「永遠の夏休み」をコンセプトに活動しているSUMMER ROCKETが、5月12日(金)に新宿ロフトを舞台に「SUMMER TIME KILL」と題した無料ワンマン公演を行う。この日より、シングル『サイクロン・ガール/エネルギー』も発売。今年に入り、主催公演「夏is Summer!」も定期的に開催中。現在のメンバーになって1年。これまでの歩みの中でも、今が最も勢いを増している。彼女たち自身も、今回の新宿ロフトを舞台にした無料ワンマン公演を、さらに大きな飛躍のきっかけにと意気込んでいる。そんなSUMMER ROCKETのメンバーたちの今の気持ちを、ここにお伝えたい。

(1回目は、こちらから)

今回は、目に見える形で結果を示したいなと強く思っています。

――みなさん、5月12日(金)に新宿ロフトを舞台に行う無料ワンマン公演「SUMMER TIME KILL」に、かなり強い思いを持って臨んでいるんですよね。ぜひ、その胸の内を聞かせてください。続いては、咲希さんかな。

伊吹咲希  新宿ロフトの舞台に、私たちはワンマン公演として何度か立たせていただいています。だけど、まだ一度も会場を埋められたことはありません。会場を貸して下さっている新宿ロフトさんにも、「SUMMER ROCKETの実力はこんなものか」と思われてしまうのは嫌だし、何より、いつも協力してくださるのに、結果を導き出せていない自分たち自身が悔しくて。今回の公演を無料にしたのも、たくさんの人たちに足を運んでいただき、SUMMER ROCKETのことを知ってもらいたいし、それをきっかけに大きく羽ばたきたいと思っているからです。
  昨年までとは違い、今はもう「コロナ禍だからしょうがないよね」という言い訳は通用しないと思っています。まして、今回は無料公演。それをきっかけに次へ進むチャンスのきっかけをつかまなきゃ、正直、次のステップへ進んでいくのは難しくなっていくとわたしたちは感じています。その不安を打ち消すためにも、5月12日の新宿ロフトでの無料ワンマン公演を次の舞台へ向かううえでの大きなターニングポイントにしていきたいと、わたしは強く思っています。
  とにかく、今の最強の4人で結果をつかみたいし、SUMMER ROCKETとして売れたいので、そのモチベーションをより高くしてゆくうえでも、結果を導きだしたいです。「無料でやる」と決めた以上、絶対に埋めたいです!!

――続いては、信乃さんお願いします。

黒木信乃  わたしも今回の無料ワンマン公演を,"今の4人のSUMMER ROCKETとして売れるきっかけ"にしたいし、その気持ちがすごく強いです。SUMMER ROCKET自体、歴史の長いグループであり、いろんなメンバーさんもいたから、SUMMER ROCKETの印象も人によって様々だと思います。だからこそ私たちは「SUMMER ROCKETと言えば今の4人だぞ」という印象を強烈に焼き付けたくて日々活動をしています。その印象を、より多くの人たちに与えていけるのが、5月12日の無料ワンマン公演になるとわたしは思っています。
  もちろん、「無料で見れて良かった」で終わらせるつもりはなく、その公演をきっかけに「また来たい」と思わせるようにしたいし、「SUMMER ROCKETのライブを追っかけたい」と夢中にしていけるくらいの強いインパクトを与えたい。その意識で向かいます。そのためにも、この日は絶対に成功させたいです。

――最後は、はなさんですね。

茉莉はな  わたし自身、SUMMER ROCKETのメンバーとしてのデビューステージも新宿ロフトだったから、新宿ロフトのステージに立つ思いはひと際強く持っています。もちろん、いつもSUMMER ROCKETを応援してくださるロフトグループの方々へ、成功という形を導いて恩返しをしたい気持ちもありますし、無料公演という形を取ることで、いつも応援してくださる人たちへの感謝に変えたい気持ちも持っています。とくに、ずっと応援し続けてくださるヲタクの人たちには、いつも集客の面で不安にさせていたと思うからこそ、その不安を今回の無料ワンマン公演で払拭させられたらと本気で思っています。
  私たちは「永遠の夏休み」をコンセプトに活動をしています。だからこそ、まずは新宿ロフトをたくさんの人たちで埋めつくして、SUMMER ROCKETを支えてくださるみなさんに「これからもSUMMER ROCKETの描く夏休みは永遠に続いていくんだな」と安心させたいです。

