Speak emo

2020.08.21
RYUTist

五十嵐夢羽(RYUTist)|コントじゃないですよ、トークです(笑)

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「ん」だとマイクに乗りにくいので、そこをちょっと「う」に近い「ん」にするとか、そういうところを工夫してますね

 

 

 

ーーライブで夢羽さん歌っているのを観て、いくつも見せ場があるのを感じます。いくつか挙げますので、その時にどんな気持ちで歌ってるのかとか、何か工夫してることがあるのか、などおっしゃっていただきたいんですが…。まずはなんといっても「黄昏のダイアリー」の落ちサビの「流星」ですよ。あそこはいかがですか?

 

五十嵐:初披露の時には、プレッシャーとかそういうのはそんなに感じてなかったんですよ。

 

ーー感じてなかったんですか?

 

五十嵐:最初の頃は。でも回を重ねるごとにお客さんの反応がすごく良くて、そこに期待してるよって方がたくさんいらっしゃって、もう「黄昏のダイアリー」を歌うたびに緊張感が大きくなっていって…。絶対成功させなきゃっていうプレッシャーがありますね。

 

ーー今は結構ありますか。たしかに今ライブで「黄昏のダイアリー」を歌う時は、落ちサビに来る時にものすごい期待感のようなものが漂いますよね。

 

五十嵐:良くも悪くもありますよね。結構期待が掛かってるんだろうなって感じるので、何としてもしくじっちゃいけないなって思いますね。

 

ーーどんな気持ちを込めているんですか?

 

五十嵐:持ってくぞっていう感じです。

 

ーー持っていくぞっていう感じ?

 

五十嵐:「見てくれ、持ってくぞ!」って。

 

ーーあぁ、そういう思い切りの良さは感じます。

 

五十嵐:はい。もう絶対良いライブにしたいので、ここからもうバーンって後半に持ってくって感じの気合はいつも入ってます。

 

ーーなるほど。他にもあるんですが、「涙のイエスタデイ」の歌い出しって夢羽さんじゃないですか。

 

五十嵐:はい。

 

ーーあそこが大好きなんですよ。

 

五十嵐:あそこお好きな方多いんですよ。

 

ーーやはり。「好きだ」って方はどういう風に言ってます?

 

五十嵐:コメントで入ってたんですけど、「雰囲気が違う感じがする」みたいな。「いつものむうたんのイェイ!って感じとはちょっと違っていて、大人っぽい」っていうコメントでしたね。

 

ーーあぁ、僕もそれは思います。夢羽さんとしては、どういう気持ちで、どういう工夫をして歌っていますか?

 

五十嵐:歌い出しなので、とりあえず音は絶対一音も外さないで歌うのと、曲の雰囲気が自分よりも大人っぽいので、ちょっと息多めの感じで歌っていますね。

 

ーー息多めにね。

 

五十嵐:多めと、伸ばした音の余韻を残すみたいな。プツって切るんじゃなくて、息の余韻を残すように歌ってます。

 

ーーおぉ。あの曲って、イントロに男性のコーラスとかブラスとか入っていて、すごいグルーヴがあって賑やかじゃないですか。イントロでひと盛り上がりしますよね。でも、夢羽さんの歌い出しのところでオケの音圧がフッと下がって、そこに夢羽さんの声が広がるんですよね。でも、そこで盛り上げるんじゃなくて、イントロでみんなが踊った後に、一旦ちょっと鎮めるみたいな歌い方を夢羽さんがしているんですよ。で、そこからサビに向けてじわじわ盛り上げていくので、やはりあそこは一旦落ち着かせる必要があるんですよ。それを、抑えた感じで歌うことによって見事に誘導している感じがすごくいいんですよね。

 

五十嵐:ほんとですか? ちょっと下がってるっていうか、曲的にもそうなってますよね。あまり意識してなかったですけど。

 

ーーやはりあそこで抑えるからこそ、その後じわじわと来る感じが出てくるんですよね。そういう意味でも、あの夢羽さんの表現、大好きですね。

 

五十嵐:やった! でも、今度からそこ歌う時緊張しますよ。

 

ーーそうですか? いくつかまだあるんですけど、あまり言わないほうがいいですか???

 

五十嵐:聞きたいです、聞きたいです!

 

ーーあと好きなのが…夢羽さんやっぱり歌い出し多いじゃないですか。

 

五十嵐:そうですね。

 

ーー僕の好きなが「夢見る花小路」の歌い出し。

 

五十嵐:「一番堀通りを抜け丁持小路♪」

 

ーーあそこ、可愛らしい声で歌われていますが、何て言うんでしょう、ちょっと感情を抜いてる感じもするんですよ。

 

五十嵐:あぁ。

 

ーー冒頭の「柳の都」でタイムスリップしたみたいな感じがあって。なので、徐々に昔の柳都芸妓の華やかな時代に入っていくわけですが、まだどこか“異世界”感のようなものが微かに残っていて。あの歌い出しにはそれを感じますね。あそこもすごく好きです。

 

五十嵐:ありがとうございます。

 

ーーあと「青空シグナル」も最初はユニゾンのサビじゃないですか。その中で一部、夢羽さんのみで歌うところがありますよね?

