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2023.06.13
Bitter & Sweet

その視線は、遠く離れた場所にある生まれ育った町の景色を見ていたのたろうか…。 「Bitter & Sweet Early Summer LIVE」公演レポート

 田﨑あさひと長谷川萌美によるBitter & Sweetが、6月11日(日)に】原宿ストロボカフェで昼夜公演「Bitter & Sweet Early Summer LIVE」を行った。7月19日には、最新シングル『私が飛行機を嫌いな理由/雪と花火』の発売も決定。ここには、当日の昼公演の模様をお伝えしたい。


 ライブは、感情のフエーダーをグーッとあげるように『DREAM GIRL』からスタート。2人も夢見る少女に戻り、ときに振り上げた腕を翼変わりに高く広げながら「Fly High!」と歌っていた。2人の歌声が、観客たちの心にも小さな2つの翼を授ければ、新しい未来をつかむためにここから一緒に羽ばたこうと、満面の笑顔で誘いかけてきた。弾む心の鼓動、2人の歌声に合わせ、いつしかクラップする手にも熱が漲りたす。終盤、長谷川萌美の振り上げる腕の動きに合わせ、フロアからも腕が突き上がっていたのも嬉しい見どころだ。

 「綿あめ雲 夕焼け空」と歌う田﨑あさひの声を合図に、『ハレルヤ』が流れだす。その声へ導かれるように、フロア中からひときわ大きなクラップが響きだす。2人は、歌に登場する女の子たちにそれぞれ気持ちを染め上げ、交互に歌いながら思いを交わしあう。ときに甘いハーモニーを重ねあわせ、2人はこの場に温かい歌声の風を吹かせていた。気持ちがウキウキと弾みだす。触れた人たちの心を晴れた笑顔に染めあげる歌の風が、とても心地好い。長谷川萌美の誘いにあわせPPPHな手拍子が飛びかうところも、気持ちを弾ませる嬉しい要素。2人とも眩しい笑顔だ。輝く笑顔の光と歌声の風を身に感じていたら、心がフワフワッと軽やかに浮き上がる。このままBitter & Sweetの作り上げた歌の風に乗せて、輝く未来へ向かって羽ばたき続けていたい。終盤、2人と一緒に大きく手を振る景色も素敵だ。Bitter & Sweetは、冒頭の2曲を通し、明日へ向かって羽ばたく翼を心の背中に授けてくれた。


 Bitter & Sweetにとって久し振りの声出しライブということで、2人とも、とてもウキウキとしている。MCでは、ものすごく人込みの多い休日の竹下通りのことを話題に、少しコミカルな内容も交えて話していた。


  心地好く跳ねたビートに乗せて、2人が歌いだしたのが『あいうえお』。梅雨という今の季節にピッタリ??でも、曲調や2人の優しい歌声に触れていると、心の中に木漏れ日のような温かい光が差し込んでくる感覚を覚える。心地好く跳ねたビートに重なりあう観客たちのクラップも、楽曲をより軽やかに彩る嬉しい要素。少し吐息まじりの2人の歌声に触れていると、穏やかな陽射しにじんわり温められる気持ちになる。それが、嬉しい。床を跳ねるようなピアノのリズムも心地好さを演出していた。

 流れだした楽曲と長谷川萌美の弾くギターのストロークにあわせ、軽やかに駆けだす気分に心が染まりだす。ビートに乗せて飛び立つように、2人は『舞い上がってゆけ』を歌唱。彼女たちが「舞い上がってゆけ」と歌うたびに、2人の温かい歌声に乗せて一緒に空へ空へと舞い上がってゆく気分になれる。少し先に見える理想を描いた景色をつかむように、田﨑あさひが手を伸ばして歌う姿もとても印象的だった。


 次に披露したのが、 モーニング娘。の『One・Two・Three』。この楽曲をカバー披露するのは、この日が初。この曲では、長谷川萌美のアコギのみを背景に、2人で歌唱。もちろん、そこにはファンたちの熱いクラップというビートが加わっていた。アコースティックなスタイルとはいえ、2人とも凛々しい声を響かせて歌えば、ファンたちも「One・Two・Three」と掛け合うように声を上げ、2人の歌や演奏を盛り立てていた。彼女たちがモーニング娘。の楽曲をカバーして歌うことは久し振りだそう。2人とも、アコースティックに塗りかえた楽曲に新鮮さを覚えながら、楽しく歌い奏でていた。                                      