――集客という見える形で結果を示すことも、今のSUMMER ROCKETには大切なことだ。

茉莉はな  大事です。よく対バンのイベントを通して初めてSUMMER ROCKETのライブに触れた方々から「SUMMER　ROCKET、格好いいね」など評価をしていただけることは多いですけど。褒めてもらえて嬉しいではなく、「またライブに行きたい」と思わせるグループでいつづけなきゃいけない。その気持ちは以前から持っていましたけど、まだ目に見える形で成果を示せてはいません。だからこそ今回は、目に見える形で結果を示したいなと強く思っています。

最新曲の『サイクロン・ガール』には、まさに今のSUMMER ROCKETの姿を反映しています。

――5月12日に新宿ロフトで行う無料ワンマン公演にくると、どんな楽しいことが待っているのでしょうか。

茉莉はな  以前のSUMMER ROCKETを知っている方が見たら、もちろん、ずっとSUMMER ROCKETを見ている方々でも、印象が変わったなと感じてもらえると思います。

伊吹咲希  とくに、以前のSUMMER　ROCKETしか知らない方が見たら、今のSUMMER ROCKETを見て「ぜんぜん雰囲気が違う!!」となると思います。

茉莉はな  以前のSUMMER ROCKETは、"いつか消えて無くなるんじゃないかという儚い少女たち"という印象を持っていましたけど、今のSUMMER ROCKETは"どこまでも手を引いて連れていくよ"という強い印象を与えています。そう思わせるパフォーマンスも日々心がけているから、いつも応援してくださっている方々はもちろん、初見の人たちにも、そこを感じてもらいたいです。

小島あんず  最新曲の『サイクロン・ガール』には、まさに今のSUMMER ROCKETの姿を反映しています。楽曲を作ってくださった永原真夏さんに、今のSUMMER ROCKETのライブを見てもらい、そのうえで「今の私たちはこういう気持ちで活動をしています」と思いを伝えたうえで楽曲を作っていただきました。だからこそ、今の私たちの気持ちが『サイクロン・ガール』には詰まっています。この曲を聴くと、はなちゃんが言った言葉の意味を、より強く理解してもらえると思います。

茉莉はな  そうだね。これまでの"ふわふわしていたSUMMER ROCKET"の印象が、"もっと強く"見えていくと思います。

『サイクロン・ガール』には、今の4人が伝えたいメッセージを詰め込んでいるからこそ、みなさんに届いたら嬉しいです。

――5月12日に新宿ロフトで行う無料ワンマン公演の日から発売になるのが、シングルの『サイクロン・ガール/エネルギー』。まずは、『サイクロン・ガール』の魅力から教えてください。

茉莉はな  今の私たちの心の中にある強い気持ちがそれこそ「みんなの手を引っ張ってゆく」私たちの今の気持ちがすべてここに詰まっています。みなさんも、私たちの巻き起こすサイクロンに巻き込まれてください。

伊吹咲希  サビの「サイクロン・ガール」のときに指で示すポーズも真似しやすいから、みなさんもライブで一緒に真似てください。

茉莉はな  あのポーズは印象に残りやすいからね。『サイクロン・ガール』のときはタオルを回していただきつつ、決めのポーズのときは、みなさんも一緒にポーズを決めてもらえたら嬉しいです。

――信乃さんも、『サイクロン・ガール』の魅力を語ってください。

黒木信乃  『サイクロン・ガール』には、メンバーそれぞれの見せ場があります。まずは、そこに注目してください。『サイクロン・ガール』は、歴代のSUMMER ROCKETナンバーの中でも思いきり振り切った、本当に力強さの出ている楽曲。みんなで一緒に「サイクロン・ガール」と決めポーズをしながら歌いたくなるし、思いきり身体を動かして騒げる楽曲です。

伊吹咲希  ほんと『サイクロン・ガール』は、見ている人たちを私たちの中へぐんぐん巻き込んでいける楽曲だよね。しかも歌詞には、今の私たちの姿や気持ちが書かれていて、この4人が伝えたいメッセージを詰め込んでいるからこそ、その思いが、みなさんに届いたら嬉しいです。
  『サイクロン・ガール』には強烈な台風のような、暴れてやるぜという気持ちも詰まっているからこそ、私たちもライブのときには、サイクロンを巻き起こす勢いでこの曲を歌っています。

黒木信乃  『サイクロン・ガール』の強みは、1曲目に持ってきても、流れを変える役割として途中に入れても、最後にみんなで熱狂を作るうえでも、どこに持ってきても映える楽曲。そこも魅力です。

