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あなたもぜひ一緒に空を飛んでみませんか?!Poppins、デビュー公演でみんなにかけた素敵な歌の魔法。 Poppins ライブレポート
11月27日(日)、渋谷近未来会館を舞台にPoppinsがデビューライブを行った。この日は、立花ここ/Polarisとの2マン・スタイルで実施。満員の観客たちを前に、Poppinsがどんな姿を披露したのか、ここにお伝えしたい。
映画の始まりのような胸をときめかすファンタジックでドリーミーなSEに乗せ、カラフルな5色(メンバーカラー)のパラソルを広げ、空からフワフワと舞い降りるように5人の乙女たちが舞台へ姿を現した。指先を巧みに使い、パラソルをクルクルまわす彼女たちの姿が愛らしい。
ライブは、明るく元気に駆けだすように『ピーヒャララピリララー』に乗せてスタート。鮮やかな絵の具を撒き散らしたような華やかな楽曲の上で、メンバーたちが力強い歌声を次々とリレーするように歌いだした。冒頭から眩しい笑顔を振りまきながら歌う姿を目にして、気持ちがわちゃわちゃと騒ぎだす。フロアには、初見にも関わらず、早くもメンバーと同じ動きを真似て騒ぐ人たちもが登場。この日は声出しOK。沸き立つ気持ちを抑えられず、声を張り上げる人たちがあちこちにいたのも印象的だ。それ以上に、緊張どころか、楽しさが先にき過ぎて、くしゃくしゃの笑顔ではしゃぐメンバーらの姿がずっと視界へ飛び込んでいた。電波ソングのようにわちゃわちゃ弾けた楽曲に乗せ、5人と一緒に振りを真似ながら全力で飛び跳ねていけるのが楽しい。これからのライブでも『ピーヒャララピリララー』は、熱狂一体化した景色を描きだす楽曲になりそうだ。
『もっとぎゅっとしませんか?』のタイトル通り、甘えた表情で歌うメンバーらに目の前でせまられ、心がドキッとする。「あなたのそばにいさせて」と彼女たちにせまられるたび、5人をぎゅっとしたくなる。「あなたの声を聞かせて」「あなたの側にいさせて」と、少しおねだりするように5人に声をかけられるたび、胸がキュンと鳴る。心がキラキラした輝きに満ちてゆく感覚といえば良いだろうか。一人一人に、全員で、「あなたの声を聞かせて」「あなたの側にいさせて」と歌われるたびに、恋心が脹らみだす。終盤に口にした「もっと ぎゅっとしませんか」と誘う声は、本当に嬉しい罪だ。そんな、「うん」としか言えないじゃない♡
『すきぷるっ!』も、ハートをパニックさせる、キュンキュンときめく超ラブリーな楽曲だ。彼女たちは、どの曲でも愛らしい笑顔で告白するように、時には可愛くおねだりをしながら、乙女の恋心を軽やかに弾むカラフルなポップチューンに乗せて伝えてゆく。『すきぷるっ!』では、フロア中の人たちが、メンバーらの動きに合わせ、一緒に振りを真似ながらはしゃいでいた。途中、メンバーの自己紹介パートが出てくるのもポイントだ。そこで語られる言葉を耳にしていると,彼女たちのことをもっともっと深く知りたくなる。軽やかにステップを踏みながら歌い踊る5人にあわせ、フロア中でも大勢の人たちがはしゃいでいた姿も印象的だった。
「あなたの元に幸せを届けます」のキャッチコピーが、とても似合うライブだ。メンバーみずから「Poppinsのライブはめっちゃ沸けるライブなのが特徴。会場にいるみんなには、本当に空を飛んでいってもらいます」と語っていたように、ライブ中、5人の歌の魔法にかかったが最後、本当に心が空を飛んでゆく気分になれそうだ。彼女たちが、「Poppinsの最終的な目標は、佐賀県のバルーンフェスに参加し、バルーンに乗って、空の上でライブをやることです」と語っていたことも伝えておこう。
日向かのんが作詞を担当。メンバーがジェットコースターに飛び乗るパフォーマンス姿を見せながら、ライブがスタート。『妄想ジェットコースター』には、恋の妄想に一喜一憂する女の子の気持ちを投影。でも曲調は、一度上がったテンションをどんどん加速させてノンストップで駆け続ける、超アッパーでアゲアゲのポップチューン。メンバーたちも、沸き立つ気持ちに熱を加えながら舞台の上を駆け続ければ、観客たちも5人の振りを真似ていた。途中では、メンバーらに誘われるまま大声で口上を上げる場面も誕生。恋に落ちた瞬間、気持ちが大きく脹らみ続け爆発しそうになるのと同じように、Poppinsは『妄想ジェットコースター』を通して、止まらない淡い興奮を届けてくれた。おかげて、ずっとはしゃぎっぱなしだったよ。
さらに加速度を上げて弾けだしたのが、Poppins流お祭りソングの『未来くるくる』だ。BPMの速い曲の上ではしゃぎまわるメンバーたち。伸ばした指先をくるくるまわし、「未来くるくる」と歌う姿もチャーミングだ。メンバーと観客たちが一つになり「虎虎虎虎」と叫ぶMIX声も、胸を熱くする。5人と一緒に指先をくるくるまわしていると、目眩覚えるくらいの熱狂へ落ちてしまいそうになる。止まれない、いや、止まりたくない楽しさがノンストップで続き、気持ちが沸き続けるライブだ。彼女たちに、どんな未来がくるのかも楽しみだ。
最後にPoppinsは歌心を持ったキャッチーな『Sentimental Darling』を通し、胸に秘めたセンチメンタルな恋心を、少し甘えた愛らしい声で伝えてきた。彼女たちに「大好きだよ」と無邪気な笑顔で告白されるたび、胸がキュンと鳴る。途中、メンバーが舞台中央でギュッと寄り添う場面も登場。歌詞の一節じゃないが、「幸せを感じる」ひとときを、この日のライブを通してPoppinsは届けてくれた。フロア中から熱いMIXや口上が沸きだすのも納得だ。落ちサビでの囁くような甘い声。キュートでドキュンとする5人の姿と無邪気な笑顔に、素直に落ちてしまったようだ。
