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2024.09.27
.SHAR-LiE

一緒に胸を熱くしながら歌いたい。そして、夢に向かって心を一つに溶け合いたい。 「.SHAR-LiE 3rd Anniversary LIVE -DON’T KEEP BACK-」公演レポート!!!!!

 メンバーの朝日ゆきの、佳美メイが新たに加入、5人体制となり、ますます勢いが増している.SHAR-LiE。彼女たちが、3周年を記念したワンマン公演「.SHAR-LiE 3rd Anniversary LIVE -DON’T KEEP BACK-」を9月22日(日)に赤羽ReNY alphaで行った。この日は、バンド編成でのライブ。見逃せない日になった公演の模様を、ここにお伝えしたい。


 舞台の前を覆った巨大な幕。流れだした、胸を騒がせる勇壮なSE。フロア中から響き渡る観客たちの野太い声・声・声。そして‥。演奏が始まるのに合わせ、ゆっくりと幕が上がった。そこには、力強く左右に手を振り『ハイヤーハイヤー』を歌うメンバーらの姿があった。ライブは、5人と観客たちが掲げた手を大きく左右に振りながら、ときに声を荒らげ、ともに熱をむさぼり喰らった『ハイヤーハイヤー』からスタート。躍動したパフォーマンスを見せながらも、ときにラップを噛まし、強気に煽るメンバーたち。その刺激的な姿に興奮を覚えたのか、フロアから生まれる熱と声がどんどん上がりだす。.SHAR-LiE、早くもこの場に熱情した風を吹かせだした。今宵はバンド演奏を従えたライブ。太い音の圧を背に、5人も何時も以上に気持ちを奮い立て、熱い熱い一体感を観客たちと求めあっていた。

 場内へ生まれた勢いへさらに熱を注ぐように、彼女たちは『Eyes your AI's』を歌唱。ポップでキャッチー、エモさを持った楽曲を魅力に、彼女たちは荒ぶる音を力に変え、凛々しい姿で観客たちにせまる。甘い歌声へ親しみを覚えるのに、スリリングさを感じる。だから、声を張り上げ、身体を揺らさすにいれない。5人が気持ちを一つに「愛がもっと欲しくて」と歌う声に、気持ちを揺さぶられずにいれない!!!!!

   ファンキーでディスコティックな音色が、フロア中の人たちの気持ちを踊らせる。5人はチャイナメロも印象的な新曲の『上海ナイト』を妖艶さも交えて歌いながら、観客たちを乱れ惑う世界へ連れ出した。セクシーにせまりながらも、そこから見えるチャーミングさへ触れるたびに胸がキュンと鳴る。彼女たち、冒頭からいろんな表情を見せながら、観客たちを自分たちの懐へしっかり取り込んでゆく。さぁ、身体を揺らしながら、心地よい踊りの輪の中へ彼女たちと一緒に溺れようか。この曲は、17歳のメンバー佳美メイの心の拠り所になってほしい曲として作ったことも、伝えていた。歌詞に中国語を交えているところも、この曲のポイントだ。


  美しいハーモニーを描きながら、しっとりと優しく『Answer Song』を歌い始めたとたん、フロア中で数多くのペンライトの輝きが揺れだした。演奏が一気に躍動するのを合図に、軽やかに歌うそれぞれのメンバーに向けて「おれの・・」の声が飛び交う。躍動疾走する楽曲の上で、彼女たちは胸に抱いた強い意志を、温かい歌声に乗せエモーショナルに歌っていた。「もしも声が届くのなら 少しだけどうか答えて」と歌う5人の姿が印象的だ。胸の内に抱いた思いを零すように歌う彼女たち。その歌声に、バンドの演奏が力強い色を添える。だから、歌に気持ちを寄り添えながらも身体は熱を求めずにいれなかった。彼女たちは「目の前には愛する仲間と」と声を響かせ、共に夢をつかむ思いを噛みしめながら、エモい歌を響かせていた。「もしも声が届くのなら 少しだけどうか答えて」。その言葉が、ずっと胸を揺さぶり続ける。

