FEATURE

2023.08.15
はちみつBLACK

わたしは全曲大好きだから全部聴いてほしいし、どれか1曲って選べないから、わたしの母のお勧め曲を紹介します。 はちみつBLACK インタビュー・2

 新メンバー(福ノ瀬まい・わたちゃんこ)を迎え入れ新体制になったはちみつBLACKが、2ndアルバム『INFINITYMARCH』を8月15日に3-TYPE発売する。同作品の魅力はもちろん。結成2周年を迎える今の心境も、メンバーたちに伺った(わたちゃんこは欠席)

(1回目は、こちらから)


なんで最近じゃなく昔の映像を見ていたのか不思議に思って聴いたら、「だって『ワッション讃歌』を歌っていたから」って言うんです。


――2ndアルバムの『INFINITYMARCH』に収録した曲たちは、すでにライブで歌い続けてきた曲たちも多いのでしょうか?

鼓もね子  時期はバラバラですけど、ずっとライブで温め続けてきた曲たちが中心だから、ファンの人たちにとっても待望の音源化という楽曲は多いと思います。まだライブで披露してない新曲は、『セツナロマンス』と『Giant Killing』になります。

――ここからは、『Welcome』以外の各自のお勧め曲を教えていただいても良いですか?ふたたび、あむさんからお願いします。

あむのあむ TYPE-Bに収録している『BLAZE』を、わたしはお勧めしたいです。その理由が、わたし、格好よく歌うのが苦手でしたけど。それでも『BLAZE』では、ラップパートを任せていただけることになりました。わたしにとっては大きな課題でしたけど。実際にライブで披露していく中、「ラップがかっこいい」と言ってもらえるようになれば、自分でもかっこよく歌えるようになれたから、『BLAZE』は個人的に思い入れの深い曲であり、わたしに自信を与えてくれた歌になりました。

リオ・アスナブル  あっ、わたしも『BLAZE』がお勧めなんですけど。TYPE-Cに収録している『Giant Killing』も、わたしは推したいです。この曲の2サビをユニゾンで歌っているのが、わたしともね子。2年間はちみつBLACKのメンバーとして活動をしてきた中、もね子とユニゾンで歌うのがほぼ初めてだったんですね。

鼓もね子  あっ、確かにそうだ。

もよもくら  わたしも、2人のユニゾンは初めて聴いた気がする。

リオ・アスナブル  それが個人的に嬉しかったし、もね子とユニゾンで歌うとこういう感じになるんだと知れたから、そこにも注目して聴いてくれたら嬉しいです。

――これまでユニゾン経験がなかったんですね。

リオ・アスナブル  そうなんです。プロデューサーの方は、「色の強い2人だからあえてユニゾンは避けてきたけど、今回はそこを狙ってみた」と言っていました。そこは聴きどころなので、ぜひ注目してください。

――続いては、くらさんお願いします。

もよもくら  わたしは、TYPE-Aに収録した『セツナロマンス』です。この楽曲は、歌謡曲のような雰囲気を持った、これまでのはちみつBLACKには無かった新しい一面を見せた楽曲です。(取材時点では)まだライブで披露していないから、みんなどんな反応を返してくれるのか楽しみな気持ちも強いです。 
  裏話にはなるのですが、わたし,『セツナロマンス』のレコーディング3日前に体調を崩して、喉も痛めてしまいました。そのときは思ったような声も出なければ、間もなくレコーディングということで不安もありましたけど。なんとか、レコーディング当日までに体調も,喉も復活させて歌入れすることが出来ました。それでも、完全に戻ったわけではなかったけど。『セツナロマンス』がちょっと切ない曲だから、逆にそこを生かせたなと思っています。
  個人的に嬉しかったのが、落ちサビを一人で歌えたこと。『Welcome』でも落ちサビをユニゾンで歌っていますけど。『セツナロマンス』の落ちサビは、わたしが一人で歌っているから、そこはぜひ聴いてください。個人的には、一番の聴きどころになっています。

