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アイドル活動を始める前までは、本当に社不(社会不適合者)でした。 NANIMONO インタビュー・1
「”アイデンティティーを確立するためにアイドルになった6人組 NANIMONO"- 未だ何者でもない女の子たちが何者かになる物語 - 。インキャが世界を救う」をコンセプトに活動中。結成から1年後には、KT Zepp YokohamaをSold Out。破竹の勢いで躍進し続けているNANIMONO。メジャーデビューアルバム『むりなんだがw』も大好評。NANIMONOとは、一体何者なのか??その正体を探ってみた(ひなたゆまは喉を壊しており、筆談のため、言葉が少なくなっています)。
アイドル活動を始めたおかげで、電車に乗れるようになりました。
――メンバーのみなさん、普段から"インキャ"な方々??????
全員 はい。
――アイドル活動を始めたことで、インキャな生活にも変化は出始めました?
47774 外に出る機会は増えましたけど。それ以外は、、、何か変わった?
眠岸ぷりん 電車に乗れるようになりました!もちろん、過去に電車へ乗った経験はありますけど。あまりにもインキャ生活過ぎて、それまでほとんど電車に乗ることはなかったけど。。。アイドルのお仕事を始めてからは、嫌でも移動のために電車へ乗らなきゃいけないから我慢して乗っている中、だいぶ普通に電車移動ができるようになりました。
――それは、めっちゃ進化したことだ。
眠岸ぷりん めっちゃ進化です!電車の中って、人がいっぱいいるじゃないですか?だから、すっごい乗るのが嫌でしたけど。最近はそれを克服しています。
――ライブも、たくさんのファンの方々が目の前にいるじゃないですか。その様は平気なんですか?
眠岸ぷりん 大丈夫です。大丈夫どころか、めちゃ嬉しいです!!!
人との関わりが苦手だったけど、少しずつですが、人の目を見て話せるようになりました。
――良ければ、アイドル活動を始める前と、始めてからでどんな風に変わってきたのか、そこを聞かせてください。まずは、ミフユさんからいきましょうか。
柊真ミフユ わたしは、NANIMONOが初めてのアイドル活動になります。NANIMONOに入る前は引き籠もった生活をしていました。学生時代も、学校へ行けずに家に引き籠もっていましたけど。アイドル活動を始めたことで外に出る機会が多くなって、人との関わりが苦手だったけど、少しずつですが人の目を見て話せるようになりました。以前からわたしのことを知っている人からも、「だいぶ表情が緩くなったね」とも言われるから、性格的にちょっとは明るくなれたのかなと思います。
――今も、まだまだ人の目を見て話すことは…。
柊真ミフユ まだ苦手だし、ハードルの高いことですけど。以前に比べたらだいぶ克服しました。
――特典会では、たくさんのファンの方々と接するじゃないですか、そこは平気なんですか?
柊真ミフユ ファンの方とのおしゃべりや、目を見て話すのは全然平気です。普段の生活というか、プライベート面になると急激にインキャになります。
――ミフユさんは、"社会性を持ったインキャ"だ。
柊真ミフユ あっ、そうかも知れないですね。人と接したい気持ちはありますけど、いまだに下を向き、目を見ることなく接してしまう傾向が強いです。
――ゆまさんは、どうですか?
ひなたゆま たくさんの人たちから見つけてもらえるアイドルというお仕事を始めたからこそ、たとえインキャな性格だろうと、ファンの人たちの期待を裏切らないように行動しなきゃと思うようになりました。おかげで、普段の性格面でもだいぶ明るくなれたと思います。
――774さんは、どんな風に変化を感じています?
