FEATURE

2025.04.30
陽向なつみ/潮風流楽/小牧さゆ/黒島愛麻/如月千夏/和歌竹鶴/茶屋街碁盤/大森藍子

「陽向なつみ BirthdayLive 2025」ライブレポート!!

4月26日、GOTANDA G+にて「陽向なつみ BirthdayLive 2025」が開催された。陽向なつみがこれまでの活動の中で出会い、互いに刺激を与え合ってきた大切な仲間たちが出演。オーディションを通じて知り合った人や、道中で繋がった仲間たち、陽向なつみ、小牧さゆ、黒島愛麻、和歌竹鶴、茶屋街碁盤、如月千夏、大森藍子が出演。「一緒に素敵なライブを作ろう」と快く参加を決めてくれたことに、陽向なつみ自身も大きな喜びを感じたという。
誕生日を祝う気持ちに溢れたこのライブは、ただのイベントにとどまらず、「来て良かった」と心から思える、新たなスタート地点となるステージが作り上げられた。未来へと続く、温かな絆の物語が、ここから始まった。そんな陽向なつみ BirthdayLive 2025の模様をお届けしたい。


開演前に、潮風流楽がこの日の会場アナウンスを担当し、優しい声で注意事項を伝えながら、会場の雰囲気を和やかにしてくれた。
北海道から繋がり、五反田までその温かい声がしっかりと届けられ、潮風流楽の穏やかで落ち着いたトーンが、ファンの心を和ませ、ライブの始まりを待つ期待感をさらに高めていた。
また、陽向なつみとの掛け合いでは、二人の息の合ったやりとりが会場に笑いを生み、リラックスした空気が広がった。
潮風流楽のユーモアと陽向なつみの元気なキャラクターが絶妙に絡み、会場全体が笑顔で包まれる瞬間となった。
潮風流楽のアナウンスは、会場の一体感を作り出す一幕となり、まさにこの日ならではの特別な雰囲気を演出していた。

▼潮風流楽

潮風流楽


▼小牧さゆ

バースデーライブの幕開けは、小牧さゆによる久住小春の『恋☆カナ』。
拍手に包まれて登場すると、白と黄色の衣装にふわふわのスカート、揺れるポニーテールが眩しい。
甘く伸びる歌声で歌い出すと、会場は一気に黄色のペンライトで埋め尽くされ、手拍子が飛び交う。
イェイ!のあとに見せるあどけないピース、サビ前にジャンプするたび揺れる髪とスカート──甘さとキラキラがシャワーのように降り注ぐ。
王道アイドルソングで、生誕祭のスタートにふさわしい空気をつくり出した。
「恋カナ?ピンと来たらSay恋叶え!」と歌うたび、まるで小牧自身が星になろうとしているかのように輝きを増していく。
アップテンポなメロディと、甘い歌声に、ハロプロ好きの陽向なつみも最高のプレゼントをもらったような気持ちになっただろう。
そんな幸せな空間で、小牧さゆの存在が、まるで“恋の星”みたいに、夜空に一つきらりと輝いた。

唯一歌えるバースデーソングとして、小牧さゆが選んだのは星乃夢奈の『好きすぎてムカつくバースデイ』。「恋愛っぽいけど…」と恥ずかしそうに前置きして、後ろ向きでスタンバイ。
振り向いた瞬間、笑顔がぱっと花開き、甘くきらめく空気が会場を包み込んだ。
片思い中の女の子が誕生日を迎えるも、待っていたメッセージが届かない――そんなちょっぴり切ない歌詞も、小牧のふわふわの甘さで、思わず抱きしめたくなるほど可愛らしく彩られる。
「ですよ!」のタイミングで一人ひとりを指差し、最後の「ばーか」まで、全部が甘く、愛おしい。
ここで思わぬハプニング。
落ちサビで音が止まってしまうが、観客の手拍子と、小牧のアカペラが会場を包み込んだ。
予定外だったはずなのに、まるでサプライズのプレゼントのような、あたたかい奇跡が生まれる。
甘くて優しい歌声が、まっすぐに胸に届き、最後の「大好き」は、誰もが心から受け取った最高の贈り物になった。