 バンドの演奏と5人のパフォーマンスが巧みにシンクロ。彼女たちは1曲ごとに、その曲が伝えたい感情に心の色を染め上げて歌っていた。『ネバーエンド』でも彼女たちは一つ一つの歌詞へ、深く深く思いを溶け込ませていた。その姿へ向けて、フロア中から飛び交う熱情した声。5人が思いを一つにした歌声へ、熱情した声をぶつける観客たち。この日のライブは、いくつも以上に心をエモーショナルに染め上げる景色が多い。でも、それが嬉しい。
                                
 冒頭から歌声と演奏が巧みにシンクロ。歌声と演奏を一つに重ねて伝えることで、観客たちの感情をエモーショナルに染め上げる。内側から感情を熱く突き上げる楽曲だ。確かな思いを胸に、沸き立つ気持ちのままに『A little something』を歌いあげるメンバーたち。ときにメンバーどうしで触れ合いながら、楽曲に込めた思いを5人はドラマチックに描きだす。彼女たちの歌う言葉のひと言ひと言が、一人一人の胸の内の叫びや願いにも聴こえる。それだけ5人が、歌の世界に心を染め上げ、ヒロインの女性に成りきって歌っていたからだ。

 『This is me.』の演奏が飛びだすのに合わせ、メンバーたちが凛々しい声で歌いだした。彼女たち自身のリアルな気持ちを歌いあげた楽曲だからこそ、5人ともこれまでの歩みや今の姿、そして未来へ向けた決意など、いろんな感情を有りのままに声へ詰め込んでいた。歌詞をみずからの感情と重ね合わせ、自身の心の言葉として、5人とも魂を奮い立てるように歌う。だから5つの歌声や、一つに重なりあった歌声が、観客たちの気持ちを強く奮わせていった。


  バンド陣によるブルーズロックな演奏に乗せ、新衣装に着替えた5人がふたたび舞台へ。奏でたのが、この日のライブ・タイトルにも記した新曲の『DON'T KEEP BACK』。ヒリヒリとした刺激的な演奏が飛びだし、いきなり駆けだすのに合わせ、フロア中から野太い声が飛び交う。メンバーらも爆走する楽曲へ沸き立つ感情を乗せ、挑むように。ときには挑発するような仕種や声の表情も見せながら、燃え盛りたい観客たちの感情に熱い刺激を注ぎ込む。攻めた楽曲の表情に相応しい、けっして後戻りするなく攻め続ける.SHAR-LiEの姿勢を、5人はこの曲を通して突きつけていった。

 続く『ROKA ROKA』でも彼女たちは、挑発する姿勢のまま、そこへ大人の色気も交え、凛々しくせまってきた。情熱に身を任せて思いをぶつける姿も魅力的だが、あえて秘めた艶やかさも魅力にせまる姿も刺激的だ。間奏では、妖しく挑発するセクシーなパフォーマンスを見せるメンバーらに向けて、フロア中から熱い声も飛び交っていた。妖艶にせまるその姿へ気持ちがメロメロに落ちそうだ。


 MCでは、赤と黒をミックスした新衣装について、メンバーそれぞれが自身の衣装のチャームポイントを語っていた。『DON'T KEEP BACK』は後ろに下がるな。ものすごい速度で前へ進んでほしい思いを込めた歌であることを、この日のバンドメンバーであり、この曲を手がけたドイさんが語っていた。振り付けは、RICOさんが担当。歌詞に合わせた振りになっているとろにも注目してほしい。


   ライブも後半戦へ。メンバーと観客たちによるコール&レスポンスをきっかけに飛びだしのが、『罪と罰』。ヒリヒリとした刺激も詰め込んだ、魂を熱く騒がせるダンスロックナンバーだ。メンバーたちはクールで凛々しい、でも妖艶さも交えたパフォーマンスを魅せ、観客たちの本能を刺激するようにせまりだす。5人の挑発に刺激を受けたフロア中の人たちが、野太い声を上げて騒ぎだす。彼女たちは秘めた妖しさもちら見せながら、観客たちの本能を騒がせる。自信に満ちた逞しい姿で、強い思いを歌い続ける。その姿が、嬉しく気持ちを奮わせた。 

  さらに勢いと激しさを重ねるように、.SHAR-LiEは『I'm serious』を歌唱。挑発するような強気な姿でせまりながら、その中へ巧みに抑揚した感情の揺れも加えてゆく。とても力強く躍動した姿なのに、そこから優しさを垣間見るたび、さらに深くこの曲の虜になる。秘めた情熱を、エモーショナルな香りに乗せて示す楽曲だ。ときにファルセットも交え、挑発するように歌う5人に触発され、フロアには飛び跳ねる人たちまで登場していた。

