FEATURE
「俺たちの前では無理しなくていいよ。全部受け止めてあげるから」と言ってあげられる存在になっていたいなと思う。 風男塾 インタビュー・2
風男塾の最新シングル『Baby U』が、12月14日に発売になります。12月は、「風男塾クリスマスライブ 2022~No Silent Night~」ツアーを開催。さらに、12月30日には渋谷ストリームホールを舞台に『黒白歌合戦 2022』と『SPECIAL LIVE 2022』の開催も決定。15周年を精力的に駆け続けている風男塾のメンバーをキャッチ。最新シングルについて語っていただきました。
凛空くんに「Jellyfishって、どういう意味??」と聴いたんですよ。そうしたら「Jellyだからねずみじゃね??」と言うわけです。それを聴いた俺も「あーなるほどね」と思っていたんですけど…。
――先に、「通常盤」の3曲目に収録した『Jellyfish』の話をお聞きしますけど。この楽曲も、『Baby U』と同じ作詞:藤原優樹(SUPA LOVE)/作曲・編曲Uio(SUPA LOVE)チームが作成。こちらも…。
英城凛空 お洒落です。
柚希関汰 同じ作家チームで書いてくださったこともあり、ニュアンス的に似ているというか、『Jellyfish』もおしゃれな楽曲になりました。
――「僕の前では無理しないでいい」と歌いだすように、もしかして『Baby U』と『Jellyfish』は連動しています??
柚希関汰 俺らも、この曲をもらったとき「もしかして繋がってる?」と思ったよね。
英城凛空 『Baby U』は「受け止めてほしい」だけど、『Jellyfish』は「受け止めるよ」という違いはあるけど、内容が似ていますよね。でも別々の、独立した楽曲たちなんですよ。
柚希関汰 これは余談話になるけど、いいですか?
――どうぞ、どうぞ。
柚希関汰 みんなで『Jellyfish』のレコーディングをする前に、この曲を覚えてもらうガイドとなるための仮歌を、俺が録ったんですけど。そのとき、同じスタジオに凛空もいたから、凛空に「Jellyfishって、どういう意味??」と聴いたんですよ。そうしたら「Jellyだからねずみじゃね??」と言うわけです。それを聴いた俺も「あーなるほどね」と思ってはいたんですけど…。
葉崎アラン そこじゃないでしょ(笑)。
柚希関汰 仮歌を録りながら、「なんでネズミと魚なの??」「クラゲって出てくるけど、どういうこと??」と、あのときは歌詞の内容を理解できないままに歌いました。その後、その話をアランにしたら、「Jellyfishってクラゲのことだよ」と言われ、そこで初めて意味を知りました。
葉崎アラン 疑問に思ってたち、そこで調べなよ。だって、その後グループラインにもさぁ。
柚希関汰 そう、メンバーとスタッフさんが参加している連絡用のグループラインがあるんですけど。そこへ「『Jellyfish』とはクラゲのことです。みなさん、関汰くんのようにネズミと勘違いしないでください。そのうえで歌詞を理解してレコーディングをお願いします」と書かれてあって。あのラインは恥ずかしかったです(笑)。
英城凛空 そもそも間違ったのは俺なのに、いつの間にか関汰が間違えたことになっていたからね(苦笑)。
柚希関汰 俺も、クラゲのことだと理解をして歌詞を読み返したら、「すごく素敵な歌詞じゃないか」と気づけたからね(笑)。ライブで『Baby U』と『Jellyfish』を続けて歌ったら、一つの恋物語を伝えているように聞こえそうだから、なんかエモくていいよね。「Na-na-na-na」の部分とか、みんなにも歌ってほしいしさ。
――確かに。凛空さんも『Jellyfish』の解釈に変化は出ました?
英城凛空 関汰に「Jellyfishってどういう意味??」と聴かれ「ネズミじゃね??」とは答えてしまったし(笑)、仮歌のとき確かに同じ場所にはいたけど、俺は違う作業をやっていて歌詞までは目を通していなかったんですね。だから、俺も仮歌と一緒に歌詞をいただいた形でした。「透けて見えたなら 僕らはもっと わかりあえるかい」とか、すごくいい歌詞じゃないですか。
自分以外の人の気持ちって、なかなか見えないもの。『Baby U』じゃないけど、言葉や行動で示さないとわからないものだからこそ、見えたらいいなぁというこの気持ちを言葉にしているところが、俺は好きなんですね。
『Jellyfish』は、「疲れたな」というとき、お風呂に浸かりながら聴いてもらえたら、心身体も湯船の中でゆらゆら~っとしながら癒されていくと思います。
葉崎アラン 俺、『Jellyfish』を聞きながら、また物語を作っちゃったんですけど。言っていいですか?
