「唯一無二の王道アイドル」をグループコンセプトに誕生。グループ名のmetariumは、「超越する～」「一段と高いレベルの～」の意味を持つ"meta"と「～の場所」の意味を持つ" rium" を組み合わせた造語。metaの意味には、3 次元仮想空間であるメタバースの意味も込められており、現実ではあり得ない仮想空間を作品として表現していく意味も込められている。

  うーん、わかったような、謎のような…。11月13日に原宿RUIDOで行ったデビューワンマン公演は、いきなりSold Outを記録。2023年4月13日には、新宿BLAZEを舞台にしたワンマン公演「すすめ！未来へちゃん!～metarium運営からの次なる挑戦状～」も決定している。
  今後の展開がとても気になるmetarium。彼女たちの魅力を全部で3回に渡り紐解きます。

 （1回目は、こちらから）

 （2回目は、こちらから）

各メンバーのキャラクターを、メンバーどうしで語ってもらったところ…。

――みなさんの話を聞いていたら、それぞれのキャラクターがすごく気になりだしました。良ければ、隣に座っているメンバーのことを教えてください。まずは、あゆさんから見た、にっとさんの印象を教えてください。

七瀬あゆ  にっとは、じつはグループに入る前からの友達なんですよ。にっとは、このグループのリーダー。リーダーを任されているようにすごくしっかりしていれば、メンバーみんなのことを客観視しながら全体を冷静に分析もしていけるし、誰に対しても優しい子です。こんなにも個性がバラバラな子たちばかりなのに、みんなに優しく寄り添える人なんですよね。でもライブになると、自分でも「マスコットキャラ」と言っているように、自分の可愛さを活かしながら、率先してみんなを楽しませていける子。しっかりしているのに、可愛らしくて楽しい子。なんか探れば探るほど、いろんな面が見えてくる子です。マジ、いい奴です。

星丸にっと  横にいるえまちゃんは、ひと言で現すなら「ロイヤル」。アイドルというよりは、どちらかといえば、お城に住んでいるお姫様のような人。いつも薔薇に囲まれ、頭にティアラをつけた姿で優雅に紅茶を飲んでいそうな、まさにエレンガントなザ・ロイヤルという印象ですけど。じつは、とても芯の強い子です。いや、芯の強いお姫様です。

百合園えま  めありちゃんは、メンバーカラーの"トロピカルマンゴーパッションオレンジ"という言葉通りすごく明るくて、元気でポジティブな子です。触れた人を明るく出来るし、めちゃめちゃ「元気」や「楽しい」という気持ちに染め上げてゆく。そこに魅力を感じています。とにかく、よくしゃべる明るくて元気な子です。

華月めあり  ひめちゃんはですね、見た目はめちゃくちゃ可愛いんですけど。中身は、マジに姉御って感じの格好いい人。さりげなく格好いいところに、わたしは惹かれています。これは、わたしの勝手な印象でしたけど。初めて会ったとき、「この子料理や掃除とか絶対にしなさそう」と思っていたら、めちゃくちゃ家庭的な子で、お菓子まで作れちゃう、わたしの印象とは完全に真逆な子でした。嬉しいのが、わたしはよくしょうもない発言をしてしまうんですけど。そういうのにも付き合って一緒に笑ってくれる、すっごい優しい子です。そこで調子に乗ると、たまに「シッ」と止められますけど(笑)。

桃乃ひめか  ういるちゃんは、見た目だけを見たら「怖っ!!」となるギャル系のような印象ですけど。実際にしゃべると、すごくおっとりとした声でしゃべってくれるとても優しい子です。でも、見た目通りに不思議な面もあるというか、良い意味で人と違う、よくわからないことを斜め上から口にしていく不思議ちゃんです。でも、本人は不思議ちゃんしていることをまったく気づいてないように、本当に天然なんですね。世の中には、「わたしは天然だから」と口にする人もいますけど。本当の天然って自覚がないから、そういうことを言わないじゃないですか。ういるちゃんは、まさにそのタイプ。見た目通りの面もあるけど、見た目とのギャップがいろいろ多いところも魅力だとわたしは思っています。