――次は、もね子さんですね。

鼓もね子  わたし、全タイプ共通の歌として収録をした『運命線オーバードライブ』の作詞を、大好きな"こだまさおり"さんにしていただけたことが本当に嬉しくって。私たちの場合、その曲をどなたが作詞や作曲をしたのかを知るのが、歌詞のデータや楽曲のデモ音源をいただいたときになります。『運命線オーバードライブ』の歌詞が手元に届いて歌詞を読み始めようとしたとき、そこに、こだまさおりさんのクレジットを発見。それを見たときにはビックリしすぎて、大号泣状態。ほんと、一人で大騒ぎしていました。今でも、夢じゃないかと思ってしまうほどです。
  『運命線オーバードライブ』の歌詞の随所に、こだまさんらしい言葉選びがめちゃくちゃ出ています。それを読みながらニヤニヤしていたし、いつも「本当にありがとうございます」という気持ちでわたしはこの曲を歌っています。

――最後は、まいさんですね。

福ノ瀬まい  わたしは全曲大好きだから全部聴いてほしいし、どれか1曲って選べないから、わたしの母のお勧め曲を紹介します。

リオ・アスナブル  それ、めっちゃ気になる!!

福ノ瀬まい  わたしの母は、『ワッショイ讃歌』をめちゃめちゃ気に入っています。この前も、わたしがいないときに、母と、わたしの祖父と、母の兄弟で集まって、はちみつBLACKのリリースイベントのアーカイブ映像を見ていたそうなんですね。わたしが「何時の映像を見たの??」と聴いたら、母が「6月のとき」と返してきました。なんで最近じゃなく昔の映像を見ていたのか不思議に思って聞いたら、「だって『ワッション讃歌』を歌っていたから」って言うんです。この間も、『Welcome』のMVをネット上にアップしたので、URLも含めて母に「見てね」と送ったら、そこでも返ってきたのが「『ワッション讃歌』のMVはないの??それ作ってよ」という返事。それくらい母は『ワッショイ讃歌』が大のお気に入りです。きっと、わたしの親世代にも刺さる楽曲だから、みなさんの親にも勧めていただけたら嬉しいです。


この2年間の中で一番成長したなと感じているのが、メンバーとのコミュニケーション力(笑)。


――今後のはちみつBLACKの展開ですが…。

鼓もね子  8月27日(日)に、はちみつBLACKの2周年を記念した公演を行います。前日にも、@JAM EXPO 2023に出演。今はリリイベ期間中でライブの数も多ければ、アイドルにとって夏は勝負の時期。まずは今月末まで、このまま勢いよく駆け抜けるぞという気持ちです。

――そうか、もう結成から2年経つんですね。

鼓もね子  もう2年経つんだという気持ちです。

もよもくら  早いようで、濃い日々だったよね。

あむのあむ  すごく濃かったと思う。

――みなさん、この2年間でどんな風に自身に変化や成長が現れています?

あむのあむ  わたしの中での一番の成長は、表現の幅が増えたことです。デビューしてすぐの時期は、目の前のことで必死だったし、それがすべてでした。わたしははちみつBLACKが初めてのアイドル経験だからこそ、やることなすことが初めての体験ばかり。すべてが新しくて新鮮だったけど、そのぶん、すべての経験に対して精一杯に向かっていたし、心の余裕もなかなか取れずにいました。だけど、ライブ本数を多く重ねていく中、「今回はこうだったから、次回はこうしていこう」など、心に余裕を持てるようにもなりました。今では、ライブ中にいろいろ考えることができれば、先の展開を見据えながら物事を進めていくなど、懐に余裕を持てる自分に成長できたなと思っています。

リオ・アスナブル  確かに、この2年間でいろんなことを経験させてもらったよね。おかげで対応力というか、アクシデントも含め、いろんな物事へ耐えうる力はちょっとずつ身につけられたなと感じます。

――リオさん自身、2年前と今の自分を比べた場合、どんな風に違いや成長を感じます?

リオ・アスナブル  2年前の自分は、何もかもにワクワクしていれば、何事も楽しんでいたと思います。今も楽しむ気持ちは変わりませんが、一つ一つの物事を大事に取り組む意識はさらに強くなったと思います。そこが、少し大人になったこと。それに新メンバーが加わり先輩になったことで、「もっとしっかりしなきゃ」と思い始めたことも、以前よりも落ち着きを持てるようになった理由としてあるのかなと感じています。

もよもくら  わたしも、2年間があっと言う間という気持ちがあります。2年間の経験の蓄積って大きいですよね。今もまだまだ超えなきゃいけない課題はありますけど。2年前には思っていても出来なかったことが、経験を重ねることで出来るようになれば、その経験があるからこそ、さらに磨きをかけていきたい目標も生まれました。そうやって少しずつ成長を続けているわたしを応援してくれる人たちがいることも、わたしの気持ちを前へ向けてゆく力になっています。

