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自分が決断した以上、明るい気持ちで一歩未来へ進んでくという気持ちを持ちながらステージに立とうと思っています。でも、こうやって当たり前のようにメンバーと一緒にいると、今もふっと寂しいなぁと思ってしまうこともあります。 ピュアリーモンスター インタビュー後編
10月12日(火)に5thシングル「Wake up to a Brand new day」を発売するピュアリーモンスター。この作品は、初期メンバーの石飛恵里花と柳木みりにとって最後の作品。2人は、11月3日に品川インターシティホールで行うワンマン公演を持って卒業する。
今回、石飛恵里花・柳木みり・今野優月・安藤鈴菜・立川怜奈・勝野里奈の6人が新作について語ってくれた。インタビューは、2回に分けて掲載。後編では、C/Wに収録した曲たちの話を中心にお届けしよう。(1ブロック、前編と同じ文章を乗せています。ご了承ください)
(前編は、こちらから)
2人の卒業シングル作品でも、一緒に歌ったり振りをできる場面を作れていることが、わたしはすごく嬉しいです。
――C/Wに収録した「Good Luck Charm」は、卒業する石飛さんや柳木さんへ向けた卒業ソングのようにも聞こえました。
柳木みり 「Good Luck Charm」の落ちサビの歌詞に「ありがとう 想い出が 溢れて止まらない」と記してあります。この曲を手にしたときは、すでに私たち2人の卒業は発表済の時期。なのでわたしは、勝手に卒業ソングとして受け止めていました(笑)。この曲を11月3日の卒業ライブで歌ったら、いろんな想い出が走馬灯のように甦ってきそうだから、きっと泣いているんじゃないかなとも想像しちゃいます。
――すでに、卒業公演の姿も…。
柳木みり ちょうど卒業公演の内容を煮詰めている時期という理由もあって、いろんなことを思い返すことが増えています。寝る前にも、ピュアリーモンスターとして歩んできたいろんなことを思い出してしまうことが今は多いです。
石飛恵里花 わたしも、そう。「Good Luck Charm」を歌うたびに、歌詞の一つ一つからいろんな想い出があふれだせば、リリイベ中にファンの人たちの表情を見ていても、いろんなことを思い返してしまいます。曲中最後の振りが終わると、ちょうど初期メンバー3人が並ぶんですね。その姿になるたび、個人的にエモい気持ちにもなります。
わたしも、卒業ライブで「Good Luck Charm」を歌うと絶対に泣いちゃうなぁ。きっと、お客さんもジンワリと涙が出てくるんじゃないかとも想像します。
柳木みり この日は、絶対に泣くよね。すでに、みんなにもそう言っちゃってるし。
今野優月 わたし、C/Wに収録した「Good Luck Charm」「Juvenile」ともに柳木 と一緒に歌うパートがあるんですね。2人の卒業作品の中、こうやって初期メンバーと一緒に歌えて良かったなと思っています。他にも、「Wake up to a Brand new day」の落ちサビを石飛・柳木・今野・吉咲の4人で歌っています。ここでも、一緒に歌えたことにわたしは嬉しさを覚えました。「Wake up to a Brand new day」の振り付けでも石飛と一緒に手を合わせてゆく場面もあるように、2人の卒業作品でも一緒に歌ったり振りをできる場面を作れたことが、わたしはすごく嬉しいです。
――今野さんは、2人が卒業後唯一の初期メンバーになります。これからは、ご自身がピュアリーモンスターを先頭に立って引っ張ってゆく立場になるわけですよね。
今野優月 石飛・柳木の卒業後、確かに初期メンバーはわたしだけになりますが、もともとピュアリーモンスターにはリーダーという存在を立てず、みんなで何事も決め、みんなで進めてきたように、正直「わたしが前に出て進めなきゃ」という意識ではいないです。それに、後から入ってきたメンバーたちのほうが、わたし以上にしっかりしている個性豊かな子たちばかり。だから今も「みんなで頑張っていきましょう」という気持ちでいるように、とくに「わたしが!!」という気負いは持ってないです。むしろ、わたしはみんなに任せて生きていこうと思ってます(笑)。
――立川さんや勝野さんは、どんな気持ちですか?
立川怜奈 もちろん、これまでのピュアリーモンスターがあってのことですけど。お2人が卒業して以降は新たなピュアリーモンスターの体制にもなるように、これまでの良さを活かしたうえで、新たな編成でのピュアリーモンスターの魅力を引き出してかなきゃいけないなという意識でいます。
勝野里奈 完全に新しく生まれ変わるのではなく、これまでのピュアリーモンスターが持っていた素敵な部分をしっかり活かしながら、そのうえで、新たな編成のピュアリーモンスターにしか出せない魅力を作っていけたらなと思っています。
――今野さん、「Good Luck Charm」を聴いたときどんな印象でした?