47774 メンバーみんなそうだし、わたしもだけど。アイドル活動を始める前までは、本当に社不(社会不適合者)でした。朝も起きれないし、人との関わり方も上手く取れないしという生活をしていましたけど。アイドル活動を始めたことで、責任感を持てるようになれました。とくにNANIMONOがKT Zepp Yokohamaのワンマン公演を成功させてからは、いろんなイベントへ呼んでもらえるなど人と触れる機会が増えてきたから、普段の生活でも気をつけることが多くなりました。
――そこ、具体的に教えてください。
47774 たとえば車が走っていなくても、赤信号なら信号が青に変わるまで待つとか・・・。いつ、誰に、どこで見られているかわからないからこそ、日々の行動に気をつけるようになりました。メンバーみんなで街中を移動しているときは、とくに目立ってしまうじゃないですか。そのときの姿を見た人たちに「NANIMONOがどこそこにいて、何々していたよ」と噂をされたとき、私たちがたまたま常識を外れた変な行動をしていたらグループ自体のイメージが下がれば、メンバーや運営の人たちにも迷惑がかかる。何より、ファンの人たちをがっかりさせちゃうじゃないですか。みんなをがっかりさせないためにも、いつだってインキャの味方である行動を心がけていなきゃと思っています。
――みなさんは、「インキャの味方」なんですもんね。
47774 そうです。ぽたく(ヲタク)の方々も、ほぼインキャです(笑)。同じ人間たちが集まっているから、特典会でもみんなの顔を見れるんですけど、たまに陽キャなヲタクの方がくると、「あっ…」となります。
――さすがに陽キャは。まして、パリピとなると「むりなんだがw」になってしまうわけだ。
47774 パリピの方とも仲良くしていきたい気持ちはありますけど。ちょっとまだ勇気を持ててないから、そこは今後に期待ということで…。
普段の陰キャな自分のときは圧倒されたままフリーズしてしまいますけど、アイドルのときは明るい自分に変われているから楽しめているんだと思います。
――NANIMONOのファンの方々の中には、陽キャな方々もいるのでしょうか?
47774 たまに明るい性格の人もいます!そういう人たちには「おーっ!!」と圧倒されます。でも、接していると元気になれます。普段のインキャな自分のときは、圧倒されたままフリーズしてしまいますけど。アイドルのときは明るい自分に変われているから、楽しめているんだと思います。
――774さん自身も、アイドル活動を始めたことで、自分を出せるようになってきた方だ。
47774 そうですね。今までは自分のことが嫌いでしたけど。ステージに立っているときと、ぽたくの方々としゃべっているときは、自分のこともちょっとは好きになれるから、そこは、アイドル活動を始めたことで変わったところだと思います。
――りんかさんの、気持の変化についても聞かせてください。
紫苑りんか アイドル活動を始めたことで、ニュースやSNSをめっちゃ見るようになりました。それまでの自分は、ヲタク気質だからこそ、自分の好きな物事しか見ていなかったんですけど。NANIMONOのファンの方って、若い子から年齢が高い方まで幅広いんですね。いろんな方々がいるからこそ、どんな人とでも話ができるようになろうと思い、「今のJKは何が好きなんだろう??」「こういうポーズが流行ってるんだ」ということから、今の社会情勢や流行までいろいろと調べています。以前は、本当に自分の好きな物事しか見ていなかったのに、今では、自分以外の人のこともめちゃくちゃ気になるようになりました!
――JKの流行りをチェックしているように、NANIMONOって女性ファンがすごく多いですよね。
紫苑りんか それも嬉しいことです!!!!あと、アイドル活動を始めたことで、もっともっと自分のことを知ってほしいなと思うようにもなりました。今までは人に興味がなかったのに、人と触れ合うようになったことで、自分自身にも興味を持てれば、他の人たちにも興味関心を向けられるようになったくらい、人が好きになれました。そこが大きく変わったことであり、アイドル活動を始めて良かったことだとも思っています。
お互いの関係が一気に深まってからは、長距離移動も楽しめるようになりましたし、車内で駅弁だって食べれるようになりました。めっちゃ、進化しています!!
――続いては,ぷりんさんにいきましょうか。
眠岸ぷりん 電車に乗れるようになったのは、かなり大きな成長です。以前は、電車へ乗るのにも心構えが必要で、出かける用事のある日は朝起きたときから「よし、今日は電車に乗るぞ…!」と気合を入れてましたね。電車に乗っている間もずーっと緊張していましたけど。。。最近は変な心構えをすることなく乗れるようになったから、以前よりも移動が楽になりました。
ただ、ライブのために名古屋や大阪へ新幹線移動するときもたまにあるんですけど、最初のうちは新幹線に乗るのが本当に嫌でした。だけど今では、メンバーが一緒という安心感もあるからか、長距離移動も楽しめるようになったし、車内で駅弁だって食べれるようになりました!めっちゃ、進化しています!!