――続いて、もね子さんお願いします。

鼓もね子  この2年間の中で一番成長したなと感じているのが、メンバーとのコミュニケーション力(笑)。はちみつBLACKを結成するためにこのメンバーが集まったときは、友達と集まって何かをする関係とは違っていたわけじゃないですか。だからといって敵ではなく、同じ目標を持って頑張ってゆく仲間としての関係。それまでの人生の中、そういう形で人と接することがわたしは初めてだったから、最初の頃は、どういう風に接すれば上手くやっていけるのかよくわからずにいました。わたしもそうだけど、メンバーみんなコミュ障というか、人とのコミュニケーションが苦手なんですね。お互いに、どう接することが正解かもわからずに活動していく中、ワンマンや周年公演、アルバム制作、メンバーの卒業など、いろんな大きな課題を目の前にするたび、みんなで一丸になるのはもちろん。それぞれに自分の思いをぶつけあいながら、互いの関係を深めてきての今があります。不器用なメンバーたちがお互いのことを少しずつ理解しあってきたことが、今の、メンバーとの強い信頼関係を築けているんだなとわたしは感じているし、それがこの2年間の中での、わたしの中の変化や成長なんだと思います。

――まいさんは、まだ加入して(取材時点では)2か月強。それでも、いろんな気持ちの変化や成長を感じています?

福ノ瀬まい  この2か月間の中でも、たくさんのライブやリリースイベントの場に立たせていただきました。今もそうですが、ライブをやるたびに、録画した映像を見返し、自分の課題を直しては磨きをかけ続けていますし、それくらい濃い毎日を送っています。それもあって、お披露目ライブのときと比べたら多少なりとも成長してきたなと感じていますし、みんなにもそう見えていたら嬉しいです。あっ、何より、2か月前の自分と比べたら、毎日がすごく充実しています。


前作から1年以上かけて成長してきたはちみつBLACKを感じてもらえたらなと思います。


――最後に、メッセージという形でひと言いただけますか?

鼓もね子  昨年5月に発売した1stアルバム『HACHIMTSU BLACK PEPPER』以降1年以上かけて増やし続けてきた曲たちを、2ndアルバムの『INFINITYMARCH』に詰め込みました。すでにライブでは定番になっている楽曲から、まだみなさんにはライブでお披露目してない楽曲まで。しかも、幅広い曲調の楽曲たちを並べているから、前作から1年以上かけて成長してきたはちみつBLACKを感じてもらえたらなと思います。嬉しいのが、今回、初めてジャケットにメンバーの姿が写っていることなんです。

リオ・アスナブル  自分たちの姿がお店に並ぶのって、嬉しいよね。

鼓もね子  ほんと、そう。他にも、『Welcome』のMVがネット上にアップになっているから、そちらも見てもらいたいですし。2ndアルバムの『INFINITYMARCH』は、新体制になって初めての作品。私たちも、早く実物のCDを手にして聴きたいとすごく楽しみにしています。ぜひ、気になった方はアルバムを手にしていただけたら嬉しいです。次は、ライブ会場で、みなさんをお待ちしています。


TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>

アー写

■はちみつBLACK「Welcome」ミュージックビデオ
https://youtu.be/TFoMbTGVklw


■はちみつBLACK 2ndアルバム「INFINITYMARCH」
発売日:2023年8月15日(火)
形態数:3形態
価格:¥1,200(税込)

JKT
TypeA (QARF-60186)
M1. Welcome
M2. ワッショイ賛歌
M3. IʼM ME
M4. 運命線オーバードライブ
M5. セツナロマンス


JKT
TypeB (QARF-60187)
M1. Welcome
M2. ワッショイ賛歌
M3. IʼM ME
M4. 運命線オーバードライブ
M5. BLAZE


JKT
TypeC (QARF-60188)
M1. Welcome
M2. ワッショイ賛歌
M3. IʼM ME
M4. 運命線オーバードライブ
M5. Giant killing

 
■ライブイベント
8月27日(日) 都内某所にて結成2周年LIVEを開催予定。

■はちみつBLACK
HP https://www.hmbk.jp
Twitter https://twitter.com/HMBK_0803

 

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