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2022.01.27
AKIHABARAバックステージpass

AKIHABARAバックステージpass10周年ライブ、昼の部。「いろんな出会いと別れを繰り返してきた、どれか一つでも足りなかったら今日という日は来なかったはず。だから全てに感謝したい!」

AKIHABARAバックステージpassが1月15日(土)、大手町三井ホールを舞台にAKIHABARAバックステージpass 10周年ライブ「やってやるぜ!ぶちあげていこうぜ!」を開催。この日は昼の部、夜の部にわけて合計4時間以上のライブを披露した。新情報も盛り沢山でファンにとっては驚くことばかりのライブになった。今回は本公演の様子をオンラインからレポートしていく。


1月15日 昼の部


 暗がりのステージ上で縦横無尽に駆け巡るスポットライトを横目にメンバーたちのシルエットが浮かぶ。次の瞬間にはエラバレシを含めた1期生から15期生までのメンバーがポーズを決めて会場を見据えている表情がライトに照らし出された。
ライブは「バクステ10周年ライブ!みんなぶちあがっていきましょう!」という堀内華央理の掛け声を合図に「バックステージpassのテーマ 推しはキミさ」で華々しくスタート。おなじみの制服に身を包んだメンバーたちが可愛らしいダンスで観客たちを出迎えた。コミカルな振り付けとノリのいい音楽に、観客たちもペンライトを揺らしながら気持ちをアゲていた。

 1曲目が終わると、全員で「おはようございます。プロデューサー」といつもの挨拶を述べ、続いて「HAPPY! 今日はなんだか忙し~」を披露。メインステージに全員が集まり歌って踊る、圧巻な眺めが印象的だ。メンバーたちのクラップに合わせて観客たちも手拍子を打つ。「ハッピーハッピー」と歌う明るい歌声と笑顔でこちらも自然と楽しくなってくる。

続く「Oh my destiny」では少し落ち着いたテンポでメンバーの歌声を堪能できた。思春期の揺れる心のなかに確かにある芯の通った強い意志を描いたような歌詞を、メンバーたちは繊細な心を描くように歌い上げた。

間もなく「I believe my heart」が流れ始め、アップテンポのサウンドに合わせてメンバーたちも元気よく踊り出す。「Here we go!」と歌いながら全力でジャンプする姿が微笑ましい。彼女たちのジャンプに合わせてファンも大きくペンライトを振っていた。

 3曲続けて歌い終えると、次は「ドキドキCrazy Dancing」。ファンの中から投票で選ばれたアイドルがセンターを務める。メンバー10人で歌い上げる曲のセンターは遅れて登場し、「ドキドキCrazy Dancingのセンターを取らせていただきました!15期生の城咲まりあでーす!」と自己紹介をして会場に手を振った。
 「ドキドキCrazy Dancing」は先ほどまでのかわいらしさ全開の楽曲とはうってかわって、ロックなサウンドを響き渡らせた。情熱的な曲調に合わせたパープルのレーザービームを浴びながら挑発的な視線を投げる彼女たちに胸を掴まれる。

 メンバーが入れ替わり、1期生の選抜メンバーがステージに登場し、「バイトファイター」を歌う。1期生が歌った懐かしくも長く愛されてきた楽曲だ。当時の思い出や気持ちが次々と脳裏を駆け巡っていくような気分になる。

曲が終わると、朝倉ゆりともえのあずき、熊本美和が3人でMCパートを担当した。まずは朝倉ゆりがアイドルとして活動したこの10年間を振り返った。「バイトファイターは私が初めてソロパートをいただいた曲なんです」と語る。担当した『外堀を攻めろ』という歌詞になぞらえて、ファンに向かって「外堀攻められましたか〜?」と言って笑いを誘った。
 熊本美和は「みんなは『みんな好きだよ』の印象が強いみたいなんですけど、実は、バイトファイターのカップリング曲のI believe my heartでメインメンバーに選ばれて、『流れる雲の顔』ってパートをもらったのが最初だったんです」と語る。もえのあずきは「アイドルがクラスメイトなのに、気付かないキミ達は情弱乙でしょの『シークレット』をやってます」と振りつきで語った。
 メンバーは入れ替わり、新衣装のメンバーが登場する。グレーのチェックのセットアップとホワイトのオーガンジーが所々にあしらわれたラブリーな衣装だ。寿春歌をはじめとして、メンバーが衣装のディテールについて話し終えると、なんと、さらに新曲を披露してくれた。

