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2022.07.23
I'mew(あいみゅう)/IDOLY PRIDE

「Wicky FES」ライブレポート2 / I'mew(あいみゅう)/IDOLY PRIDE編

 I'mew(あいみゅう)が所属。数々のTVCM、アニメ、ゲーム、アイドル、アーティストの楽曲制作を行なってきたWicky.Recordsが、7月17日(日)に豊洲PITを舞台に初の大型イベント「Wicky FES」を開催した。出演したのは、「IDOLY PRIDE」より星見プロダクション(月のテンペスト 、サニーピース) /I'mew(あいみゅう)/ハニースパイスRe./わーすたの4組。出演順は、I’mew(あいみゅう)→ハニースパイスRe.→I’mew(あいみゅう)→わーすた→IDOLY PRIDE。すべて、Wicky.Recordsが懇意にしているグループたち。ここへ、当日のライブの模様をお伝えしよう。
 

I'mew(あいみゅう)

  この日、出演予定のグループの参加が難しくなったことから、ふたたびI'mew(あいみゅう)が登場。先程とはセットリストを変え、彼女たちは、また異なる魅力を示してきた。
  「Showの幕が上がるよ」の歌詞に相応しい幕開けだ。冒頭を飾った『Star Girl』からI'mew(あいみゅう)は、舞台の上から見ている人たちのハートをKOする勢いで、「現実はここにある」「みせつけてよ」と力強く歌いながら凛々しい姿を見せていた。気持ちが高ぶるのに合わせ、5人はダイナミックな姿を見せてゆく。いつもの愛らしい声ではなく、観ている人たちの気持ちもリードするように、彼女たちは強気な女性へ感情をシフト。凛々しいその姿が、とても刺激的だ。

 「Burn up the dance 盛り上がれ 最高潮 先の先へ」の歌詞通りの景色を描きだすように、I'mew(あいみゅう)はHAPPYでダンサブルなアップチューン『Burn up the dance』を歌い、見ている人たちの身体を揺さぶりだす。手を大きく左右に振りながら身体を揺らす人たちも多く誕生。華やかなEDMナンバーに乗せ、I'mew(あいみゅう)はこの会場をトロピカルな楽園に塗り替えてゆく。この曲でも「盛り上がれ」と歌いながら、フロア中の人たちをエモい感情に染めあげ、感じるまま、気の向くままに心踊らせていった。

 1曲ごとに表情を塗り替えてゆくI'mew(あいみゅう)のライブ。続く『君の知らない私になるの』で彼女たちは、少し背伸びした大人の女性に気持ちを着替え、妖しくアプローチ。強い意志を持つことで、弱い自分の気持ちを乗り越え、みずからを輝かせようとしていく。その思いを示すように大胆にせまる姿にも強く惹かれた。弱さを、前向きな感情に変えてゆくところもI'mew(あいみゅう)らしさだ。

 切なさに心を濡らすように、楽曲は『初めてだよこんな気持ちにさせてくれたのは恋。』へ。心をうきうき弾ませるポップにスウィングした楽曲の上で、彼女たちは破れた初恋に涙する気持ちを歌っていた。心地好く跳ねるビートに合わせ身体は楽しく揺れるのに、思いはどんどん悲しさを帯びてゆく。華やかに躍動する楽曲の上で、何時しか5人は、弱さや悲しみをすべて振り切るように「さよなら初恋」と強く感情を込めて歌っていた。

  派手で華やかな『恋してスープ』の登場だ。彼女たちが相手のハートを落とす恋のレシピを歌う(ラーメンのメニューを並べる)たびに、その香ばしい魅力にどんどん惹かれてゆく。『恋してスープ』を歌いながら、見ている人たちを、自分たちの濃密な魅力の虜にしていくメンバーたち。一度味わったら、刺激とうま味にハマってしまい、その深い魅力から抜け出せなくなってしまう。気がついたら、彼女たちと一緒にわちゃわちゃと騒ぎながら、味(I'mew(あいみゅう))の虜になっていた。

  フロア中から熱いクラップが飛び交いだす。I'mew(あいみゅう)は『Flash Back Flash』を通して、凛々しく、パッションに満ちた姿を見せていた。言葉のひと言ひと言に力を込めながら、5人は胸の内から沸き立つ熱情をぶつけてゆく。凛々しくパワフルな、情熱を真正面から届けたその姿へ、フロア中の人たちがクラップしながらも熱い視線を向けていた。

  最後にI'mew(あいみゅう)は、『ファンタスティック ロマンティック』をプレゼント。最初のステージの冒頭を飾った楽曲を、2回目のステージの最後にも歌唱。I'mew(あいみゅう)は2本のライブを通し、ファンタスティックでマジカルでロマンティックな物語へ観客たちを連れだし、心踊るいろんな旅を共に作り上げていった。ほんと、思いきり楽しませてもらえたライブだった。


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クッショントーク

 今回のイベントを仕掛けたプロデューサー利根川貴之氏と、彼がプロデュースしているI'mew(あいみゅう)のメンバーとのトークを実施。この日のイベントにまつわる話をしていった。他にも、「IDOLY PRIDE」のアニメやゲームにハマっているメンバーがいることから,「IDOLY PRIDE」話でも盛り上がっていた。その会話を受け、トリを飾る星見プロダクションへイベイトのバトンは手渡された。
 