小島あんず  確かにね。みんなも言っているように、『サイクロン・ガール』の歌詞には、今の私たちの気持ちを書いていただきました。まさに、「私たちが時代を作っていくぞ」と宣言をしたのが、『サイクロン・ガール』ですし、これからのSUMMER　ROCKETにとっても重要になっていく楽曲です。
  『サイクロン・ガール』はとくに、ライブと音源では聴いた印象が異なると思います。ライブでの私たちは、いつもタオルを振り回しながら、その場をいつもフェス会場に染め上げてゆく気持ちでパフォーマンスをしています。お客さんたちも、みんなタオルを振り回し、一緒に「サイクロン・ガール」と歌ってくれるから、ライブでは、そのノリも一緒に楽しんでください。

『エネルギー』は、「こういう青春をしてみたかったなぁ」という憧れを持って歌っています。

――もう1曲の『エネルギー』は、アルバム『Endless Summer 光』にも収録され、MVも発表している楽曲ですよね。

茉莉はな  今回のシングルへ収録するために新録しています。

小島あんず  SUMMER ROCKETの場合、同じ楽曲を作品に収録するとなった場合、毎回、かならず新録しています。理由は、日々成長しているからこそ、そのときのベストなSUMMER ROCKETとしてお届けしたいからです。
  『エネルギー』は、すごく青春している楽曲です。わたし自身、10代の頃に青春らしい青春を送ったことがなかったから、今は、「こういう青春をしてみたかったなぁ」という憧れを持って歌っています。

伊吹咲希  『エネルギー』は、確かに青春しているよね。わたしの中での『エネルギー』は、甘酸っぱい卒業の時期の姿を思い起こさせる印象です。しかも、力強さを持っている楽曲。まさに「憧れの青春」って感じがするのと同時に、恋愛曲風に見せながらも、走り出そうとしている人たちや、何かを頑張ろうとしている人たちへの応援歌だともわたしは捉えています。

黒木信乃  わたしも、「甘酸っぱい歌だなぁ」と『エネルギー』を歌うたびに感じています。柔らかい心模様だけではなくて強さも歌詞には入っているから、わたしも青春の応援歌という印象を持っています。『エネルギー』も、永原真夏さんが私たちに向けて書いてくださった歌であり、私たちも大切にしている楽曲です。

伊吹咲希  この曲をライブで歌っていると、涙しながら聴いてる人もいるくらい素敵な曲だからね。

茉莉はな  『サイクロン・ガール』が強さを打ち出していれば、『エネルギー』は、私たちの心の中にある優しさを出した楽曲。異なる2つの表情を1枚の形に出来たのも嬉しく思っています。

エンドレスサマーを続けるためにも、5月12日に新宿ロフトで行う無料ワンマン公演を成功させることが何よりも大事だと思っています。

――最後に、改めて5月12日に新宿ロフトで行う無料ワンマン公演「SUMMER TIME KILL」に向けて、代表でひと言お願いします。

茉莉はな 私たち4人が一緒に活動を行うようになって、もう2年強の日々を過ごしてきました。その中でも、本当にたくさんの波乱を乗り越え、心を強くしながら成長し続けてきました。私たち4人は、これからもずっと「終わらない夏を続けていく」気持ちでいます。そんなエンドレスサマーを続けるためにも、5月12日に新宿ロフトで行う無料ワンマン公演を成功させることが何よりも大事だと思っています。
  この日は、無料公演です。少しでも気になる方がいたら、気軽に足を運んでください。少しでも心が動いたら、「SUMMER ROCKETいいぞ」とたくさんの人たちに伝えてください。私たちも、本番当日まで、少しでも多くの方々に来ていただけるように努力し続けます。

――今後のSUMMER ROCKETについても聞かせてください。

茉莉はな  今の私たちはSUMMER ROCKETとしてのアイドル活動を軸に据えながらも、個々に声優としての活動を行えば、先日も咲希ちゃんが舞台へ出演したように、それぞれに表現したい活動の幅も広げています。おのおのが活動の中で得た力をSUMMER ROCKETに持ち寄ることで、SUMMER ROCKET自体もさらにパワーアップしていく。そうしながら、4人の中心軸にあるSUMMER ROCKETを、もっともっと魅力的な存在にしていこうと思っています。私たちはSUMMER ROCKETが大好きです。だからこそ、SUMMER ROCKETを大きくしてゆくための活動を今後も積極的に行います。
  5月12日のライブ当日ですが、今後のSUMMER ROCKETの展開へついての発表も行います。それを知っていただくことで、より今後のSUMMER ROCKETの活動が楽しみになるはずです。みなさん、無料公演ですので気軽におこしください。今のSUMMER ROCKETのベストを見せますから。

TEXT:長澤智典