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2025.03.07
エラバレシ

いつだってエラバレシが、夢への扉を開いてくれる。 「エラバレシ9周年ライブ~仁義ある戦い~最終章~」公演レポート!

 エラバレシとしての歩みも、丸9年を迎え、ついに10年目へと踏み出した。彼女たちは、3月2日にSUPERNOVA KAWASAKIで、その歩みを示した「エラバレシ9周年ライブ~仁義ある戦い~最終章~」を行った。この日、新衣装や新曲も披露。当日の模様を、ここに伝えたい。


 力強く駆けだすSEに乗せて、メンバーらがステージへ。彼女たちの振り上げる拳の動きへ合わせるように、フロア中の人たちも声を張り上げ、拳を突き上げる。今宵は、9周年という特別な日。メンバーも観客たちも、早くも楽しむ気満々だ。
  ライブは、愛らしさを振りまきながら歌う『Ambitious』からスタート。アニメ「賢者の弟子を名乗る賢者」のエンディングテーマとして流れていた楽曲だが、「信じ合える仲間がいる(支え合って)」や「冒険は続いてゆく 永遠のキズナ」など、これまでも、これからも歩み続けてゆくグループとしての姿勢や、今のメンバーたちの気持ちとも重なる思いが、歌詞の随所に綴られている。9周年という記念すべきライブの幕開けを飾るに相応しい選曲だ。
  続いて歌ったのが、最新ナンバーであり、つねに向かい風に負けることなく進みながら、夢への扉を開き続けるエラバレシのメンバーたちの意志を記した『幻想メモリーズ』。この日のライブの冒頭に、今のグループやメンバー個々のリアルな気持ちを投影した楽曲を立て続けに並べてきた構成が嬉しい。『幻想メモリーズ』では、凛々しい姿で歌う彼女たちに向けて、フロア中から熱いエールを贈る声も飛び交っていた。さぁ、もっともっと舞い上がれ!!

  次のブロックは、エラバレシを長く応援し続けてきたファンにとって、とても胸アツな構成だ。届けてくれたのが、デビューシングルの『アイノフシギ』。先に伝えると、ここから4thシングルを除く、6thシングルまでの表題曲を発売順通りに歌唱。エラバレシのライブに長く一体感を作り続けてきた『アイノフシギ』。たとえメンバーが変わろうと、この曲の持つテンション高いパワー と華やかさは、いつだって触れた人たちの気持ちを騒がせ、ときめかせる。何より、元気いっぱいに歌うメンバー自身が、みずからを煌めかせていた。
 まるでおとぎ話の世界へ飛び込むように、 ファンタジックでドリーミーな幕開けを持って始まったのが、『ミス・ラビット』。右手で猫耳のポーズを作るなど、チャーミングな姿で歌い踊るメンバーたちの姿が、とっても愛らしい。この曲の間中、7人と一緒に夢あふれる世界で一緒に無邪気にはしゃいでいた。
  続く『バスケットクイーン』では、胸の内を情熱でいっぱいに埋めつくして歌う彼女たちがいた。「熱く 熱く 燃える 思い一つ」の歌詞通り、メンバーも観客たちも、ときに一緒になって飛び跳ねるなど、熱情した姿を見せてゆく。熱く燃える姿を見せながらも、そこに可愛らしさを覚えるところが、今のメンバーの持ち味だ。
  『もっと、ねぇもっと』ては、荒ぶるように激しく攻めた楽曲に乗せ、メンバーたちも挑発するような表情を見せてせまってきた。激しい楽曲の上でダイナミックなパフォーマンスを見せつつ、ときに身体を大きく折り畳みながら、7人は力強い声で高ぶる思いをぶつけていた。
   とても華やかなでファンキー&ダンサブルな『逆境ノンフィクション』の登場だ。恋にドキドキする乙女の青春模様を歌う楽曲は、何時の時代のエラバレシにも似合う表情だ。ときに、メンバーと観客たちでクラップを重ねあう場面も登場。メンバーみんな情熱的な歌声やパフォーマンスを見せながらも、そこに愛らしさを覚えずにいれない。その親しみやすさに、きっと惚れてしまったということだろう。いや、歌詞のように「キミの 眩しすぎる笑顔」が「好きなんだ」と、ここは言っておくべきか。

