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2019.12.15

狂い咲けセンターロード ワンマンツアー 「WE'RE K.C.R TOUR 2019」FINAL 東京公演 ライブレポート

ちょっと肌寒い12月の初日。SPACE ODDは開場前から列ができるほど熱を帯びていた。狂い咲けセンターロードといえば、やはりそのライブパフォーマンスにある。彼女たちの楽曲は、ライブでこそ真価を発揮するものばかりだ。このツアーファイルでは、生バンドとのセッションもあり、センターロードの真のチカラ発揮されるライブに違いないと、開演前からワクワクが止まらなかった。

KCR

この日は生バンドセッションパートから始まる。バンドメンバーのスタンバイにつき、煽りのイントロだ。

「Go To Heven」からスタート。狂い咲けセンターロードを代表する1曲。盛り上がりが約束されたその曲から始まり、いきなり会場のボルテージは急上昇だ。数々の思い出が詰まっているこの曲。少し切なさの残るBメロに表情が感情的になっているようにも見える。

そこからさらに盛り上げに来た「これっきり」だ。メロディアスなロックサウンドに、彼女たちの感情がのる、それに呼応するように生演奏が想いをのせてくる。

 

狂い咲けセンターロードは、ライブで一番輝くグループだ。彼女たちだけにしか出せないグルーヴ感。ステージ上では常に全力で感情を想いをぶつけてくる、カッコつけずにただ自分たちの持っているものすべてを。それが最高にカッコいい。だからライブを見る度に彼女たちに釘付けになる。

 

そしてクールなナンバーが続く「みちづれ」。様々なジャンルのダンスと物語性を感じる振り付けも見ものの一曲だ。

バンドメンバーの紹介の後、続いてはポップサウンドの「泣き虫ダイヤモンド」。バンドで聞くと全く印象が違う曲になる。ベース、ドラムが効いてくるとさらににエモくなる。それに鍵盤が花を添える。「デンジャラス異端児」は煽り曲だ。こぶしを築き上げ「woo wow wow」と叫ぶ、さらなる熱気とともに会場が一体となる。

 

ここで生バンドでのパートは終了。バンドとのセッションは、想像を超える相性の良さで、狂い咲けセンターロードのライブの良さをさらに引き出すこととなった、機会があれば全曲 生バンドで見てみたいものである。

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転換を挟みここから後半戦。おなじみのSEに KCRの掛け声で拳をあげる。客席ももう一度気合を入れ直すかのようにメンバーに答え、「雷電」イントロが始まる。この曲ではおなじみとなったサークルが客席に自然にできる。すっかり見慣れた光景だ。クールな曲が続く「交友関係」。キメキメな表情でのパフォーマンス、表情はクール中に熱い気持ちがこもる。アッパーチューン「クレイバーサバイバー」は、打って変わって笑顔弾けるパフォーマンスだ。この表現力は、アイドルでありながらアーティスト(表現者)といってもいいだろう、それくらい彼女たちはステージングに力を入れているし客席に対して繊細に応えているように見える

そしてポップサウンドが続く「New Ginga Paradise」優しいメロディはアイドルというよりはアニソンに近い雰囲気だ。この曲は、遊びが多い曲にも振り付けにも、個性が溢れる彼女たちにとっては遊びがあって自由になるとさらに魅力が増す。こういう時にチカラを発揮できるのは自信があり実力がないとできないことだ。

 

そして狂い咲けセンタロード、始まりの曲「星空カンフェティー」。もう何度聞いただろうからわからないが、爽やかなサウンドは聞くたびに新鮮な気持ちになる。今日は特に7人からの感謝の想いを感じた。これが今の彼女たちが描いた思いなのだろう。

続く「五臓六腑ハッピーライフ」。キャッチーな1曲。一度聞けば忘れないライブで聞けば踊りたくなる。そんなナンバー、とにかくサビのメロディは聞けば耳から離れなくなり、また聴きたくなる。本編ラストは「夢と扉と僕ら」メルヘンなメロディに彼女たちの未来を紡ぐ。白く染まった会場は、これから何色にもなれるセンタロードを表わしているようだ。最後に照明が消えメンバーも白いサイリウムを振る会場全体が星空のようなドラマチックな演出もあり本編の幕が閉じた。

 

KCR

アンコールにて重大発表、カメラマン7人、メンバー7人による写真集が2020年春発売が発表。なんと元メンバーである「椿あずさ」もカメラマンとして参加することが発表された。

 

アンコール1曲目は「デンジャラス異端児」だ。再び会場が一体となり、全員拳を振り上げ、そして飛び上がる。もっと盛り上がれと挑発するように歌声を客席に投げつける。最高にロックな瞬間だ。そして、照明が落ちセンターにスポットが当たる、みずほがゆっくりアカペラで歌い、雪見が続く「これっきり」が始まる。会場全体の感情がむき出しになっていたところにこの演出は刺さる。ソロパートを中心に構成されているこの曲はメンバーひとりひとりの気持ちが全面に感じ思わず聞きいってしまう。客席もこの日一番の声で答えるこのやりとりこそ、このライブ感こそが狂い咲けセンターロードなのだろう。

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どこにもない唯一無二のライブパフォーマンス、今、この場を目の当たりにできて幸せだと思う。そして多くの人に見てもらいたいライブだ。

 

「(この日は欠席だった)塚原あいりを加えた8人で、これからもまだ見えない未来に向かって進んでいきます」と夢咲あいりの言葉でライブは締められた。

 

<Profile>

2017.11 月デビュー。

花が季節外れに咲く事を表す「狂い咲き」という言葉をテーマに、結成したアイドルグループ。「team 狂」と「team 咲」2 チームに分かれて活動を行う。サウンドプロデューサーにはテレビアニメやCM 楽曲を手掛ける Dr.Usui( ドクターウスイ) と、Future Bass のサウンドを基盤にした曲を作り、 音楽ゲームや声優等に楽曲を提供する、アーティストNor( ノル) が担当。新進気鋭のプロデュースチームが手掛ける新世代を代表するアイドル。

 

HP:https://k-c-r.jp/

 

公式Twitter:https://twitter.com/KURUIZAKE_STAFF

 

木田 葉音:
https://twitter.com/kcr_HanonK

夢咲 あいり:
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来栖 萌々花:
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木下 藍:
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三国 みずほ:
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雪見 もえり:
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市川 ひかり:
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塚原 あいり:
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<セットリスト>
01.Go To Heven(生バンドセッション)
02.これっきり(生バンドセッション)
03みちづれ(生バンドセッション)
04.泣き虫(生バンドセッション)
05.デンジャラス異端児(生バンドセッション)
06.雷電
07.交友関係
08.クレイバーサバイバー
09.New Ginga Paradise
10.星空カンフェティー
11.五臓六腑ハッピーライフ
12.夢と扉と僕ら
・アンコール
EC1.デンジャラス異端児
EC2.これっきり

 

取材・文:もりたはぢめ  取材協力:株式会社センターグローブ

 

 

 

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