ラストを飾ったのは小倉唯の『happy strawberry』。
「しゃーいくぞ!」のコールで会場は一気に最高潮へ。
ベリハッピーのポーズを決める小牧さゆは、あどけなさと可愛さで、ファンの心をぎゅっと掴んで離さない。
くるくる回るたびに、甘い空気が広がっていく。
「レッツゴーハッピーらしく進もう」の振り付けでは、指先をくるくる回しながら、小牧さゆワールド全開。
会場はまるで誕生日ケーキのような、甘くてスウィートな空間に包まれた。その空間は陽向なつみへの最高のプレゼントとなり、みんなの想いを乗せたケーキは、しっかりと彼女に届けられた。

小牧さゆ 縦

小牧さゆ

 

▼黒島愛麻

続いて登場したのは黒島愛麻。ステージがピンクのペンライトに照らされる中、ツインお団子の髪型でキュートに登場し、ファンの目を釘付けにした。彼女がステージギリギリに立ち、ファンに近づいていくと、ピンクのペンライトが揺れ、その光景はまるで夢のように華やかだ。最初に歌い上げたのはFRUITS ZIPPERの『完璧主義で☆』。甘く、力強く、応援歌としてもぴったりなこの曲は、黒島の真摯な思いが詰まっており、観客はすぐに引き込まれる。

「いつもまっすぐでいられるのは君がいるから」「頑張るから見ていてね」という歌詞が心に響き、ファンは自然と応援したくなる。彼女のパフォーマンスに、コールもどんどん熱くなっていき、会場のエネルギーが高まる。顔の近くに手を持っていき、遠くを見つめる仕草も印象的で、1人で歌っているにもかかわらずその存在感は圧倒的だ。彼女の思いがファンにしっかりと伝わり、ピンクのペンライトが力強く揺れ、会場は一体感に包まれていく。
落ちサビでは、黒島が明るく照らされ、その力強いメッセージから、ソロ活動をしている陽向なつみへの想いがこのパフォーマンスに込められているように思え、感動的な一瞬となった。

2曲目はCHiCO with HoneyWorksの『世界は恋に落ちている』。この会場がまるでひとつの世界のように感じられ、黒島愛麻が全力でパフォーマンスする姿に、誰もが恋に落ちてしまうだろう。ステージの真ん中で堂々と歌い上げる彼女は、絶え間ない笑顔でファンを魅了し、何人もの人が元気をもらっていることだろう。ファンはそれぞれの熱い眼差しで黒島を見守り、ピンクのペンライトが恋愛ソングをより一層引き立てている。
セリフの「君のこと大好きだから」という言葉に、会場からは一斉に歓声が上がり、ペンライトを持つ手にも力が入る。「好きです」と歌詞の中で語られるその言葉には、黒島の感情がこもっており、その後に手拍子が始まることで、会場はまさに相思相愛の瞬間を迎えた。
この気持ちは、ファンに向けたものだけではない。きっと、陽向なつみに向けても届けられたメッセージだろう。最後に「なつみんお誕生日おめでとう」と伝え、パフォーマンスは幕を閉じた。先ほどのケーキのプレゼントに続いて、黒島からは熱いメッセージがプレゼントとして贈られたような感動的な瞬間だった。

黒島愛麻 縦

黒島愛麻

 

▼如月千夏


3人目は如月千夏。1曲目はJams Collectionの『青いペディキュア』。フリフリの衣装にリボンをつけて登場すると、会場からは「千夏!」という熱いコールが飛び交った。爽やかな夏らしい曲で、少し早い夏を連れてきたような気分になる。紫のペンライトが美しく輝き、透明感のある爽やかな歌声が会場に響く。
ぴょんぴょん跳ねながらサビを歌う姿は、まるで砂浜ではしゃぐ無邪気な女の子のようで、見る者を元気づける。ファンたちもその姿を温かく見守り、いや、暑く盛り上がっていく。前に手を伸ばして、想いを届けるようにするファンの姿も印象的だ。まるで両思いの夏が始まったような、心温まるパフォーマンスだった。