――もし一人での行動だったら??
眠岸ぷりん えーっ、、、まだ厳しいかも知れないです。。。それは私だけじゃなくみんなもそうです。NANIMONOのメンバーみんな、一人でいるのは好きだけど、外へ出ての単独行動は苦手な人たちばかりです。
――ぷりんさんも、以前に比べたら気持ちの成長の度合いは感じています?
眠岸ぷりん 感じてます。今まで出来なかったことが出来るようになったのは、このお仕事が大好きだからだし、ファンのみんなを裏切れない気持ちが強いからです。応援してくれるみんなの期待へ応えたいから、早起きも出来るようになりました!
――ファンの方の期待を裏切りたくはない。
眠岸ぷりん もちろんです。ファンの方々の存在が、わたしが頑張れる一番の源ですから!
――最後は、ヲユタさんですね。
遊乃ヲユタ をゆは、アイドル活動を始める前と始めてからを比べても、とくに変わってはいないです。
――でも、外に出るようになったんじゃない??
遊乃ヲユタ あっ、そこは変わりました。それまでずっと家に引き籠もっていました。もちろん、アルバイトなどもやっていましたけど。どれも3日と続かずに辞めたり、数日でクビになったりだったけど、NANIMONOでの活動は1年以上続いていて楽しんでやっています。それと、敬語も使えるようになりました。それまでをゆも社不でしたけど、ようやくNANIMONOを通して社会に適応出来るようになりました。
――ここまで続いている一番の理由は、何だと思います??
遊乃ヲユタ メンバーの存在です。NANIMONOとして活動を始めた当初は「辞めたい」と思ったこともあったけど。メンバーが好きで離れたくなかったから、ずっと踏みとどまってきました。だって、NANIMONOを辞めてしまったら、こんな価値のある人間たちには出会えないですよ。それを棄てるなんてもったいないじゃないですか。このメンバーとずっと一緒にいたいからこそ、自分も「成長しよう」と思ったし、それくらいメンバーの存在感は大きいし、大事です。
初めて会ったときは、ヤバかったです。誰一人しゃべらない。みんなが本当に心を許せて仲良くなるまでは、1年くらいかかりました。
――みなさん、インキャなコミュ障ですよね。初めて会ったときは、どんな感じでした?
遊乃ヲユタ ヤバかったです。誰一人しゃべらない。みんなが本当に心を許せて仲良くなるまでは、1年くらいかかりました。
眠岸ぷりん つい、最近のことだよね、今の仲良しの関係になれたのは(笑)
遊乃ヲユタ みんな、人間と打ち解けるのが苦手だから、打ち解けあうまでにも本当に時間がかかりました。だけど今は、とても固い絆が生まれました。
ひなたゆま 2回目の東名阪遠征ツアーをやったときから、急激に仲良くなったよね!
柊真ミフユ 確かに!!だって初遠征のときなんて、みんなめっちゃ気まずかった…。
――初遠征は、いつ頃に行ったのでしょうか?
