FEATURE
その夢、chuLaならきっと手に出来るはずだから…。「chuLa 7th ONE MAN〜BIGGEST CHALLENGE〜TOKYO DOME CITY HALL」公演レポート。
chuLa、2023年最初のワンマン公演として催したのが、1月3日にTOKYO DOME CITY HALLを舞台にした「chuLa 7th ONE MAN〜BIGGEST CHALLENGE〜TOKYO DOME CITY HALL」。この日の模様を、ここにお伝えします。
雄大な音楽に乗せ、大きなスクリーンに映しだされた"初日の出"の映像。その後、ここに至るまでのchuLaの日々を映し出した映像を次々に投影。これまでの歩みを2023年という新しい時代へ繋げるようにchuLaのライブは幕を開けた。
「会いたい 会いたい 会いたい 会いたい どんな時も」と思いを発するメンバーたちの言葉が響き渡る。chuLaのライブは"君(ファン)"との途切れぬ関係を願うように『Shooting STAR』からスタート。2階舞台に姿を現したメンバーたちが、力強く「今すぐ 会いたい 会いたい 会いたい 会いたい どんな時も」と歌うたび、彼女たちとふたたびライブ会場で出会えた喜びが沸き上がる。メンバーたちが強く思いを込めて「君に会いたい 会いたい 会いたい 会いたい 生まれ変わっても」と歌うたびに、フロア中に咲いた数多くのペンライトの花が大きく揺れる。壮大な銀河の映像を背景に歌うその姿が、愛情たっぷりに歌いあげるその声が、胸を熱く沸きたてた。
まさに、最強の輝きを放つ8人だ。彼女たちはその輝きをもっともっと仲間たちの近くで届けようと、花道センターステージに駆け出し、「ずっと前へ ずっと前へ 最前線で光っていこう」と、みずからが輝きを放ちながら『閃光8』を歌っていた。メンバーたちの煽りに合わせ、フロア中から起きる熱いクラップ。サビではメンバーと観客たちが、突きあげた拳を振りまわし高まる気持ちを一つにしていた。
「暴れる準備は出来てますかー!!さぁいくよ、私たちがchuLaだー!!」。その叫び声に続いて披露したのが、雅な音色も組み込んだ『しゃなりな-五星ノ花』。メンバーたちが、花道ステージ、ステージの左と右、2階ステージの4ヶ所に分かれ、満開に咲かせた花(メンバー自身を)を大きく揺らすように舞台の上で華やぐ姿を見せていた。後半には大きなドラゴン花火が吹き出す演出も。そこには、chuLaらしいカラフルなライブの様が広がっていた。
新年の豊富で蒼井聖南が、「今年はchuLaの箱推しを広めたい」と語れば、七瀬うたは「いっぱい寝たいです」という言葉に続き、「2023年、chuLa的には君だけに、きみだけに届けたいです」と答えていた。その言葉を受けて飛び出したのが、次の楽曲だ。
七瀬うたの言葉から『キミキミキミ』へと繋げる演出が、冴えている。わちゃわちゃ弾けた高速ダンスチューンの上で、一体化した華やかなパフォーマンスを見せながらメンバーたちは踊っていた。彼女たちは歌っていた,「もうキミキミキミキミなしじゃ生きられない」と。その言葉、そっくりそのまま返したいくらい、この瞬間のフロア中の人たちの心は、好きが止まらずに、思いきり拳やペンライトを振りながら騒いでいた。
上がったテンションへ、8人はキラキラとした輝きを降り注ぐ。恋に恋する甘酸っぱい乙女になったメンバーたちは『トキメキCherry』に乗せ、場内中の人たちにときめく思いを届けていた。好きな人への思いだけで胸がキュンキュンする、その感覚を胸に、8人はもう一歩だけ深く君へ近づこうと、心の勇気を振り絞るように思いを届けながら。でも、沸き立つときめきへ溺れるように舞台の上で無邪気にはしゃでいた。
2階ステージへ集合したメンバーたちが、チャーミングな振りを見せながら歌いだしたのが『ケ・セラ・セラ』。8人は恋するドキドキした気持ちを、もっともっと桃色に膨らませようと、ときめきをつかまえては、輝きの光に変えて解き放つように歌い踊っていた。chuLaには、わちゃわちゃと弾けた姿が本当によく似合う。