2曲目は王道の甘い恋愛ソング、高嶺のなでしこの『恋を知った世界』。ステージは一気に甘酸っぱい空気に包まれ、コールも大盛り上がり。「しゃー行くぞ!タイガー!ファイヤー!」とファンと一緒に盛り上がるコールが響く中、如月千夏はその笑顔で観客を魅了。ピュアで少し恥ずかしそうな眼差しでファンを見つめながら、彼女の歌声はまるで恋愛の甘さを伝えるかのように、会場を包み込んでいった。
「キスがしたくなるの?触れてほしくなるの?」と歌いながら、ステージを歩く如月千夏の姿が、ドキドキするほど魅力的。ファンの胸を熱くさせる彼女のパフォーマンスには、思わず目を離せなくなる。続いて「恋しませんか?」とハートを作りながら歌い、ファンはその言葉に応えるように大きな歓声を上げた。
そして、サビに向かって「君を好きになってよかった!」と力強く伝える如月千夏。その言葉に込められた気持ちが、ファンの胸に響き渡る。さらに「好きです。好きです。好きです!」と繰り返すことで、会場の温度はますます上昇。ファンは思わず手拍子を送り、会場全体が一体となる瞬間が訪れた。
如月千夏が届けるこの王道アイドルソングは、甘くて、切なくて、でもどこか幸せな気持ちを呼び起こしてくれる。彼女の歌声とパフォーマンスが、まさにアイドルソングの王道を行くことで、会場はその熱気に包まれた。

最後の曲は=LOVEの『青春"サブリミナル"』
会場には「おいおい!」というコールが響き渡り、爽やかな恋愛ソングが流れ出す。カラフルなライトが煌めく中、如月千夏は手拍子に合わせてリズムよく踊りながら、まるで青春の甘酸っぱさをそのまま届けるようにパフォーマンスを繰り広げる。会場の空気も、どこか懐かしい学生時代のようにキラキラと輝き始める。
そして、陽向なつみへの誕生日プレゼントとして、如月千夏から送られたのは、まるで青春時代を振り返るビデオレターのような、心温まる瞬間だ。歌詞のひとつひとつが、二人で過ごした思い出や、これまでの歩みを象徴しているかのように感じられる。如月千夏が届けるのは、言葉やメロディーを通して、今までの青春を鮮やかに再現したプレゼント。まるで、スクリーンに映るような記憶が蘇るような感覚。
「君がいい、早く言いたかった」と歌いながら、如月千夏はその思いを陽向なつみに向けて届ける。会場の温度が一気に上がり、恋のときめきのように心の奥まで熱くなる。如月千夏はそのキラキラとした笑顔をファンに向けて振りまき、何度も何度も愛を伝える。まるで青春の一ページが閉じられ、会場全体がその温かい記憶に包まれていく。ファンからも惜しみない熱い歓声が上がり、パフォーマンスは名残惜しくも幕を閉じた。

如月千夏 縦
如月千夏 縦

 

▼和歌竹鶴

和歌竹鶴、1曲目はAIKATSU☆STARS!の「スタートライン!」
元気いっぱいに歌い始めた和歌竹鶴。「おれのわかちー!」というファンの声が響き、会場は一気に盛り上がりを見せる。赤いペンライトに照らされながら、和歌竹鶴は力強くジャンプし、挑戦する姿勢を示す。その元気なエネルギーは、会場中に溢れ、ファンの声もどんどん大きくなる。
ステージを右に左に動きながら、一人一人のファンに向かって元気を届ける和歌竹鶴。「誰にも負けたくない」と力強く歌う彼女の姿には、元気の中にしっかりとした芯が感じられ、その強さに胸を打たれる。素直で元気な彼女の歌声には、どこかしっかりとした覚悟があり、一緒にいればどんな壁でも乗り越えられそうだと感じさせる。
会場の後ろまで届くように、華奢な体で一生懸命に手を伸ばす姿が印象的。まるで一対一で歌っているかのように、彼女は一人一人のファンに向けて歌いかけ、その温かい気持ちをしっかりと伝えている。ファンのコールも大きくなり、まさにファンとの一体感を感じさせる瞬間だった。