宇杭ういる  びびちゃんは、見た目は綺麗系のお姉さんのように「大人可愛い」印象なんですが、じつは、めちゃくちゃ面白い人です。普通に淡々と話をしているときでも、「どっからその発想が生まれ出てくるの??」という言葉がポンポン出てきます。しかも、めちゃめちゃノリも良いから、知れば知るほど全人類が好きになっていく女の子だと思います。それくらい万人受けして好かれるタイプです。

犬甘びび  あゆちゃんは、ギャップが魅力の子。見た目はイケメン系でクールそうなのに、すっごく優しいんですよ。あっ、実際にイケメンですけど(笑)。わたしは、細かいことは気にしないタイプだけど。あゆちゃんは、小さな変化にも気づいて、さりげなく気づかってくれる人。この間も、ちょっとしたことで落ち込んでいたら、あとで「大丈夫??」と心配の連絡をしてくれるような気遣いの人。実際、あゆちゃんの言葉でいろいろと助けられることもありますし、ポカポカ温かい気持ちにしてくれます。だから、いっつもあゆちゃんには支えてもらっています。そんな、格好いいイケメンキャラです。

新宿BLAZEでのワンマン公演の発表を聞いたときには、驚きと同時に、「ヤバい」「運営の方、やらかしてるな」とも思いました。

――metariumは、原宿RUIDOを舞台に、ワンマン公演という形でデビュー公演を行いました。しかも、チケットはSold Outを記録。すごくいいスタートを切りましたね。

七瀬あゆ  あの日はたくさんのお客さんたちに祝福してもらえたように、すごくいいスタートを切れました。あんなにもたくさんの人たちにmetariumのことを気にかけてもらうだけではなく、期待してもらえているんだと思えたら、気持ちも引き締まりました。

――その日の公演で、2023年4月13日に新宿BLAZEで新たなワンマン公演を行うことも発表しました。デビューステージからほぼ5ヶ月後。でも…。

七瀬あゆ  きっと、あっと言う間です。

――メンバーとしては、越えるべき目標が明確にあったほうがモチベーションも高くなるのでしょうか。

七瀬あゆ　それはあるなと思います。

星丸にっと　新宿BLAZE公演は、私たちもデビューライブの最後に突然知らされたお話で、正直驚きましたけど。でも新宿BLAZEでのワンマン公演って、アイドル活動をしていくうえで，越えていくべき通過点の一つじゃないですか。正直、今の私たちにとっては本当に大きすぎる越えるべき場所ですけど。運営さんがその舞台を用意してくださったからには、そこへ向かって突き進むしかないと思っています。もちろん、そうやって目標があったほうが、私たち自身も間違いなくやり甲斐を持てます。

七瀬あゆ　ただ、その大きさがねぇ。デビューライブを成功させたとはいっても、次のワンマン公演の場所は、原宿RUIDOのときよりも4倍近くの動員を求められる。それを半年にも満たないこれからの活動の中で、たくさん人を呼べるような魅力的なグループに成長させなきゃいけない。そこは楽しみであり、自分たちの活力になる面ですけど。やっぱし、不安も大きいです。もちろん、「絶対にいけるぜ」という気持ちで挑みますし、その不安も、良い意味でのプレッシャーに変えていけたらなと思っています。

――びびさんは、metariumが初めてのアイドル活動。新宿BLAZEでのワンマンと聞いて、どんな風に思いました?

犬甘びび  その前に、デビューライブを終えての感想になりますけど。原宿RUIDOの舞台に立つまでは、アイドルになりますと言っても、正直、ステージの上に立つのが日常になるという感覚がなかなか持てなくて。大切な勝負の舞台になるのは気持ちの上でわかっていながらも、どこか、発表会へ向けて頑張っているみたいな感覚も正直ありました。今振り返ると、その時点ではまだ"職業アイドル"にはなっていなかったんだと思います。だけど、デビューライブを経験したことで、ようやく自分でも「アイドルになれたんだな」と強く実感できるようになりました。気持ちの面でもより引き締まるじゃないですけど、アイドルとしての活動をより現実として捉えられるようになりましたし、課題も見えてきたぶん、もっともっと頑張らなきゃいけないという気持ちにもなりました。
  新宿BLAZEでのワンマン公演ですけど。わたし、ライブハウスって、metariumとして活動を始める前までは3ヶ所しか行ったことがありませんでした。その数少ない足を運んだことのある場所の一つに新宿BLAZEというライブハウスもありました。あのときは見る側として客席にいましたけど。それがまさか立つ側になるとは…。そこに運命というか、感慨深い思いも感じています。

――ういるさんも、デビュー公演がアイドルとしての初ステージ。どうです、アイドルとしての実感を持てるようになりました?