背景に映し出されたジャングルの映像。彼女たちは探検隊のメンバーとして冒険の旅へ。『#超ジャングルのチキチキあどべんちゃー!」を歌いながら、8人は熱狂渦巻くライブというジャングルへ飛び込んでゆく。彼女たちのかけ声に合わせ、声を出せない変わりに、フロア中の人たちがひと際熱く拳やペンライトを振り上げれば、力強くクラップをぶつけていた。メンバーたちは、この会場を未開のジャングルに見立て、あちこちを駆け回り、「チェスト!チェスト!」や「Check it! Yeah!!」と声を上げていた。途中で楠こはながフロアへ飛び降り、 観客という野獣たちを煽る場面も見せていた。
蝉の鳴き声、波の音が響く場内。「この会場を真夏に変えちゃいます」の声を合図に、chuLaは『サマーアモーレ』を歌い、この空間に夏の熱風を呼び込んだ。『サマーアモーレ』を1コーラス歌い、この会場に夏を呼び入れたところで、楽曲は『夏の君にテヘヘのヘ』へ。この流れが、胸を熱く沸き立てた。chuLaのメンバーたちがこの会場に運んできたのは、爽やかな風と肌に優しい陽差しも心地好い、カラッとした嬉しい夏景色。テンションの上がる景色の中、8人と一緒に心がアチチと火傷するくらい、ライブという最高のアバンチュールをずっと楽しんでいたい。メンバーたちが「てへへのへ」と照れるたびに、気持ちの温度計がぐんぐんと上昇。「いつもの夏とは違う」と彼女たちは歌っていた。とてもテンション高いメンバーたちの熱い声の風を耳にしたこの会場も、いつものchuLaのライブとはひと味もふた味も違う熱狂の景色を生み出していた。
各メンバーが魔法をかけるたびに、舞台上に設置した光が、そのメンバーの輝きに染め上がる。MCでは、メンバーたちが舞台や映像演出という魔法を用いて遊んでいた。
先程まで、TOKYO DOME CITY HALLに夏景色を作っていたchuLaだが、センターステージに集まり、仲間たちと身近に寄り添いながら歌ったのは、冬の季節に似合う温かくハートフルな『SNOW SNOW SNOW』。メンバー一人一人がソロで歌うたびに。歌声のバトンが次々と受け渡されるごとに、思いをたっぷりと込めた歌声に心が優しく抱きしめられていた。いつもよりもテンポをグッと落とし、メンバーたちは「特別な日だから「大好き」を伝えたい」気持ちを強調。途中からテンポを上げ、華やかさを増した音の上で、ときめく気持ちのままに歌っていた。背景のスクリーンにはキラキラと輝く満天の星空と、そこへ重ね合わせるように雪降る映像を投影。彼女たちが僕らの心に降らせたのは、幸せに導く歌の雪だった。
そんなロマンチックな気持ちへふたたび熱を注ぐように、メンバーたちは「もっと近くにいたい感情~好きで 好きで 胸が張り裂けそうなの」と『スッと君が消えていく感情』を優しい声で歌いながら、一緒にこの関係をもとっともっと深く結びあおうと求めていた。悲しい別れの歌だが、ここでは、改めて互いの関係を強く結び合う歌として響いていた。メンバーたちの振り上げる腕の動きに合わせ、フロア中でも同じ動きをしながら、みんなで熱情した景色を作っていたのも印象的だった。
愛しい人を思うセンチメンタルな気持ちへ華やかな音譜の輝きを降り注ぎながら、chuLaは新曲の『夢模様』を歌っていた。育み、別れ、ふたたび前を向く、一つの恋の流れを映し出した3曲を通し、8人は、この場に集まった人たちとこの関係を大切に育み続けようと約束の声を届けていた。舞台と客席という境界線は確かにある。でもこのブロック中は、彼女たちの身近に寄り添いながら肌に触れていた気分だった。
轟く解明、巨大なスクリーンに映し出されたのが、輝きを嫌う悪の結社"闇闇団"。その手下(ショッカー?)共がメンバーたちを奪い去る。闇に支配された場内。いつしか地球は闇闇団に支配されていた。その危機を救ったのがちゅらレンジャーたち。8人のヒロインは、アイドルパワーを全開に、『おちゅらけ戦隊ちゅらレンジャー』を歌いながら、いざ戦いへ。この空間にカラフルなペンライトを輝かせ、その光をパワーの源に、8人はさまざまな武器を駆使して戦闘員たちを蹴散らしていった。最後に残ったラスボスがとにかく手強い。一度はやられてしまうメンバーたちだったが、8人それぞれが、地球のみんな(フロア中の人たち)が手にしたペンライトの光を自分の色に染め上げ、輝きをチャージ。ふたたびパワーを満タンにした8人は、その力で闇闇団のボスを撃退。さすが、無限大のアイドルパワーを持つちゅらレンジャーたちだ。