 MCでは、9周年公演でもありつつ、昨年4月から続けてきたワンマン公演「仁義ある戦い」シリーズの"最終章"として行っていることも本木瞳が伝えていた。同シリーズを振り返るトークでは、みるもめると愛乃えるが、「仁義ある戦い」シリーズの初回公演がデビューだったことを伝えてきた。2人は、最初は4曲しか出れなかったが、今では全曲出れるようになったこと。それによって、「一員になれて嬉しいです」とも語っていた。城咲まりあは、横断幕やTシャツの習字を書いた想い出も振り返っていた。

  次に披露したのが、この日初披露した新曲の『気になる?もっと好きになる!』。「気になるもっと好きなにる」や「そのあとにキュンとしたら わたしだけ見てほしいな」の歌詞にキュンと惹かれる、歌始まりの楽曲だ。とっても胸キュンでチャーミングな、今のエラバレシに似合う曲なのも嬉しい。メンバーたちは、歌詞に合わせて「好きっていって」と歌いながら、甘えた姿でキュートにせまってきた。彼女たちに、もっともっと好きになってとせまられた気分。だから、7人の存在がどんどん気になる??かわいらしさを振りまいて歌うこの曲に、ハートを落とされた人たちもきっと多かった?!途中に登場する、神崎しほの「好きって言って」のセリフは、この曲の中で一番のキュン・ポイント。「推し変しちゃ、だめ」の歌詞のように、この曲は、メンバーとファンたちの関係性を歌にしている??今後この曲を通して、タイトル通りにエラバレシのメンバーたちが気になって、好きになる人たちがますます増えそうだ。まぁ、ここにいる大半の人たちが、だいぶ好きになっている人たちだったけどね。歌い終わった後のMCで、「この曲では、手をL字ポーズにして胸に突き刺す仕種をしてほしい」と説明していたことも伝えておきたい。

  後半戦のライブは、最新曲の『TOMORROW』から。君(ファン)と僕(メンバー)で一緒に明日へ向かって走り続けようと誘いかける楽曲だ。キラキラとした曲に乗せ、彼女たち自身が煌めこうとする姿で歌っていた。「いつかいつか~」や「だってわたし 君見つけて初めて~」などのセリフパートを担当した、色葉みみと城咲まりあの姿も嬉しい見どころの一つ。メンバーたち同士で顔を見合わせ、互いに思いを誓いあうように。ときには「手と手 離さないように」と歌いながら手を取り合うなど、とてもキラキラとした姿を見せていた。
  『Stay With』で見せた可憐な姿。彼女たちが手を大きく振りながら歌うたびに、フロア中にも数多くの揺れる腕やペンライトの輝きが生まれていた。この曲でも、一緒になって手を大きく振るたびに、彼女たちと共に歩み続けてゆく決意が胸の中に生まれる。
  ふたたび、この場に華やかな景色を描きだそうと、 メンバーたちは胸の内に秘めた情熱を解き放つように『囚われのMirage』を歌っていた。その姿に向かって、フロア中から熱い声が飛び交い続ける。このブロックでは、夢や未来を求める歌を多く並べてきた。だからだろう、曲を重ねるごとに気持ちも熱くなっていく。
  次に歌ったのが、4thシングルの『怪盗♡ブラックキャッツ』。ラストスパートへ向けてガツンと勢いをあげてゆく前に、メンバーらはこの曲を通して、胸をキュンと鳴らすチャーミングな姿を改めて見せてきた。彼女たちが華麗なステップを踏みながら笑顔で歌うたびに、ドキドキするハートがごっそり盗まれていく?? 7人にハートを奪われ、すっかり落とされていた人たちも…きっと多かった?!
 飛び出したのが、ラストへ向けて、一気に感情のアクセルをベタ踏みしてゆく『チェッカーフラッグ・ラブ』。この曲が始まったとたん、熱狂のギアをグイグイ上げて騒ぎたくなる。いや、大声を張り上げて騒がずにいれない。フロアには、感情のブレーキが壊れ、ピョンピョン飛び跳ねる人たちも登場。7人と一緒に手をくるくる回すたびに、気持ちがどんどん熱くなる。曲中には、メンバーたちがフロアに向けてサインボールを投げる場面も登場。気持ちが騒ぐなら、とことんまで騒ぎきればいい。まさに、そんな気分だ。
 「10年目もみんなのスマイル、た~くさんみたいな♡」と、西愛花が甘えた声で言った言葉を合図に、『スマイルマイレージ』へ。「もっともっとみんなの笑顔たぁ~くさん見せてください」と煽る声も嬉しい。メンバーみんな満面の笑みを浮かべ、歌声に乗せて、フロア中に笑顔の輝きを降り注いでいた。
  最後にエラバレシは、笑顔のマイレージを溜めた大勢の人たちへ向けて、「思えばそれが奇蹟の出会いだった」と、エラバレシを応援してくれる仲間たちみんなへ向け、『キミをつくる全ての要素』を通して、出会えたことに奇蹟と感謝の思いを伝えていた。そのうえで、これからも同じ時を重ね続けていこうと、歌声で約束の指切りを交わしていった。


