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2022.01.19
虹のコンキスタドール

「ナミダ、あわ雪」の女の子は、本当にいい子。彼女の真っ直ぐで純粋な思いも、まっさらで真っ白な虹コンだからこそ歌えるのかなと思っています。 虹のコンキスタドール インタビュー1

 2022年4月16日と17日の2日間、虹のコンキスタドールは日本武道館の舞台に立つ。念願の日本武道館公演を実現するだけではなく、それを2日間連続で行うところに、今の虹のコンキスタドールの勢いを感じる。
  1月19日に虹のコンキスタドールは、LIVE映像&Maxi CD(Blu-ray+MAXI)「Winter Love,Like Summer!~RAINBOW JAM2021-SUMMER SHOWER-」を発売する。2021年8月1日に約1年半ぶりに行われた、全国ツアーFINAL@Zepp DiverCityのバンド編成でのワンマンツアー映像を収録。加えて、5年連続となる「冬スポ‼WINTER SPORTS FESTA」のCMソング「ナミダ、あわ雪」を含む、3曲入りのMaxi CDもセット。とても気になる作品だ。
  この作品の魅力について、メンバーを代表し、的場華鈴・鶴見萌・桐乃みゆの3人がインタビューに登場してくれた。


たとえ夏曲がなくても、夏曲ばかりのライブと同じ満足度をみなさんが感じています。夏曲と「トライアングル・ドリーマー」を外したライブでも、みんなが「楽しかったー!!」と言ってくれてることが、なんか嬉しいよね。


――現在、「冬スポ‼WINTER SPORTS FESTA」のCMソングとして放送中。「ナミダ、あわ雪」が新たに加わったことで、虹のコンキスタドール(以下、虹コン)の冬歌もまた増えましたね。

的場華鈴
 これで冬歌は5曲になりました。

鶴見萌  でもさ、そこにバレンタインなどの冬を舞台にした曲を加えると、全部で8曲になるんだよね(サブスクで「虹コン冬曲セレクション」として配信中)。


――もう、そんなに増えたんですね。

鶴見萌
 虹コンの場合は夏歌が多いから、ライブ前のリハーサルのときに、「次は、○○」と言われると、「この夏歌の振りは、これで。歌詞が、確かこれで…」となるんですけど。その現象が、ついに冬歌でも出始めました(笑)。それだけ冬歌が増えた証だから、そこは前向きに喜んでいます(笑)。

的場華鈴  以前は、冬でも夏曲を歌うことが多かったけど。12月24日にSpotify O-EASTで行った冬公演のときは、夏曲を1曲も歌わなかったように、冬の時期のライブの場合、夏曲なしで歌うことも増えています。


――ファンの人たちは、冬でも夏曲を聞きたいんじゃない?

的場華鈴
 それがですね、夏曲を外したセットリストのライブを何度もやっててわかったのが、たとえ夏曲がなくても、夏曲ばかりのライブと同じ満足度をみなさんが感じていることなんです。夏曲と「トライアングル・ドリーマー」を外したライブでも、みんなが「楽しかったー!!」と言ってくれてることが、なんか嬉しいよね。

鶴見萌  嬉しい!!冬曲だって、どれもいい歌ばかりだからね。冬曲って、しっとりしたイメージがあるじゃないですか。もちろん、虹コンの中にもありますけど。バレンタイン系の曲を筆頭に、虹コンの冬歌には、みんなが戦闘民族になる盛り上げ曲もいろいろあるから、冬のライブらしさの出た熱いライブもしっかり描けているしね。


――みゆさんは、まさに今、虹コンの冬歌中心セットリストを味わっている時期じゃない?!

桐乃みゆ
 そうなんです。わたしは2011年4月加入だから、今、まさに虹コンとして初めての冬を迎えています。わたしも12月24日のリハーサルをしていたときは、冬曲がたくさんあったから、「どれが、どのフォーメーションで、どの歌割だっけ?」と、早くもなってました(笑)。


虹コンの中には、「僕は、わたしは、この歌が好き」という冬曲の派閥があるんですけど。そこへ強烈な1曲が加わりました。


――「ナミダ、あわ雪」は、すでにいろんなところで耳に出来ます。ファンのみなさんの反響も教えてください。

的場華鈴
 虹コンの場合、たとえしっとりめな歌でも情報量の多い曲調が特徴的でした。でも「ナミダ、あわ雪」は、これまでに発表してきた冬曲と違ってけっこうシンプルな構成の歌なんですね。こんなにもシンプルな歌って、虹コンの中では初めて。振り付けもシンプルだったから、最初は「どう受け止めるのかな?」と不安な面もあったけど。「「ナミダ、あわ雪」が一番好き」と言ってくれる声が多いから、そこはメンバーみんな笑顔で受け止めています。虹コンの中には、「僕は、わたしは、この歌が好き」という冬曲の派閥があるんですけど。そこへ強烈な1曲が加わりました。