地球の平和を守ったちゅらレンジャーたちは、『ぐるぐるぐるぐるりん地球』を歌いながら、戦闘員たちも仲間に加え、ふたたび地球に訪れた平和を謳歌していた。
「もっと、ブチあがっていけますか」の声を合図に、最強の祭りナンバー『ビバ☆ジャパン』が飛びだした。メンバーたちが一斉に横移動しながら、心のテンションをガンガンに上げてゆく。この日は椅子席ということから横移動できないぶん、フロア中の人たちは上へ上へとそのパワーをぶつけていた。メンバーたちも、歌詞の一節通り「心晴れやかに」「テンション最高潮」で、フロア中の人たちをガンガンに煽れば、観客たちも、心の中で「うりゃおい」と叫び声を上げ、思いきり祭りあがっていた。
止まることなく、楽曲は『史上最強うぇぽん』へ。理性を消し去る最強の祭りソングを連打し、chuLaはフロア中を、最高の宴の景色に染めあげる。メンバーらの動きを真似、一緒に祭り上がる観客たち。フロア中の人たちが、心の中で絶叫の口上やMIX,オーイングをしながら騒ぎ祭る。後半には炎が吹き上がる演出も登場。何時の間にか場内中の人たちも全力で飛び跳ねていた。
メンバーの半分がフロアへ飛びだした。この熱情をさらに最高の祭り騒ぎに変えようと、chuLaは『完全無敵あいうえお』を歌唱。本当に間近に来て、観客たちを熱く刺激。移動するその姿もしっかりとカメラが中継。メンバーらはいろんな階へ足を運び、観客たちを煽っていた。まさに、盛り上がりは最高潮だ。だが、4人は楽曲が終わるまでにステージに戻ることができず、誰もいないガランとした通路で休憩しだす。舞台に残った4人が、何度も終盤のサビ歌を繰り返すが、4人は通路に座ったままくつろいだり、トイレへ行ったり、自動販売機に気を取られたりと、なかなか戻ってこない。そんな演出も加えながら、chuLaは宴の景色を作りあげていった。
「私たちの歌はみんなに届いていますか。私たちはもっともっと挑戦していきたいです。それはみんなが一緒にここまで歩いてきてくれたからです」
「照らせ どんな荒れた世界でも 僕らなら越えていけるよ~ここから始まる FIGHTING DREAMER」と、8人が思いを一つに力強く声を上げて歌いだした。『FIGHTING DREAMER』の登場だ。メンバーたちは、心に灯った輝きを一つに重ねあわせ、この空間を、夢を叶える思いで照らしていた。力強く歌ったその先に、どんな景色か描きだされるのだろうか。彼女たちは何百回度とこの曲を歌いながら、いろんな難関を乗り越え進めば、今も止まることなく走り続けている。目の前の夢を一つ一つ叶え、そのたびに夢の形を変えながら、その夢を大きくし続けてきた。その夢がどんな形だろうと、彼女たちがほとばしる汗も気にせずに、この曲を胸に抱きながら力強く歌い続ける限り、僕らも夢みる同志として、その夢を共に描き続けていきたい。
最後にchuLaは、超高速アップチューンの『ちゅららんレーサー』を歌い、この日たくさんの仲間たちから受け取った夢も背負いながら、また新しい夢に向かってフルスピードで走り出した。彼女たちは、いくらアクセル全開で走ろうと、けっして仲間たちを振り落としたりはしない。chuLaというマシーンに乗り込んでくるみんなをしっかりと乗せ、また、次の叶えるべき夢へ向かって挑戦し続ける。「私たちは武道館でライブをするんだ」と、メンバーが叫んでいた。この日、この場で宣言したその言葉が嬉しいじゃない。その夢を背負って、また一緒にいろんな壁をぶっ壊して、その夢をみんなで手にしようじゃないか。その夢、僕らならきっと手に出来るはずだから…。
PHOTO:ポテ ヤマムラ
TEXT:長澤智典
<インフォメーション>
『Shooting STAR』
『閃光8』
『しゃなりな-五星ノ華ゴセイノハナ-』
MC
『キミキミキミ』
『トキメキCherry』
『ケ・セラ・セラ』
『#超ジャングルのチキチキあどべんちゃー!」
『サマーアモーレ』(1。コーラス)
『夏の君にテヘヘのヘ』
MC
