FEATURE

2024.05.18
Brave Mental Orchestra

これからどんな風に新たな革命と熱狂を描きだすのか、その未来が楽しみだ。「Brave Mental Orchestra新体制お披露目ワンマンライブ」レポート!!!!!

 Brave Mental Orchestraに、新メンバーとして「舞歌涼葉」「望月とあ」の2名が加入。すでに、プレデビュー公演は何度か行ってきたが、5月11日に渋谷WOMB LIVEで行った「新体制お披露目ワンマンライブ」を持って、Brave Mental Orchestraは新体制として本格的に始動した。渋谷WOMB LIVEは、Brave Mental Orchestraが初ライブを行った始まりの地であり、大切な思い出の箱。そこで、新体制として新たなスタートを切ることにドラマを覚える。さっそく、当日の模様をここにお伝えしたい。

 

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 胸に熱い高ぶりを覚えるSEと刺激的な映像が流れだす。フロア中からは、早くも絶叫にも似た声が上がっていた。新体制の始まりを告げたのが、Brave Mental Orchestraのデビューライブでも始まりを告げた『マッサカサマ!』。彼女たちはこの曲を武器に、ライブを通して数多くの人たちのハートをつかみ、自身の懐へ取り込んできた。もちろん新体制になった今も、Brave Mental Orchestraはこの曲を観客たちのハートをつかむ最高の武器として用いれば、この場に集った人たちを、声を張り上げ、その場で騒ぎ祭る熱狂の民へ染めあげていった。落ちサビでケチャをしつつ、そこからクライマックスへ向け、さらに感情のアクセルを吹かせる、あの様に触れていると胸がやたらと熱くなる。最後に「HEY!!」と叫ぶ声も最高だ。

 

  「まだまだぶち噛ましていくぜ」の煽り声を合図に、メンバーたちは攻める姿勢と、隠し持っていた感情の牙を剥き出しながら『Rush&Dash』を突きつけた。彼女たちの煽る様に向け、フロア中から絶叫と無数の拳やペンライトの輝きが突き上がる。間奏では、5人に向けて熱いMIXも誕生。熱狂する観客たちの姿を視界に捉えつつ、彼女たちは挑む姿勢を崩すことなく、この場にスリリングな空気を作り出す。その攻撃的な姿勢に刺激を受けて気持ちが奮い立っていたからだろう、張り上げる声をずっと止めたくなかった。だからこの会場には、破裂したような凄まじい声が飛び交っていた。その熱狂さえ懐へ取り込み、さらに熱情に変えてゆく5人の姿も魅力的で刺激的だ。

 


 MCでは愛らしい表情やしゃべりを見せる、そのギャップも魅力の一つ。新メンバーの望月とあと藍川ちおり共に少し緊張ぎみだった姿も、新鮮に見えていた。

 

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  重厚な音が走り出す。「もっともっと声を聞かせて」と煽る声を合図に、5人は『MEGA FLARE』を熱唱。この曲でも彼女たちは高く腕を振り上げ、その場でステップを踏むように跳ねながら、高ぶる気持ちを、熱を抱いた歌声に乗せて舞台の上から降り注ぐ。その刺激を受け、フロアにいる人たちが騒ぐのも、Brave Mental Orchestraのライブでは今やスタンダードな光景。この熱狂をどこまでヒートアップしてゆくか。それが、毎回のライブごとの勝負。サビ歌で、メンバーと観客たちが、限界を突破する勢いで飛び跳ね、声を張り上げ、気持ちを一つにしてゆく光景は圧巻だ。5人が心を一つにぶつける歌声には、燃え盛るフレアのように、けっして消えることのない熱情があふれていた。

 

  彼女たちはさらにたたみかけるように、 雄々しい声で『GLOWING BUTTERFLY』を歌唱。軽やかに跳ねながら。でも、突き刺すような歌声を武器に、5人は熱狂する観客たちへ戦いを挑み続ける。ラウドでダンサブルな、でも熱を上げて疾走する楽曲の上で、挑発する姿勢を止めることなくどころか、さらに痛い刺激を突きつけるように彼女たちは歌う。だから、声を張り上げ、身体を奮わせずにいれなかった。

