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2022.04.08
イケてるハーツ

イケてるハーツライブツアーファイナル!「皆さんとライブをすることを通して諦められない夢がここにはあるんだなと思いました!」ファンとの絆を再確認した熱狂のステージをレポート

2022年3月27日、イケてるハーツのワンマンライブツアー2022東京ファイナル公演が開催。当日はライブハウスを埋めるたくさんのファンが駆け込んだ。メンバーたちも「こんな大きいところでライブができる機会なんてそうそうない!」と興奮しながら、ステージを盛り上げていた。ファンとの交流を通してあらためて夢を再確認したとも話す。
ここでは、会場が一体となって盛り上がったライブツアーファイナルの昼公演をレポートした。


真っ暗ななか青いレーザーライトが行き交う、きらきらした夜空のような空間に、真っ白の制服を着たメンバーが現れる。一曲目からテンションぶち上げの「ドキドキParty!!」が流れ出した。「未体験の日々」「ぼくたちのパーティ どんな色になるだろう」と期待に胸を膨らませる彼女たちの健気さが伝わってくる。キュートな声とダンス。メンバーたちのかわいいポーズが見れるこの楽曲が推し曲のファンも多いはず。

2曲目は和太鼓の軽快なリズムがクセになる「SING・LA・BANG・SHOW!」。コミカルなダンスに彼女たちのフレッシュさが歌声とダンスに表現されている。見ているこちら側も元気になれる。力強さも感じさせる楽曲だ。メンバーの振り付けに合わせてファンも扇子を振るようにペンライトを振り乱して応えていた。

2曲続けてテンションぶちあげの楽曲をパフォーマンスした後はMCを挟む。それぞれが自己紹介を終え、3曲目からはメドレー形式で人気楽曲が披露された。メドレー一曲目は「TINT」。電子的なメロディが印象的な楽曲でもある。メンバーたちはクールな表情で歌う。キャッチーな振り付けも魅力的な「TINT」。ファンたちもペンライトの光の軌跡を使って「TINT」のダンスを表現していた。

4曲目の「イケイケBIG HERTS」では、イントロで、メンバーたちがソロダンスを披露。小泉椎香が「もっともっと盛り上がっていきましょう!」と声を掛ける。ステージ天井のミラーボールがゆったり回っていく演出が、ディスコ的な雰囲気を醸し出して会場も盛り上がっていた。ファンはクラップやジャンプでメンバーの声に応えた。

次に流れたのは「カルマストライプ」。キレキレのダンスで会場を沸かせると、さすが人気曲ということもあり、ファンの盛り上がりも大好調。会場全体のペンライトが一斉に波のように動く様は見事だった。


次は「HEARTS OF JOURNEY」。パーティ気分で盛り上がれるこちらもイケてるハーツの人気曲だ。ファンもジャンプしてペンライトを振り乱して興奮する気持ちを体で表現していた。

次に流れたのは「シュリンプガール」。奥手な女の子の恋の悩みを爽やかに描いた楽曲だ。お互いに目を合わせながら踊るときに、優しく微笑む彼女たちの表情から、仲の良さもうかがえた。

メドレー形式で送る歌の最後はフレッシュに歌う「世界へはばたけ!」。メンバー同士が顔を突き合わせるようすからは、お互いを信頼しているようなそんな彼女たちの関係性が見えてくる。手を高く掲げ「たちあがれ」「世界へはばたけ」と歌う彼女たちの声に元気付けられた。「イケてるハーツがナンバーワン」な私たち。彼女たちが羽ばたくその瞬間を想像させてくれるこの曲への思いが深いファンも多いだろう。

メドレーを終えて、一旦MCを挟むと、東京ファイナル公演ということで、それぞれがツアーへの思いを語った。
橘莉衣は「3年ぐらい準備してるつもりでやってて…いや3年は嘘だね(笑)」と話を盛ったことを笑いつつ、それだけ長い間ツアーを待ち望んできたと話す。
また、柚木菜花が「ファイナルって思うとでかい(笑)本当眠れなくて朝の4時ぐらい。ライブの前日って楽しみで寝れなくて」と語ると、加山三稀が「私も5時ぐらいに寝て6時半に起きました」と明かした。
宇咲美まどかが「3、4期世は盛り上げるのがうまいから」と笑って話すと橘莉衣に「まどかちゃんが会場を盛り上げてみてよ」と無茶振りされて戸惑いつつ、「からあげが好きなお兄ちゃんたち〜もりあがってますか〜?」とクラップを誘った。拍手の大きさに橘莉衣が「今日のお兄さんたち唐揚げたべなかった?」と言って笑いを誘った。

次はセレクトコーナー。一曲目は橘莉衣と宇咲美まどかと加山三稀の三人組で歌う「I WILL」。透き通る歌声で大切な人への思いを丁寧に語りかけるように歌う。優しい眼差しでファンを見つめる3人。切実な歌声が胸に響く。苦しげにさえ見える三人の切ない表情を見ると、自然と鼻の先がつんとした。「別々の道を歩もうとも 未来を信じてる」。大切な人を心の底から愛する、深い愛の歌を彼女たちはしっかりと歌い切った。

2曲目はガラリと雰囲気を変えて激しいメロディで歌う「私信確定」。歌うのは小泉椎香と柚木菜花と南いちご。凛とした歌声で、力強く歌う。キラキラ輝く自信をもって駆け出す少年少女の思いの丈を真っ直ぐにぶつけてくるような歌だ。等身大の素直な思いも爽やかに描いている。メンバーたちも真っ直ぐな眼差しで歌い切った。