『SNOW SNOW SNOW』
『スッと君が消えていく感情』
『夢模様』
MC
『おちゅらけ戦隊ちゅらレンジャー』
『ぐるぐるぐるぐるりん地球』)1コーラス)
MC
『ビバ☆ジャパン』
『史上最強うぇぽん』
『完全無敵あいうえお』
MC
『FIGHTING DREAMER』
『ちゅららんレーサー』
3rd Single「シンガロング・ワールド」
2023年2月15日(水)発売
【Type-A】TKCA-75131 ¥1,200(税込)
1. シンガロング・ワールド
2. 夢模様
3. シンガロング・ワールド -Instrumental-
4. 夢模様 -Instrumental-
【Type-B】TKCA-75132 ¥1,200(税込)
1. シンガロング・ワールド
2. 全力ハリケーン
3. シンガロング・ワールド -Instrumental-
4. 全力ハリケーン -Instrumental-
【Type-C】TKCA-75133 ¥1,200(税込)
1. シンガロング・ワールド
2. HERO☆ストラックアウト
3. シンガロング・ワールド -Instrumental-
4. HERO☆ストラックアウト -Instrumental-
■「シンガロング・ワールド」リリースイベント
▼予約イベント
1月18日(水) タワーレコード新宿店
①19:30~
1月19日(木) 池袋・サンシャインシティ 噴水広場
①19:00~
1月21日(土) 大阪 ヨドバシカメラ マルチメディア梅田B2F ヨドバシホール
①13:00~/②16:00~
1月22日(日) 大阪 あべのキューズモール 3Fスカイコート
①13:00~
1月27日(金) ヴィレッジヴァンガード渋谷本店
①19:30~
1月28日(土) MAGNET by SHIBUYA109 屋上イベントスペース
①13:00~/②16:00~
1月29日(日) タワーレコード川崎店
①13:00~/②16:00~
2月03日(金) ヴィレッジヴァンガード渋谷本店
①19:30~
2月04日(土) ららぽーと横浜セントラルガーデンKiLaLa
①14:00~
2月05日(日) ヴィレッジヴァンガード+PLUS越谷イオンレイクタウンmori店内
①13:00~/②16:00~
2月07日(火) HMV&BOOKS SHIBUYA 5F
①19:00~
2月08日(水) タワーレコード錦糸町パルコ店
①19:00~
2月11日(土) MAGNET by SHIBUYA109 屋上イベントスペース『MAG’s PARK』
①13:00~
2月12日(日)タワーレコード新宿店
①13:00~
▼リリースイベント
2月14日(火) タワーレコード新宿店
①19:30~
2月20日(月) ヴィレッジヴァンガード渋谷本店
①19:30~
2月21日(火) ヴィレッジヴァンガード渋谷本店
①19:30~
2月23日(木/祝) ヴィレッジヴァンガード+PLUS越谷イオンレイクタウンmori店内
①13:00~/②16:00~
■<chuLa布教ツアー〜全17都市全力投球〜>
3月18日(土) 福島・OUTLINE
3月19日(日) 宮城・LIVE HOUSE enn 2nd
3月25日(土) 群馬・LIVE HOUSE the Goove TAKASAKI
3月26日(日) 長野・LIVE HOUSE J
4月15日(土) 熊本・熊本B.9 V2
4月16日(日) 福岡・福岡DRUM SON
4月22日(土) 大阪・アメリカ村FANJ twice
4月23日(日) 広島・CAVE-BE
5月07日(日) 静岡・静岡UMBER
5月27日(土) 高知・Bee Station
5月28日(日) 香川・sound space RIZIN'
6月11日(日) 沖縄・沖縄Cyber-Box
6月24日(土) 栃木・ヘブンズロック宇都宮2/3 (VJ-4)
6月25日(日) 新潟・CLUB RIVERST
7月08日(土) 愛知・ell FITS ALL
7月09日(日) 京都・KYOTO MUSE
7月23日(日) 東京・duo MUSIC EXCHANGE