 

五十嵐:はい。歌ってます。

 

ーー基本的に全員でバーンと歌うんですけど、一部ちょっと夢羽さんが歌ってるところがあって、その後に夢羽さんの歌い出しがあって。

 

五十嵐:はい。

 

ーーで、落ちサビも夢羽さんですよね? あれもいいですよね。

 

五十嵐:あそこ難しいんです。

 

ーー難しいですか。

 

五十嵐:そこは「黄昏のダイアリー」の「流星」と同じくらいに難しいです。

 

ーーあの曲全体がすごく急かされるみたいなリズムで、でも落ちサビになると落ち着かせないといけないわけで。どこかでそのリズムをキープしながらも少し落ち着いたメロディーを歌わないといけない、みたいなところが難しいんですかね?

 

五十嵐:そうですね。難しいですね。リズムが狂っちゃわないように。落ちサビでリズムがなくなるんですよね。

 

ーーある意味、夢羽さんがリズムを繋げないといけないと。

 

五十嵐:はい。もうめっちゃ難しい、そこ。

 

ーー何か工夫をされてますか?

 

五十嵐:もうひたすら聴きましたね。歌を。で、あのリズムが消えても頭の中でずっと鳴ってるように歌ってます。

 

ーー頭の中でちゃんとカウント取るわけですね。

 

五十嵐:でも、落ちサビはあまり声を出し過ぎちゃいけないので、いろいろ難しいです。

 

ーーなるほど。ちょっと切々と歌わなければいけないですもんね。

 

五十嵐:でも、サビの最後では盛り上げなきゃいけないので、全てにおいて難しいです。

 

ーーそうか。切々と歌いながらも、次にまたリズムインする時には勢いを付けないといけない、と。

 

五十嵐:そうなんです。

 

ーーあと、これも好きなんですけど、「Never let me back」。以前のインタビューでも言ったと思うんですが、「ないんだーね」っていうところでちょっとチャラい夢羽さんが出てくるんですよね(笑)。

 

五十嵐:カッコつけてますね。「ないんだーれ」ぐらいで歌ってます。「れ」って言うぐらいの勢いで、カッコつけてます。

 

ーー「れ」ですか。歌詞では「ね」ですよね?

 

五十嵐:はい。「ないんだーね」って強く歌い過ぎちゃうと「ヒュッ」てなっちゃうので。

 

ーー「ヒュッ」ですか!? じゃあ、もう「れ」ぐらいの発音なんですね。そういう工夫もされるんですね。音まで工夫をして変えたりして。

 

五十嵐:でも、あまり遠くなり過ぎないように「ね」に近い「れ」みたいな。

 

ーーおぉおお。他の曲でもそういうことされてるんですか?

 

五十嵐:いや。でも癖でなっちゃってるかもしれないですね。「う」と「ん」の発音の仕方って難しくて。「ん」だとマイクに乗りにくいので、そこをちょっと「う」に近い「ん」にするとか、そういうところをちょっと工夫してますね。

 

ーーそれは自分で工夫されてるんですか? それとも誰かに言われて?

 

五十嵐:ってわけではないですね。自分で「乗らないな」って思って。

 

ーーカッコいいですね。他にご自身で聴いて欲しいところなどありますか?

 

五十嵐:「センシティブサイン」の落ちサビとか。

 

ーーそこも僕メモしてます。好きなところとして。

 

五十嵐:あぁ、うれしいです。あそこも難しいんですよね。あまり声は抑えてないんですけど、サビなので綺麗に歌えるようにしてます。でも難しいです。難しいところばっかりなんですけど(笑)。上手に歌えてるかちょっと不安ですが…。

 

ーーでも難しいところを任されるわけですよね?

 

五十嵐:はい。頑張ってます。うれしいことに。

 

ーーあの曲もテンポ感が難しいというか、割と淡々としていて、劇的に曲が動くわけじゃないので、落ちサビの抑え具合というか“出し入れ”が難しそうですよね。急にガッと静かになるものだったらただ抑えればいいんですけど、淡々といきながらも、ポップな躍動感もあるっていう感じで。

 

五十嵐:なので、あまり落とさないようにしてます。

 

 

取材・文
石川真男

RYUTist ライブ情報

RYUTist、ゲスト出演決定!