 

  さらにBrave Mental Orchestraは『BLOOM』を叩き付け、熱狂に熱狂を二乗三乗してゆく。『BLOOM』は歌がとてもエモーショナルな、一緒にシンガロング出来る楽曲。ときに愛らしさも見せながら、胸をくすぐるエモい歌声を彼女たちはフロア中に響かせる。5人が揃ってキックする姿も嬉しいインパクトだ。サウンドは重く刺激的ながら、彼女たちの歌声やメロディーが胸をくすぐる心地よさを持っている。だから、5人のパフォーマンスをする姿や歌声の行方を追いかけ、胸の内でしっかりと受け止めていたかった。終盤、メンバーと観客たちが「Oh!Oh!Oh!」と歌声を重ねあうあのひとときも、とてもエモくて胸が熱く騒いでいた。

 

 ここからは、立て続けに新曲をぶち嚙ますブロックへ。最初に披露したのが、上月せれなが作詞を担当。これまでに歌ってきた楽曲のタイトルも歌詞に組み込んだ『BIG BANG』。冒頭から、5人のパフォーマンスに視線が奪われた。『BIG BANG』は華やかさを持った、気持ちを熱く騒がせるドラマチックなアッパーチューン。場内中の人たちも最初からオーイングをしながら、曲の中へ巧みに合いの手を入れ、ライブで華やぐ楽曲として染めあげる。それくらい、初見で触れても、一緒に身体を揺らし、騒ぎたくなる楽曲だ。5人も少し柔らかい表情や、ときに笑顔を浮かべて熱唱。途中には、凛々しい声でのラップパートも組み込み、一度上げた感情の熱をけっして下げることなくどころか、どんどんヒートアップしながら、このフロアにビッグバンしたかのように熱情した新しい世界を創りあげていった。

 

 「流れ星追いかけてく~掴むよこの手にかならず」と、メンバーの歌声から始まる『Stargazer』もエモメロな楽曲。歌心を大切に、歌詞に込めた未来や夢へ馳せる思いを叶えることを誓うように彼女たちは歌っていた。ライブで騒ぎたくなる、熱を持って躍動する楽曲だ。その上で歌う5人の声や思いに触れていると、胸の内側が熱く高ぶりだす。彼女たちが歌を通して示した生き様や、投げかけた約束の言葉。初見でもその思いが伝わってきたように、もっともっと歌詞の意味を理解し、彼女たちの伝えたい思いと心を重ねあいたい。そんな気持ちにしてゆく楽曲だ。

 

 MCでは、音楽情報番組『B.B.レアリティ』へレギュラー出演が決まったことを報告。そのうえで、メンバーそれぞれ今の気持ちを述べていた。染谷音羽の「いろんなBrave Mental Orchestraの色を出していきたい」や、藍川ちおりの「後輩に自分の背中を越してもらえるように頑張りたいです」の言葉も頼もしい。新メンバーの舞歌涼葉は、今の環境に出逢えたことに感謝の思いを述べれば、望月とあは、Brave Mental Orchestraの曲に自分の声が加わったことで、メンバーになったことを、この場で改めて実感していた。上月せれなは、「自分たちが信じたものを表現していくのがBrave Mental Orchestraのスタイル。新しいグループなんだと思うことで、ワクワクしてきた」こと。「また一緒に物語を綴っていこう」と思いを述べていた。

 