  止まることなく、演奏は『キツネ憑きの唄』へ。熱とエモさを持って激しく駆けだした楽曲の上で、5人は心を野生に染め、挑発するように歌っていた。ときに早口のラップも交え、沸き立つ衝動を凛々しい歌声に乗せて突きつける。その刺激を受け、感情が止めどなく上がり続ける。途中に童謡風の遊び心も加え、彼女たちはこの空間を熱情した景色に染め上げていった。そして‥。

 .SHAR-LiEが最後にぶち噛ましたのが、『SYNCHROMANCE』だ。一緒にシンガロングしたくなる楽曲に乗せ、5人が心を晴れた気持ちに解き放ち、これまで以上に観客たちとの気持ちの距離を縮めていった。胸踊らせるキャッチーな歌に合わせてともに身体を揺らし、-野太い声を張り上げ、一つに溶けあいたい。身体を揺らすディスコビスートに身を任せ、一緒に踊っていたい。途中に生まれた「La La La La~」の大合唱。その後に続いた観客たちの「Oi!Oi!」と叫ぶ熱い声。メンバーと観客たちがともに声を張り上げ、幸せに満ちた空間を作りあげる。5人が手にしたタオルを振り回して歌えば、フロアでも、声を張り上げ、拳やペンライト、タオルを回し「La La La La~」と歌いながら、一緒に熱を感じあい、一つに溶け合っていた。最後にジャンプで締めくくるところも、最高じゃない!!!!!


  メンバーからの3周年を迎えたことへの感謝やこれからに向けた思いがスクリーンに文字となって綴られた。そして…。アンコールの最初を飾ったのが、新曲の『Forever young』。アンコール用の衣装に着替えたメンバーたちが、「ここから見たい景色があるんだ」と、今の自分たちの気持ちをこの曲に乗せ、心の声を響かせるように歌っていた。途中には、5人が高く手を掲げて歌声を重ねあう場面も登場。彼女たちが見たい景色や夢に向かって突き進む意志を詰め込んだこの曲は、.SHAR-LiEとしての強い意志を感じるだけでなく、ライブで一緒に熱い思いを共有する楽曲として。何より、ともにシンガロングしていける歌として強い支持を得ていくはずだ。この曲の歌詞を覚えて、一緒に胸を熱くしながら歌いたい。そして、夢に向かって心を一つに溶け合いたい。そんな最高のアンセムが、ここに誕生した。


 最後に.SHAR-LiEは、ふたたび新曲の『DON'T KEEP BACK』を披露。感情のスロットルをガンガンに吹かせ、誰もが最初からMAXな状態で騒ぎだした。爆走する楽曲の上で、メンバーたちも「DON'T KEEP BACK」と歌いながら攻める。この曲、ライブの中に感情をMAXに盛り上げる状態を作りだす最強のキラーチャーンになりそうだ。メンバーたちも余裕を持った表情を見せながらも、つねに感情のスロットルを全開にせまっていた。挑発する仕種とオラオラと攻める歌声、この勢いを持ってSHAR-LiEは、これからも後ろを振り返ることなく、荒ぶる気持ちを胸に未来へ向かって走り続けていくに違いない。その姿勢を最後まで示してくれたのが嬉しい。終盤に生まれた、メンバーと観客たらが「Oi!Oi!」と声を張り上げ一つになった景色も、とても印象的だった。


.SHAR-LiEは、アルバムの発売も発表した。どんな生きた作品を作りあげるのか、とても楽しみだ!!!!!

LIVE


PHOTO:富田考一朗
TEXT:長澤智典


セットリスト
『ハイヤーハイヤー』
『Eyes your AI's』
『上海ナイト』
『Answer Song』
『ネバーエンド』
『A little something』
『This is me.』
『Band Session〜DON'T KEEP BACK』
『ROKA ROKA』
『罪と罰』
『I'm serious』
『キツネ憑きの唄』
『SYNCHROMANCE』
-ENCORE-
『Foreveryoung』
『DON'T KEEP BACK』


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