宇杭ういる  デビューライブのMCでも言ったことですが、その日のステージに立つまでは、なかなか自分がアイドル活動をしている実感って沸かなかったんですね。レッスンをしていても、そう。アーティスト写真やMVの撮影をやったらアイドルになった実感が沸くかな??とも思っていたけど、なかなかアイドル活動をやっていますという実感を覚えることのないままに、わたしは当日を迎えました。
  でも、デビューライブを終えて、ようやくその実感が出てきました。ただし、強く実感したというよりは、少しずつアイドル活動をやることの実感を強めているのが今の状態です。今は一つ一つ経験を重ねながら、その思いを強めていくんだろうなと思っています。
  新宿BLAZEでのワンマン公演ですが、わたしもそんなに多くのライブハウスに行ったことがあるわけではありませんでした。ですがびびちゃんと同じく、わたしも新宿BLAZEにはライブを観に行ったことがありました。場所としての記憶があったから、新宿BLAZEでのワンマン公演と聞いたときには、「あんなにも大きなところに自分たちが立つんだ」という驚きがありました。わたし、デビューライブの最後に、みんなでそれぞれの感想を述べていたときも、涙腺が緩むことはあまりなかったんですけど。新宿BLAZEでのワンマン公演が決定の発表を目にしたときは、少し緩んでしまいました。正直、不安はいっぱいありますけど。決まった以上は頑張ります。

――ひめかさんも、デビューライブがアイドルとして初デビューの人ですよね。

桃乃ひめか  そうです。わたしも2人と同じように、なかなかアイドルになった実感がわからなくて、デビューステージへ向けてのレッスン中も、どこか発表会へ向けての練習をしているような感覚でいました。やはり、経験しないと実感って沸かないじゃないですか。文化祭の発表会は経験があるからこそ、どうしてもそこに気持ちを重ねてしまっていたからだと思うんですけど。正直、デビューライブを行うまでは、日常的にステージに立つのが当たり前という感覚が本当にわかりませんでした。だけど、たくさんの人たちを前にライブをやったことで、「これが、これからの日常になっていくんだな」と不思議な感覚になったことを覚えています。
  わたし、当日のMCでも言ったんですけど。本当に緊張とかまったくなくて。そこがきっと、これからのわたしの強みになっていくことだと自分でも思いました。でも、おっきいステージに立ったらどうなんだろう??やっぱし、緊張するのかな??いや、たぶんそんなに変わらないと思うし、そもそもわたしの性格的に緊張とは無縁だから、そこを強みにしていきたいなと思います。
  わたしも、新宿BLAZE公演に向けてという面では、正直、不安な気持ちはあります。わたし自身もアイドル好きだったから、デビュー半年弱で新宿BLAZEという会場を埋めるのは、どれだけ大変なのかはわかります。わかるからこそ不安ですけど、決まった以上は「やるしかない!!」という気持ちで今は向かっています。

――めありさんは、今、新宿BLAZE公演に向けてどんな気持ちでいます?

華月めあり  わたし、楽しみです。わたし自身、承認欲求の強い性格。もっともっといろんな人たちを笑顔にしていきたいからこそ、絶対に会場を埋められるように我張る気持ちです。実際に、デビューライブに向けても、みんなで一致団結し、一つの成果を残せたように、ふたたびみんなの気持ちを一つに新宿BLAZE公演へ向けて走り続けながら、当日もいい結果や景色を作り出せたらなと思っています。

――えまさんの気持ちも教えてください。

百合園えま  デビューしたばかりのグループにも関わらず、デビューから半年弱後に、早くも新宿BLAZEという大きい箱へ挑戦すること自体が本当に珍しいことだと思います。その会場を用意してくださった運営さんには、とても感謝しています。もちろん、わたしも不安はあります。だけど、決まったことを。しかも、すでにみなさんを前にして発表したことですから、いまさら「やはり、中止にしました」ともならないですよね。むしろ、期待を持って決めてくださったことだからこそ、「じゃあ、私たちがしっかり埋めます」という覚悟を持って今は、進んでいます。だから、しっかりと新宿BLAZEの会場を埋めます。

――にっとさんは、どんな気持ちでいます??