 アンコールは、ふたたび新曲の『気になる?もっと好きになる!』から。「きっと気になる?もっと好きになる! あなたのことなんてお見通し そのハートにキュンときたら わたしだけ見て欲しい」と甘えた声で歌いだす始まりの時点で、ハートが恋泥棒される。「ねぇわたしを選んで」とアピールされるたび、夢中になる?!「浮気しちゃ駄目だよ」の言葉など、この曲は、ステージの上からファンを見ているときのアイドル自身の本音の胸の内。歌詞の内容がとっても気になる楽曲だ。ぜひ、彼女たちか目の前で「好きって言って」と言いながら元気にせまる姿に、あなたも落ちてほしい。
  最後の最後に、ふたたび『幻想メモリーズ』を熱唱。彼女たちは、この日のライブを通して、一緒に未来を描き続けようと声をかけてきた。エラバレシにとって大きな節目であり、大切になるだろう10年目という年。10周年に向け、彼女たちがどんな未来図を描くのかは、今はまだわからない。でも、一つ言えるのは。いつだってエラバレシが、夢への扉を開いてくれるという事実。その言葉の意味を知りたければ、エラバレシのライブに足を運べばいい。そして、共に未来を描き続けようか。


LIVE

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PHOTO: 太田ロゼ 
TEXT:長澤智典

 

エラバレシ追記情報

『「MUSIC BAR MIRAI亭」Presents.MIRAI系アイドルSPライブ 2ndSeason#21』
【時間】
[day] 開場13:00/開演13:15
[night] 開場17:45/開演18:00
【出演】
[day] いつだって青い春。、POP UP LOVE、BUNGEE GUM.、アイドルカレッジ、純情のアフィリア、ピュアリーモンスター、
[night] ポジティブモンスター、リルリボン、Goodbye for First kiss、エラバレシ、Next☆Rico、Baby'z Breath

【チケット】https://standup.zaiko.io/item/370299

 

『Fool's mates Live』

【日程】2025年4月1日(火)
【会場】GOTANDA G6
【時間】開場19:15/開演19:30
【出演】エラバレシ?、Baby’z Breath?

【チケット】https://standup.zaiko.io/item/370285

 

セットリスト
『Ambitious』
『幻想メモリーズ』
MC
『アイノフシギ』
『ミス・ラビット』
『バスケットクイーン』
『もっと、ねぇもっと』
『逆境ノンフィクション』
MC
『気になる?もっと好きになる!』
MC
『TOMORROW』
『Stay With』
『囚われのMirage』
『怪盗♡ブラックキャッツ』
『チェッカーフラッグ・ラブ』
『スマイルマイレージ』
『キミをつくる全ての要素』
MC
-ENCORE-
『気になる?もっと好きになる!』
『幻想メモリーズ』


SNS
https://lit.link/erabareshi
 

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