 曲名は「教えてムーンライト」。愛らしい衣装にぴったりのキュートな楽曲だ。恋を楽しむ女の子の心を具現化したような元気でかわいい振り付けにファンも釘付けになった。

 MCパートでは瀬戸山さくらが「バクステでは“オラオラ!”っていう雰囲気の歌が多い中で、こういう雰囲気の歌も歌えて…みなさんどうですか?!」と新曲への感想をきいた。観客はもちろん拍手喝采。コロナ禍で声が出せない状況なのがもったいないが、誰もが新曲のお披露目に喜んでくれていたのが伝わってきた。
 七海とろろはファンと一緒に楽しめる振り付けについて「この歌はいろんなハートが隠れてるんですけど、最後に一回だけ私たちが片手でハートを作ってるんです。みなさんが同じようにハートを作ってくれたら一つのハートが完成するんです」と呼びかけた。
 堀内華央理も「いろんなハートがあるよね。大きくハートを描いたり、二人で両手を合わせてハートを作ったり、あとは今流行りの指ハートとか!そういうのを見つけてほしいね」と振り付きで解説してくれた。「きましたよ、きゅんきゅん曲が!」とも語ると、有村智美が「突然きすぎて、気持ちを何歳にすればいいのかわからなくなる(笑)」と戸惑う心境を話して笑いを誘った。

 新衣装のメンバーがステージを後にすると、Pretty Ashがユニット衣装で登場。AKANEの「まだまだ盛り上がっていきましょう!」の掛け声に会場もクラップで応えた。歌う楽曲は「限界突破でWe go!」。静かなイントロ、Aメロからテンポアップしてサビに向かって盛り上がっていくサウンドに煽られるように会場の熱もアガっていく。
 間奏ではAKANEがアクロバティックな動きで会場を魅せる。大胆な動きのダンスにファンも自然と大きく体を揺らしていた。

 熱量をそのままに「アイデンティティー」が流れ出すと、メンバーのシャウトに合わせてファンも天高くペンライトを振った。エネルギッシュなダンスと歌声が会場中に響く。

続く「STEADY」では、限界まで高めた熱量を爆発させるように声を枯らして歌っていた。メンバーの全身全霊を注ぎ込むような力強い歌声が心臓を叩くように響いている。音圧に負けじとファンもペンライトを高く振り上げながらメンバーの歌声に応えていた。
歌い終えると共にAKANEが「これからもPretty Ashをよろしくお願いします!」と挨拶をしてステージを後にした。

次にステージに上がったのはエラバレシ。イエローとレッドのストライプのデザインが特徴的なヘソだしルックスタイルのフレッシュなユニット衣装で登場。歌う楽曲は「Stay With」。透明感のある優しい歌声でファンに語りかけるように歌い上げる。

続けて「ミス・ラビット」では、元気で可愛らしい歌声で会場をメロメロにしてくれた。うさぎのポーズでぴょんぴょん踊るメンバーは何よりも変え難いほどかわいい。王道の振り付けが結局一番魅力的なのかもしれない。

エラバレシの3曲目は「future to shine」。特別ゲストとしてOGの浜口藍子が登場し、OGとは思えないキレキレのダンスを披露して会場を沸かせた。

MCパートでは浜口藍子が「めちゃくちゃ楽しかった!新メンバー含め、みんなと踊れてよかった」と興奮気味に話し、一足先にステージを後にした。
エラバレシでは新曲「Ambitious」を2月8日に発売する。同名小説のアニメ「賢者の弟子を名乗る賢者」のエンディングテーマにもなっている楽曲だ。最後に一人一人自己紹介をして決めセリフ「エラバレシ未来をキミと」でポーズを決めて颯爽とステージを後にした。