1曲目の熱気が冷めやらぬまま、次はmona(夏川椎菜)の『ファンサ』。和歌竹鶴はその元気いっぱいな姿で、早速会場を再び盛り上げる。愛のこもった投げキッスが飛び出すと、それが「和歌キッス」にアレンジされ、ファンは大盛り上がり。
前方にいるファンにはハートを作って、どこまでも手を伸ばすその姿勢が、まるで一人一人に向けて歌っているかのよう。ファンからは「もっと!!」と声が上がり、和歌竹鶴もその熱い応援に応えるように、さらに元気に踊り続ける。その一挙手一投足に、嘘偽りのないアイドル魂が感じられて、思わず心が躍る。
拳を上げて盛り上がるファンと一緒に、会場全体がどんどん明るく、楽しい空気に包まれていく。歌詞の「楽しいのに泣きそうだよ」というフレーズが心に刺さり、みんな同じように感じていることを確信した。

陽向なつみの大切な誕生日を一緒に過ごすことができて嬉しい──そう語り、和歌竹鶴がラストの曲、川嶋あいの『旅立ちの日に』をしっとりと歌い上げた。おじいちゃんも見に来ていると伝え、会場は一層感動に包まれる。歌詞の中で「いつの日にかまたどこかで会える気がするからね」と語りかけるその言葉は、ファンにも陽向なつみにも深く響く。彼女がどうしても歌いたかったこの曲には、17歳という純粋な心から溢れる想いが詰まっていた。透き通る歌声が会場に広がり、みんなでその瞬間を共有した。

和歌竹鶴からのプレゼントは「エネルギーと希望」だ。前向きに挑戦し続ける力と、周りを元気づけるエネルギー。それこそが、和歌竹鶴がファンとひなたなつみに贈った最高のプレゼントだった。

和歌竹鶴 縦

和歌竹鶴

 

▼茶屋街碁盤

1曲目としてちゃんみなの『ダリア』で登場した茶屋街碁盤。恥ずかしがり屋といい、顔を隠して登場したが、そのギャップに会場は驚きと興奮に包まれた。マスクの下からは、力強く、どこか奇妙で、どこか見透かされているような歌声が響き渡る。赤と白のライトが彼女を照らし、その歌声に誰もが引き込まれ、思わず聞き入ってしまう。
「And then|甘ったるい願いね」では、予想を裏切り、声を荒げて歌い上げるその姿に会場はさらに驚愕。普段の可愛らしい喋り声とのギャップに、ファンも目を見開きながら、そのパワフルな歌声に魅了されていく。その圧倒的な存在感に、ファンからは熱い歓声が上がり、会場のボルテージが一気に上昇した。

2曲目のDAOKOの『BANG!』では、1曲目とは一転して、大人っぽく、どこかセクシーな世界が広がった。茶屋街碁盤の小悪魔的な魅力が全開で、歌詞の「CHU-CHU-CHU」や「全部嘘だけど愛してくれる?」といった挑発的なフレーズをセクシーに歌い上げる姿は、まるで観客を引き込んでいく魔法のようだった。
顔を隠しながらも、その存在感は圧倒的で、どこか神秘的な雰囲気を漂わせる茶屋の姿に、会場のファンは釘付けに。緑のペンライトが次々と増えていく中で、茶屋の歌声とパフォーマンスに誰もが心を奪われ、会場の空気が一気に変わる。その青いライトの下で歌う姿は、まるで異次元に引き込まれるような感覚を覚えさせ、観客はどんどん茶屋街の世界に飲み込まれていった。

顔を見せないことで、むしろ一層その姿を知りたくなる。ミステリアスでセクシーな魅力を存分に発揮し、茶屋街碁盤のステージはまるで夢のように、戻れない、帰りたくないと思わせる魔力に満ちていた。

3曲目のAdoの『唱』が始まると、茶屋街碁盤は力強く、圧倒的な存在感を放ちながら歌い始め、その姿にファンは思わず前のめりに。歌声の力強さとそのミステリアスな雰囲気に引き込まれ、会場は一体感を持って盛り上がり、まるで新しい世界への扉が開かれたかのような瞬間だった。可愛らしい生誕祭の雰囲気の中で、茶屋はそのミステリアスな魅力をスパイスとして加え、徐々に大人の色を感じさせるパフォーマンスへと進化していく。その一挙手一投足を観客は見逃さず、どんどんと茶屋街の世界に引き込まれていった。
歌い終わると、茶屋の甘いボイスが戻り、そのギャップに再び魅了される。ファンの心をがっちりつかみ、余韻が会場に残る中、そのステージは特別なものとして印象に残った。
そして、このミステリアスで魅力的なステージこそが、陽向なつみにとっての「新しい世界への扉」というプレゼントになったのではないか。いつも元気いっぱいで明るい日々の中で、茶屋街が見せてくれたその秘密めいた魅力は、新しい発見と未知の可能性を広げ、彼女にとってさらに深みを増すきっかけとなった。