今野優月 「Good Luck Charm」は、今までのピュアリーモンスターにはなかった王道のバラードソングのように、ピュアリーモンスターの新しい魅力を見せていける楽曲になりました。ピュアリーモンスターは盛り上がり系が多いからこそ、この手のジンワリと心で聴いてもらえる楽曲があると、また新たなピュアリーモンスターの魅力をみなさんにも感じていただける機会になるのではと思っています。
「Good Luck Charm」は、わたしもそう。聴いてくださる方々も、自分のこれまでや、ピュアリーモンスターと一緒に歩んだ想い出を振り返りながら聴いてもらえたら、より染みる歌になると思います。「Good Luck Charm」「Juvenile」ともに、2人の卒業するタイミングにピッタリのC/W曲が並んだなともわたしは感じています。
今、ちょうどリリイベ中ですけど、「Good Luck Charm」はワンマンなど長い時間のライブで披露する機会はあっても、短いイベントライブになるとなかなか披露するタイミングが難しいですが、リリイベ中は積極的に歌っているので、この機会に直接聴いていただけたら嬉しいです。
卒業までの限られた時間の中、今の自分の気持ちを言いそびれることなくみんなへ伝えなきゃという気持ちになりますし、そうしていくつもりです。
――安藤さんの感想の声も聞かせてください。
安藤鈴菜 「Good Luck Charm」はジーンと心に染みるエモい曲ですよね。ホント、感動を呼び起こす歌だとわたしも感じています。
わたし、「Juvenile」に書かれた「息つく暇もないくらい 過ぎてく一瞬を 「駆け抜けてしまえば思い出になる」」の歌詞が好きなんです。本当に、ここまで息つく暇もないくらいの日々を駆け抜ければ、あっという間に11月3日も迎えてしまうんだろうなと思ったら、このメンバーで過ごしてきたかけがえのない思い出や、これから作る思い出も含め、一瞬一瞬をとても大切にしていかなきゃという気持ちになります。
――「Juvenile」も、卒業ソングにようにも捉えられますよね。
安藤鈴菜 「Good Luck Charm」だけを聴いてると、ちょっと寂しい気持ちになるかも知れませんけど。卒業って、けっして暗いものではないとわたしは思っています。お互いのこれからの環境が少し変わってしまうことであって、けっして永遠のお別れになるわけではない。むしろ、新しい始まりという素敵なことだともわたしは解釈しています。
もちろん、お2人がグループから卒業してしまうことは悲しいし、寂しいですけど。けっして悲しい=暗いではないです。ここまでだって、いろんな楽しい思い出がわたしの中にはたくさんあります。だからこそ、わたしは卒業だって前向きに捉えていきたいし、「Juvenile」の歌詞のように素敵な思い出に変えていきたいなと思っています。
――石飛さんは、「Juvenile」についてどんな印象を覚えています?
石飛恵里花 「Juvenile」は明るい表情を持っているように、聴いてて爽やかな気持ちになれる素敵な楽曲だと思っています。歌詞も、すごくエモいですよね。わたし、落ちサビの「胸が急かすんだ 拙い言葉で 声で 伝えなきゃ いつも届かない事ばかりさ」という歌詞を受け止めるたびに、卒業までの限られた時間の中、今の自分の気持ちを言いそびれることなくみんなへ伝えなきゃという気持ちになりますし、そうしていくつもりです。
――石飛さん自身、ピュアリーモンスターを通して得たものは多かったですか?