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 「ここからがスタートです」の言葉を受けて、新生Brave Mental Orchestraが最後に歌ったのが『FUTURE QUEST』。5人が未来への期待を胸に「FUTURE QUEST今走りだせ まだ知らない世界めざして~行こう僕ら冒険者」と晴れた歌声を響かせて、楽曲はスタート。『FUTURE QUEST』は、Brave Mental Orchestraの楽曲の中でもとくに、胸をドキドキ騒がせるポップなアドベンチャーチューン。サビでは、メンバーと観客たちが大きく手を振りながら、未来へ向けた冒険心をさらに燃やし、期待にワクワクする様を見せてゆく。途中、メンバーの動きにあわせて観客たちもフロアを民族大移動すれば、5人と共に大きく飛び跳ねるなど、一緒に冒険の旅を続ける仲間として、思いを一つにわちゃわちゃとはしゃいでいた。この楽しい冒険、これからどんな風に目の前にいろんな景色を見せてゆくのだろうか…。とても楽しみになる、新たな始まりの景色が目の前に広がっていた。

 

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  アンコールでは、Brave Mental Orchestraの顔となる『マッサカサマ!』をふたたび歌唱。メンバーたちが跳ねながら叫ぶ「マッサカサマ」の声にあわせて、フロアでも一緒に声を張り上げる景色が誕生。高ぶる気持ちを、弾む歌声に乗せて5人は笑顔で響かせる。とても胸の弾むエモい歌声とパフォーマンスだ。本編では攻める姿勢で歌っていたが、アンコールでは一緒に気持ちを熱くたぎらせ、共に一つに溶け合おうと誘いかけてきた。だからこの場にいる人たちも、彼女たちと両思いの気持ちに染めあげ、浮かれるままにはしゃいでいた。

 

  立て続けにBrave Mental Orchestraがぶつけたのが、新曲の『BIG BANG』。凛々しさを持った、触れた人たちの感情を熱くエモく染めあげる楽曲だ。歌がスーッと胸に飛び込み、一緒に右手を高く掲げて騒げる楽曲という理由もあって、この空間には熱情一体化した景色が誕生していた。『BIG BANG』、これからのライブで、一緒にエモい気持ちに染まりながら、それぞれの会場を熱い世界へ染めあげる楽曲になりそうだ。力強い意志を示した歌詞にも、ぜひ注目してほしい。そして、この曲が、これからどんな風にBrave Mental Orchestraのライブの景色の中へ新たな革命と熱狂を描きだすのか、その未来を楽しみにしていたい。いや、一緒に、その未来の景色を作っていこうじゃないか。

 

  最後の最後にBrave Mental Orchestraが歌ったのが、『FUTURE QUEST』。この曲に触れていると、胸がとてもワクワクしてゆく。彼女たちと一緒に、高く振り上げた手を大きく揺らせば、ともに冒険の旅を繰り広げるフロアにいる仲間たちと一緒にサークルを作ってくるくるまわり続けていたくなる。彼女たちのかける勇気の呪文を胸に、これからも5人と共に、まだ見ぬワクワクが待っている世界へ向かって冒険を続けようじゃないか。一緒に大きく飛び跳ねるたび、僕らは次のステージに行ける。そんな気持ちで、最後の最後まで楽しい冒険の旅を味わっていた。

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TEXT:長澤智典


セットリスト
オープニングSE
『マッサカサマ!』
『Rush&Dash』
(MC)
『MEGA FLARE』
『GLOWING BUTTERFLY』
『BLOOM』
(MC)
『BIG BANG』(新曲)
『Stargazer』(新曲)
(MC)
『FUTURE QUEST』
-ENCORE-
『マッサカサマ!』
『BIG BANG』(新曲)
『FUTURE QUEST』

◆メディア情報
東京MXほか地上波全国26局ネット
音楽情報番組『B.B.レアリティ』
6月よりレギュラー出演決定!
番組HP:http://www.music-bb.com/rarity/

◆ライブ情報
上月せれなバースデーワンマンライブ
『Monster Garden』
会場:日比谷野外音楽堂
時間:12:30開場/13:00開演
チケット:https://t.livepocket.jp/e/serechu_bd2024 

公式Twitter:https://twitter.com/BMO_info

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