続いて、ネイビーのドレス調の衣装に身を包んだバクステの選抜メンバーが登場。七海とろろの「後半戦も盛り上がっていきましょう!」の掛け声とともに「My Independence」が流れると、メンバーは笑顔を封印し、クールな表情で歌いあげる。重低音に合わせてスカートをひらめかせる。かわいいだけじゃない、彼女たちの色っぽさが歌や踊りに表れていた。誰かにもたれかからずに自分の足で歩くという強い意志を感じる歌声や仕草が、彼女たちが成熟していることを伝えていたのかもしれない。

次にやってきたのは、年間トップ3のアイドルキャスト。浅田るりかと桃山美緒と瀬戸山さくらの3人だ。ファンに向けて選んでくれたことへの感謝の気持ちを述べてから、浅田るりかが曲振りをする。彼女たちが歌うのは「今夜叶えてMy Darlin'」。ソロパートではそれぞれの個性を遺憾無く発揮していた。静かながら張り詰めた雰囲気を感じさせるメロディーをクールに歌い上げてくれた。

今度はレジェンドメンバーが勢揃いでステージに登場。「Lonely Night」を熱唱してくれた。切ない恋の歌を気怠げな声色で表現する。いつか体験した、誰かに夢中になってその人のことしか考えられない夜をその瞬間を思い出すかのようにリアルな表情でメンバーたちは歌っていた。聞いているこちらもその時の気持ちが思い出されて、切ない気分になる。

メンバーたちの歌声に浸っている間も時間は流れていく。昼公演もまもなく終わりを迎えようとしているのだ。メンバー全員がステージに登場すると、ラストブロックの1曲目「ちゃんと恋人にして」が流れ出した。低音の勇ましささえ感じるメンバーたちの歌声が響く。今日これまでのパフォーマンスでは見られなかったこちらを見下ろすような視線に、思わず胸がどきりとしたファンは少なくないのではないだろうか。

ラストブロックの3曲目は、打って変わってポップではつらつとしたサウンドが特徴的な「アイドルがクラスメイトなのに、気づかないキミ達は情弱乙でしょ」が流れ出す。MCパートで担当パートについて話していたもえのあずきは、いつもの彼女の魅力が詰まった、キラキラした笑顔と振り付けで会場に元気を届けていた。

昼公演ラストの楽曲は「共犯者」。これまでともに歩んできたアイドルキャストはもちろん、ファン一人一人が彼女たちの活動を支えた「共犯者」と言えるだろう。ラストに相応しい楽曲に違いない。これまで10年の彼女たちとの思い出がこのライブに詰まっていた。強い覚悟を映した彼女たちの瞳を見て、ファンたちはこれからも推し続けようとあらためて思ったことだろう。

最後はメンバーからファンへの感謝の言葉で締めくくられた。
西愛花「昼公演10周年記念ライブお越しくださりありがとうございます!こんな素敵な会場で、こんな素敵なみんなとこんな素敵なライブができて、楽しい時間が過ごせて本当に本当に幸せです!この後もまだ夜公演あると思うんですけど、10周年をお祝いすると同時に、あいかたちももっともっとバクステの歴史をながーくしていきたいと思います!」。

色葉みみ「今日はお集まりいただきありがとうございます。長い歴史の節目のライブを同期や先輩たちと素敵な大好きな皆さんと一緒に過ごせて本当に幸せでした!ありがとうございます!これから夜の部もあるんですけど、まだまだぶち上がってくれますか!今後ともバクステ外神田一丁目をよろしくお願いいたします!」

七海とろろ「秋葉原バックステージpassが10週年続けてこれたのはみなさんの応援があって、そして1期生から16期生までキャストに恵まれて、いろんな出会いと別れを繰り返して、どれか一つでも足りなかったら今日という日は来なかったと思うので全てに感謝して、そして今日こうやって素敵なライブができたこと、厳しい状況だと思うんですけれど、たくさんのスタッフさんが頑張ってくださったり、こうしてみなさんが来てくださったり、配信を見てくださったり、みんなのおかげで私たちはこうしてキラキラとしたステージに立つことができています。秋葉原バックステージpass10年と言わず、20年、30年と続いていけるぐらい長い歴史をこれからも皆さんと一緒に作って行けたらいいなと思っておりますので、どうぞこれからも私たちのことをよろしくお願いします。本日は本当にありがとうございました!」

最後は「おつかれさまでした!プロデューサー」で締めくくり昼公演は幕を閉じた。

TEXT:高橋未瑠来


LIVE



<セットリスト>

1. バックステージpassのテーマ 推しはキミさ

2. HAPPY! 今日はなんだか忙し~
3. Oh my destiny

4. I believe my heart

5. ドキドキCrazy Dancing

6. バイトファイター

7. 教えてムーンライト

8. 限界突破でWe go!

