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【長谷川愛インタビュー】 クールなパフォーマンスで魅了するライブのMCは漫談タイム!おっちょこちょいな一面にもギャップ萌え必至!ソロアーティスト・長谷川愛の素顔に迫る!
今年3月まで男装ユニット「風男塾」の愛刃健水として活動していた、長谷川愛が7月28日にニューシングル『Loved One』をリリース。8月8日から10月23日まで全国8ヶ所を巡るライブツアーを開催中だ。
10月11日、大阪でキャンペーンを行っていた彼女に、風男塾卒業後の心境や、大好きなお笑いについて、取材前日の大阪公演のエピソードなど、様々な角度から話を聞いた。
●日常生活でやらかしてしまうことは日常!?
――風男塾を卒業されて半年以上経ちましたが、もう慣れましたか?
「風男塾として10年間活動していたので、長いお休みをいただいたような感覚もあります(笑)。今でも曲を聴くと踊れますし。でも、後輩たちの活動を見ていると、卒業したんだなぁって、だんだん実感してきています」
――言葉遣いが男性っぽくなったりすることはないですか?
「そもそも私の性格が男っぽいかもしれないです(笑)。風男塾の時も長谷川愛としての活動を並行してやっていたんですけど、その差をつけたいと思っていたので、飾りすぎている部分があったと思うんです。でも、卒業してから飾らずにいたら、意外に自分の根が、あの人(愛刃健水)だったということがファンの皆さんにもバレつつあります(笑)」
――公式サイトをチェックしていて気になったことがあります。プロフィールに体力測定の結果を公開しているのはどうしてですか?
「今年の31歳の誕生日(2月6日)に、これから体力がどうなっていくのか、自分でも経過を見たいと思ったので、ファンクラブイベントで体力測定をしました。それを公表することによって、身も気も引き締めようと思いました」
――そういう意図だったんですね。『ロンドンハーツ』の女性タレントさんの体力測定企画に出たいのかなと(笑)
「実は狙っています(笑)。なので、赤いジャージを着て、やったんです」
――長谷川愛さんといえば、大阪出身で、お笑いが大好きということで、先日放送された『キングオブコント』を全部観たそうですが、いかがでしたか?
「優勝した空気階段さんはもちろん面白かったですし、誰が優勝してもおかしくないなって思うぐらい、ずっと笑いっぱなしでした。男性ブランコさんのコントも初めて観たんですけど、すごく面白かったです。セットが1個もなくて、自分たちだけで演じていたこともすごいなって。これからチェックしていきます!演技力も皆さんから学ぶこともあって、お笑いの力は偉大だなと思います」
――トップバッターの蛙亭さんの点数をもっと上げてほしかったなと思いました。
「面白かったですよね~。審査員の皆さんが全部のネタを観てから点数を付けるパターンも観てみたいですね。順番とか運もありますよね。いろいろ考えさせられます」
――ツイッターを見ていますと、10月4日は綿棒、9月23日は爪楊枝を床にぶちまけていましたが、結構やらかしてしまうタイプですか?
「はい!普通、ぶちまけてしまったら、「ワーッ!」とか言うじゃないですか。でも、それが日常すぎて、「あっ、はい」みたいな感じです(笑)」
――冷静な気持ちで、ぶちまけた写真も撮って…
「ネタが出来た~みたいな。わざとじゃないですよ(笑)」
――生卵を落としたことはありますか?
「生卵は、割った後の殻を鍋に入れて、中身を捨てたことがあります。そういう人なんですけど…これ、書きますか?(笑)」
――面白いので書きます(笑)
●大阪愛も詰め込んだ地元凱旋ライブを見届けた家族からの反応は?
――8月8日から全国ツアー中です。10月9日までの愛知・神奈川・北海道・埼玉・福岡での公演を振り返って、特に印象に残っていることは?
「今回のツアーは各会場でセットリストを変えて、バンド、アコースティック、ダンスとか見せ方も変えているので、どれもすごく濃くて、印象に残っています。その中で、北海道はたった一人で、音源だけでどこまで盛り上げられるかっていう修行みたいなライブで、正直めちゃくちゃ怖かったです。でも、始まったら、声を出して笑って下さったり、バラード曲で泣いて下さっている方もいらっしゃったりして、少し成長できたかなと思います」
――北海道では美味しいものを食べましたか?
