FEATURE
ここ(アンダービースティーのライブ会場)がみんなの帰る場所だから。 植竹優亜(アンダービースティー)生誕祭レポート。
2021年11月に日本青年館で行なったワンマン公演の日に新メンバー3人を迎え、8人体制に進化したアンダービースティー(長瀬夏帆は現在、休養中)。1月31日(月)に日本橋三井ホールを舞台に行なったのが、『植竹優亜生誕祭』。アンダービースティーのリーダーの生誕祭ということもあり、大勢の人たちが植竹優亜の記念日をお祝いしに訪れた。
生誕祭公演ではお馴染み,「HAPPY BIRTHDAY」のオルゴールの音色が響く場内。そこへ重厚なギターサウンドが重なりだす。轟音ぶち噛ますアンダービースティーらしい始まりだ。
植竹優亜みずから選曲した『植竹優亜生誕祭』、冒頭を飾ったのが、植竹優亜の歌声から始まった「missing link」。生誕祭のシンボル変わりのリボンを頭につけた植竹優亜が、胸の内を告白するように優しく歌いだす。身体を揺さぶる轟音ロックを背景にしながらも、秘めた熱情を少しずつ零すように歌う曲からライブは進んでゆく。植竹優亜の思いを受け継ぐようにメンバーがマイクのバトンを次々とリレー、歌い継がれるごとにメンバーらの声が高揚していく。終盤には、全員で声を一つに熱唱。その姿に触れ、気持ちが熱く沸きだした。
ここから轟音の洗礼を浴びせてやると言わんばかりに、アンダービースティーは「DIVISION」を突きつけた。荒ぶるラウドな音に刺激を受け、気持ちが高ぶりだす。メンバーらは色気放つ歌声で、観客たちを挑発してゆく。感情を揺さぶる泣きメロに刺激を受け心が震えながらも、気持ちはもっともっと熱く突きあげてよと熱狂を求めていた。
演奏は止まることなく「mu-these」へ。駆け続ける轟音の上で、彼女たちは胸を揺さぶるメロディアスな歌を高ぶる気持ちのまま歌いかける。何時だってアンダービースティーの楽曲は、"込み上げる感情"の琴線を刺激する。だからメンバーらの凛々しく歌いあげる美メロと、その歌を激しくも華やかに彩る轟音へ嬉しく溺れてゆく。可憐で、華麗で、でも痛い牙を剥き出しに襲いかかる美獣たち。その姿を、歌声を、心はむさぼるように追い求めていた。
高揚と哀愁、メンバーらは二つの感情を「beast」の中へ絡めながら歌いあげる。高陽する気持ちを、激烈な音がグイグイ後押ししてゆく。美しい泣きメロに心酔しながらも、熱く高ぶり続ける感情に身体が反応する。春乃友夢と植竹優亜のハイトーンを活かした歌声に心が嬉しく震えた。2人を支える他のメンバーたちのミドルやローを活かした歌声に、身体が熱く奮い立つ。
ここからは、植竹優亜のソロコーナーへ。ドレス姿に着替えた植竹優亜が最初に披露したのが、「rouge」。アンダービースティーの中では凛々しい姿を見せる彼女だが、「rouge」では秘めた女心を伝えてきた。楽曲が激しさを増すのに合わせ、感情が高ぶりだすのも"らしい"姿だ。この曲で植竹優亜は、終始哀切な歌声で見ている人たちに女性らしい一面を見せていった。
次に披露したのが、植竹優亜のソロナンバー「shadow」。同じく秘めた心模様を、影を抱いた声を魅力に歌っていた。転調の多い変拍子を効かせたダンスロック曲なのも特徴的だ。揺れ動く気持ちを抑えめに。でも、情熱の香りもしっかり塗り重ねるように彼女は歌っていた。ソロではトリッキーな面を見せてゆくように、アンダービースティーでは表現できない異なる表情を、植竹優亜はソロコーナーを通して見せてくれた。
「昨年の生誕祭から。1年、新体制になったことが、この1年間の中での一番大きな変化でした。新体制になったからには、より大きくなった姿を見せたいなと思ってやってきましたが、朝、起きれないなど、わたしは私生活がポンコツでして。こんなのがリーダーで大丈夫かなと思うんですけど。メンバーにはアンダービースティーのメンバーでいることに誇りを持ってもらいたいし、ファンのみなさんにはアンダービースティーのファンであることを誇りにしてもらえるように、これからも頑張っていきます」(植竹優亜)
人生を賭けてアイドル活動を行いながら、アンダービースティーを率いている植竹優亜らしい発言だ。ここからは、アンダービースティーのライブへ。
ふたたび会場に熱狂と興奮を巻き起こすように飛びだしたのが、植竹優亜が初めて作詞/曲を手がけた熱情高陽ナンバーの「Do more」だ。メンバーらの歌声がフロア中に響きだしたとたん、胸を熱く揺らす涙メロに心が打ち震えた。「Do more」、最高に胸熱な気持ちへ導く楽曲だ。フロア中が、赤いサイリウムの光に染まりだす。メンバーらは強い意志を持って歩き続ける姿勢を、愛しき声を持って響かせてきた。込み上がる熱い思いが身体中を満たしてゆく。春乃友夢の熱情した歌声に心震え、思いを捧げずにいれない。轟音で泣かせる、それもまたアンダービースティーらしさだ。
ここから一気に熱狂の世界へ連れだすぞと言わんばかりに、アンダービースティーは「ANTHRO」を突きつけた。気持ちが加速をつけて上がり続ける。サビ歌に触れた頃には、高ぶる気持ちが破裂しそうだった。メンバーらが拳を振り上げ、この空間を熱狂に染めあげる。曲が進むごとに心が高ぶり、奮い立つ。轟音と泣きメロに包まれた感情が、熱く吠えていた。血が騒ぐ、この気持ちを制御するなんて不可能だ!!