 次に届けたのが、7月19日にシングル発売する『私が飛行機を嫌いな理由』。2人は言葉をしっかりと噛みしめるように、心の内から沸き出る想いを真っ直ぐ届けてきた。田﨑あさひが作詞を手がけた理由もあり、2人とも一つ一つの言葉へしっかりと想いを重ねあわせ、大切に歌っていた。観客たちも、その言葉を一つとして掌から零すまいと、心の両手でしっかり受け止めていた。田﨑あさひが故郷への想いを綴った、とても胸に染みる歌だ。2人とも、目の前に視線を這わしながらも、どこか遠くを見つめながら歌っていた。その視線は、遠く離れた場所にある生まれ育った町の景色を見ていたのたろうか…。

 2人の誘いにあわせ、フロア中から鳴り響きだしたクラップ。彼女たちは、胸の内から込み上がる想いを心の両手でギュッと抱きしめながら、田﨑あさひが歌詞を手がけた『シャイボーイと私』を歌っていた。とても優しい歌声だ。元気いっぱい歌ったサビでは、2人と一緒に観客たちが大きく手を振り上げる場面も登場。2人が、少し甘えた仕種で歌いかける姿が、見ている側の気持ちも少しずつ積極的にしてゆく。シャイガールとシャイボーイたちが、歌を通して互いの距離を少しずつ縮めてゆく。その素敵な関係が、まるで初デートのような気持ちに染めてくれたのが嬉しかった。歌い終わった後の2人の笑顔も、とても微笑ましい。


 ライブも後半へ。このブロックで披露したのが、メンバーらの声もエナジーにしてゆく楽曲たち。開放的で爽やかな風を巻き起こすように歌ったのが、『Go To You』。自転車に乗った2人が坂道を駆け上がり、大好きな人へと会いに行く心情を、気持ちを弾ませるように歌っていた。途中、メンバーらの呼びかけた声に向けて、観客たちが「大変よー」と声を張り上げる場面も登場。彼女たちの歌声に触れている間中、2人と一緒に風を感じながらランデブーしている気分を覚えていた。大好きな人を思い、弾むこの気持ちは、もう止められない。フロア中から何度も響く「大変よー」の声も、気持ちを嬉しく騒がせた。

 「愛しい人よ君の名を呼ぶ」と,田﨑あさひが歌いだし、そこへ長谷川萌美が歌声を重ねてゆく。楽曲が駆けだすのに合わせ、フロア中からも「Hey!Hey!」と熱い声が飛びかう。愛しい人へ向けての募る想いを、2人が心の声を響かせるように歌う『雨夜の月』だ。駆ける楽曲へ気持ちを重ねあわせたフロア中の人たちが熱いクラップを届ければ、ときに「Hey!Hey!」と声を上げてエールを送っていた。2人も身体を揺らし、気持ちを弾ませながら歌唱。緩急豊かな表情を描きだす曲調に合わせ、2人が歌声の色を巧みに塗り変えてゆく様も、表現力の豊かなBitter & Sweetらしさ。

 ふたたび長谷川萌美がギターを手にする。力強く駆けだした『ないものねだり』では、田﨑あさひが少し妖艶な仕種を見せながら、情緒豊かな楽曲の色や、歌のヒロインの心模様へ巧みに気持ちを重ねながら熱唱。そこへ、さりげなく想いを寄り添え、心を膨らませてゆく長谷川萌美。楽曲が進むにつれ熱情した想いが膨らんでゆく様が、胸を熱くする。2人の歌声に刺激を受けた観客たちのクラップや掛け声もどんどん熱く、大きくなる。気持ちを一つに重ねあい、大きな熱を作りあける。その様に触れながら、同じように気持ちが熱く高ぶり続けるのを感じていた。

