップでハイスピードで進む、『答えはおなじ つながりは消したくないんだ 受けとって』と残る元気をすべて客席に届けるように歌う、笑顔いっぱいに。そして、手を前に振り上げ手のひらを客席とステージで見せ合うお互いを感じ合うように。

 

最後に、6人からこの日の感謝を言葉にし、ライブは終了した。


<セットリスト>

00.BKYR(和アレンジVer.)
01.キメマスター!
02.青春カラダダダッシュ!
03.6 RESPECT
04.ツナガル!カナデル!MUSIC
05.さけっぱらい酒♡
06.レジェンドあいらぶゆー
07.しゅとこどっこい
08.イミ・ナイ・ダンス
09.君はヒーロー
10.時刻は真夜中、踊れ少年!
11.この世に君が生きてる限り
12.ピンヒール
13.SUMOU
14.Q.人生それでいいのかい?
15.White Youth
16.ショコラ・ラブ
17.NaMiDa
18.ゴッドソング

-アンコール-
En1.ハッピーバースデーソング
En2.METAMORISER

 

取材・文:もりたはぢめ
写真:真島洸(Cuon)

 

<インフォメーション>

 

レジェンドあいらぶゆー by バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI 
配信リンク
https://linkco.re/3M2vS7h2

 


2021年2月20日(土) 
「バンもん!八周年 すゑひろがりツアー」@札幌【振替公演】
会場:札幌・PENNY LANE24
1部:開場14:00 / 開演15:00
2部:開場18:30 / 開演19:30

■プレミアム通しチケット ¥15,000(税込)
■1部ライブ一般チケット ¥4,980(税込) 
■2部ライブ一般チケット ¥4,980(税込)

詳しくは
https://banmon.jp/contents/375204

 


バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI

公式サイト:
https://banmon.jp/

公式Twitter:
https://twitter.com/bandjanaimon

 

鈴姫みさこ:
https://twitter.com/SKCmisako

恋汐りんご:
https://twitter.com/sioringogo

ななせぐみ:
https://twitter.com/gumi_nanase

望月みゆ:
https://twitter.com/myc416

甘夏ゆず:
https://twitter.com/yuzu_amanatsu

大桃子サンライズ:
https://twitter.com/chanmomochan10

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