――どうぞ、どうそ。
葉崎アラン 『Baby U』ではちょっとわがままなBOYを主人公にした、付き合って1年目くらいの、互いに「好き好き好きー」となっている状態の頃を歌っていましたけど。『Jellyfish』は、あれから数年は経ち、男の子も大人になり、ちょっと心に余裕を持てるようになってきた。そんな2人の関係を歌にしています。中に「信じたのは君といたから」と書いてあるように、お互いが本当に信頼しあった関係になり、あとは結婚するしかないみたいな。そんな解釈もしていました。それは、あくまでも俺の解釈であって。本来の意味は違うんだよね。
柚希関汰 歌詞の解釈って、一人一人が感じたり、思ったことが正解だから、アランの解釈も正解だけど。『Jellyfish』は、癒し系の応援ソングです。
英城凛空 なんかさ、俺たちも『Jellyfish』に出てくるような存在になりたいよね。「俺たちの前では無理しなくていいよ。全部受け止めてあげるから」と言ってあげられる存在になっていたいなと思う。
――風王たちにとってのみなさんは、間違いなくそういう存在ですよね。
柚希関汰 そう、みんなが受け止めてくれていたら嬉しく思います。これも余談話ですけど。俺、一時期めっちゃクラゲにはまってて。「ちょっと疲れたなぁ」と思ったときは、よく一人で水族館に行っては、クラゲコーナーの前でボーッとクラゲを見ていたし。そうしているのが好きだったんですよ。
クラゲって、一体何を考えているのかわからないじゃないですか。あんなにゆったり揺られながら水槽の中を自由気ままに泳いでいる。もしかしたら、クラゲだって必死に生きているのかも知れないけど(笑)。なんかその姿を見ていると、「もっと力を抜いてもいいんじゃない?!」と思えてきて、心が癒されるんです。だから、クラゲのコーナーが好きなんだろうね。
英城凛空 しかも、水槽がライトアップされていたら、余計にね。
『勝つんだ!(punk ver.)』は、ハッピーセットのような…いや、それは違うなぁ(笑)一つ一つの具材が濃いのに一つの美味しいでまとまった幕の内弁当のような曲になりました。
――順番は前後しますが、CD盤の2曲目には、『勝つんだ!(punk ver.)』を収録しています。なぜ『勝つんだ!』をリメイクしたのか、まずはそこから教えてください。
柚希関汰 俺が、はなわさんがしゃべっているラジオ番組へゲスト出演したときのことなんですけど。風男塾のファンの方が、番組宛に、しかも,はなわさんに「今の風男塾の7人がライブで歌う『勝つんだ!』は、振りがめちゃくちゃ綺麗に揃っているから格好いいんです。今の7人の風男塾のライブパフォーマンスはめちゃめちゃ格好いいからこそ、はなわさんも、今の風男塾のライブを観に来てください」とメールを送ってくださったんですね。それを番組内で読んだあと、はなわさんが「今も『勝つんだ!』を歌ってくれているんだね。あの曲、パンクバージョンにしたらメッチャいいと思うんだよね」と言い出しました。その話で盛り上がったことから、俺が番組内で「それ、スタッフの方に伝えておきます」と言えばって、実際に伝えました。そうしたら、「じゃあ、パンクバージョンを作りましょう」となり、今回のバージョンが生まれました。
凰紫丈源 原曲の『勝つんだ!』が「ヤッターマン」のエンディングテーマとして流れていたこともあって、当時はポップな感じになっていたのもわかるんですけど。はなわさんが、こうやって後押ししてくれたこともすごく嬉しかったです。以前から『勝つんだ!』は風男塾の中でも人気の楽曲で,俺自身がファンだった頃からよく聴いていた曲だったから、その楽曲を俺の歌声も入れて形に出来たことがすごく嬉しくって。しかも俺、当時、浦正くんの言ってたセリフを担当しているんですね。あのときは、もう全身全霊を込めて言わせてもらいました。
胡桃沢鼓太郎 『勝つんだ!』は、もともとボルテージの高い楽曲だったけど。パンクバージョンになって、さらにボルテージがアガったなと思います。『勝つんだ!(punk ver.)』のレコーディングのきときに「声を枯らす勢いで叫びながら歌ってほしい」と言われました。いつもなら、みんなで一緒に歌うパートに関しては,ピッチやリズムを合わせれば、ときには声の色も寄せていきますけど。この曲では、一人一人の個性を詰め込みたいという理由から、何時もとは真逆の録り方をしました。なので、この1曲の中へ、7人の個性がめちゃくちゃ詰まっています。まさに『勝つんだ!(パンクVer. punk ver.)』は、ハッピーセットのような…いや、それは違うなぁ(笑)一つ一つの具材が濃いのに一つの美味しいでまとまった幕の内弁当のような曲になりました。
赤星良宗 こうやって先輩方が歌い継いできた曲を、今の俺たちで新しい姿の歌に出来たのは、すごく嬉しかったです。歴代の先輩方のセリフもいいけど、このメンバーが言ってるセリフがすごく良くって。めちゃくちゃ各自の色が出ているし、太陽から歌が始まるように歌割も新たになるなど、新しい感じに仕上がりました。早くみんなの前で歌って、一緒にアガりたいです。ライブではとくに、各自のセリフに注目して聴いてください。