轟音を引き継ぎながら「ARCADIA CAT」へ。メンバーたちは猫の手をしながら愛らしく妖美にせまるが、その手の先には鋭い爪がキラッと光っていた。甘い表情を見せながらも、じつはいきり立った感情で荒々しく攻めるメンバーたち。魔性な美猫たちの妖しく甘い挑発を受け、甘い表情を見せたとたん、鋭い爪で心を掻きむしられる。そのたびに、痛い刺激に身悶えたくなる。挑発するような雄々しい春乃友夢の歌声が胸の奥へと響くたびに、心が荒ぶりだす。
さらに熱した衝撃をぶち噛まさんとばかりに「Nyx」が飛びだした。美しく高貴な歌メロも魅力だ。彼女たちは、轟音ロックの上に雄々しさというスパイスを振りかける。轟く音の上で豪快に歌い躍るメンバーたち。躍動したダイナミックな姿はまるで胸を高ぶらすSHOWを見ているようだ。興奮が止まらない。高ぶる気持ちがどんどん上がり続ける。
終盤に流れたのが、「happiness to you!」。植竹優亜自身が、アンダービースティーの活動を通してずっと大切にしてきた守るべき思いを、ここで改めて示してきた。ともに夢を追いかける仲間でい続けたい。「happiness to you!」へ触れるたび、笑顔と幸せの景色を一緒につかみたくなる。彼女たちが本気で明日を求め続ける限り、ともにこの歌に寄り添い、開いた扉の先へ広がる景色を見たくなる。
アンダービースティーが最後に届けたのが、植竹優亜の歌声から幕を開けた「Trust in...」だ。何度打ちのめされようと、信じた気持ちがぶれない限り、植竹優亜は、アンダービースティーは、舞台の上で輝くことを求め続けてゆく。夢を追いかける気持ちは、いつしか自分だけのものではなく、メンバーや、アンダービースティーを支えてゆく仲間たちみんなの思いにまで広がっている。これからも、ここ(アンダービースティーのライブ)が帰る場所だから、また一緒にこの場所で笑いあおうと彼女たちは歌っていた。だから僕らも、またこの場所へ帰ってくる。次に帰る場所は…2月27日(日)、なかのZERO 大ホールで行うワンマン公演だ。
PHOTO:KURO
TEXT:長澤智典
セットリスト
「missing link」
「DIVISION」
「mu-these」
「beast」
「rouge」(植竹優亜)
「shadow」(植竹優亜)
「Do more」
「ANTHRO」
「ARCADIA CAT」
「Nyx」
「happiness to you!」
「Trust in...」
<インフォメーション>
★LIVE情報★
『UB the avid』
2022年 2月27日(日)
■会場:なかのZERO 大ホール
チケット
(2/1 22:00より発売!!)
https://l-tike.com/order/?gLcode=74491&gPfKey=20220127000001040875&gEntryMthd=01&gScheduleNo=1&gCarrierCd=01&gPfName=%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC&gBaseVenueCd=35463
■開場17:00 / 開演18:00
■前売料金
Sチケット ¥5,000(全席自由/前方エリア/税込)
Aチケット ¥3,000(全席自由/後方エリア/税込)
「春乃友夢生誕祭」
3月17日(木) @池袋harevutai
「結成8周年記念公演」
5/20(金)メルパルク東京ホール
植竹優亜(@yuairisUB)
春乃友夢(@yumu_34 )
長瀬夏帆(@ub_nagase )
神谷美緒(@kamio03o12 )
今井莉南(@imai_rina )
大坂鈴炎(@osaka_suzuka)
桜井かなみ(@kanaminnn1021)
羽石楓(@kaede_ub)
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