 『泣いて 泣いて 恋してる』でも、イントロが流れた時点でフロア中から熱い声が響き渡る。この曲でも、2人はヒロインの気持ちに心を染め上げ、苦しく切ない胸の内をぶつけるよう感情的に。いや、気持ちを掻き乱すように歌っていた。ときに内なる気持ちを零すように。ときには、溜め込んだ感情をすべて力強く吐き出すように2人は歌う。間奏では、彼女たちの振り上げる腕の動きにあわせ、フロア中から熱い声も轟き渡る。切なさや痛みを熱情した声にしてぶつける2人の姿も、強烈に瞼に焼きついた。

 最後は、この日一番の一体化を求めるように、心晴れ渡る曲調も印象的な『Rolling Days (B&S Edition)』を、2人は腕をくるくるとまわし、気持ちを解き放つように熱唱。フロアからも熱い声が止めどなく沸き上がる。彼女たちが、舞台の上で軽やかにステップを踏みながら、心を開放するように歌う姿も心地よい。フロア中の人たちが、2人の振りまわす腕の動きにあわせて声を張り上げながらタオルをくるくると振りまわす景色も、胸熱だ。「まわれまわれ」と一緒に歌いながら、この風をもっともっと大きく膨らませ、この空間を熱情した風で包み込んでしまおうか。そんな一体感を持った空気が、ここには生まれていた。


 アンコールのMCでは、「この日のセッリストを、声出しが生きる曲を意識して組んだ」と伝えていた。さらにこの日、ファンクラブ「&」が開設したことも語っていた。


  最後に歌ったのが、『インストール』 。冒頭から、これまで以上に張り上げた熱い声が飛びかいだす。その上で2人は、天へと突き抜けるような勢いで元気いっぱいに想いを響かせていた。その輝いた歌声が、胸を熱く沸き立てる。2人は、背中あわせに寄り添って歌う場面も見せつつ。ときには、観客たちと熱い声の掛け合いもしながら、共に心を開放する楽しい空間を作りあげ、ライブの幕を閉じていった。


  次は、7月19日に渋谷TAKE OFF 7で行う「レコ発!7.19「私が飛行機を嫌いな理由/雪と花火」RELEASE SPECIAL!!」で、この楽しさの続きを味わおうか。
 

LIVE

TEXT:長澤智典


セットリスト
『DREMA GIRL』
『ハレルヤ』
<MC>
『あいうえお』
『舞い上がってゆけ』
『One・Two・Three』(モーニング娘。カバー)
『私が飛行機を嫌いな理由』
『シャイボーイと私』
『Go To You』
『雨夜の月』
『ないものねだり』
『泣いて 泣いて 恋してる』
『Rolling Days (B&S Edition)』

-ENCORE-
『インストール』
 

 

 

<インフォメーション>

アー写
「私が飛行機を嫌いな理由」 作詞:田﨑あさひ( 出身地: 長崎県)
「雪と花火」 作詞:長谷川萌美( 出身地: 新潟県)

それぞれの故郷をイメージして作詞した曲を、両A 面シングルとしてリリース!

NEW シングル 2023.07.19 Release
私が飛行機を嫌いな理由/雪と花火
<両A 面>
(CD 価格:1,200 円(税込) 品番:UFCW-1159


イベント名:
レコ発!7.19「私が飛行機を嫌いな理由/雪と花火」RELEASE SPECIAL!!

日時:
2023年7月19日(水)
①開場16:00 開演16:30
②開場19:00 開演19:30

会場:
渋谷TAKE OFF 7 (東京都渋谷区宇田川町32-12 アソルティ渋谷B1F)

チケット:
全席自由スタンディング 3800円(税込)(ドリンク代別途600円必要)
7月8日(土)10:00発売開始
https://fanicon.net/tours/5182/1860/6979
https://fanicon.net/tours/5182/1860/6980
*faniconへの登録が必要になります。

※FC先行抽選販売あり
FC会員価格 全席自由スタンディング 3500円(税込)(ドリンク代別途600円必要)
6月11日(日)21:00より受付
FC『&』会員の方は
https://fanicon.net/tours/5182/1860/6965
https://fanicon.net/tours/5182/1860/6966


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