茶屋街碁盤

茶屋街碁盤 縦

 

▼大森藍子

ゲスト出演ラストは大森藍子。1曲目は櫻坂46の『夏の近道』で、彼女は水色の衣装を纏い、青いペンライトに照らされながら、まるで夏そのもののように登場。キレのあるダンスと伸びやかな歌声で、観客を瞬時に引き込む。ポニーテールを揺らしながら歌い踊る姿は力強く、ファンも負けじとペンライトを振り、会場の熱気がどんどん高まっていった。夏を感じさせる爽やかな恋愛ソングに合わせ、ファンのコールもどんどん大きくなり、大森藍子もそのエネルギーを受けて、ますますキレのあるパフォーマンスを繰り広げる。間奏では「せーの!」の掛け声に合わせて、ファンを煽る場面もあり、会場の暑さとパフォーマンスがぴったりとマッチ。青いペンライトが空を見上げるように澄み渡り、大森藍子はその真ん中で太陽のように輝き続けた。最後は丁寧にお辞儀をして、キラキラのパフォーマンスを締めくくった。

2曲目、Juice=Juiceの「プライド・プライド」では、先ほどの爽やかな雰囲気から一転、赤いライトに照らされた大森藍子が力強く登場。強い女性を感じさせるその姿に、ファンはただただ吸い込まれていく。歌詞の「プライド」と共に指を刺す仕草は、まるでその指から撃ち抜かれそうなほど力強く、かっこよさを感じさせた。間奏では、ファンもそのエネルギーに感化され、キレのある「おいおい!」が会場に響き渡る。頭に付けた大きなリボンと可愛らしい衣装とは裏腹に、そのパフォーマンスは力強く、魅力的なカッコよさで観客を引き込んでいく。前を向いて力強く歌う姿は、ファンの心を掴み、目が合った瞬間、動けなくなるほどの強い意志を感じさせた。彼女の全身で表現される「プライド」が、会場に深く刻まれる瞬間だった。

3曲目、まねきケチャの『きみわずらい』では、先ほどの力強さから一転、優しく透き通る声で切なく歌い始める大森藍子。ファンはその優しさに引き込まれ、ペンライトを優しく振りながら静かに聞き入っていく。歌詞の「さあ責任とって僕の胸に落ちてよ」というフレーズを歌い上げると、メロディがアップテンポになり、ファンも大きな声で愛を届け始める。切ない恋愛ソングにぴったりな雰囲気が漂う中、大森藍子は歌詞ごとに表情をコロコロと変え、その一瞬一瞬がまるで映画のワンシーンのようにファンの心を打つ。特に「君に犯されてます」という歌詞に合わせて指を刺す姿は、まさにその言葉通り、観客の心を犯してしまいそうなほどの力強さがあった。どんどん大きくなる「藍子!」という声が会場に響き渡り、青一色に染まった会場で、明るく元気に歌い上げるその姿はまるで夜空に輝く星のよう。全員が一体となって楽しい空間が広がり、最後には最高の盛り上がりを見せた。大森藍子からの誕生日プレゼントは、熱々の空間だ。大森藍子からの力強さと愛が届いた瞬間だった。

大森藍子 縦

大森藍子

 

▼コラボ曲/黒島愛麻、和歌竹鶴、如月千夏、陽向なつみによる「初恋サイダー」

大森藍子がステージを熱々に盛り上げ、そのエネルギーを引き継ぐように、陽向なつみが登場した。自身の希望が衣装のデザイナーによって、ファンへの思いを詰め込まれ、赤色のキラキラした、陽向なつみの理想の新衣装を身にまとい、大きなティアラを輝かせながら、ステージに立つ。その瞬間、会場は一気に真っ赤に染まり、ファンの心はその美しさに引き込まれていった。初めにアカペラでBuono!の『初恋サイダー』を歌い始めると、会場は彼女の声に包まれ、まるで誕生日ケーキの蝋燭の炎が灯るように、幻想的で温かい空間が広がった。