IDOLY PRIDE 

  イベントのトリとして登場したのが、星見プロダクション所属のアイドルたち。冒頭を飾ったのが、星見プロダクションのメンバーみんなで歌う『Shine Purity〜輝きの純度〜』だ。スケールあふれる雄大な楽曲を、10人のメンバーたちが熱情した思いを一つに歌いあげる。願いも込めた強い思いを、拳を振り上げながら歌う姿に触れ、早くも胸熱な気分。沸き立つままに、奮い立つ思いをぶつけるように彼女たちは歌っていた。その歌声に刺激を受け、フロアでもたくさんの人たちが身体を揺さぶり、高ぶる気持ちを熱い視線に変え、舞台の上へ注いでいた。落ちサビで生まれた熱いクラップ。何時しかその場で大きく飛び跳ね、高ぶる気持ちを熱狂に変えてゆく人たちがフロアのあちこちに生まれていた。

 続く、アニメの主題歌として流れていた『IDOLY PRIDE』も,星見プロダクションのメンバーみんなで歌唱。サビ歌始まりの『IDOLY PRIDE』でも、メンバーたちは,みずから楽しむ気持ちを謳歌するように。何より、このステージの上から共に夢に向かって踏み出そうと、希望に満ちた声を張り上げていた。気持ち晴れ渡る歌声を10人が一つに重ね合わせたとき、その歌声は心を熱く揺さぶる熱とパワー、そして輝きを放つ。一人一人が、歌詞に心を寄り添え、ときめく気持ちを、力強く前へ進む思いに変え歌っていた姿も印象的だった。

 ライブのバトンを受け取ったのが、サニーピース。最初に歌ったのが、とても温かくハートフルに始まる『EVERYDAY! SUNNYDAY!』。メンバーの「1.2.3.4!!」の声を合図にわちゃわちゃと弾けだす展開に触れ、同じように胸がわちゃわちゃと騒ぎ出す。ワクワクやドキドキなど、ときめきを詰め込んだ楽曲に触れながら、彼女たちと一緒にパレードへ繰り出してゆく気持ちを感じていた。5人が「一緒に歌おう」と誘いかける声に心を踊らせ、フロアのあちこちで身体を揺らす人たちが登場。とても晴れた気持ちへ導くアップチューンだ。5人が作りあげた楽しさ伝わるハーモニーに触れ、心のウキウキが止まらない。
  続く『サマー♡ホリデー』でも、サニーピースは「それは夏のせい」と歌いながら、現実を忘れ、今を楽しむことだけを考えて弾けちゃおうと誘いをかけてきた。夏が似合うトロピカルなリズムも身体に感じながら。灼熱ではなく、肌に心地好い夏気分を覚えられたのが嬉しい。何かあっても、全部「それは夏のせい」にしてしまえばいい。そんな開放感をサニーピースは届けてくれた。楽しいに楽しいを二乗したようなライブ姿を魅力に、サニーピースはフロア中の人たちを無邪気で無敵な少年少女たちに塗り替えていった。

 次にライブのバトンを受け取ったのが、月のテンペスト。彼女たちはセンチメンタルな音色に乗せ、ライブをスタート。楽曲が華やかさを増すのに合わせ、フロア中から熱いクラップが飛び交う。メンバーたちは、凛々しい歌声を響かせ『月下儚美』を歌っていた。5人とも歌詞のヒロインに気持ちを染めあげ、迷わぬ強い意志を胸に声を響かせていた。とても凛々しい姿だ。夜空に浮かび上がる月へ思いを馳せるように歌う5人。彼女たちへ思いを捧げるように響く熱いクラップ。揺るがぬ想いを胸に強く歌声を響かせる姿が、気持ちを熱く騒がせた。
 月のテンペストが次に届けたのが、『恋と花火』。少しセンチメンタルな思いを抱えながら始まった楽曲は、もどかしい恋心を少しずつ前へ前へと向けようとしてゆく。哀愁を背負いながらも、次第に気持ちが晴れ渡るのに合わせ、歌声にも夜空を彩る花火のような輝きをまとわせていった。踏み出したくても踏み出せない女の子の気持ちに共感を覚えながら、舞台の上へ熱い視線を向け続けていた。

  最後に、ふたたび星見プロダクションのメンバー全員で、アニメのエンディングテーマとしても流れていた『Pray for you』を歌唱。冒頭で響いた「Pray for you」のハーモニーへ触れた瞬間から、ハートを射抜かれた気分だ。新しい物語のページを開こうとする強い意志を、10人が気持ちを一つに歌いあげる声が心にスーッと沁み込んできた。胸に秘めた強い意志を彼女たちは優しく届けるように。でも、その歌声には確かな力も込めて歌っていた。温かな歌声を通して、10人の伝えたい思いが心に染み渡る。優しい決意を示すその歌声が、胸に未来を照らす明かりを灯してくれた。


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「Wicky FES」、その2回目の開催も楽しみにしていたい。

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PHOTO:板場俊 
TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>


I’mew(あいみゅう)
https://imew.tokyo/
https://twitter.com/imew_official

ハニースパイスRe.
https://plus-p.jp/talents/honeyspicere/
https://twitter.com/honeyspice_re

わーすた
https://wa-suta.world/
https://twitter.com/tws_staff

IDOLY PRIDE
https://idolypride.jp/
https://twitter.com/idolypride


■告知
8/11(木•祝)I’mew(あいみゅう)1周年記念 2ndワンマンライブ「Aim for the Stars」@ SHIBUYA DIVE
■OPEN/START 16:45/17:30
■料金:一般¥2,500/当日¥3,500 (+各1D)
■チケット:ticketvillage.jp/events/11671

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