9. アイデンティティー

10. STEADY

11. Stay With

12. ミス・ラビット
13. future to shine
14. My Independence
15. 今夜叶えてMy Darlin'
16. Lonely Night
17. ちゃんと恋人にして!
18. WOI
19. アイドルがクラスメイトなのに、気づかないキミ達は情弱乙でしょ
20. 共犯者

<インフォメーション>


<リリース情報>

■バクステ外神田一丁目 12thシングル『My Independence』 2021年9月14日(火)発売 
通常盤 ¥1,200(税込) 
レジェンド盤 ¥1,200(税込) 
ジャケット選抜A盤 ¥1,200(税込) 
ジャケット選抜B盤 ¥1,200(税込) 
BSP盤 ¥1,200(税込) 
店舗限定盤 ¥1,200(税込) 
販売元:コロムビア・マーケティング株式会社 発売元:Hameln Music

<収録曲> 
1. My Independence
2. 最 to the 高の HAPPY☆END?!
3. You're my precious one
4. My Independence (inst)

<ジャケット選抜A盤>
1. My Independence
2. 最 to the 高の HAPPY☆END?!
3. You're my precious one
4. My Independence (一ノ瀬沙良 feat. ver.)
5. My Independence (桃山美緒 feat. ver.)
6. My Independence (美里朱音 feat. ver.)

<ジャケット選抜A盤>
1. My Independence
2. 最 to the 高の HAPPY☆END?!
3. You're my precious one
4. My Independence (平松いのり feat. ver.)
5. My Independence (松倉のか feat. ver.)
6. My Independence (白華こころ feat. ver.)

<BSP盤>
1. My Independence
2. 最 to the 高の HAPPY☆END?!
3. You're my precious one
4. My Independence (inst)

<店舗限定盤>
1. My Independence
2. 最 to the 高の HAPPY☆END?!
3. You're my precious one
4. My Independence (inst)



■エラバレシ 8thシングル「Ambitious」表題曲2022年2月8日(火)発売決定
2022年1月放送開始 アニメ『賢者の弟子を名乗る賢者』EDテーマソング
DVD付盤 ¥1,818(税別)
通常盤A ¥1,182(税別)
通常盤B  ¥1,182(税別)
朝倉ゆり盤 ¥1,182(税別)
コラボ盤 ¥1,182(税別)
http://stand-up-project.jp/erabareshi/discography/?id=ambitious

<収録曲> 
1. Ambitious 
2. Harmony 
3. 未来トリロジー
※DVD付盤にはそれぞれのオフボーカルバージョンが収録
※朝倉ゆり盤には「Here we go! 朝倉ゆりfeaturingVer.」が収録

<DVD> 
1. Ambitious MusicClip 
2. Ambitious MusicClip オフショット 

<エンハンスドDVD>※データ領域


<ライブ情報>

■Pretty Ash ワンマンライブ
2022年2月23日(土)P.A.R.M.S秋葉原

 
■エラバレシワンマンライブ YURI ASAKURA Graduation Concert
2022.4.24(日)18:00〜
2022年1月22日 20:00〜先着(整理番号ランダム)にてチケット販売開始
神田明神ホール
SS優先入場券(Zaiko):8,000円 優先入場券(Zaiko):2,800円 前売り券:2,000円(Zaiko/eプラス) 当日券:3,000円



<バクステ外神田一丁目 プロフィール>

国内最大級のアイドル育成型エンターテイメントカフェ「AKIHABARAバックステージpass」に所属するアイドルキャストたちの総称。


【AKIHABARAバックステージpassオフィシャルサイト】

https://backst.jp

 

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