その後、黒島、和歌、如月の3人が登場。各自のパートを自分らしく、しっかりと歌い上げ、その一音一音が会場に響き渡る。ファンは一緒にコールをしながら、どんどん盛り上がっていき、歌の力を感じながら一体感が生まれていた。まさにファンもステージと一体となって楽しんでいる姿が印象的だった。

このグループは、可愛らしいイメージを持ちながらも、そのパフォーマンスはそれ以上のものを感じさせるものだった。さっきまで個々で輝いていたメンバーたちが集まると、まるで違った魅力を放つのだ。和やかな雰囲気の中にも、しっかりとした存在感を持ったそれぞれの個性が際立ち、一つのグループとしてまとまったパフォーマンスを見せてくれた。ファンもその違いを感じ取って、応援の声がさらに大きくなり、会場全体が一つになった瞬間だった。

初恋サイダー

初恋サイダー

 

▼コラボ曲/大森藍子、小牧さゆ、茶屋街碁盤、陽向なつみによる「僕らは今のなかで」

そして、次に登場したのは大森藍子、小牧、茶屋街の3人。続けて披露されたμ'sの『僕らは今の中で』のパフォーマンスでは、陽向なつみを中心に、グループの一体感がしっかりと感じられた。一人一人の笑顔と元気さが重なり、まるで太陽のように会場を明るく照らし、皆の心を温かく包み込んだ。
ファンの大きなコールに包まれながら、メンバーは楽しそうにパフォーマンスを続け、その一瞬一瞬がまるで家族のような温かい絆を感じさせた。ソロでのパフォーマンスも素晴らしいが、このグループとしての「一つになった強さ」は、さらに大きな感動を呼び起こした。ファンもその空気を感じ取って、ますます声を上げ、共に盛り上がることができた。終わった後も余韻が残り、全員がその瞬間を楽しんだことを心から実感できた。

この特別な時間は、普段のソロ活動では味わえないような、メンバー同士の深い絆と、ファンとの一体感を感じることができた貴重な瞬間だった。

僕らは今のなかで

僕らは今のなかで

 

▼陽向なつみ

真っ赤なキラキラ衣装に身を包み、再び陽向なつみがステージに登場する。
1曲目に選んだのはmona(夏川椎菜)の『アイドルでよかった。』「今日は僕に会いに来てくれてありがとう」──心からの想いを込めた歌声が、優しくも力強く会場に広がっていく。
生誕祭という特別な時間。このステージでこの歌を届ける意味。それは、今日ここに集まったすべてのファンへの最大のプレゼントだった。この瞬間、この場所。どんなに傷つくことがあっても、アイドルでいる意味を信じて立ち続ける。赤いペンライトが揺れ、赤い衣装がきらめく中、「ずっと一緒」と誓うように、まっすぐに歌う。
歌う意味を、踊る意味を、汚れた世界でも愛し続けると、全身で届ける。
祝福しに来たはずのファンたちは、逆に誰よりも大きな愛を受け取り、忘れられない時間だった。

2曲目はB小町の『サインはB』。大きな盛り上がりとともに、ペンライトも一斉に高く掲げられる。
「今日楽しみで寝れなかったよ〜」と歌う陽向なつみへ、全力のコールで応えるファンたち。1秒も無駄にできない、目を離せない時間が続く。間奏では改めて「来てくれてありがとうございます」と伝え、それぞれの想いを乗せた光が会場を染め、幸せそうに歌い踊るひなたを温かく包み込んだ。ソロアイドルとして初めて、一人で立ったステージ。同じ曲を、同じ場所で、陽向なつみ自身が歌う──その喜びが溢れた、特別な一曲となった。
「応援してくれてありがとうございます」陽向なつみのその言葉は、震えるように、でも確かに響いた。

