FEATURE

2025.03.06
リルリボン

互いの心を結び合う小さなリボンを、6人とキュッと結びあおう。 リルリボン DEBUT LIVE「はじまりのリボン」公演レポート

 リルリボンのデビュー公演、リルリボン DEBUT LIVE「はじまりのリボン」が3月1日に原宿RUIDOで行われた。フロアには,彼女たちの始まりの姿を目に焼きつけようと大勢の人たちが来場。女性の姿が比較的多かったのも、リルリボンの特色だ。


 暗くなった場内へ煌めきを放つ躍動したSEが流れたとたん、期待に胸が踊った。その気持ちを抑えられず、フロア中から起きた熱いクラップ。その響きへ呼ばれるようにメンバーたちがステージへ姿を現した。彼女たちを見て、フロアから上がる歓声。6人が腕を高く振り上げる姿に向けて、熱い声とたくさんの腕が振り上がる。そして…。

  「小さな出来事 小さなトキキメキ それはいつか未来になる ひとつひとつ結ぼう 小さなリボンで」のコンセプトも曲中に折り込んだ、 リルリボンのテーマ曲『夢見るリボン』からライブはスタート。メンバー一人一人が、歌詞に記された思いをみずからの気持ちに置き換え、その思いをさらに膨らませるように歌いだした。胸の高まりを、心に抱いた強い意志を、6人は言葉にして歌っていた。ステージの上で、煌めいた姿をさらに輝かせるように華やかに踊る姿も印象的だ。フロアには、彼女たちへ向けた彩り豊かなペンライト輝きも揺れている。曲が進むごとに6人の感情が高まり続ける。その姿が力強い輝きを放っていたのは、メンバー自身が、この場に集まった一人一人と歌声を通して心と心を結び合おうとしていたからだ。「イマはじめるの」や「まだまだ小さなこのリボン つなぎ合わせて進もう」の言葉が、胸を嬉しく揺らした。


LIVE


 歌い終えた彼女たちへ向けて、フロアのあちこちから聴こえた「かわいい」の声。初お披露目の衣裳姿も含め、フロアから「かわいい」の声が多く飛び交っていたのも印象的。デビューライブという期待もあり、観客たちの声援も、最初からとても熱い。まずは、自己紹介を兼ねてメンバーがひと言ずつ挨拶。
  「今日は一生懸命頑張った成果を披露します」と語ったのが、涼宮そら詩葉まいは「アイドルになりました」と、夢だったアイドルとして活動を始めたことに喜びを覚えていた。奏星凛が伝えた、「この場所、この時間を選んでくださったみなさんの時間を大切にします」の言葉も嬉しい。夢仲こよいが「誰一人欠けることなくデビューライブを迎えられて本当に嬉しいです。成長した姿を精一杯伝えられるように頑張ります」と口にすれば、桜瀬ゆゆは「思った以上に頭があって(人がいて)どうしようと思いましたが、最初から最後まで全力でライブしていきます」と力強く思いを述べていた。薆乃なぁなの「今日はなぁあと、リルリボンのかわいいをたくさん届けます」の発言も、キュートな彼女らしい。


LIVE

 
「この6人のリルリボンとして頑張っていきます」の声をきっかけに、次のブロックへ。流れだしたのが、キラキラ眩しい音の輝きを放つ、ダンサブルでカラフルなポップチューンの『推し活≠恋活』。いわゆる、推し活をする女の子の気持ちを歌った楽曲だ。6人が愛らしい声で歌いだす。甘えたような仕種や歌声に胸がときめくあまり、気持ちをぶつけずにいれなかったのか、フロアからメンバーを呼ぶ声が早くも飛んでいた。彼女たちに「どんな子がタイプ」と歌われたときには、思わず名前を呼びたくなった。間奏では、虎虎MIXも登場。一人一人の、一つ一つの動きがとってもチャーミング。メンバーどうしで手と手を触れ合うなど、ときめく気持ちをダンスにしたパフォーマンスも、見ていて目が離せない。王道なアイドル然とした姿にも、胸がキュンとなる。「見ているだけでもドキドキなのに そんなに見つめられたら 勘違いしちゃうかも」の歌詞ではないが、推しへの強い愛情や思いを歌ったこの曲は、リルリボンのメンバーへ向けた観客たちの気持ちそのもの?! だからずっと、ドキドキした気持ちで6人の姿を追いかけていた。
 