アイドルという世界に降り立った5人の乙女たちが、この舞台の上で、これからどんな物語を綴りだすのか。今はまだ長い長い物語の最初のページに、小さな、でも強烈なエピソードを刻んだばかり。ここから、どんな心踊る物語を綴りだすのか、くるくる巡る未来を楽しみにしていようか。
最後に、ライブを終えた直後のメンバーたちの言葉を一人一人届けたい。
羽月真洋:誰よりもファンのみんなとメンバーを愛しています。Poppinsの"愛"担当の羽月真洋です。今日までにたくさんレッスンをしてきた中で、いろいろ苦労をしてきましたけど、デビューライブでこんなにも多くの人に見届けてもらえたので、これからもっとたくさん頑張っていこうという決意が生まれたライブになりました。これから、頑張っていきます。
春原仁菜:歌声でメンバーの良さと思いを伝えます。Poppinsの”伝える”担当、春原仁菜です。今回のデビューライブまでにいろいろと準備をしてきました。その間、本当に大変だったけど、でも楽しくって。こんな可愛いメンバーと、可愛い衣装と、たっくさん盛り上がってくれたお客さんたちのおかげで、私たちのデビューライブは成功したと思います。緊張したけど、とっても楽しかったです。ライブ中、みんなが盛り上がってくれたから、すぐに緊張が吹き飛びました。もうこれからがめちゃめちゃ楽しみです。もっとライブをしたいです。
渚花鈴:どんなときも笑顔を絶やさず、みんなの笑顔の理由になれるようになります。Poppinsの"笑い"担当、渚花鈴です。Poppinsは、「みんな一緒に振りコピや、一緒に声を出して盛り上がりたい」というコンセプトを持ったグループです。今日はその通りというか、みんな踊ってくれたり、スクワットの振りもみんながやってくれて、本当にみんなが空を飛んじゃうんじゃないかな?!というくらい盛り上がってて、こっちもすごく楽しかったです。メンバーみんなも笑顔でした。みんな、笑顔が一番可愛いので。しかもわたしは笑い担当だから、めっちゃ笑いまーす!!みんなのムードメイカー的な存在になれたらいいなと思います。イエーイ!!
夕桔みさき:身長は小さいけれど、ハートの大きさは誰にも負けません。Poppinsの頼れる"妹"担当、夕桔みさきです。今日は、「もうちょいで空も飛べちゃうくらい、みんなが盛り上がって楽しんでもらえるライブにしたい」ということを、前々からみんなでお話をしていました。実際、どれくらいの人が来てくれるんだろうもそうだし、まったく知らない歌をやるのに、みんな盛り上がってくれるのかなと、いろんな心配がありました。だけど、今日来てくださった方々のおかげで、すごく盛り上がることが出来ました。もう、みんなには感謝しかないです。ライブを終えて、すっごい安心しました。これからも、みんながついてきてくれるように毎日頑張ろうって、改めて思うことが出来ました。安心して、嬉しくて、今、めっちゃ笑顔です。
日向かのん:不可能を可能に変える、前に進み続ける16歳、Poppinsの"エンジン"担当の日向かのんです。わたしはエンジン担当ということで、みんなをグイグイグイグイ引っ張るように頑張ります。初ライブを終えてみたら、わたしもほっとしました。でも、楽しさのほうが強かったです。わたし、今日めっちゃご飯を食べて来ちゃって、じつはお腹がキツキツでした(笑)。わたし、声帯結節にもなれば、胃も苦しい中、喉とお腹に苦しめられながら。でも、みんながたくさん盛り上がってくれたから、もうメッチャメチャ楽しくて楽しくて、今、スカートが弾けちゃっても別にいいやって思ってます。それくらい、空を飛んでるような。もう翼を授けられたレッドブルのような気分でした。
Poppinsとしては、毎回のライブで、風船を持ったみんなを空まで連れていきたいなと思っています。毎回のライブで、みんなが空を飛んでいただけるように頑張ります。なんなら、デビューライブ、この会場ごと空に飛ばせました。それくらいパワーの出たライブになりました。
夕桔みさき:これからのPoppinsですけど。私たちの最終目標は、佐賀県で開催になるバルーンフェスにみなさんと一緒に参加をすることです。私たちは、ファンの人たちを一つ一つの風船に例えています。その風船をいっぱい集めて、みんなも気球に乗りながら、私たちが気球に乗ってライブをすることを最終目標にしています。
日向かのん:その過程で、たくさんの仲間を増やしていかなきゃね。ライブでも、仲間と一緒に横移動したり、おかしなことをして楽しんでいけたらなと思います。あなたもぜひ一緒に空を飛んでみませんか?!
PHOTO:久保田隆元(Twitter @photo_by_kubota)
TEXT:長澤智典
<インフォメーション>
Poppins SNS
https://twitter.com/poppins_manager
羽月真洋 @poppins_manami
春原仁菜 @poppins_nina
渚花鈴 @poppins_karin
夕桔みさき @poppins_misaki
日向かのん @poppins_kanon
セットリスト
『ピーヒャララピリララー』
『もっとぎゅっとしませんか?』
『すきぷるっ!』
『妄想ジェットコースター』
『未来くるくる』
『Sentimental Darling』