3曲目に入る前に観客に語りかける。
作詞作曲は、わたしが初めて手がけました。その曲を、プロの作家の方にアレンジしていただき、とてもキラキラとした楽曲になりました。歌詞は、わたしのことを応援してくださるみなさんと歩んだ日々や、みなさんがいてくれることへの感謝の思い、強い自分でいられる理由、この先もずっとアイドルとして活動をしていく意志や思いなどを詰め込みました。そのうえで曲調も含め、「輝き・爽やかさ・力強さ」を持ち合わせた楽曲として作りました。『ヒカリ』は、応援してくださるみなさんからいただいた言葉を、わたしの気持ちに置き換えて表現した歌でもあるように、みんなと一緒に作った楽曲という思いもわたしの中にはあります。いろんな思いを詰め込んだ歌になったので、ぜひ歌詞にも、わたしが作った曲を、アレンジャーの方によってすごく良い形にブラッシュアップされた楽曲にも耳を傾け、一人一人いろんな風に思いを巡らせてください。みんなと出会えたおかげで、とてもポジティブでいられている陽向なつみが、みんなと一緒に過ごした日々の中から得た思いを胸に作りあげたのが『ヒカリ』です。ぜひ、受け止めてください。
──そう事前に語っていた陽向なつみ。

初めて人前で歌うオリジナル曲『ヒカリ』が始まった。
この日、この瞬間のために、彼女はどれだけの想いを重ねてきたのだろう。
歌い出した瞬間、空気が変わった。
「君の笑顔をずっと守り抜く」──その歌詞に込められた覚悟と優しさが、まるで目に見えるように会場中に溢れていく。これまで何度も壁にぶつかり、それでも諦めずに走り続けた日々。傷ついた夜も、不安に押しつぶされそうな朝も、
全部この『ヒカリ』へと繋がっていた。ファンもまた、陽向なつみの姿に支えられてきた。
一筋の光になりたくて、必死で手を伸ばしてくれた彼女が、今はまるで、夜空を照らす星のように、堂々と輝いている。みんなで作った光。だからこそ、こんなにも温かく、こんなにも尊い。「これからも、活動を通して伝え続けていきます」──未来を見据えるその瞳は、確かに新しい道を照らしていた。

ラストの曲はこちらも初公開となるオリジナル曲の『HappyDay 』。
「みんなからいただいた曲として、大事にしていきたい」──そんな言葉とともに始まったラストナンバーは、初めて聴くはずなのに最初から大きなコールが響き、温かい空気に包まれた。
元気ならいくらでもあげるよ──そう歌う陽向なつみの姿は、まさに彼女自身そのものだった。赤いライトとペンライトに照らされ、拳を突き上げ笑顔で歌うひなたからは、自然とエネルギーがあふれ出す。
彼女が掲げる、「誰かの努力をそっと支える存在になること」、「目の前の人ときちんと向き合い、力になっていくこと」、「一人ひとりの個性や歩幅を大切に応援していくこと」、「ポジティブもネガティブもまるごと受け止めること」──
そのすべてが、歌詞にも、ステージにも、表情にも、しっかりとにじんでいた。
最後には、ステージの上からあふれるような笑顔で、ファンへとまっすぐな「ありがとう」を届け、最高の時間を締めくくった。

陽向なつみ

陽向なつみ 縦

最後は7人でオリジナル曲『ハッピーバースデー』を披露。
1人ずつステージに立ってきた仲間たちが集まり、『ハッピーバースデー』を歌い出す。
真ん中にいる陽向なつみに、一人ひとりが目を見て想いを伝え、涙を浮かべそうになりながらも笑顔で応える陽向なつみ。その瞬間、彼女がどれほど大切にされているかが伝わり、会場全体が温かな空気に包まれる。
「君の未来に幸せが溢れますように」「どんな時も応援するよ」──それぞれが抱える思い、歩んできた道、そして共に夢を追い続ける決意が歌詞に込められ、一つになった気持ちが陽向なつみに届けられる。
会場全体から「おめでとう!」の声が響き渡り、みんなで歌えたことの喜びが陽向なつみの表情からも溢れ、幸せな瞬間を迎えた。