LIVE


 「最大火力でいま君に送るえとせとらぶ!」と歌いながら始まったのが、『えとせとらぶ』。6人とも最初からテンション高い晴れた歌声を響かせていた。フロアからも、メンバーに向けたエールが飛び交えば、サビでは、熱い声を交わす様も誕生。6人とも、ステージの上で無邪気な笑顔で楽しんでいる。その気持ちがしっかり伝わるからこそ、見ている側まで胸がドキドキする。途中にはお芝居のようなやりとりも登場。明るく開放的な楽曲の中、次々転調する展開や、お芝居を見ているようなパフォーマンスも含め、彼女たち自身が最大火力でLOVEをつかもうとする姿を、観客たちは全身で受け止めていた。曲中や最後に、みんなで「Yeah!!」と弾けられたのも嬉しい。
 恋する乙女の胸の内を、彼女たちは『ヒロイン神話』を通して、「いつか絶対夢中にするもん ねぇこっち見て Daring」と告白するように歌いだした。その姿に触れた瞬間、6人の姿に心を奪われた。曲中にずっと感じていた高まる思い。フロアからも、彼女たちへ向けて熱い声が飛び交う。サビ前に叫んだ「愛してる」の言葉が胸に刺さり、キュンとした。だから、彼女たちがこれから作ろうとしている素敵な神話(物語)に期待したくなる。愛らしい振りを一つに揃えて踊る姿も印象的だ。胸の内に広がる「大好きです」の思いを、フロアにいる憧れの王子様やお姫様向けて6人が歌いかけるたび、その思いがハートに刺さり続けていた。


LIVE


「今日から、私たちの物語が始まります。日々の出来事、出会い、その中にある小さなときめき。私たちはそのすべてを結んで未来を作ります。他の誰でもない、皆さんと私たちだけの物語、小さなリボンが織りなす未来を、一緒に描いていきましょう」。
  その言葉を受けて歌った『リアンドスピカ』も、6人の強い意志を示した歌。彼女たちは「あなたと進む世界は美しい」と、心に抱いた思いを解き放つように歌っていた。煌めいた楽曲に乗せ、秘めた思いを一つ一つしっかり噛みしめ。その思いを胸の内で膨らませては、強い声にし、「さぁ行こう」と未来へ向けて歌っていた。「簡単に終われない物語」を選んだ彼女たち。その意志は、情熱的な歌声を通して一人一人の胸に響いていた。「ちゃんと見つけてくれたあなたがいる」と愛らしく飛び跳ねて歌う姿も含め、6人の意志を記した思いは、しっかり胸に届いていた。


LIVE


 彼女たちは、リルリボンというリボンを通して、これからも、いろんな人たちの心を結び、繋いでいくと伝えてきた。そのうえで、「たくさんの出来事、たくさんのトキメキ、すべての人たちを私たちが結びます。一緒に、一緒に最高の景色を見に行きましょう」と宣言。最後に6人は、ふたたび力強く『夢見るリボン』を歌いだした。優しい笑みを浮かべながらも、今の、そして未来へ向けた自分たちの気持ちを、6人は真っ直ぐにぶつけてきた。歌詞にあわせた舞台劇を演じるようなパフォーマンスも印象的だ。「広いステージ いつかいつか 連れていくから」や「ずぅっとぎゅっと離したくない」など、みずからの気持ちを記した歌詞へ触れるたび、リルリボンの未来にエールを送りたくなる。彼女たちの歌声は、見ている人たちの未来も照らしてゆく。「まだまだ小さなこのリボン つなぎ合わせて進もう」の言葉を信じて、リルリボンがこれから描きだす物語を見続けていきたい。この日繋いだリボンを、もっと強く結びたい。
  最後に述べた、「私たちの描く未来を一緒に見に行ってください。小さな出来事、小さなトキメキ、すべてを結ぶ、私たちはリルリボン」の言葉も、ずっと胸に残っていた。


LIVE


 リルリボンは、すでに幾つもの大きなイベントへの出演も決まっている。それだけ彼女たちの未来に期待を寄せている人たちが多いという証拠。この日、デビュー曲『夢みるリボン』のサブスク配信の決定。同楽曲のライブMVとリリックMVも近々公開になることも伝えてくれた。詳細は、彼女たちのSNSをチェックしてもらいたい。


TEXT:長澤智典


セットリスト
『Overture』
『夢見るリボン』
『推し活≠恋活』
『えとせとらぶ!』
『ヒロイン神話』
『リアンドスピカ』
『夢見るリボン』
 

<インフォメーション>

アー写


-Live Information-

3/7(金)勝手に!LEADIなりのIDORISE!! FESTIVAL 2025 前夜祭
3/8(土)miniTIF vol.105
3/9(日)IDORISE!! FESTIVAL 2025
3/15(土)TOKYO GIRLS GIRLS extra!!
3/20(木)TOKYO GIRLS GIRLS extra!!
3/29(土)TOKYO GIRLS GIRLS extra!!
4/5(土)MARQUEE祭mini vol.245


-Release Information-
デビュー曲『夢見るリボン』2025年3月末配信予定

SNS
公式X
https://x.com/lilribbon_2025

公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@lilribbon2025

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