柊真ミフユ 活動を始めてすぐの時期に、最初の東名阪ツアーをやりました。あのときは、お互いがお互いのことを知ろうとするんだけど、みんな気の使い方や人との関わり方が下手だし苦手だから、なにか話していてもすぐに無言の時間が訪れていましたね。
遊乃ヲユタ 会話がすぐに途切れてたね。
柊真ミフユ 今でもみんなでしゃべりながら無の時間が訪れることはあるけど、今は互いに心を許せている関係だし、無の時間も気にはならなくなりました。だけどあの当時は会話をすることも、会話を続けることも気まずい。無の時間が訪れるたびに誰か話を切り出そうとするのかを探りながら、そのまま時が過ぎていくこともをよくありました。それくらい当時は、お互いの間に大きな壁があって、その壁がすごく分厚かったんです。
――でも、今は…。
柊真ミフユ グループLINE一つを取っても、以前は、お仕事に関する書き込みしかなかったけど、今では「今日、何々を食べた」程度のレベルですけど、そういうのも共有できる関係になれました。
遊乃ヲユタ 仕事仲間であるけど、今では親友みたいな関係です。
当時は、あまりにも気まず過ぎて記憶を抹消したくなったからなのか、あまり記憶がないです(笑)。
――初めてのツアーは、そんな気まずい関係だったんですね。
柊真ミフユ そうでした。しかも互いのことをまだ知らないのに、いきなり一部屋に2人で泊まることになっていたから、ほんと気まずい感じでした(笑)。
眠岸ぷりん 当時は、あまりにも気まず過ぎて記憶を抹消したくなったからなのか、あまり記憶がないです(笑)。でも、2回目のツアーのときから急激に仲良くなったよね。あのときはなにをしても楽しかったからめっちゃ覚えています。
――2回目のツアーは、いつ頃のこと?
ひなたゆま SHIBUYA WWW Xでやったハーフ・アニバーサリー・ワンマン公演へ向けていろいろ動いていた時期でした。
紫苑りんか その辺から、急激に仲良くなったんだよね。
柊真ミフユ だから、最初の半年間と、その後の半年間では、互いの関係の濃さはぜんぜん違います。
(2回目へ続く)
TEXT:長澤智典
<インフォメーション>
NANIMONO 東名阪ツアー 『むりょ〜なんだがw』
8月14日(月) Veats SHIBUYA
8月24日(木)心斎橋FANJ twice
8月25日(金)名古屋RAD HALL
https://t.livepocket.jp/t/muryounandagaw
NANIMONO メジャー・デビュー・アルバム
2023 年6 月14 日発売
TECH-30548 ¥3,000
◆収録内容
1. SE (作詞:こゆびちゃん/作曲:こゆびちゃん・杉原亮/編曲:杉原亮)
2. ジャージは戦闘服★ (作詞:こゆびちゃん/作曲:こゆびちゃん・杉原亮/編曲:杉原亮)
3. アイデンティティー (作詞:こゆびちゃん/作曲:こゆびちゃん・杉原亮/編曲:杉原亮)
4. ケンタウロスの夜 (作詞:こゆびちゃん/作曲:こゆびちゃん・杉原亮/編曲:杉原亮)
5. KIRA KIRA (作詞:こゆびちゃん/作曲:Ookuma Kunio/編曲:Ookuma Kunio)
6. JELLY FISH (作詞:こゆびちゃん/作曲:こゆびちゃん・杉原亮/編曲:杉原亮)
7. CHEWING GUM (作詞:こゆびちゃん/作曲:こゆびちゃん・杉原亮/編曲:杉原亮)
8. インキャミュージック (作詞:こゆびちゃん/作曲:こゆびちゃん・杉原亮/編曲:杉原亮)
9. TEIKIATSU (作詞:こゆびちゃん/作曲:Agasa.K/編曲:Agasa.K)
10. どーぱみん! (作詞:こゆびちゃん/作曲:Toki/・こゆびちゃん/編曲:Toki)
11. インキャ・オブ・ファイヤー (作詞:こゆびちゃん/作曲:こゆびちゃん・杉原亮/編曲:杉原亮)
SNS
https://nanimono-idol.bitfan.id/
https://twitter.com/NANIMONO_idol
<メンバー>
ひなたゆま
Twitter @NANIMONO_yuma
【担当カラー】オレンジ 【誕生日】9 月30 日
柊真ミフユ
Twitter @NANIMONO_mifuyu
【担当カラー】青 【誕生日】2 月8 日
眠岸ぷりん
Twitter @NANIMONO_purin
【担当カラー】黄 【誕生日】1 月16 日
47774
Twitter @NANIMONO_774
【担当カラー】黒→ピンクに変更 【誕生日】4 月24 日
遊乃ヲユタ
Twitter @NANIMONO_woyuta
【担当カラー】白 【誕生日】3 月29 日
紫苑りんか
Twitter @NANIMONO_rinka_
【担当カラー】紫 【誕生日】9 月4 日