3曲目は城木、藤崎、熊本で歌う「Sparkle☆Power」。女の子らしいキュートで元気なナンバーだ。ポジティブでパワフルな歌詞が聞く人も元気にさせてくれる。ネガティブなハートをポジティブ変換することがコンセプトのイケてるハーツらしい楽曲とも言える。

ライブも後半戦。後半一曲目の曲振りを担当していたのは橘だったが、セリフを忘れるというハプニングが起こると、「自分のポエムでやります!」とアドリブで極振りをしてみせた。「私たちはこのツアーを通してみなさんにライブを届けることの楽しさをより感じました。こうしてライブをしているとくじけそうだったり、悔しいこと、苦しいなと思うこともたくさんあります。でもこうして皆さんとライブをすることを通して諦められない夢がここにはあるんだなって思いました。それでは聞いてください、Catch a dream」。「Catch a dream」は健気な女の子の気持ちを描いた歌。彼女たちの透明感あふれる歌声が見事にマッチする魅力的な楽曲だ。

暗転した会場に青いライトが燦々と照らし出す。まるで青空のように光り輝くステージでメンバーが歌うのは「No Rainbow」。会場のファンはサビの振り付けを完コピしてメンバーと一緒に踊っている。「No Rainbow」というタイトルから悲しい楽曲のように思わせられるが、そんな逆境にでも立ち向かって駆け出すという彼女たちの強い気持ち、自分の決断を信じる自由さを描いた楽曲。聞いていると自然と自分も頑張ろうと思える、そんな応援歌のような曲でもある。

次に流れたのは「MARIA」。お馴染みのキュートな楽曲だ。一途な女の子の恋心を描いている。切なさのなかに健気さを含んだ歌詞、恋に真っ直ぐな女の子の気持ちを歌うメンバーの表情は、いつもよりも、よりかわいく見える。彼女たちに見つめられながらこの歌を歌ってもらえる喜びを会場のファンは噛み締めたことだろう。

次の曲は「ロゼッタ・ストーン」。イケてるハーツの初のアニメタイアップ曲でもあった「ロゼッタストーン」はミイラに扮したメンバーたちの独特かつキュートなMVが話題にもなった。電波ソングっぽい歌詞ながら自然と耳に入ってくる、女の子のいじらしい気持ちが描かれた歌詞が魅力的な一曲だ。

次に流れたのは「ルミカジェーン」。アイドルが歌うこと、アイドルの存在意義、タブーともいえるような部分に切り込んで自問自答する彼女たちの歌声が切実に響く。繰り返した問いかけの末に、彼女たちはこの出会いやステージに立っていることを「好き」だからと答える。純粋で真っ直ぐな歌詞と、彼女たちのアイドルとしての決意を胸に秘めた表情に、心揺れ動かされた。

ラストを飾ったのは「KAKERA」。「歌い続けるよ 踊り続けるよ」信じ続ける力ほど強いものはない。虹色に輝くステージライトが縦横無尽に駆け巡る。彼女たちのきらきらと輝く瞳からはイケてるハーツの未来が明るいことを伝えているようだった。少なくとも彼女たちが信じて走り続けてくれる限り私たちは彼女の輝く姿を見ていられる。彼女たちが私たちの希望のかけらとしてこれからも輝いてくれたら嬉しい。会場のペンライトがシンクロしている。会場全体が一つになっていた。最後に一番の盛り上がりを見せるファンに、彼女たちも全力で歌い、踊って応えていた。

全曲を歌い終えると、小泉椎香が「夜も来てくださる方は夜も一緒に盛り上がりましょう!」と声をかける。ファンの拍手に見送られてメンバーたちは会場を後にした。


熱狂的な盛り上がりを見せたワンマンライブツアー。ファイナルとなる東京公演の昼の部でも大きな盛り上がりを見せてくれた。全国から集まったイケてるハーツのファンたちはきっと彼女たちが大舞台で輝く瞬間を今かいまかと待ち望んでいたことだろう。しかし、この大きなステージを見て、夢が叶ったというよりも「もっと輝く姿を見たい」と貪欲な気持ちも生まれたに違いない。橘莉衣が「諦められない夢がここにはある」と話してくれたように、イケてるハーツの未来はまだまだ続く。今後の活躍に胸が躍る、そんなステージだった。


TEXT:高橋未瑠来


LIVE


<セットリスト>
「ドキドキParty!!」
「SING・LA・BANG・SHOW!」
「TINT」
「イケイケ BIG HEARTS♡」
「カルマストライプ」
「HEARTS OF JOURNEY」
「シュリンプガール」
「世界へはばたけ!」
「I will」
「私信確定」
「Sparkle☆Power」
「Catch a dream」
「No Rainbow」
「MARIA」
「ロゼッタ・ストーン」
「ルミカジェーン」
「KAKERA」

 

<インフォメーション>



<ライブ情報>
新曲が聴ける
イケてるハーツ 2022年6大都市ツアー〜日・SING・月・歩〜
エピローグ公演
日時:4月9日
場所:西川口Live House Hearts
開場13:00/開演13:30
チケット販売ページ
https://zaiko.io/event/347253


イケてるハーツ ワンマンライブツアー2022 仙台公演
日時:5月1日
場所:仙台MACANA
(昼)12:30開場/13:00開演
(夜)17:15開場/17:45開演
チケット販売ページ
https://standup.zaiko.io/_item/344589

 

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