石飛恵里花 ピュアリーモンスターでの経験は、良くも悪くも自分を強くしてくれました。ピュアリーモンスターのお仕事を通して、それこそラジオ番組を体験することでおしゃべりする楽しさを知れたし、自分がこれから進んでいきたいお仕事の指針を改めて固めてくれるなど得るものはとても多かったです。
柳木みり わたしも、そう。ピュアリーモンスターで活動してきたことで、メンタルはだいぶ強くなったと思います。
――勝野さん、「Juvenile」を聴いての印象を聞かせてください。
勝野里奈 おとなしい曲調で、心にジンと染みる「Good Luck Charm」、爽やかさを持った「Juvenile」と、C/Wには対照的な2曲が並んでいます。わたし、どちらの楽曲も大好きです。「Good Luck Charm」も、「Juvenile」の歌詞も、お2人の卒業と照らし合わせて聴くとジーンときます。同時に、2曲ともみなさんの日常に重ねあわせ聴いても胸に響くと感じるように、今回収録した作品はどれも、聴いたときにいろんな気持ちをわたしに与えてくれます。
立川怜奈 3曲とも、曲調も歌詞もまったく異なるからね。今回のレコーディングで最後に録ったのが「Juvenile」だったから、とくに気持ちを込めて歌っていた思い出もあります。今回の3曲は、お2人の卒業も重なり、わたしの中でとても大切な宝物になる楽曲です。
今野優月 「Juvenile」は、この衣装にも似合う爽やかさを持った楽曲だよね。振り付けも含め、私たちらしさを描きつつも、この曲でもピュアリーモンスターの新しい面を出せてるなとも感じてる。
「Good Luck Charm」の歌詞もいろいろ思いを巡らせるけど、「Juvenile」の歌詞もいろんなことを考えさせる内容なんですね。ライブで聴いてると楽しさが先行しちゃうけど、CD盤を聴くときは、ぜひ歌詞も読みながら聴いてください。きっと、いろんな思いや思い出に浸りながら味わえると思います。
強い意志をしっかり持って前向きな気持ちで卒業したいと思っています。
――柳木みり盤、石飛恵里花盤には、それぞれソロで歌ったピュアリーモンスターナンバーを収録しています。
柳木みり 「群青プロローグ(柳木みり featuringVer.)」は、ピュアリーモンスターとして一番最初に生まれたエモいバラード曲で、これまでにも、他のメンバーの卒業公演や自分の生誕祭など、特別な機会を通して歌ってきました。そういう特別な曲だからこそ、卒業というこの時期に、聴いてくださるみなさんにも感動やエモい気持ちを感じていただきたくて選びました。
石飛恵里花 わたしの選んだ「Over the Future(石飛恵里花 featuringVer.)」は、デビューシングルのC/Wに収録していた曲。今回、「どの曲を歌いたいですか?」と聴かれ、わたし、歌詞を読みながら改めてピュアリーモンスターの全曲を聴き直したんですね。「Over the Future」を歌った当時は、「ピュアリーモンスターのこれから」や「ピュアリーモンスターの未来へ向かって」という気持ちで受け止めていたんですけど。卒業を控えた今の自分でこの曲を聴いたとき、歌詞の感じ方や受け止め方に変化が出ているなと思ったことから、わたし自身の未来へ向かう意識として歌いたいと思い、選びました。
――11月3日には、品川インターシティホールを舞台に「ピュアリーモンスター ワンマンライブ〜石飛恵里花 柳木みり 卒業ライブ〜」が控えています。
石飛恵里花 具体的な内容は、まさに今煮詰めているところです。
柳木みり 卒業って、卒業した日もそこまで強く実感することなく、少し経ってピュアリーモンスターとしての日常がなくなったと感じたときに初めて実感するのかなとも、今はなんとなく想像しています。
――これまでは卒業するメンバーを送り出す立場でした。でも、今回は旅立つ側になります。
柳木みり 気持ちはぜんぜん違いますよね。
石飛恵里花 送り出す側でいると、どうしても悲しい気持ちが先行するんですけど。卒業する人って、自分でその決断をしたうえで旅立つから、離れる寂しさはあっても気持ちは前向きなんですよね。そこはわたしも同じで、自分が決断した以上、明るい気持ちで一歩未来へ進んでく気持ちを持ちながらステージに立とうと思っています。でも、こうやって当たり前のようにメンバーと一緒にいると、ふっと寂しいなぁと思ってしまうこともあります。当日は泣いてしまうかも知れませんが、でも、強い意志をしっかり持って前向きな気持ちで卒業したいです。
――今野さんは、どんな気持ちですか?
今野優月 2人が卒業すると、唯一の初期メンバーになっちゃうんですけれど。ただ、どういう気持ちになるかは、わたしも2人が卒業してからでないとわからない気がします。2人が卒業したあともピュアリーモンスターは続いていくように、新制ピュアリーモンスターの中でも、自分のできることをしっかり見いだしながら進み続けます。
ファンの方々にも大切に思える作品になってほしいなと思っています。
――最後に、改めてシングル盤「Wake up to a Brand new day」についてひと言ずついただいても良いですか?
立川怜奈 3曲3様の曲たちがここには詰まっています。これからもいろんな経験を積み重ねていくと思いますが、また新たな舞台へ進むうえでの第一歩の作品としても受け止めながら、今は誠心誠意思いを込めて歌い続けようと思っています。
勝野里奈 3曲ともぜんぜん違った印象を持つ楽曲になりました。どれも素敵な歌ばかりだから、これから大切に歌い続けたいと思っていますし、歌詞を読むたびにいろんな思いを巡らせるように、これからも、そのときの気持ちで歌詞を受け止めながら表現していきたいです。同時に、もっともっとピュアリーモンスターを盛り上げていくためにも頑張ります!!