「ジンギスカンを食べました!海鮮とかも食べたかったんですけど、時間がなくて…。福岡では水炊きを食べました!ご当地グルメは全国ツアーの醍醐味なので(笑)」
――そして昨日(10月10日)は「246 LIVEHOUSE GABU」で大阪公演でした。
「今回、GABUさんでは2回目だったので、帰って来たよ~っていうアナザースカイ的なところがありました(笑)」
――大阪では女性バックダンサー2人と一緒にパフォーマンスする場面もありました。
「当日の本番前のリハで初めて合わせたんですけど、ツアー初日の名古屋でもその2人に立ってもらっていて、私も信頼していたので、後ろで支えてくれているのを感じながら出来ました」
――MCでは「ここから漫談タイムです。長いですよ」と。80分予定のライブで、福岡では15分押し、大阪では10分押しでした(笑)
「福岡の時も注意程度だったので、押してもいいかなと思って(笑)。スタッフさんが、本当は90分いけるんだけど、私には80分って言っておこうという感じだと思うんですよ」
――隣にいらっしゃるマネージャーさんが「時間どおりにやって下さい」と(笑)
「次のツアーからは守ります(笑)。今日出演させていただいたラジオで、元NMB48の吉田朱里さんから、「喋りすぎた時は上から何かを落としてもらうのはどうですか?(笑)」というアドバイスをいただきました」
――タライを落としてもらいましょう。それで笑いも取れますし(笑)。ツアーグッズでメガホンを制作したということで、ファンの皆さんもそれを持って応援していました。
「このご時世で声が出せないので、急遽メガホンを作らせていただきました。メガホンを叩いてもらうと、手拍子よりも音が大きいので、みんなで合わせようという一体感が生まれているような感じがして、それに感動して、何度かグッと来ました」
――ご家族の皆さんも観に来られていましたね。
「風男塾として大阪でライブをすることは多かったんですけど、卒業して、ソロのアーティストとして観てもらうのは初めてだったので、ちょっと親孝行できたのかなと思います。家族からも「安心した。もっと歌っていってほしい」と言ってもらえたので」
――大阪の話をしていると、「喋り方が上沼恵美子さんっぽくなる」と、おっしゃっていました。
「それは、この全国ツアーで発見できたことですね。今日もキャンペーンで大阪の放送局に行かせていただいたんですけど、上沼恵美子さんのポスターが貼ってあったので、一礼させていただきました」
――USJの思い出も語っていましたが、「中学生の時以来、行ったことがない」と。
「思い出がE.T.止まりなんですよ。テレビで観ていると、どんどん進化していて、おもちゃ箱みたいに、いろんなキャラクターがいるじゃないですか」
――『鬼滅の刃』のアトラクションも出来ましたからね。
「えっ!?本当ですか?昨日からアニメも観ています。母親がハマって(笑)。行きたいです!」
――それにしても、たこ昌のたこ焼きのCMソングを歌うとは…(笑)
「前回、大阪でライブをした時は、倖田來未さんと、ドリカムさんの『大阪LOVER』を歌わせていただいたんですけど、今回はどうしようかなと思っていたら、たこ昌が思い浮かんで、これや!と(笑)。わざわざギタリストの方に弾いていただいて、録音した音源に合わせて歌いました」
――やしきたかじんさんの『やっぱ好きやねん』も歌っていましたね。
「父親がよく聴いていて、知っていたんですよ。関西といえばというところもあるので。風男塾で培った低音ボイスも生かせたらと思って、選曲しました」
――他にも、AKB48の『365日の紙飛行機』をカバーしていました。
「両親が好きな曲で、「この曲、聴いてみ」って言われて、何年か前に初めて聴いたんですけど、いろんなことに悩んでいた時期だったので、心に刺さりました」
●新曲のバラード『Loved One』を歌う時に心がけていること
――ライブでも披露していたニューシングル『Loved One』の聴きどころは?
「タイトルの『Loved One』は、最愛の人という意味なんですけど、コロナ禍で落ち込んだり、マイナスなことを考えてしまうことも多い中で、自分にとって、大切な人って誰なんだろう?って考える機会が増えていると思うんです。その人を思い浮かべながら聴いた時に、愛とは何かを改めて考えられるような曲になったんじゃないかなと思います」
――『Loved One』を歌う時に心がけていることは?
「ここをこうしようと考えずに歌いたいなと自分の中で決めています。今日はこの歌詞がいいなと思ったら、そこに力を込めてみたり、逆に力を抜いてみたりすることもあります。CDの音源と同じ歌い方は全くないですし、全公演で違う歌い方をしているので、毎回皆さんにとっても刺さるところが違ったらいいなと思います」
――『Loved One』のMVは短編映画のような作品ですね。
「1人2役を演じているんですけど、白い服の女性は“(MVを観ている)皆さん”で、歌っている女性は“私(長谷川愛)”という設定があって、白い服の女性は、愛というものがわからなくなっていて、私の歌を聴いて、愛とは何かを考えて自分を奮い立たせて、そこから前に進んでいくというストーリーです。でも、観る人の受け止め方によって解釈が変わってくると思うので、そういう楽しみ方もしてほしいMVになっています」
――10月23日にツアーファイナルの東京公演が控えています。意気込みは?
「ライブが出来ることも当たり前じゃないご時世なので、こうしてライブが出来ることに感謝しています。バンドのメンバーもダンサーも全員集まってくれるので、いい締め括りが出来るように、力を合わせて、全身全霊でパフォーマンスを届けたいと思います」
――最後に読者の皆さんへのメッセージをお願いします!
「私はマルチに、色々なことに挑戦していきたいと思っています。ライブでもいっぱい歌って踊って喋って、皆さんに元気を与えていきたいので、ぜひ足を運んで下さい!」
【取材・文・写真=ポッター平井】
【長谷川愛 LIVE TOUR 2021「Colorful Story」東京公演】
日時:2021年10月23日(土)開場15:15 開演16:00
会場:東京・新宿ReNY
料金:5300円(別途ドリンク代)