天堂太陽 『勝つんだ!(punk ver.)』は、まとまりがあるのに、すっごく各自の個性の出た楽曲に仕上がったからね。しかも、いい意味でとっちらかっている。そこが、いいんです(笑)。俺も自由に歌わせてもらったけど、サビではハモリを担当。初めての経験だったからレコーディングは大変だったけど、出来上がりはめちゃくちゃ良いです。
これは、完成した 『勝つんだ!(punk ver.)』を聴いて改めて思ったことだけど。メンバーたちの歌唱力のレベルが高いからこそ、それぞれが癖の強い歌い方をしても、むしろ味になる。そこへ気づかされた嬉しい経験にもなりました。
おっきいキャリーケースを買わなきゃなぁ。アロハシャツとサングラスも買って…。
――12月からは、東名阪ライブ「風男塾クリスマスライブ 2022~No Silent Night~」がスタートします。
柚希関汰 今回のツアーは声出しがOK。みんながコールできる楽曲もセトリに入れてあるから、みんなの声を聴けるのと、みんなとどんな景色を作れるのかがホント楽しみです。
英城凛空 さらに12月30日には渋谷ストリームホールを舞台に、毎年恒例となった『黒白歌合戦』をお昼に行います。ここでは、メンバーそれぞれが自分で歌いたいと思った、いろんなアーティストの曲たちを、黒組と白組に分かれて歌で競いあいます。メンバーそれぞれがどんな楽曲を歌うのかも楽しみだし、今回は、15周年YEAR中ということで、司会に青明寺浦正くんと愛刃健水くんが登場します。今までなかったことが今年は起きるから、自分たちもどうなるのか楽しみにしています。
しかも同じ日の夜には、『SPECIAL LIVE 2022』と題した公演も行います。こちらのセットリストを青明寺浦正くんと愛刃健水くんが担当。「どのくらい楽曲を覚えられる?」と言われたから、「何でも、何曲でもやりまーす!!」と言っておきました(笑)。どんな内容になるのか、こちらも楽しみです。
葉崎アラン 言われたことは、何でもやりますから(笑)。
――15周年YEARはまだまだ始まったばかり。来年もいろんな展開が待っているんですよね。
柚希関汰 もちろんです。すでに47都道府県を全部まわるとも宣言したように、15周年を締めくくる2023年9月までには、しっかり完走しているはずだし、その締めくくりがどんな風になるのかも楽しみにしています。まずは、丈源の故郷の沖縄へ凱旋しにいかないとね。
凰紫丈源 ぜひ!!
柚希関汰 沖縄ということは、3日はかけなきゃライブができそうにないよね。
葉崎アラン おっきいキャリーケースを買わなきゃなぁ。アロハシャツとサングラスも買って…。
英城凛空 それは、ハワイだから。
凰紫丈源 沖縄はカリユシですよ。
柚希関汰 今からメンバー内でそんな話もしているくらい、全国各地をまわれることも、来年の展開も楽しみにしています。もちろん、年内もまだまだ盛りだくさんなので、一緒に年末まで駆け抜けましょう!!
TEXT:長澤智典
<インフォメーション>
「Baby U」
2022年12月14日発売
<初回限定盤A> CD+DVD 価格:1,580 TECI-796
CD 収録内容:M1 Baby U M2 勝つんだ!(punk ver.)DVD 収録内容:「Hello Hello」 Music Video&メイキング
<初回限定盤B> CD+DVD/ 価格:1,580/TECI-797
CD 収録内容:M1 Baby U M2 勝つんだ!(punk ver.)DVD 収録内容:特典映像:第二の故郷マイホームタウン東京の一押しの景色はここだ!
<通常盤>CD/ 価格:1,100/TECI-797
CD 収録内容: M1 Baby U M2 勝つんだ!(punk ver.) 、M3 Jellyfish+ 上記3 曲Instrumental
<Schedule>
風男塾クリスマスライブ2022 ~ No Silent Night ~
■12 月25 日(日)東京/ 渋谷ストリームホール
【1 部】開場 12:00/ 開演 12:30
【2 部】開場 16:30/ 開演 17:00
( 問) サンライズプロモーション東京 0570-00-3337
『黒白歌合戦 2022』
■12月30日(金)東京/ 渋谷ストリームホール
【時 間】開場 12:00/ 開演 12:30
【司 会】青明寺 浦正/愛刃 健水
【問合せ】)サンライズプロモーション東京 0570-00-3337
『SPECIAL LIVE 2022』
■12月30日(金)東京/ 渋谷ストリームホール
【時 間】開場 16:30/ 開演 17:00
【問合せ】
サンライズプロモーション東京0570-00-3337
SNS
http://nfs724.com/
https://twitter.com/fudan_juku
https://www.instagram.com/fudanjuku_official/
https://www.facebook.com/fudanjukujapan/
https://www.youtube.com/channel/UCA84LUC7UUBo6FuL7Ri70Kw
https://www.teichiku.co.jp/artist/fu-danjuku/
https://www.dreamboat.site/