――派閥ってすごいですね。

桐乃みゆ
 わたしは「ふたりのシュプール」派です。

鶴見萌  わたしは「Snowing Love」派。

的場華鈴  わたしは「パウダースノーランデブー」派のように、3人の時点ですでに派閥が分かれているくらい(笑)、いろんな冬曲をみなさん支持してくださっています。


――先ほど曲がシンプルと言ってましたけど。確かにMV「ナミダ、あわ雪」を見たときにも、シンプルで真似やすい振り付けだなと思いました。でも同時に、切ない歌だけど、あの映像を通し、メンバーのみなさんから甘い誘いのアプローチを受けている気持ちにもなっていました。

的場華鈴
 そこが、MVのポイントなんですよね。「ナミダ、あわ雪」は切ない歌詞じゃないですか。私たちも、最初は「笑顔を封印したほうがいいのかな」と思い、切ない表情を浮かべながら歌い躍っていたんですけど。いざ撮影が始まったら、プロデューサーのもふくさんから「みんなー、もっと笑ってー」と言われたんです。

鶴見萌  「みんな、切なさすぎーっ!!」って言われたよね。

桐乃みゆ  「みゆ、眉毛下がりすぎ、困った顔じゃなくて、笑顔で」と、わたしは言われました(笑)。

的場華鈴  その言葉を聞いて、私たちも「あっ、笑っていいんだ」となって、あの楽しんでいる表情を映し出したMVになりました。確かに、そのほうがいつもの虹コンらしいですもんね。


――それぞれ、「ナミダ、あわ雪」の魅力も語っていただけますか。

桐乃みゆ
 「ナミダ、あわ雪」は、90年代ポップス風というちょっと懐かしい感じの曲調になっています。わたし、これまではあまり90年代の楽曲に触れてこなかったんですけど。「ナミダ、あわ雪」を聞いたとき、初めてなのに「懐かしい感じがする」「この曲、聞いたことある」みたいな感覚を覚えたくらい、とても懐かしみのあるいい歌だと感じました。20代の私たちでさえそう感じるんだから、90年代の音楽に慣れ親しんできた30代や40代、もっと上の世代の方が聞いたら、きっと「懐かしい」と感じてもらえる歌だと思います。
  歌詞は、とても切ないです。一番で「会いたい 会えない でも会いたい」と歌ってるんですけど、二番では「会えない 会いたい でも会えない」に変わっています。わたし、「やっぱ、この子は大好きな君に会えないんだ」と想像を巡らせていたら、切なくなっていました。

鶴見萌  「ナミダ、あわ雪」に出てくる女の子は、すごく性格の良い子なんです。わたし、虹コンの冬曲を歌うたびに思うのが、「こんなにいい子なのに、なんで、この子は振られてしまうの??」ということ。虹コンが活動年数を重ねるごと、どんどん切ない失恋の歌が増えていく傾向があるんですよね。それは冬曲だけじゃなく、夏曲にもね。

的場華鈴  ホント、そう。だんだん不穏な空気になる歌が増えてく(笑)。


――そういう歌が似合うメンバーたちになってきたのも、理由としてあるのでしょうか?

鶴見萌
 あー、もしかしたら、そうなのかも知れない。

的場華鈴  ライブでいろんな時代の曲を歌ってても、最新の曲になればなるほど、歌ってて気持ちがしっくりくるんですね。以前の曲だって、やっぱし、その当時の自分たちにしっくりきながら歌っていたように、その時々の自分たちに似合う歌を虹コンが歌っていれば、今の虹コンもそれだけ大人っぽくなってきたのかも知れないですよね。
  萌ちゃんも言ってたけど、歌詞に出てくる女の子は、すごく性格がいいんです。純情で純粋で…。なのに、振られてしまう。振られるのに、「さようならよりも ありがとうかな」と言えちゃうところとか、まさにそう。しかもこのパートを歌っているのが、虹コンの中でも最年少の蛭田愛梨ちゃん。最初、「ここの大人な女性の気持ちのパートを最年少の子が歌うんだ!!」と驚いたんですけど。愛梨ちゃんは見事に歌いこなしてくれました。そこも、聞きどころです。

鶴見萌  主人公の女の子は、本当にいい子。彼女の真っ直ぐで純粋な思いも、虹コンだからこそ歌えるのかなとも思ってて。今でも、虹コンのメンバーほどまっさら真っ白な人たちはいないように、そんな私たちが歌うからこそ、主人公の思いをしっかり、真っ直ぐに届けられているんだとわたしは思います。


(2回目へ続く)


TEXT:長澤智典

 

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