星丸にっと  初めて新宿BLAZEでのワンマン公演を行うと聞いたときは、正直、複雑な気持ちでした。だけど、決まったからには、その結果を作り出すのは私たち次第じゃないですか。今もそうですが、これから新宿BLAZE公演に向かって、metariumはたくさんのライブを重ねていきます。その中での自分たちの努力が、新宿BLAZE公演の結果にも繋がる。それが嬉しい結果になるのか、悔しい結果になってしまうのか。まさに今は、その結果を作りあげるための活動期間でもあるなとわたしは感じています。
  もちろん、嬉しい結果を出したいから、そのためにも頑張るんですけど。それ以前に、1本1本のライブを通して、観てくれる人たちを笑顔や幸せするために私たちはmetariumとしての活動を始めたからこそ、本当に1本1本のライブを大切にしながら、何時だってみんなのことを楽しませられるように活動を続けていきたいです。

――最後は、あゆさんですね。

七瀬あゆ  わたしも、新宿BLAZEでのワンマン公演へ向けて前向きな気持ちでいますけど。新宿BLAZEという場所は、今までアイドル活動をやっていきた中、立てなかった場所でもありました。大きくなっていくためには、新宿BLAZEだって通過点となる場所というのはわかります。だけど、以前の活動のときには、そこさえ果てし無く遠くに見える場所でした。その場所へ、デビュー1周年など一つの節目の時期ではなく、デビューから5ヶ月後に立つと決まったときは、正直、わたしは不安であり、恐怖でもありました。
  これは、自分の経験を踏まえての言葉にはなりますけど。デビューライブで、新宿BLAZEでのワンマン公演の発表を聞いたときには、驚きと同時に、「ヤバい」「運営の方、やらかしてるな」とも思いましたし、その発表を聞いてから、ずっと「ヤバい、ヤバい」と焦りばかりが先行していましたけど。こうやってみんなの「楽しみです」「やるしかないです」という前向きな発言を聞いて、自分一人不安がっていても意味ないし、わたしが不安を覚えることでみんなの足を引っ張ってしまうことだけは絶対にしたくないからこそ、わたしも今は「絶対に埋めるぞ」というという前向きな気持ちに変わりました。
  今もそうですが、新宿BLAZE公演へ向けへの間にも、たくさんのライブは決まっていますし、これからも次々と決まっていくと思います。もちろん、経験としての場数を踏むのは大事ですし、どのライブも真剣に向き合いながらやっていきますけど。正直、まだライブ活動も始まったばかりだから、ファンの方々がmetariumにどんな風に期待を寄せて応援してくれているのか。どういう活動をしていけば、いろんな人たちに気持ちが届くのかなどは、これからの活動を通していろいろつかんでいくことだとも思うし、正直まだまだわからないことは多いです。一つ言えるのは、ただ本数を重ねれば新宿BLAZE公演が成功するわけではないこと。そのためにどうするかは、これから運営さんも含め、みんなで考えながら進んでいきます。まだ始まったばかりで、今は考えてもわからないことのほうが多いです。だったら、みんなを笑顔や幸せにしいたい気持ちを胸に、まずは1本1本のライブとしっかり向き合いながら、全力で頑張っていくだけなんだと思います。
   ほんと、ここには最高のメンバーたちがいます。その仲間たちと一緒に、何時だって前向きな気持ちで進んでいくだけ。もちろん、これからいろんなことも考えていきますけど。みんなを笑顔や幸せにするために走りだしたmetariumに、まずは注目してください。

TEXT:長澤智典

 （4回目へ続く）