石飛恵里花 これまでに発売した作品もすべて大切ですけど。今回のシングル盤が、わたしにとってピュアリーモンスターとしての最後の作品。今まで以上に思い入れが深い作品になりました。でも「Wake up to a Brand new day」など楽曲自体は、これからのピュアリーモンスターがさらに楽しみになる前向きな曲だから、わたしも最後の日まで大切に歌っていきますし、メンバーたちにもずっと大切に歌い続けてもらいたいなと思っています。
安藤鈴菜 わたしにとって、これまでに参加できた作品や楽曲すべてが大切な宝物になっています。今回の作品もわたしにとって宝物の1枚ですし、みなさんにとっても宝物になる作品になってほしいなという気持ちです。
作品って、そんな簡単に出せるものではありません。まして今回は、卒業のタイミングという大切な時期に生まれた作品。だからこそ、シングル制作に携わったすべての日々を、わたしは宝物として受け止めていますし、これからもその気持ちで宝物を増やしていきます。
今野優月 今の9人メンバーでレコーディングした作品は、これが最初で最後になります。メンバーにとっても、ファンの人たちにとっても思い出や思い入れのある1枚になってほしいし、そうなっていくとわたしは願っています。
柳木みり わたしにとっても、ピュアリーモンスターとして最後のシングルになりました。その作品で、新しいピュアリーモンスターの一面を出せたように、進化し続ける姿を示せたのも嬉しいことなんです。今野も言ってたように、これが現体制9人のピュアリーモンスターとして最初で最後のシングル作品になります。だからこそ大事にしたいし、ファンの方々にも大切に思える作品になってほしいなと思っています。
TEXT:長澤智典
<インフォメーション>
◆シングル情報
ピュアリーモンスター 「Wake up to a Brand new day」
10 月12 日(火)発売
【収録情報】
ジャケット[全員]
<CD>
1.Wake up to a Brand new day
2.Good Luck Charm
3.Juvenile
4.Wake up to a Brand new day (Off Vocal)
5.Good Luck Charm (Off Vocal)
6.Juvenile (Off Vocal)
<DVD> ※エンハンスドDVD 仕様
1.Wake up to a Brand new day Music Clip
2.Wake up to a Brand new day Music Clip オフショット
DVD 付盤
※エンハンスドデータ領域
・アーティスト写真
・CM データ
・高画質MusicClip(mp4 データ)
・ロゴ
■通常盤A USSW-0314 ¥1,300(税込)
ジャケット[今野優月、吉咲みゆ、安藤鈴菜]
1.Wake up to a Brand new day
2.Good Luck Charm
3.Juvenile
■通常盤B USSW-0315 ¥1,300(税込)
ジャケット[勝野里奈、杉田夏海、立川怜奈、塙有咲]
1.Wake up to a Brand new day
2.Good Luck Charm
3.Juvenile
■石飛恵里花盤 USSW-0316 ¥1,300(税込)
1.Wake up to a Brand new day
2.Good Luck Charm
3.Juvenile
4.Over the Future(石飛恵里花 featuringVer.)
■柳木みり盤 USSW-0317 ¥1,300(税込)
1.Wake up to a Brand new day
2.Good Luck Charm
3.Juvenile
4.群青プロローグ(柳木みり featuringVer.)
【楽曲情報】
「Wake up to a Brand new day」
作詞/作曲/編曲:TAKT(TRYTONELABO)
「Good Luck Charm」
作詞・作曲:金子麻友美 編曲:大沢圭一
「Juvenile」
作詞・作曲・編曲:木村有希
◆卒業ライブ情報
ピュアリーモンスター ワンマンライブ 〜 石飛恵里花 柳木みり 卒業ライブ 〜
日程:2021 年11 月3 日(祝水)
会場:品川インターシティホール
時間:15:30 開場/ 16:00 開演
料金:チェキ付き優先入場券(ZAIKO):5,000 円
チェキ付き入場券(ZAIKO):4,000 円
ピクチャーチケット:1,000 円
当日券:4,000 円
【券売情報】
ZAIKO:https://standup.zaiko.io/_item/342418
【入場順】
チェキ付き優先入場券 → チェキ付き入場券 → 前売り券 → 当日券 → ピクチャーチケット
※本公演はストリーミング配信も行います。配信チケットは後日販売開始。
SNS情報
http://stand-up-project.jp/purelymonster/
https://twitter.com/purelymonster