ライブ最後では、『ヒカリ』のミュージックビデオも公開された。
大きな拍手とともに初公開されたミュージックビデオ。流れ始めた瞬間、会場は一気に盛り上がった。真っ赤な衣装を身にまとい、笑顔で歌う陽向なつみの姿は、まさに元気そのもの。彼女の得意なフルートをかまえる姿もMVに込められ、音楽に対する情熱が伝わる。YouTubeでも公開されているので、ぜひチェックしてほしい。きっと、見る人すべてが元気でポジティブになれること間違いない。陽向なつみがアイドルをしてくれて、本当に良かったと心から感じる瞬間だ。アイドルという職業を選んでくれたことに感謝し、底なしの元気をもらった。

そして、MVは2番に入ると『ヒカリ』についてお知らせが次々と発表された。

4月30日(水)より配信リリース決定。
それに先立ち、4月26日(土)からJOYSOUNDにてMV付きカラオケ配信が開始。
4月27日(日)~5月26日(月)の期間中、カラオケパセラにて「2025年5月の注目のアーティスト」としてCM出演決定。
4月28日(月)~5月4日(日)の期間中、109フォーラム(渋谷MAGNET)でのMV放映も決まり、
MBS毎日放送「ミキBASE」の5月中旬〜6月末エンディングテーマにも決定!


これからもずっと応援し続けたい、そんなアイドルだ。
推し最強!と叫ぶファンの声も響き渡った。

最後のあいさつでは、
「一人一人に元気をあげられる私であり続ける。出演者にもファンにも、心からの感謝を込めて伝えます。」
「自慢の推しと思われるように、止まらず全力で、全力すぎる姿から心配をかけるのは良くないけど、笑顔で止まらずみんなに楽しいことや嬉しいことをどんどん共有していくアイドルをやり続けます。よろしくお願いします。ありがとうございました!」

と伝えた。その言葉に会場全体が温かい拍手で包まれ、陽向なつみの気持ちが一人一人に届いた瞬間だった。

「陽向なつみ BirthdayLive 2025」は、愛と感謝が溢れる特別な時間だった。彼女の言葉一つ一つにファンや共演者への深い思いが込められ、会場は感動と熱気で包まれた。歌とダンスで全力で笑顔を届け、今後も止まらず全力でアイドルを続けるという強い決意を表明。ファンと共に歩む未来に希望を感じ、温かな拍手の中、ライブは幕を閉じた。

LIVE

PHOTO:永井秀和
TEXT:大田真子


■セットリスト

小牧さゆ
『恋☆カナ』久住小春
『好きすぎてムカつくバースデイ』星乃夢奈
『happy strawberry』小倉唯

黒島愛麻
『完璧主義で☆』FRUITS ZIPPER
『世界は恋に落ちている』CHiCO with HoneyWorks

如月千夏
『青いペディキュア』Jams Collection
『恋を知った世界』高嶺のなでしこ
『青春"サブリミナル"』=LOVE

和歌竹鶴
『スタートライン!』AIKATSU☆STARS!
『ファンサ』mona(夏川椎菜)
『旅立ちの日に』川嶋あい

茶屋街碁盤
『ダリア』ちゃんみな
『BANG!』DAOKO
『唱』Ado

大森藍子
『夏の近道』櫻坂46
『プライド・ブライド』Juice=Juice
『きみわずらい』まねきケチャ

コラボ曲
『初恋サイダー』Buono!
『僕らは今のなかで』μ's

陽向なつみ
『アイドルでよかった。』mona(夏川椎菜)
『サインはB』B小町
『ヒカリ』(オリジナル曲)
『Happy』(オリジナル曲)
『ハッピーバースデー』(オリジナル曲)

 

<インフォメーション>


■陽向なつみ「ヒカリ」
2025/4/30(水)配信リリース
https://lnk.to/gmxK6j


■陽向なつみ「ヒカリ」MV


https://youtu.be/YwSpwOygsDo


■陽向なつみ お知らせ動画
https://www.youtube.com/watch?v=UDrGSS5WBmo



■SNS

潮風流楽
https://x.com/v_aquarium

小牧さゆ
https://x.com/fulufuli_sayu

黒島愛麻
https://x.com/Eeeema03

如月千夏
https://x.com/___chinya

和歌竹鶴
https://x.com/hotuyatu

茶屋街碁盤
https://x.com/ChayamachiGoban

大森藍子
https://x.com/tp_AikoOomori

陽向なつみ
https://x.com/natsumin723n

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最新記事更新日 2025.04.30
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最新記事更新日 2025.04.26
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