■公演名
蓮沼執太フィル・オンライン公演 #フィルAPIスパイラル

■開催日時
2020 年8 月29 日(土)19:00~ * 90分程度の演奏を予定しています。

■視聴料(税込/電子チケット)
早割:2,000 円(8月 5日(水)12:00~8月12日(水)23:59)
前売:2,500 円(8月13日(木)0:00~8月28日(金)23:59)
当日:3,000 円(8月29日(土)0:00~)
デジタル音源付き:3,500円

チケット購入ページ ZAIKO: https://shutahasunuma.zaiko.io/_item/328870

■開催形式
ライブ配信 
※購入者は9月5日(土)20:00 までアーカイブ視聴が可能。

■出演
蓮沼執太フィル
(蓮沼執太、石塚周太、イトケン、大谷能生、尾嶋優、葛西敏彦、K-Ta、小林うてな、ゴンドウトモヒコ、斉藤亮輔、千葉広樹、手島絵里子、三浦千明、宮地夏海)
ゲスト:
RYUTist、xiangyu、Aokid

公式サイト
https://www.spiral.co.jp/topics/art-and-event/philapispiral

RYUTist 商品情報

■RYUTist 4th Full Album『ファルセット』

ジャケット

 
発売日:2020 年 7 月 14 日(火) 
品番:PGDC-0012 
価格:¥3,000(税抜価格) +税 

《収録内容》 
01. GIRLS(作編曲:蓮沼執太)
02. ALIVE(作詞:蓮沼執太/作編曲:蓮沼執太)
03. きっと、はじまりの季節 (作詞・作曲:弓木英梨乃/編曲:sugarbeans )
04. ナイスポーズ (作詞:柴田聡子/作編曲:柴田聡子)
05. 好きだよ・・・ (作詞:NOBE/作編曲:KOJI oba)
06. センシティブサイン (作詞:シンリズム/作編曲:シンリズム )
07. 絶対に絶対に絶対に GO! (作詞:藤村鼓乃美 ・ 北川勝利/作編曲:北川勝利)
08. 青空シグナル (作詞:清浦夏実/作編曲:沖井礼二 )
09. 時間だよ (作詞:Kan Sano/作編曲:Kan Sano)
10. 無重力ファンタジア (作詞:清浦夏実/作編曲:ikkubaru)
11. 春にゆびきり (作詞:パソコン音楽クラブ/作編曲:パソコン音楽クラブ)
12. 黄昏のダイアリー  (作詞:清浦夏実/作編曲:北川勝利・沖井礼二 )

 

 

 

五十嵐 夢羽(いからし むう)

 

muu

誕生日:1月5日
イメージカラー:グリーン
新潟の好きなところ:かわいいゆるキャラさんがたくさんいるところ
新潟の好きな食べ物:佐渡天然ブリカツ丼、新潟タレカツ丼、鯛茶漬け

PROFILE

PROFILE
RYUTist

2011 年 5 月に行った「アイドルユニットオーディション」で選ばれたメンバーによって結成。

2016 年 4 月 24 日に横山実郁を加えて再始動。新潟市を表す「柳都( りゅうと)」という言葉に、「アーティスト」 を加え、「新潟のアーティスト」という意味を込めて「RYUTist」と名付けました。 メンバーはリーダーの佐藤乃々子、宇野友恵、五十嵐夢羽、横山実郁の 4 人組で、全員が新潟生まれ新潟育ち です。

新潟市古町7番町「LIVEHOUSE 新潟SHOW!CASE!!」を中心にライブ活動を行い、その他全国各地の各種 イベントにも出演しています。

2018 年には新宿 ReNY、2019 年には渋谷クラブクアトロにて自己最大規模のワンマンライブを成功。 幅広い世代のミュージシャンから提供を受ける楽曲の質の高さはアイドルファンのみならずかつての渋谷系、 ギターポップの系譜を好む音楽好きにも支持され、Spotify 公式プレイリスト「Best of 2018 Women’s Voice」 に「無重力ファンタジア」が選ばれるなど着実にその知名度を上げています。

佐藤 乃々子(さとう ののこ)

誕生日:11月24日
イメージカラー:イエロー
新潟の好きなところ:食べ物がすごく美味しいところ
新潟の好きな食べ物:のっぺ

宇野 友恵(うの ともえ)

誕生日:4月1日
イメージカラー:ピンク
新潟の好きなところ:山、海、川があって、四季がはっきりしてるところ!
新潟の好きな食べ物:新潟タレカツ丼

五十嵐 夢羽(いからし むう)

誕生日:1月5日
イメージカラー:グリーン
新潟の好きなところ:かわいいゆるキャラさんがたくさんいるところ
新潟の好きな食べ物:佐渡天然ブリカツ丼、新潟タレカツ丼、鯛茶漬け

横山 実郁(よこやま みく)

誕生日:11月24日
イメージカラー:ブルー
新潟の好きなところ:景色がきれい!、おいしいものがたくさん、長岡花火
新潟の好きな食べ物:お魚、お米、ラーメン、イタリアン、ぽっぽ焼き

公式サイト: https://ryutist.jp/